佐藤正午のレビュー一覧

  • きみは誤解している

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    佐藤正午が競輪好きなことは「side B」から知ったのだけど、これは競輪を題材にした6つの短編集。
    作者は佐世保だけど、私は長崎に住んでいた頃、もう50年程前になるけど、造船所勤めの伯父に連れられて競輪場へ行ったことがある。今は競馬ばかりで、競輪は観たい番組がない時に大きなレースをやっていれば観る程度だけど、別に競輪も嫌いな訳じゃなく、私のこういうもの好きはその頃にルーツがあるかもと思ったりする。
    その割に博才無いこと甚だしく、わざわざ当たり馬券を外して買ってるような結果には、我ながらよくも続けているもんだとうんざりするが、来週になったら、今度こそ当たる様な気がするんだよねぇ、これが。最初の話

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    2015年10月03日
  • 5

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    平成の時代にもこんな文壇と、いかにも文学者然とした文学者がいたらほんとに楽しいだろうなあ、と、実に愉快な気分で読めた作品。

    太宰治や吉行淳之介の作品も、現役の頃はこんな風に(当時の人に)読まれたんじゃないだろうか、と想像してしまう。「文学」の気分に浸れるのは、島田雅彦の作品以外になかなかない。

    続編と書かないのかなあ…。

    【追記】
    2011年秋にも思わず再読。愉快、愉快。

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    2012年01月08日
  • 小説の読み書き

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    小説家はどんなふうに読み、また書くのか。
    近代日本文学を代表する小説家たちの作品を書き写すように読み解きながら、「小説の書き方」ではない「小説家の書き方」を、小説家の視点から考えるユニークな文章読本。
    読むことは書くことに近づき、読者の数だけ小説は書かれる。
    こんなふうに読めば、まだまだ小説だっておもしろい。

    [ 目次 ]
    川端康成『雪国』
    志賀直哉『暗夜行路』
    森鴎外『雁』
    永井荷風『つゆのあとさき』
    夏目漱石『こころ』
    中勘助『銀の匙』
    樋口一葉『たけくらべ』
    三島由紀夫『豊饒の海』
    山本周五郎『青ベか物語』
    林芙美子『放浪記』
    井伏鱒二『山椒魚』
    太宰治『人間失格』
    横光

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    2011年04月24日
  • 5

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    緻密な無駄の無い文体で最後まで一定の温度感で語られていた。
    あまりにも遠く鼻が高い主人公に最後まで追いつくことが出来なかった。流れていく物語も低音で変化があまりなく、感情を揺り動かされるという場面も無かった。まぁ、そういうタイプの本ではないのは明らかだが。
    だから、物語に入り込む時間や集中力が続かず、少しずつ短距離走を長距離走のモチベーションで走りながら読んだという具合。
    果たしてこの本が何を表現したいのか最後まで理解することも出来なかった。変な話だが、読後の何かから解放されたような浮遊した感覚だけが残った。分からない。

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    2010年03月18日
  • リボルバー

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    著者はあとがきの冒頭に「これはサスペンス小説である」と書いています。でも、何だか気だるいのです。まあ、佐藤正午が書けば、サスペンスもこんな雰囲気になるのかな。
    競輪と酒場で暮らす蜂矢と新青年という二人組みの扱いが変わっています。主人公にニヤミスはするのだけれど、決して交わらない。そんな怠惰で刹那的な二人組みを敢えて登場させたがために、全体がぬるい雰囲気になっています。ガチガチのサスペンスにはしない。そこが佐藤正午らしいところなのでしょう。

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    2016年07月31日
  • 取り扱い注意

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    「三つ数えたら明りを落とす
     それから百数えないうちにそこに迎えにいく」
    ビルの下にいる私に誰か、そう声をかけて降りて来て下さい!

    「女を蕩けさせ夢中にさせる」才能がある男・鮎川英雄
    蕩けさせるって凄いですよね それもダイレクトに身体を蕩けさせる能力であり更に凄い!

    本書には、スクラブルと言うゲームが登場します
    あのクロスワードパズルみたいなゲーム それも英語です
    英雄は会話のなかで日本語に訳した英語のことわざ、みたいなのを常に入れていて意味が所謂、教科書の言葉みたいなのが入ってトンチンカンにな空気を作りだす
    そこが洒落ている

    って言うか、実際にはそんな奴絶対いない!
    万が一いてもただの

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    2009年11月08日
  • 小説の読み書き

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    日本近代文学の基本を押さえておかなくても小説が書けるということがよくよくわかる一冊。誤読もあったりして、それを追記でフォローしたりしていておもしろい。感想文エッセイ集といった雰囲気で読みやすい。ちょこちょこクスクス笑いもできるし、いい本だと思います。まあ、選ばれている作品や作家にを多少なじみがあれば、きっと楽しめるはず。

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    2011年09月03日
  • 象を洗う

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    前作「ありのすさび」が好評だったようで、エッセイ第二作。良かったですね。
    相変わらず淡々としていて面白い。また、あとがきにもちらほら見られるように、こういう飄々とした人を食った文体は結構敵を生みやすいようだ(笑)
    俺は好きです。短編も読めます。

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    2009年10月07日
  • スペインの雨

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    佐藤正午の短編って、小説家とそのある友人の話しか殆ど読んだことなかったので、ちょっと毛色の違う「いつもの朝に」とか「クラスメート」が新鮮でした

