佐藤正午のレビュー一覧

  • 冬に子供が生まれる

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    主語の混同、設定のややこしさから読みにく~~
    て思いながら読んでたのに、最後にはなぜか涙。結局何だったの?と聞かれると答えられないし小説でも答えを描いてないけど、なんかそこがわたしは人生のままならなさ、説明の出来なさを感じて好きだった。
    映画化もされた月の満ち欠けと比較して評価をつける感想文が多く見られるけどわたしはむしろこっちの方が読み応えがあって(大して知らないけど)佐藤さん作品ぽさというものに触れられた気がする

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    2024年10月16日
  • 鳩の撃退法 下

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    ネタバレ

    最初から最後までず〜〜〜〜〜っと振り回された。
    えっ主人公はこっちなの?あっちなの?とか、あれあの時のお金はこうで、とか、津田の勝手な勘違いにこっちまでつられて余計な遠回りをしたりだとか、床屋のまえだをはじめとする登場人物たちのペースに緩急つけられたりだとか。
    正直、途中まで、なんなら上巻を飲み終わっても面白いとは思えなかった。いや、面白いとは思っていたのかもしれないけれど、それを上回る「振り回されている不快感」に近いものがあったのだ。
    下巻を読み終わって、正確には読み終わる数ページ前でやっと、「ああ、面白い本だ」とやっと認めることができた。

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    2024年09月22日
  • ジャンプ 新装版

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    ネタバレ


    『ジャンプ』というタイトルの意味が何であるか、これが個人的にはこの作品を評価する上でものすごく大切な気がする。

    本文のなかでジャンプという言葉が出てきたのは、横浜スタジアムで主人公が、南雲みはるの姉の夫、天笠郁夫とその息子とアメフトを観戦している時。子供がジャンプして父親とハイタッチする場面。p.262
    ここのアメフトのゲーム進行、そして観客の反応と、天笠郁夫対主人公の会話がたぶん重なり合っているんだと思う。息子の反応や会話の流れ全てが。
    ちょっと再読して分析する体力がないけれど、タイトルと重なる部分がここしか自分は見つけられなかった。
    自分は小説を再読することがあまりないので、あるかない

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    2024年08月17日
  • 鳩の撃退法 下

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    ネタバレ

    メタ視点から言及しまくる構造が非常に面白かった
    ただ長かったからスカッと終わってくれてもよかったかなとはちょっと思った

    取りこぼしているだけかもしれないが謎が多く残った
    ・偽札の作成理由は?本来はどう使おうとしていた?
    ・雪の日の晩のスピンでのやり取りは真実?創作?
    ・晴山青年と一緒に発見された死体は誰?
    ・本通り裏の連中ってなんだったんだ?
    釣りに農作物に健全な組織だった?
    子供を保護している団体との関係は?

    津田の嘘が入っていても文句が言えないから考察しきるのは厳しいかも

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    2024年08月04日
  • アンダーリポート/ブルー

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    うーん、筋書きはなかなか面白かったけど今まで読んだ佐藤正午の中では最もリーダビリティが低い作品だったと思う。なんか勿体つけたかったるい文章で読み進まなかった。不思議だ。いや、主人公が気に入らなかったのかな?語り手的すぎて本人の気持ちとか伝わらないし、感情移入する点がなかったからかもな。ただヒロイン的立場の人妻の描写はなんとも無邪気な艶かしさが伝わってきて良かった。ラストの後日談はなんとなく蛇足な気はするなー。傍観者じゃいられねえんだよ、って戒めなのかね。ああ戒めが出てこない場合はって考え方はなかなか興味深かった。

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    2024年07月27日
  • 鳩の撃退法 下

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    身の上話がとても面白かったので、読んでみました。
    あらすじも知らず読み始めたので、
    暗闇の中をて探りて進むような感じがありました。登場人物同士の、会話のやり取りや、言葉の使い方がいちいち面白くて、時々吹き出しながらながら読みました。
    とっても好きです。

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    2024年07月19日
  • Y

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    なかなか面白かった。大好きなケン・グリムウッドの小説「リプレイ」を別の視点から描いたような裏リプレイとも言える内容で楽しめた。俺は佐藤正午の一人称での書き方がなんとも好きみたいだな。主人公の一人語りや自問自答がなんとも言えずに良い。パラレルワールドでも人と人の縁、因果の鎖は繋がってるみたいなテーマはなかなかいいね。好きだわ。

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    2024年07月18日
  • 身の上話 新装版

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    ネタバレ

    最初は主人公のあり得ない行動に唖然としつつも、宝くじ当選から物語が一気に加速度を増し引き込まれて行った。
    とにかく常に不安を煽るような話が展開され息づく暇を与えてくれない。感情移入すればするほどハラハラさせられた。
    いや〜宝くじなんか当たるもんじゃないですね。恐ろしい恐ろしい。

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    2024年07月16日
  • 冬に子供が生まれる

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    ネタバレ

    人生で遭遇する謎のすべてが解明や伏線回収はされるわけではないし、なんなら解決した事柄なんてほぼ無くて、なにか不可解なことや理不尽なことが起きてもそれを抱えながらその後もそれぞれの人生を生きていくしかない、でも生きる為だけには生きることはできない人間という生き物の哀れさと愛おしさに対する賛歌に感じた。

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    2024年07月08日
  • 人参倶楽部

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    深夜営業のスナック「人参倶楽部」のマスターと、そこに集う人々の、大人な連作短編集。

    マスターが、妻子がいるくせに、すぐに女性客と懇ろになっちゃうのがどうなのよ?って感じの、狭い世界での物語なんだけど、最後まで読むと、こういうのもアリなのかねぇ?と夫婦の不思議さを感じる。

