佐藤正午のレビュー一覧

  • Y

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    なかなか面白かった。大好きなケン・グリムウッドの小説「リプレイ」を別の視点から描いたような裏リプレイとも言える内容で楽しめた。俺は佐藤正午の一人称での書き方がなんとも好きみたいだな。主人公の一人語りや自問自答がなんとも言えずに良い。パラレルワールドでも人と人の縁、因果の鎖は繋がってるみたいなテーマはなかなかいいね。好きだわ。

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    2024年07月18日
  • 身の上話 新装版

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    ネタバレ

    最初は主人公のあり得ない行動に唖然としつつも、宝くじ当選から物語が一気に加速度を増し引き込まれて行った。
    とにかく常に不安を煽るような話が展開され息づく暇を与えてくれない。感情移入すればするほどハラハラさせられた。
    いや〜宝くじなんか当たるもんじゃないですね。恐ろしい恐ろしい。

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    2024年07月16日
  • 冬に子供が生まれる

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    ネタバレ

    人生で遭遇する謎のすべてが解明や伏線回収はされるわけではないし、なんなら解決した事柄なんてほぼ無くて、なにか不可解なことや理不尽なことが起きてもそれを抱えながらその後もそれぞれの人生を生きていくしかない、でも生きる為だけには生きることはできない人間という生き物の哀れさと愛おしさに対する賛歌に感じた。

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    2024年07月08日
  • 冬に子供が生まれる

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    小学生の時に不思議な体験をした三人、佐渡理、マルセイ、マルユウは高校に入り別々の進路を歩んでいく。だがマルセイの謎の死とマルセイの真秀の妊娠により同級生達そして謎のライターが佐渡に近づき真相はどうなのかと詰め寄っていく。映画になりそうなお話しだった。

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    2024年06月04日
  • 冬に子供が生まれる

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    本の雑誌で気になったのと、氏の久しぶりの著作ってことで、それなら読んでみましょ、と。SFなのか、ミステリとしての謎なのか、何だか落ち着かない雰囲気が終始漂う。それが緊張感として上手く作用していて、頁を繰る手が止まらなくなってしまう。皆まで描き切らないラストで、しばらく余韻に浸る。良い作品。

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    2024年06月03日
  • 人参倶楽部

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    深夜営業のスナック「人参倶楽部」のマスターと、そこに集う人々の、大人な連作短編集。

    マスターが、妻子がいるくせに、すぐに女性客と懇ろになっちゃうのがどうなのよ?って感じの、狭い世界での物語なんだけど、最後まで読むと、こういうのもアリなのかねぇ?と夫婦の不思議さを感じる。

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    2024年06月01日
  • 5

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    なんだろう。めちゃくちゃ面白かったんだけどこの気持ちをうまく言葉にできないな。結局愛の話なんだけど津田伸一が冗談と皮肉を言いまくってめちゃくちゃにするから訳がわからない。プロットがテクニカル過ぎて感情がついていかないような、なかなか面白い小説体験… 全く独立した物語でもあるけど、「鳩の撃退法」の主人公の津田伸一が出てくる前日譚でもあって、両方読んでると楽しめるね。長谷まりとの関係がどうにも切なかった。なぜ津田伸一はこうまで破滅的に生きなければならないのかに興味は尽きない。しかし佐藤正午はめちゃくちゃうまい。テクい。

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    2024年04月17日
  • 鳩の撃退法 上

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    うん面白い。物語的にどうかはまだ半分読んだだけで評価はできぬが、小説としての技法・手法が面白くて素晴らしく、いやこれルール違反じゃない?って感じでとても楽しめる。と言うか、では何が真実で何が創作なのか?などとそもそもこれは小説なんだがな、と言った気持ちで読んでいる。とてもメタな小説で面白い。映画を観てから読んでるので、いかに映画が舌足らずであるかがよくわかる。ここ省略しちゃダメじゃん?って箇所が多すぎるのでやはり映画化は愚策。下巻にも期待。

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    2024年04月06日
  • 身の上話 新装版

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    ネタバレ

    読み応えのある一冊

    淡々と語られていく形式で、どういう話か見えにくいが引き込まれる
    宝くじは人を幸せにするのか、優しさの裏には何があるのか、夫婦に子供が出来ないことはどれほどの苦しみなのか、等考えさせられた
    普通を生きるのも難しい

    最後に母親が子供の為に祈るシーンに戻ってくるのがよい

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    2024年03月25日
  • 鳩の撃退法 下

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    上巻をやっとこさ読み終わったところで、少し見えてきたこの作品の魅力。下巻はまた四苦八苦(苦しいわけではないのだが!笑)で読み終えたが、うまくまとめる言葉を見つけることができないまま、しばらく心の中で温存・反芻しているうちに、まったく感想を書くことができなくなってしまった稀有な作品。

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    2024年03月16日
  • 書くインタビュー 1

