佐藤正午のレビュー一覧

  • 小説の読み書き

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    「無頼という言葉の対義語は何かといえば、それは独身である。」

    小説家っていうのはこういうふうに他の作家の小説を読むのかぁ…!選ばれた言葉、文体、表記について、言われてみればなるほど確かに!な指摘ばかり。ときどき吹き出しつつ、著者を含む「文芸」する人たちへの敬意を新たにした。ぜひこの評論は続刊を出してほしい。佐藤正午の小説ももっと読みたくなった。

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    2009年10月04日
  • 小説の読み書き

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    山本昌代か誰かが書評で褒めてたのを見て購入。実際面白かった。扱われている作品はどれも有名で、読んだことのある(そして既に忘れてる)ものが多かったのだが、なるほどなるほどと思いながら読んだ。小説の内容よりも形式に注目しての読みというものをここまで分かりやすく、面白く書くことはなかなか容易ではないと思う。

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    2009年10月04日
  • 熟柿

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    主人公かおりの語り調で話しが進むけれど、記憶飛び飛びだったり、性格がうじうじとしていたり、と終始暗い。
    本屋大賞第2位の前評判と、ここのレビューがなかったら離脱してたかも。ただ読後感は良い。

    自分ももし選択を間違えてしまったら、こういう人生や考え方になってしまうのかな…共感はできなかったけど。

    久住路さんの母娘がよかった。

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    2026年09月27日
  • 熟柿

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    人一人の人生を覗き見させてもらった感覚。主人公に同情はできないけれど、主人公の周りにも善良な人間、善良とは言い切れない人間、悪事を働いている人間、主人公にとっては害がないけれども他人には害があるかもしれない人間、登場人物一人一人のリアルさが生々しかった。(善良、悪、害という表現が適切かわからないけれど)

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    2026年09月26日
  • 熟柿

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    ネタバレ

    冒頭の葬儀で酒盛り場面から、こんな親戚やだな〜と感じた。
    泥酔で妊婦に夜中運転させる夫は当然真人間では無いと直感したが、予想を上回る糞野郎だ。
    闇夜の灯火は『ヒソカニ?』『カネガエ』の、くじゅうろさきちゃん。とても良い仕事をしている。
    土居さん、かおりのどの辺りがそんなに良いのか不明だが、気長に時機が来るのを待つって凄く怖い人。前科の事、言える時まで待てば良いとの事ですが、土居さんだって検索するでしょ、しないの?

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    2026年09月25日
  • 熟柿

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    妊娠中ひき逃げで人を殺してしまった主人公。その後刑務所で出産、一度も子どもに会えず、写真も見せてもらえず、それでも愛情ってあるものなんだな。もう少し主人公がむくわれる部分が欲しかった。ずっと薄暗い雰囲気。
    柿が熟して落ちるように、適した時期がくる。
    そういう気持ちで過ごせると気が楽になりそう。

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    2026年09月25日
  • 鳩の撃退法 上

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    小説の中の作家が書いた小説という設定。
    事実と創作の間を行き来します。
    あの雪の日に何が起きたのか、徐々に明らかにそして繋がっていきます。

    前半部分の作家の登場シーンがメチャクチャ好きです。
    視点が一気にぐるりと変わる感じがいいです。

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    2026年09月25日
  • 熟柿

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    自分の人生が暗くて光の先が見えない時間。
    誰でも起こりうる事故。たとえ事が起きたとしてもその先の無数の選択肢によっては、未来が変わっていたかもしれない。
    もし自分が子供の立場なら、母親に会いたいだろうか。きっと会ってみたいと思うかもれない。
    親が子を想うのと子が親を想うことの感情の大きさや幅って、生と死が直結するような感じ。
    自分に愛情を注いでくれた人がこの世に1人でもいるなら私は誰かに愛情を与えることができると思う。

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    2026年09月23日
  • 熟柿

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    自分的にはこの本が本屋大賞です。

    書きすぎない、あえて書かない事による余韻。
    最初は物足りなく感じたのですが、
    後からジワジワきいてきます。

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    2026年09月22日
  • 熟柿

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    各個人の弱さがリアルだった。事故の一因だった人の図々しさがいやらしかったが、同じ立場に立つと確かにそういう対応するかもと思った。
    主人公に幸あれ。

