佐藤正午のレビュー一覧

  • 5

    佐藤正午の小説は、面白がれる小説読みはたくさんいると思うけど、誰にでも勧められるかというとちょっと、となる。これもそう。
    鳩の撃退法の後も続けて、ゆるい津田伸一サーガみたいになるといいな。
    唯一無二の不思議な作家だなと思う。
  • 小説家の四季 1988-2002
    佐藤正午さんの「月の満ち欠け」が好きで、あのような素敵な小説を生み出せる作家さんの頭の中に興味を持ち、読んだ。
    つくづく作家というのは、クリエイティビティと締切プレッシャーとのせめぎ合いの中で仕事をされているのだと感じた。
    クリエイティビティは時間をかければ良いものではない。閃く時は閃くし、閃かない...続きを読む
  • 鳩の撃退法 上
    ちょっと変わった綴り方と、序盤は一見なんてことない出来事を、よくもまぁ、というくらい緻密に冗長に描いてくるので危うく挫折しかけそうになるが、それも後半へと繋がる重要な準備なので根気よく読みましょう。

    段々と密度を増していく出来事たちと、登場人物のちょっとズレたような軽妙なやりとりに引き込まれて行き...続きを読む
  • 鳩の撃退法 下
    時間と虚実が入り混じるので、あまり読書に集中できない体調の今の自分にはかなり難しい作品でした。
    日を改めて読み返すと面白さが理解できそうな予感はあります。
  • 鳩の撃退法 上
    偽札事件と浮気した人妻の妊娠に纏わる一家失踪事件が作中作のような形を取って交互に進行する。
    2つの事件にどんな関わりがあるのかはまだ不明で、また面白くはないものの進行が遅くてもどかしい。
    評判作だけに下巻の展開に期待したいです。
  • 女について
    男性の描く女性だな、と思いました。視点や感覚がハッキリ違うので、男性作家さんの恋愛小説は新鮮です。
    女性の背景が似通ってる人物が別の話に出たりするので連作短編集かと思いましたがたぶん別個のお話です。主人公と遊び人な友人のお話はいくつかあるけど。この友人は(懲りないなぁ…)と思ってしまってちょっと呆れ...続きを読む
  • 鳩の撃退法 下
    うーん…これに1000ページ要るかな?
    この1000ページを面白いと思えるか、無駄と思えるかで、この小説の評価は変わってくるんだろうなぁ。

    俺は、もうちょっと短く、なんなら半分でもエエと思う派で、例えば主人公がとっかえひっかえする女性の描写とか、酒を呑む描写とか、マクドやガストやミスドやらのシーン...続きを読む
  • 取り扱い注意
    実父は野球選手、義姉に性の手ほどきを受け今ではどんな女もメロメロにする性技の持主。エレベーターで乗り合わせただけで惚れられる程のイケメン。青春期に風変わりな叔父に連れられ遊び尽くす。
    叔父はフラフラしてるのに金回りが良く、ロリータ趣味も叶えている。無謀な犯罪も成功し、13歳の美少女と逃避行。
    男の夢...続きを読む
  • 鳩の撃退法 下
    上を読後に映画を見て、その後下巻を読む。
    最後少しくどかったかも。偽札やピーターパンの行方が入りにくいかも。
  • 鳩の撃退法 下
    映画を観てから読みました。
    主人公が好きになれず、結構しんどかった…。
    映画は、キャストの力か脚本の力か主人公も憎めない感じに仕上がってたので本より楽しめた気がする。
    終盤に関しては本の方が納得の行く展開だったように思うけど、各種伏線を振り返って読み直す気力は湧かず、でした。。
  • 鳩の撃退法 下
    小説の中に小説がある不思議な小説
    ぐるぐるぐるぐる時が回って詳細が明らかになっていく
    これは小説なのか?小説の中の小説なのか?最後まで分からない
  • 鳩の撃退法 上
    相変わらずの「読みにくさ」。
    挫折しそうになるころに、ふっと連れ戻されるような気になる展開。
    どう決着させるのか、我慢して下巻に臨んでみる…
  • 鳩の撃退法 下
    タイトルの鳩の意味がようやく分かって来て、上巻よりはスピードアップして読めた。
    ただ最後まで主人公の津田を好きになれず、会話にイライラしっぱなし。いらない(と思われる)描写が多くて本当に読みづらい。
    唯一、加奈子先輩の存在がスカッとした。沼本店員のキャラも好きだけど。
    それも含めて映画を観るともう少...続きを読む
  • 鳩の撃退法 上
    言い回しが、とにかくまどろっこしい。主人公のしゃべる言葉が面倒くさい。私がこういう小説に慣れていないせいかもしれないと、頑張って上巻読み終えた。
    せっかくなので、下巻に続こう…
  • 月の満ち欠け

    期待感

    まだ読み始めたばかりですが、わくわくします。一気に読むと勿体ないので、マイに少し読もうと思います。
  • 小説の読み書き
    志賀直哉『暗夜行路』や、夏目漱石『こころ』などの文豪たちの作品を、文章の書き方に着目して読み解いている。

    川端康成『雪国』の章では、小説の書き出し(国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった)に触れ、川端康成が「地面」や「あたり一面」など様々な言葉から取捨選択した結果あの文章が出...続きを読む
  • 鳩の撃退法 上
    眠る前の読書は電子ブックでするのだが、「いわゆる虚構」と現実と称する「虚構」とがいきつ戻りつしながら進行していき、眠くなって途絶え、翌日になってまた読み出すと言うのを繰り返すうちに、どちらが「いわゆる虚構」で、どちらが「虚構」なのかわからなくなる。文体には好き嫌いがあるが、最初、面白いと思いつつ、上...続きを読む
  • 鳩の撃退法 上
    映画見たいけどなかなか見に行けそうもないので。映画もちゃんと見ないと理解するの大変て意見もあったから、本の方がいいのかな?と
    とりあえずやたらドーナツショップに主人公が行くからドーナツ食べたくなった。
    始めの一家3人の奥さんの不倫や失踪、古本屋さんの残した偽札
    謎がやたら多いけどまだ解決しない。下巻...続きを読む
  • 鳩の撃退法 下
    主人公の喋り方がまどろっこしくて苛々してしまうけど、ストーリーとしては面白かった。途中虚構と現実が入り混じるあたりから面白い!と読むスピードが上がった。
  • 鳩の撃退法 下
    とにかく長すぎる。描写が普通の2倍はあるので。そのうえ、過去と現在を行ったり来たり。本当なら厚めの一冊でボリュームは十分だと思う。上巻の終わりに郵便局員と女性の関係の展開が描かれて、ようやく動き出したと思って下巻に入ったがまた、だらだら。最初に、俺の子供ではないと言った根拠がわからないまま。なんだか...続きを読む