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    2024年06月01日
  • 5

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    なんだろう。めちゃくちゃ面白かったんだけどこの気持ちをうまく言葉にできないな。結局愛の話なんだけど津田伸一が冗談と皮肉を言いまくってめちゃくちゃにするから訳がわからない。プロットがテクニカル過ぎて感情がついていかないような、なかなか面白い小説体験… 全く独立した物語でもあるけど、「鳩の撃退法」の主人公の津田伸一が出てくる前日譚でもあって、両方読んでると楽しめるね。長谷まりとの関係がどうにも切なかった。なぜ津田伸一はこうまで破滅的に生きなければならないのかに興味は尽きない。しかし佐藤正午はめちゃくちゃうまい。テクい。

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    2024年04月17日
  • 鳩の撃退法 上

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    うん面白い。物語的にどうかはまだ半分読んだだけで評価はできぬが、小説としての技法・手法が面白くて素晴らしく、いやこれルール違反じゃない?って感じでとても楽しめる。と言うか、では何が真実で何が創作なのか?などとそもそもこれは小説なんだがな、と言った気持ちで読んでいる。とてもメタな小説で面白い。映画を観てから読んでるので、いかに映画が舌足らずであるかがよくわかる。ここ省略しちゃダメじゃん?って箇所が多すぎるのでやはり映画化は愚策。下巻にも期待。

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    2024年04月06日
  • 身の上話 新装版

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    ネタバレ

    読み応えのある一冊

    淡々と語られていく形式で、どういう話か見えにくいが引き込まれる
    宝くじは人を幸せにするのか、優しさの裏には何があるのか、夫婦に子供が出来ないことはどれほどの苦しみなのか、等考えさせられた
    普通を生きるのも難しい

    最後に母親が子供の為に祈るシーンに戻ってくるのがよい

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    2024年03月25日
  • 鳩の撃退法 下

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    上巻をやっとこさ読み終わったところで、少し見えてきたこの作品の魅力。下巻はまた四苦八苦(苦しいわけではないのだが!笑)で読み終えたが、うまくまとめる言葉を見つけることができないまま、しばらく心の中で温存・反芻しているうちに、まったく感想を書くことができなくなってしまった稀有な作品。

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    2024年03月16日
  • 書くインタビュー 1

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    作家である佐藤正午氏と、メールを使ったインタビューです。インタビューというと対面で行われるものですが、これはメールを使ってのやり取りをしています。
    最初の方は、どうなってしまうのか心配になる程、やさぐれたやり取りが続きました。途中から、健全なキャッチボールがとなってきて、良い形に収まってきますので、これから本書を読む人は安心して読み続けてください。
    作家が作品を生み出すアプローチに関する様々な手法はとても興味深いものがあります。さらに、続きを読みたいと思っています。

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    2024年03月10日
  • 永遠の1/2

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    著者のデビュー作。
    何とも気取らない文章で淡々と語るのだろう。
    それでいて、大きな変化もあるわけでもないが、ミステリーのような要素も重なり、引き込まれていく。
    気だるい青年の一年にわたる出来事をコミカルに見せる。
    村上春樹の小説のような雰囲気を感じずにはいられない。
    始まり方と終わり方が後腐れなく、さらりとしていた。

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    2024年02月06日
  • 鳩の撃退法 下

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    ⚫︎受け取ったメッセージ
    のちに直木賞作家になる著者が描く、
    元直木賞作家の作品内で起こった現実から生み出された、どこまで現実か虚構かわからないメタのメタ構造。

    人は大なり小なり
    現実の断片を繋ぎ合わせて
    現実の世界を自分の都合のいいように切り取り、
    繋げ、何かを信じ、それがその通りになったり、ならなかったりして一喜一憂する。

    そこをエンタメ小説で書き上げる筆力に脱帽。


    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    ―このままじゃおれたちはやばい、ラストに相当やばい場面が待っているかもしれない。だけど厳密にやばいのはあんただ。わからないか。夜汽車に乗って旅立つ時だよ。身を潜めて小説の下書きを進める津

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    2024年02月01日
  • 鳩の撃退法 上

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    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    かつては直木賞も受賞した作家・津田伸一は、「女優倶楽部」の送迎ドライバーとして小さな街でその日暮らしを続けていた。そんな元作家のもとに三千万円を超える現金が転がりこんだが、喜びも束の間、思わぬ事実が判明する。―昨日あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ。偽札の出所を追っているのは警察だけではない。一年前に家族三人が失踪した事件をはじめ、街で起きた物騒な事件に必ず関わっている裏社会の“あのひと”も、その動向に目を光らせているという。小説名人・佐藤正午の名作中の名作。圧倒的評価を得た第六回山田風太郎賞受賞作。

    ⚫︎感想は下巻へ

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    2024年02月01日
  • 鳩の撃退法 上

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    佐藤正午さんが読みたい&藤原竜也が主演の映画をやったと言うのも惹かれて購入⭐︎
    文章がちょっとしつこいというか。。くどい笑。
    でも、嫌いじゃない。惹き込まれる。
    主役の津田伸一がダメ人間なとことか、セリフとか行動とか。。藤原竜也がピッタリだと思った!まだ前半戦。後半も楽しみ‼︎

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    2023年10月02日
  • Y

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    "時間を超えた究極のラブストーリー"という惹句なのだけど、自分にとっては"中年あるある"と"自分の人生をちょっとだけでも肯定する"というこの先生きていく上でのエールをもらった読後感でした。映画『エブエブ』を観た時と同じような気持ち。

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    2023年08月28日