佐藤正午のレビュー一覧

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    題材
    ・不思議な能力(ギブミーファイブ)

    テーマ
    ・愛の真相と幻想

    誰が何をする話なのか
    ・津田の女事情

    最も伝えたかったこと
    ・津田のキャラ

    何が新しいのか
    ・著者を思わせるような小説家の登場人物が、物語の中にいること

    キャッチコピーは何か
    『出会った頃の情熱は、今どこにありますか』

    その他(心に残ったことなど)
    ・物語というよりも味わい深い小説、なので最後まで面白く読んだ、だけど何の話だったのか、よくわからなかった(これは褒め言葉である)

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    2026年06月15日
  • 月の満ち欠け

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    確かにめっちゃ面白い。けど、執念が強すぎて怖くもある。これが不倫の恋愛じゃなくて純粋な恋愛だったら、何回も生まれ変わってでも会いたい人がいるっていいなって思ったかもしれないけど、不倫は話が違う。2人が付き合ってた?関わりがあった期間って1年もなかった気がするし、そこでこんなに重い気持ちを持つのは不思議。
    こんなこと言ったらまた、恋愛経験がないからそんなふうに捉えるって言われそう。
    そこそこ長いけど夢中になって読めたから、直木賞なのは納得。

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    2026年06月14日
  • 熟柿

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    「熟柿」
    熟した柿が自然に落ちるように、時機が来るのを待つこと、物事の成就には適した時機があるという意味なのか。
    罪の重さは1人で背負おうが、何人で背負おうが変わる物ではないが、拓のためにはこれしかなかったような気がする。
    出所を待って家族で背負って行けば少しは軽くなるのかもしれないが、かおりの天職と理解してくれる人達との出会いは、結局罪を1人で償った結果のものだ。つまり機が熟したのだ。

    だが!
    実際は歳を重ねてくると熟柿まで待てそうにない!
    青柿なのにもぎ取ってしまわねば時間が無いかもとせっかちな思考になる。来年またその柿がなっているか⁉︎とも思ったりする。あーあ。

    梅もマンゴーも熟した

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    2026年06月10日
  • 月の満ち欠け

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    雲のない夜空には、満ち欠けを繰り返す月が見えます。
    月は幻想的な光を放ち、わたしには知るすべのない神秘を湛えているようです。
    夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したという逸話が残っているように、月の神秘とロマンはラブストーリーのモチーフにふさわしいと感じられます。
    この小説にも、それがよく現わされていると思いました。
    一方で、満月が近づくと心身に影響を受けやすく、不調を訴える人もいるそうです。
    わたしはこの小説に、月が秘めている「怖さ」も感じました。
    平穏な日常にもたらされる異変。違和感をかかえたまま、やがて悲劇が起こります。
    この小説によると、死に方には「樹木の死」と

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    2026年06月08日
  • 月の満ち欠け

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    ネタバレ

    佐藤正午さんの作品は初めて読んだ。
    読みやすく、面白いという印象。
    ほかの作品も読みたいと思える内容。

    テーマは何だろうか、と考えると「永遠の愛」という
    のが一番浮かびやすいと思う。
    その次に「孤独」「死生観」がくるのかな。

    作中、「瑠璃」は4人いる。
    「生まれ変わり」という設定。
    ファンタジーとも取れる設定であるが、その瑠璃と出会い、瑠璃の周りには男性がいる。
    三角、小山内、正木、、、
    それぞれのプロットも緻密に書かれているので、外側から見ればひどい人間(とくに正木は)に見えてもドラマがあるので、一方的に否定できないと感じた。
    その事から人間の多様な見方を読者に強いることで、正義や悪とい

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    2026年06月07日
  • どこ吹く風 小説家の四季

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    著者の作品を読むのは久しぶり。
    本作は主に岩波書店web連載をまとめたエッセイとなる。ある意味で作家の生態録である。