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    作家である佐藤正午氏と、メールを使ったインタビューです。インタビューというと対面で行われるものですが、これはメールを使ってのやり取りをしています。
    最初の方は、どうなってしまうのか心配になる程、やさぐれたやり取りが続きました。途中から、健全なキャッチボールがとなってきて、良い形に収まってきますので、これから本書を読む人は安心して読み続けてください。
    作家が作品を生み出すアプローチに関する様々な手法はとても興味深いものがあります。さらに、続きを読みたいと思っています。

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    2024年03月10日
  • 永遠の1/2

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    著者のデビュー作。
    何とも気取らない文章で淡々と語るのだろう。
    それでいて、大きな変化もあるわけでもないが、ミステリーのような要素も重なり、引き込まれていく。
    気だるい青年の一年にわたる出来事をコミカルに見せる。
    村上春樹の小説のような雰囲気を感じずにはいられない。
    始まり方と終わり方が後腐れなく、さらりとしていた。

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    2024年02月06日
  • 鳩の撃退法 下

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    ⚫︎受け取ったメッセージ
    のちに直木賞作家になる著者が描く、
    元直木賞作家の作品内で起こった現実から生み出された、どこまで現実か虚構かわからないメタのメタ構造。

    人は大なり小なり
    現実の断片を繋ぎ合わせて
    現実の世界を自分の都合のいいように切り取り、
    繋げ、何かを信じ、それがその通りになったり、ならなかったりして一喜一憂する。

    そこをエンタメ小説で書き上げる筆力に脱帽。


    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    ―このままじゃおれたちはやばい、ラストに相当やばい場面が待っているかもしれない。だけど厳密にやばいのはあんただ。わからないか。夜汽車に乗って旅立つ時だよ。身を潜めて小説の下書きを進める津

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    2024年02月01日
  • 鳩の撃退法 上

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    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    かつては直木賞も受賞した作家・津田伸一は、「女優倶楽部」の送迎ドライバーとして小さな街でその日暮らしを続けていた。そんな元作家のもとに三千万円を超える現金が転がりこんだが、喜びも束の間、思わぬ事実が判明する。―昨日あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ。偽札の出所を追っているのは警察だけではない。一年前に家族三人が失踪した事件をはじめ、街で起きた物騒な事件に必ず関わっている裏社会の“あのひと”も、その動向に目を光らせているという。小説名人・佐藤正午の名作中の名作。圧倒的評価を得た第六回山田風太郎賞受賞作。

    ⚫︎感想は下巻へ

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    2024年02月01日
  • 鳩の撃退法 上

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    佐藤正午さんが読みたい&藤原竜也が主演の映画をやったと言うのも惹かれて購入⭐︎
    文章がちょっとしつこいというか。。くどい笑。
    でも、嫌いじゃない。惹き込まれる。
    主役の津田伸一がダメ人間なとことか、セリフとか行動とか。。藤原竜也がピッタリだと思った!まだ前半戦。後半も楽しみ‼︎

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    2023年10月02日
  • Y

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    "時間を超えた究極のラブストーリー"という惹句なのだけど、自分にとっては"中年あるある"と"自分の人生をちょっとだけでも肯定する"というこの先生きていく上でのエールをもらった読後感でした。映画『エブエブ』を観た時と同じような気持ち。

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    2023年08月28日
  • 鳩の撃退法 下

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    ネタバレ

    帯に糸井重里が「こんなの書けたら、嬉しいだろうなぁ」と。まさにその通りで、まずは並の人では書けないだろう。いつかは真相がわかると思って読み進めるが、真実は闇の中。どこまでが執筆アイデアで、どこからが真実なのか?終盤にむけ収斂していくかと感じたが、結局迷路のごとく迷いに迷う。驚きの名作(迷作)だった。

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    2023年06月11日
  • 鳩の撃退法 上

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    「永遠の1/2」に似た違和感、空気感を纏った不安を文章にした「鳩の撃退法」。現実と仮想のあいだで読者は迷子になる。この違和感、不安が下巻でどう進むのか?
    先に進みたい。

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    2023年05月28日
  • 鳩の撃退法 下

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    映画を見たけど、本の方が面白いと聞いたので

    なるほどー映画だとすべてが事実かのように見えちゃうけど、じつはどこまで本当でどこからが想像の産物なのか分からないこの曖昧さがこのお話の面白さなんだな
    映画も原作に倣って、「あり得たかもしれない話」ってことなんだろうな

    気になって聴き返してみたけど(Audible)津田は高知秀吉の妻の顔を知らないよね??
    ベンツや動画の晴山青年の相手が高知奈々美だったとは限らないよね??
    高知秀吉一家の行方不明事件と、晴山青年と謎の女性の遺体が上がった事実からのこれも想像ってこと??

    読んだあともいろいろ気になるー

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    2023年05月25日
  • 小説家の四季 2007-2015

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    前作の『小説家の四季1988年〜2002年』と比べると、小説家になった著者の姿で語られている印象を持った。著者の小説はまだ読んだことがない。『鳩の撃退法』という映画を見たことがあるが、同じ題名の書籍もあるので原作なのだろう。今度は、小説を読んでみる。

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    2023年03月21日