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    2026年09月22日
  • 熟柿

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    帯を読んで、これは覚悟して読まないとと思った。
    止まることなく一気読み。
    暗いけど光がさすような
    それでもやっぱり私の心に響くものはなかったなぁ。
    引き込まれる文章なんだけど
    淡々と進んでいく感じがどうしてもしてしまう。
    ただ、熟柿というタイトルはその通り。素晴らしい。
    私の読解力が足りないのか、この人の本は合わないのかも。
    人の感性は様々だと改めて思った。

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    2026年09月22日
  • 熟柿

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    罪は法律的には刑務所で刑期を全うすれば消えるけど
    社会的には、経歴とか報道記事とかに残るから消えない
    それが人生にずーっと雲のようにかかってると思いました

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    2026年09月22日
  • 月の満ち欠け

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    熟柿がすごく面白かったので、佐藤正午さんの小説が読みたいなと思って手に取りました。
    小説は40年前くらいに戻り、昔の携帯電話がない時代の描写があります。色んな登場人物が出てきて、誰だったっけ、、と考える部分もあったけど、最後は一つの線で繋がりました。ハッピーエンド、、なのかは微妙かな。

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    2026年09月22日
  • 熟柿

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    敬老の日に台風接近。災いに如何に備えるか、罰当たりののとばっちりに警戒。憂いの根源を直に言う、夫だ!猿芝居の狸寝入り?酷い!蜂・栗・糞・臼どん、お仕置きを。救いは息子と自分を支えてくれる人だ。

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    2026年09月21日
  • 熟柿

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    「渋柿」は聞いたことあるけど「熟柿」ってあんまり聞かないな、、と思いながら読み始めた本。本屋大賞第2位にしては、最初から結構暗めのお話で読むのが辛かった。どこへ行っても自分の犯した罪を意識しながら生きていく主人公の心情を追っていきながら出会うのが、悪い人だけじゃないのが唯一の救いで、基本的にはずっと暗めのテイスト。
    「熟柿」:その時がくるまでゆっくりと待つ
    まさにこの言葉が似合うような、主人公の人生を形容した作品だった。暗い中でうっすら光のようなものを感じる現代のトレンドっぽい作品でもあるなと思う。

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    2026年09月19日
  • ジャンプ 新装版

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    自分にもこういう場面はたくさんあったなーと思った。
    劇的ななにかがあるわけでなく、人生ってこういうことの連続で今があるんだなという本。
    読み進めていくうちにこの2人はどのみち合わなかったんだろうなーという感想

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    2026年09月05日
  • 月の満ち欠け

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    ネタバレ

    熟柿で佐藤正午さんを知りました。1冊目の印象と変わらず、構成のうまさの光る、読者を引き込む力のある作品で、楽しく一気に読み進めてしまいました。ともすれば、安っぽい設定になってしまいそうな、いわゆる転生モノを、これだけの緻密なプロットに乗せて書き上げるのはすごい!
    ただ、読後感はざらりとした気味の悪さが残る。熟柿は気持ちよく本を閉じることができたのだけど、本作はキーパーソンである瑠璃の激しい執着心を好きになることができず、感情移入ができないままに終わった。

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    2026年08月13日
  • 鳩の撃退法 下

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    『鳩の撃退法』は、際立って完成度の高い小説作品だった。重層的な物語構造、緻密な伏線、巧妙な語りの設計は見事で、作者の技術の高さに疑いはない。一方で、私にはその技巧の鮮やかさが前景化し、物語や人物以上に「小説の仕掛け」を意識させられ続けた。これは好みの問題である。作品世界を作り上げるのに技巧は確かに必要だろう。その意味で本作は卓越した名人芸を示した一方、ごく個人的な感想として、人間の割り切れない葛藤や苦悩が物語の中心に据えられるような、重厚な総合小説としては心に響かなかった。

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    2026年07月31日
  • 万年筆の時代~佐藤正午復刻短編集~

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    なるほど、タイトルにノスタルジーを感じる。
    作家イコール万年筆という時代は確かにあったなぁ。

    著者の短編は読んだことがなかったが、短くても長編のように良い意味でねっとり感がある。
    いやらしさを超えて、最後はクスりとしてしまう妙。

    「スペインの雨」テレクラという舞台、時代が色濃く反映されてかえって新鮮だった。

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    2026年07月23日
  • 月の満ち欠け

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    よ…よみにくい…
    すごく時間がかかった

    けど、最後はほっこり終わって
    読んで良かったなって思える作品

    生まれ変わりを題材にするってすごいなぁ

    映画も観てみたくなった

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    2026年07月19日