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    2026年06月01日
  • 鳩の撃退法 下

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    下巻はなかなか面白かった!
    現実に起こったことと、小説が繋がっていく感じが、パラレルワールドに迷い込んだみたいな気分になった。
    作中、主人公が架空の読者に向かって語りかけるのだけど、私自身に問いかけられているようで、物語の世界に入り込んだかのように感じた。
    それにしても合計1100ページってすごい量だった。

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    2026年04月25日
  • 冬に子供が生まれる

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    最初からぐっと引き込まれた。読者である私も2人の丸田くんに混同した。読むのが止まらなくなるぐらい面白かった。だけど、最後もっと宇宙人のことを詳しく説明してほしかったかな。いったい何だったのかいまいちわからなかった。

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    2026年04月19日
  • 月の満ち欠け

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    『月のように死んでも何回も生まれ変わる道』を選択した瑠璃は…生まれ変わりというテーマが神秘的。身近にあるかも知れないと思わせる。読み進めるうえで、不連続な時系列と多数の登場人物に戸惑い、集中力が削がれたのが残念。

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    2026年04月15日
  • 月の満ち欠け

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    ネタバレ

    たまたま手にとって、私の本棚で積読になっていた本。情報も何も入れずに読んでいたら、想像を超えた謎が広がって一気に読んでしまいました。
    死んで生まれ変わる時に、死んだ瞬間から次の命に引き継がれていくシステム?なので、舞台は連続した時間軸の中で行われている。私は転生モノは勝手に「時代を超えて展開していく」と思いこんでいたので、この本のように「同時代の」この人もこの人も、全部生まれ変わりで繋がっていて…みたいな話は混乱もしたしそれが面白く物語の真相を掴みたくてどんどん読めました。
    ちょっと瑠璃さんの挙動は愛というより「呪い」のような印象を受けました。

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    2026年03月21日
  • 月の満ち欠け

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    再読
    そういえば、岩井俊二監督「四月物語」の映画見てなかった…
    「神様がね、この世に誕生した最初の男女に、二種類の死に方を選ばせたの。ひとつは、樹木のように、死んで種子を残す、自分は死んでも子孫を残す道。もうひとつは、月のように、死んでも何回も生まれ変わる道。死の起源をめぐる有名な伝説。」
    生まれ変わっても、アキヒコくんと会いたい…
    愛の深さが条件なら、他にも生まれ変わる資格のある人はたくさんいるよ
    何度も何度も会いに行く
    そして、時間がかかっても会えてよかったね瑠璃

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    2026年03月20日
  • Y

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    人生の分岐点、Yのように。。選択を変えることで右と左で違う道を歩くことになる。心残りの瞬間に戻って人生をやり直す。。やり直しても人との縁が切れないとこが良い。
    アイリスアウト、アイリスイン。。見たことあるけど名前初めて聞いた!

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    2026年03月15日
  • 月の満ち欠け

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    次はどうなるのかと興味をそそられて読み進めた。
    瑠璃も玻璃も照らせば光る
    が、生まれ変わっても何ですぐに事故で死んでしまうのかがわからなかった。
    慕う相手が死んでしまったらどうするのだろう。それでも生まれ変わるのか。

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    2026年03月10日
  • 鳩の撃退法 上

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    ネタバレ

    突然姿を消した幸地秀吉とその一家、その背景を語り出す津田という男が、実はかつて直木賞を取った小説家で、まさにこの小説を書いている…という仕組みが少しずつわかっていくのが、予想外ということもあり、気持ちよかった。ぼやきながら小説を書いていくような語り口だったり、会話をマシンガンのように書く手法が独特で、本の厚さもあってかなりの分量だったが、思ったよりダレなかったと感じた。まだ物語としては半分で、同じくらいボリュームがあるので、どう展開していくのか、怖いもの見たさな感じもしつつ楽しみ。

