佐藤正午のレビュー一覧

  • 熟柿

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    ネタバレ

    一つ罪を犯した事で市木さんの心に見えない足枷があるなかで、会えない息子の為だけに一生懸命働いて、16年位の間にお金を盗まれたり、コロナ禍があったりで凄く大変な時期もあったけど色んな人と出会って、事件から16年経ってやっと息子と会えたり新しい目標が出来たり、とても素敵な出会いがあって良かった。

    市木さんと土居さんのここから先が気になるから続編をと書きたい所だけれど、そういう小説ではないので私の中で市木さんと土井さんの穏やかな幸せの日々を想像する事にしよう。

    息子さんとも時間をかけて良い関係になるといい。

    後半まで読んでて気持ちが重かったんだけど、ラストで良かったって思えた。
    久住呂さんが良

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    2026年07月26日
  • 熟柿

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    ネタバレ

    主人公は、ひき逃げという罪を犯し、刑務所で子どもを出産し、出所当日に離婚を受け入れ、子どもとも引き離されます。その後も仕事を転々としながら、ようやく介護という一生をかけられる仕事に巡り合います。そして、念願だった高校生になった息子との再会を果たし、これからは電話で連絡も取れるようになるという結末には、少しほっとしました。
    2日で読み終えましたが、気持ちとしては一気読みしたような作品でした。さすが佐藤正午さんだと感じました。
    題名の『熟柿』は、本作では「気長に時期が来るのを待つ」という意味で使われており、作品の内容にぴったりだと感心しました。一方で、私が調べたところ、「熟柿」には隠語として泥酔漢

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    2026年07月26日
  • 熟柿

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    主人公が不器用すぎて、想像し得る悪い方向にいつも向かってしまうのが悲しかったけど、どんな環境でも前向きに生きようとする姿勢がとても素敵でした。その後幸せになってほしい…

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    2026年07月25日
  • 万年筆の時代~佐藤正午復刻短編集~

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    なるほど、タイトルにノスタルジーを感じる。
    作家イコール万年筆という時代は確かにあったなぁ。

    著者の短編は読んだことがなかったが、短くても長編のように良い意味でねっとり感がある。
    いやらしさを超えて、最後はクスりとしてしまう妙。

    「スペインの雨」テレクラという舞台、時代が色濃く反映されてかえって新鮮だった。

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    2026年07月23日
  • 熟柿

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    ネタバレ

    叔母さんみたいな人になるかなと思いきや、お金を盗まれることで、お金から解放されて、むしろいい感じになっていく展開が意外でした。あと、福岡の人は出身者含めてみんないい人で、大阪の人はみんな変である、という結論を叩きつけられました。

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    2026年07月21日
  • 熟柿

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    ネタバレ

    重い話ではある。熟柿というタイトルが最後には主人公が報われる、あるいは腑に落ちるみたいなことかもしれないとは思って読んでいた。でも、わたしにはとても嫌な「熟しかた」だった。半分、心が麻痺している状態で生きているのだろう。生きなきゃという感覚はあの細い、いつか会える、だけだったのだと。熟すには長い時間で、元の木には戻れないし、甘くもない、隣のみずみずしい果実とは違うし、熟していないのに落ちるという問題だってあった。果たして熟柿は美味しいのだろうか?

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    2026年07月21日
  • 熟柿

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    (いつまでも続いていくもの、不変なものなど一つもない。たった1日で人生は変わる。両親の死も突然だった。まだ中学生だったそのときからわたしは知っていたし、42歳になったいまのわたしは、子をもうけた夫婦の絆さえいざとなれば脆いものだとよく知っている。赤の他人との交友関係ならなおさらだろう。いつかはその日が来て、ひととひとは、こうやっていとも簡単に疎遠になってしまうのだ。

    柿の実が季節になれば熟すように、物事の成就には適した時期があるというか、そのときが自然に訪れるのを気長に待つというか、百崎さんなんかに言わせると単に消極的なのかもしれないけど、でもそういう、無理強いしない、待ちの時間が必要なとき

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    2026年07月20日
  • 月の満ち欠け

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    よ…よみにくい…
    すごく時間がかかった

    けど、最後はほっこり終わって
    読んで良かったなって思える作品

    生まれ変わりを題材にするってすごいなぁ

    映画も観てみたくなった

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    2026年07月19日
  • 熟柿

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    くじゅうろさん(母)という現実ではありえない人が現れる割に展開にドラマチックなものがあまりなく、さらさらと読み進める感じだった。

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    2026年07月19日
  • 熟柿

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    過去に罪を犯しその十字架を背負いながら生きる女性の物語。起こった出来事、刑務所に入るに至った経緯が淡々と説明されているので手記や回顧録を読んでいる感じがしました。

    女性は凶悪犯ではなく身近にいる女性という感じでリアリティがありました。だからシンパシーを感じるかと思いきや、どちらかといえば自分のしたことを忘れて身勝手な考えに着地することに呆れや怒りを覚えることの方が多かったと思います。
    普通ではないところをあげるとすれば、時々周りが見えなくなり他人からみると異常ともとれる行動をするところです。自分のことを好きで会えば喜んでくれると勘違いしているストーカーのような思考のせいです。
    そんな彼女がな