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    2009年10月04日
  • ありのすさび

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    面白かった。脱力系、っていうのとはちょっと違う、肩の力の抜けた軟投派エッセイ集。
    才能のある焼き鳥屋の話がユーモアに溢れ、面白かった。
    パスタを実際に作って食べてみたら絶品。

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    2009年10月07日
  • 永遠の1/2

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    ずいぶん昔に書かれた本とは知らず、買ってしまったのだが・・面白い。野球好きで、競輪好きならもっとよかったのに!同じ時代を生きてる作家と、共鳴できる作品。
    それにしても、自分そっくりの人が存在していて、その人のために、事件に巻き込まれたとしたら・・私も・・同じように動くだろうなぁ・・
    この主人公・・ほんと、面白いわ!
               2008.2

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    2009年10月04日
  • 小説の読み書き

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    夏目、芥川、太宰、三島など近代日本文学の層々たる大家の名作を読みほぐし、文体を細かく分析。何気ない一文に徹底的に拘り、なぜ作者がそう書く必然性があったのか、どこに推敲の後が見受けられるかをユーモアたっぷりに解き明かす小説読本。

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    2009年10月04日
  • 小説の読み書き

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    「無頼という言葉の対義語は何かといえば、それは独身である。」

    小説家っていうのはこういうふうに他の作家の小説を読むのかぁ…!選ばれた言葉、文体、表記について、言われてみればなるほど確かに!な指摘ばかり。ときどき吹き出しつつ、著者を含む「文芸」する人たちへの敬意を新たにした。ぜひこの評論は続刊を出してほしい。佐藤正午の小説ももっと読みたくなった。

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    2009年10月04日
  • 小説の読み書き

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    山本昌代か誰かが書評で褒めてたのを見て購入。実際面白かった。扱われている作品はどれも有名で、読んだことのある(そして既に忘れてる)ものが多かったのだが、なるほどなるほどと思いながら読んだ。小説の内容よりも形式に注目しての読みというものをここまで分かりやすく、面白く書くことはなかなか容易ではないと思う。

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    2009年10月04日
  • 熟柿

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    本屋大賞ノミネート作。
    皆さんの超高評価!!
    期待大で読みましたよっ!!

    伯母の葬儀があった夜、天候が下り坂に。
    夫は酔わされて泥酔していた為、かおりの運転で帰路につく。激しい雨が降る中、かおりは何かに衝突してしまう。
    激しい雨が降っている中、かおりは衝突したものを確認せず帰宅する。
    かおりは轢き逃げの罪に問われ、服役する。
    服役中に息子・拓を出産するのだが、警察官だった夫に離婚を突きつけられる。


    ↑めっちゃそわそわする展開ですよね。
    これからどうなるの!?
    彼女や子供はどうなるの!?

    彼女のその後が描かれるこの本。
    感情移入派の私は、ひき逃げ犯になって、服役して、その後、働いて、働い

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    2026年03月01日
  • 熟柿

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    ネタバレ

    法的に罪を償った人間を世間が受け入れないと危険だと感じた
    かおりの境遇的に何かさらに罪を犯しててもおかしくない

    会話がチグハグだったり妙に細かい事を気にしたりする感じがなんか不気味
    花粉症対策のメガネとかあの状況で気になるのか

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    2026年02月25日
  • 熟柿

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    雨の水曜日。
    午前中からひたすら「熟柿」を読んだ。

    最初から最後までほぼ主人公の女性のモノローグが続く。
    彼女に起こった出来事、そしてその後に続く人生がしんどくてしんどくて、やりきれない。
    これを読んだら雨の日の運転はしたくなくなる、
    そんなお話。

    後半に差し掛かるまでは
    彼女の話しぶりやその行動から、
    もしかして精神を病んでる?と思わせるような雰囲気で、居心地が悪かった。
    でも流れ着いた最後の地で、ようやく頬に赤みが差したような、人間の感情を取り戻したような、
    そんな変化にほっとした。

    博学な土居さんから熟柿の意味を教えられた時、
    主人公と同じように肩の荷が降りたような気持ちにさせられ

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    2026年02月25日
  • 月の満ち欠け

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    ネタバレ

    この小説を読んでしまったら、周りの人間関係が違った景色に見える。だろう。
    生まれ変わりはあるかないか、などどうでもいい。この小説を読んで気づいたのは生まれ変わりの可能性のある人物というのはその人が生きてきた過去の記憶があるかどうかで判断する。つまり、記憶は同一だけれども、肉体的には別人。もっと言えば、記憶がなければというか、揮発性のメモリであれば生まれ変わりとかそんなことは関係ない。争いもなくなるだろうなぁ。
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    あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、

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    2026年02月19日
  • 月の満ち欠け

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    転生ものの話

    映画でも、本でもあまり刺さらなかったな
    瑠璃に感情移入出来なかったからかな?

    何故少し会って少し過ごした男性に執着に似た愛を向けられるのか分からなかったし、
    その背景を掘り下げてくれれば感情移入出来たのかも…

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    2026年02月12日
  • 冬に子供が生まれる

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    友情を?愛情を?恩師? 小学生の頃の不思議な体験から超能力を得た男の子たち、入れ替わり???
    !?の多い小説だっので分かりづらかったけれど何故か引き込まれ読み切ってしまった。
    始めから、SFだと分かっていたら手を付けなかったけれど、酒井駒子さんの表紙、ずっと気になっていましたので。

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    2026年02月07日