伊藤ことこの作品一覧

「伊藤ことこ」の「書くインタビュー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 書くインタビュー 1
    3.7
    1~6巻594~858円 (税込)
    小説巧者に訊く前代未聞のインタビュー読本。 「これは、直接会って言葉をやりとりするのではなくて、メールを用いたインタビューです。いっぱんの対面式のインタビューを『喋るインタビュー』だとすると、今回やろうとしているのは『書くインタビュー』です。いままでどおりに質問しようとしても、なかなかそうはいかない。こちらもいままでどおりに答えようとしても、そうはいかない。質問も回答も手間をかけて文章にしなければならないからです」(本文より抜粋)  小説巧者として知られる作家・佐藤正午さんはいかにして作品を“つくって”いるのか――そんな疑問を直接ぶつけるインタビューが、前代未聞の形式で実現。面とむかって話す機会はおろか事前の打ち合わせもいっさい無し、メールのやりとりのみの「書くインタビュー」はスタートしましたが……。 「はっきりさせておきます。なにがなんでも答えたい質問などこちらにはありません。僕はべつに誰かの質問に答えたくてうずうずしているわけではないのです」  まさかの聞き手交代劇にはじまり作家秘書の口述筆記も! のちにNHKでドラマ化される『身の上話』上梓直前の2009年6月から、『鳩の撃退法』の執筆準備に入る2010年12月までの質疑応答(?)を収録した第1巻。

ユーザーレビュー

  • 書くインタビュー 1

    Posted by ブクログ

    作家である佐藤正午氏と、メールを使ったインタビューです。インタビューというと対面で行われるものですが、これはメールを使ってのやり取りをしています。
    最初の方は、どうなってしまうのか心配になる程、やさぐれたやり取りが続きました。途中から、健全なキャッチボールがとなってきて、良い形に収まってきますので、これから本書を読む人は安心して読み続けてください。
    作家が作品を生み出すアプローチに関する様々な手法はとても興味深いものがあります。さらに、続きを読みたいと思っています。

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    2024年03月10日
  • 書くインタビュー 1

    Posted by ブクログ

    すべてメールでやり取りされるインタビュー集。
    相手は現役バリバリの作家、性格は偏屈な気性。
    表情が読み取れないから、
    聞き手は正しく理解される以前に
    誤解を生まない文章に仕立てなければならない。

    そう、普通はそう考える。
    一巻目に登場する聞き手の伊藤ことこ嬢は、豈図らんや、
    大胆というか、分をわきまえないというか、
    無知の知を逆手に取ったかのように
    のっけからトンチンカンな質問を繰り出し
    早々にして作家を激怒させてしまう。

    佐藤正午は3回目の返信にあたり、
    「件名:喧嘩うってるのか」と回答。
    激怒を通り越し呆れたのか、
    「ここからは編集部にむけて書きます」
    「……こんなことをへいきでやる人

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    2018年04月06日
  • 書くインタビュー 1

    Posted by ブクログ

    作家佐藤正午にメールでインタビューをするという連載もの。メール返信ということとにどんなことを考えるものかが垣間見えて面白い。最初にインタビュアーとして登場したライターはハチャメチャで作家を怒らせてしまうが、それがかなり面白かった。突然の交代は予定通り?そのままいったらどうだったんだろう。次のライターはかなり気を使いながら質問でこれもまたまったく違う雰囲気で面白かった。

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    2016年04月10日
  • 書くインタビュー 1

    Posted by ブクログ

    佐藤正午に二人のライターがメールによるインタビューを試みるという企画。
    数年にもわたるこの企画が書籍化されたのがこの本。

    ものすごく面白かった。なんど顔がにやけてしまったか。
    でも基本的には人にはお勧めしない。
    正直、佐藤正午ファンではないければ全く面白くない。
    彼の本を読んだことがなければちんぷんかんぷんだろうし。
    逆を返せば、佐藤正午ファンは間違いなく楽しめる。
    「ほえ」って使うんだ、リアルで。
    津田伸一ってやはりまんま佐藤正午!?
    もうこの「ほえ」だけでツボ。

    でもね、多分みんな疑ってると思うんだけど、この二人のライターは本当に存在しているのか?
    佐藤正午がでっちあげたライターに、ま

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    2015年10月07日
  • 書くインタビュー 1

    Posted by ブクログ

    インタビュアーの、雑で無礼な質問が続き、回答する小説家のインタビュアーに対する揚げ足取りや皮肉が続き、しまいには怒らせ罵倒されている文章を読むのは、精神的に辛かった。
    佐藤正午は、神経質なほど言葉に厳しい。だからこそ、読者である私は本を楽しめるのだけれども。

    小説の書き方が書かれているところはとても興味深く、「小説」とは推敲を重ね、言葉に敏感でなければなぁと思った。
    職業としての小説家は、やっぱり凄い。

    0
    2019年11月26日

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