佐藤正午のレビュー一覧
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ネタバレ最初から最後までず〜〜〜〜〜っと振り回された。
えっ主人公はこっちなの?あっちなの?とか、あれあの時のお金はこうで、とか、津田の勝手な勘違いにこっちまでつられて余計な遠回りをしたりだとか、床屋のまえだをはじめとする登場人物たちのペースに緩急つけられたりだとか。
正直、途中まで、なんなら上巻を飲み終わっても面白いとは思えなかった。いや、面白いとは思っていたのかもしれないけれど、それを上回る「振り回されている不快感」に近いものがあったのだ。
下巻を読み終わって、正確には読み終わる数ページ前でやっと、「ああ、面白い本だ」とやっと認めることができた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
『ジャンプ』というタイトルの意味が何であるか、これが個人的にはこの作品を評価する上でものすごく大切な気がする。
本文のなかでジャンプという言葉が出てきたのは、横浜スタジアムで主人公が、南雲みはるの姉の夫、天笠郁夫とその息子とアメフトを観戦している時。子供がジャンプして父親とハイタッチする場面。p.262
ここのアメフトのゲーム進行、そして観客の反応と、天笠郁夫対主人公の会話がたぶん重なり合っているんだと思う。息子の反応や会話の流れ全てが。
ちょっと再読して分析する体力がないけれど、タイトルと重なる部分がここしか自分は見つけられなかった。
自分は小説を再読することがあまりないので、あるかない -
Posted by ブクログ
⚫︎受け取ったメッセージ
のちに直木賞作家になる著者が描く、
元直木賞作家の作品内で起こった現実から生み出された、どこまで現実か虚構かわからないメタのメタ構造。
人は大なり小なり
現実の断片を繋ぎ合わせて
現実の世界を自分の都合のいいように切り取り、
繋げ、何かを信じ、それがその通りになったり、ならなかったりして一喜一憂する。
そこをエンタメ小説で書き上げる筆力に脱帽。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
―このままじゃおれたちはやばい、ラストに相当やばい場面が待っているかもしれない。だけど厳密にやばいのはあんただ。わからないか。夜汽車に乗って旅立つ時だよ。身を潜めて小説の下書きを進める津 -
Posted by ブクログ
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
かつては直木賞も受賞した作家・津田伸一は、「女優倶楽部」の送迎ドライバーとして小さな街でその日暮らしを続けていた。そんな元作家のもとに三千万円を超える現金が転がりこんだが、喜びも束の間、思わぬ事実が判明する。―昨日あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ。偽札の出所を追っているのは警察だけではない。一年前に家族三人が失踪した事件をはじめ、街で起きた物騒な事件に必ず関わっている裏社会の“あのひと”も、その動向に目を光らせているという。小説名人・佐藤正午の名作中の名作。圧倒的評価を得た第六回山田風太郎賞受賞作。
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