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    2026年03月01日
  • 鳩の撃退法 下

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    ネタバレ

    不倫が夫の幸地秀吉にばれた2/28の夜の出来事から、飛び立った鳩=偽札の経緯、そして房州老人へと至る流れと、その後の展開が一気に明らかになる気持ちよさがあった。やはり語り口が少し長いのが難点ではあるが、それも含めてトータルとして流れに巻き込まれた感じがする。タイトルからは想像もできない作品だったが、最後まで読むとしっくりきた。

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    2026年03月01日
  • 鳩の撃退法 下

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    どんでん返し展開が面白すぎます。

    最初は相変わらずのやりたい放題なストーリー展開で、振り回されて、終盤はなんだよそれって展開で予想外すぎて驚きを頂きました。

    私の中では唯一無二の小説で最高のエンタメ小説でした。

    クセの強すぎる登場人物たちの活躍が相変わらず楽しい作品です♪

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    2026年02月08日
  • 鳩の撃退法 上

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    ネタバレ

    癖が強くて読みすすめると味わい方がわかり、噛めば噛むほど味わい深くなる様な小説でした。

    伏線の回収やストーリー構成が素晴らしい作品ですね。但し、最後まで読まないと突風のようで好き放題な書き方に翻弄されるだけで終わります
    (※注意!!)

    ナルシストの小説家の記憶を辿っていくような書き口で、つど、その人の思い込みや都合によって好き放題に物語が変えられているのが、新しくて新鮮な体験でした。

    時系列もへったくれもないようなストーリー展開だったので、序盤の方はストーリの展開について行けませんでしたが、物語終盤では様相を変え、ここに繋がっていくのか!!という今までが全て伏線だったかの様な展開で最後の

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    2026年02月01日
  • 冬に子供が生まれる

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    僕は、たぶんいつかきっと「佐藤正午賞」という文学賞ができると信じている。現実と空想との狭間、現在と過去との狭間を行きつ戻りつしながら読者を導いていくその小説は、いつも物語がはっきりとした輪郭刻むのを拒んでいるかのようにも見える。もしかしたらそれこそが佐藤さんの世界の見え方なのかもしれない。いやもしかしたら逆に、現実の世界がはっきりと見えてしまうからこそ曖昧なものに憧れを抱いているのかもしれない。いやたぶん、そう感じてしまう僕の感想こそが、すっかり佐藤さんの術中にまんまとはまっている証左なのだろう。
    UFOの子供たち、マルセイ・マルユウ。どこまでいっても納得のいく答えは提示されない。それについて

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    2025年12月13日
  • Y

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    タイムリープもの、なんだけど前半がかなりややこしかった。パラレルワールドと作中作の相関図、過去と今の立ち位置、こんがらがる。
    挫折しそうになりつつも、乗り切ると一気に道が開く感じに。

    タイムリープすると意識だけが違う世界線に飛び、肉体は死ぬっていうのは斬新だ。

    罪の意識に囚われた北川だが現実は思い違いでとか、秋間の家族の疑惑、由梨の正体、本当のヒロインは?交差するやるせない思いが中々整理がつかなかったが、まとまるとスッキリした。
    終わり方も大人な感じで悪くない。

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    2025年11月21日
  • 鳩の撃退法 上

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    時系列が前後したり、一人称が作中と外とへ色々な軸へ交錯するので、頭の中で順序や人物を追っていく必要がある。
    また一人称が語る描写一つ一つが、情景を抉り出すかのよう緻密で、時折り本筋から飛ぶようなレトリックもあるので非常に文学的的という感じがする。

    展開も先を読ませない、主題の意味するところも上巻の時点ではよくわからない。
    読む者を惹きつけるが一方では読むのにエネルギーを要する作品といえるかもしれない。
    それは著者が吐き出すエネルギーからくるものかもしれないし、単純にページ数が多いから、ということなのかもしれない。

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    2025年11月15日