佐藤正午のレビュー一覧
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「三つ数えたら明りを落とす
それから百数えないうちにそこに迎えにいく」
ビルの下にいる私に誰か、そう声をかけて降りて来て下さい!
「女を蕩けさせ夢中にさせる」才能がある男・鮎川英雄
蕩けさせるって凄いですよね それもダイレクトに身体を蕩けさせる能力であり更に凄い!
本書には、スクラブルと言うゲームが登場します
あのクロスワードパズルみたいなゲーム それも英語です
英雄は会話のなかで日本語に訳した英語のことわざ、みたいなのを常に入れていて意味が所謂、教科書の言葉みたいなのが入ってトンチンカンにな空気を作りだす
そこが洒落ている
って言うか、実際にはそんな奴絶対いない!
万が一いてもただの -
Posted by ブクログ
【終わりの見えない苦境が纏わりつく本】
母親が生き別れた息子を思う、忍耐の物語。
市木かおりは自ら起こした轢き逃げの罪を償うため、刑務所で出産をする。服役後に夫から提示された離婚を承諾、親権を取られ、それから息子と会うことを許されなかった母親の半生を描いている。
独り身として、元犯罪者として生きていく、向かい風の強い環境。周囲の助けを借りながら、様々な場所を転々として、18年間を過ごす。その環境の過酷さと、出会う人の巡り合わせの悪さで、仕事を頑張っても息子を思う気持ちが強くあっても、上手く行かない描写が続き、救いようのない人生を眺めているようでなんとも気が滅入る。
どのように成長してい -
Posted by ブクログ
ネタバレ“熟柿”と書いて“じゅくし”と読む。
“ドゥクシッ!”と韻踏めちゃうね。
そんな呑気な発想に反して、物語はかなり重いテーマだった。泥酔する夫を乗せた車で轢き逃げ事故を起こし、服役中に出産した主人公・かおりが、息子との再会を夢見ながら日々を生きていく。
この小説を読んでいる間、ずっとどこか不安だった。この先なにが起こるのだろうという不安。物語がどう展開していくのかという不安。これ以上、不幸な出来事が起きないでほしいと祈ってしまう感覚は、『黄色い家』を読んでいたときに近かった。
それと同時に、とても読みやすかった。正直、こういう重いテーマの小説を「読みやすい」と評することには少し抵抗があった -
Posted by ブクログ
ネタバレこの小説を読んでしまったら、周りの人間関係が違った景色に見える。だろう。
生まれ変わりはあるかないか、などどうでもいい。この小説を読んで気づいたのは生まれ変わりの可能性のある人物というのはその人が生きてきた過去の記憶があるかどうかで判断する。つまり、記憶は同一だけれども、肉体的には別人。もっと言えば、記憶がなければというか、揮発性のメモリであれば生まれ変わりとかそんなことは関係ない。争いもなくなるだろうなぁ。
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あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、