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    2026年07月18日
  • 鳩の撃退法 下

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    著者初読み。
    上巻の冒頭から、話があちこちに飛び、読み進めるのが本当に大変だった。
    でも、何故か上下巻で1000ページを超える作品なのに2日で読み終えてしまった…
    何を読まされてるのか?
    これは本編?
    それとも津田が書いてる作品の中?
    パラレルワールド的な?
    たくさんの???が頭を埋め尽くす。
    なのに、先が気になってしまうのは、作者の巧みな筆力によるものだろう。
    あらすじだけ読めば、偽札の話のはずなんだけど、本筋が掴めないまま、下巻へ。
    下巻は一転して、上巻の点と点を繋ぐように話が進んでいく。
    ああ、これがこう繋がるのね…とはなるけど、世界線は相変わらず曖昧なまま。
    全部の伏線回収とは行かず、

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    2026年07月06日
  • 万年筆の時代~佐藤正午復刻短編集~

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    佐藤さんのかなり初期の短編を集めたもの、とのこと。どの話も洒落ていて良かった~!もう御歳70歳超だと思うけど、これからも新作を書いてほしい。

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    2026年06月20日
  • 月の満ち欠け

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    ゾワゾワっと鳥肌が立つような、ホラーかと思って読み進めたが、、、

    途中から、主婦と学生の禁断の不倫の話になり、

    それぞれの過去を振り返る重ーい話になり、、、

    それぞれの過去の振り返りが結構長めで、これはどの人の過去の話で、いつの瑠璃ちゃんと関係があるひとだっけ??と混乱したりしながらも、結構なスピードで読んでしまった。

    エンディングは、なんとも???でして、、、
    これは、ホテルで面会する前の話なんだよね??

    登場人物の相関図を作らないと、なかなか理解が難しいのかもしれない。。。

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    2026年06月21日
  • 冬に子供が生まれる

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    ネタバレ

    2020年と思われる年のホラー調小説。

    身に覚えのない手紙を受取った38歳のマルユウ、小学生の時にマルユウと一緒にUFOを見たマルセイの葬式に出る佐渡くん、高校卒業時に三人は再び記者に連れられ10年前にUFOを見た山に行くが事故に遭う。
    その20年後の物語になるのだが、様々な視点とあいまいな記憶と不可思議な現象が気になってしょうがなく、最後まで読み切ってしまった。
    この物語を書いている中学の時の先生の湊、小学時代の先生の杉森、その娘の真秀とマルユウとマルセイたちと関係した人たちも不可思議な現象を感じるのだが、誰も本当のところがわからない。
    何とも不思議だが印象に残る小説でした。

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    2026年06月13日
  • 身の上話 新装版

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    読み終えた後「ずん」と来る。

    主人公であるミチルの目線では
    語られる事のない物語で
    読み終えた後もどんな人物だったかと
    聞かれると答えられない。
    でも明らかに宝くじ当選前と後では
    人が変わってしまっている気がする。

    お金は幸せになる為の手段であり
    お金を目的にしてはいけないな、
    と肝に命じます。ふむ。

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    2026年06月02日
  • 月の満ち欠け

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    ネタバレ

    良くある生まれ変わりに対して、生まれ変わりをした子供の親や関係者に焦点を当てたのが斬新だった
    たしかに自分の子が生まれ変わりになったら、産んだ親としては複雑だよなぁと

    その構成は面白かったが、生まれ変わる女性が男性にそこまで恋焦がれる理由がよくわからんかった

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    2026年05月31日
  • 熟柿

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    タイトルの熟柿「熟した柿の実が自然に落ちるように気長に時期が来るのを待つ事」はこのストーリーの何処に掛けているのだろう。もちろん彼女を好いてくれている土居さんだけど、彼女の人生だろうか、生き別れようやく会えた息子の気持ちだろうか。

    獄中で産んで離された息子への思慕。助手席に座っていた元夫は轢き逃げ事件になると分かっていて保身にはしり、自分一人が犯罪者になった事を17年も経って知った事。
    前科がある事で転々とした彼女のこれまでは何だったのだろう。

    とても嫌なのは親友の鶴子。轢き逃げ事故を起こしたきっかけだし、過敏になっている主人公を逆撫でするような連絡を度々よこす。
    連絡を取り合える親しさを

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    2026年07月19日
  • 月の満ち欠け

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    3.2

    生まれ変わりをテーマにした作品だった。
    もともと輪廻転生を信じておらず、この作品を読めば少しは考えが変わるかもしれないと期待していたけれども、その感覚は大きくは変わらなかった。
    気になったのは、瑠璃が前世の記憶を強く持ちすぎていること。
    断片的な記憶ならまだ理解できるのだけど、あそこまで前の記憶を持っていると「生まれ変わり」というより「憑依」に近く感じてしまう。
    それと、子供の女の子と大人の男性の関係性も、作品が意図するほど美しくは思えなかった。
    小山内堅のように半信半疑の立場で戸惑う人物には共感できると思ったんだけどなあ。
    文章は読みやすく、ラストシーンだけはまあまあ好き。

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    2026年05月13日
  • 彼女について知ることのすべて 新装版

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    率直な感想は、「佐藤正午の本を読んだ」という一言に尽きます。
    論理的でない会話や行動、仕草などは彼のスタイルであり、僕はいつもそこに感動させられます。

    純文学にあたるのでしょうか。あまりこの分野を読まないため断言はできませんが。
    違う気もしますが、人のまとまりのつかない感情や在り方を「表現」する文章に、強く心を揺さぶられました。

    ストーリーや構成も非常によくできていたと思います。

    ただ、本作は(というより佐藤正午作品全般に言えることですが)賛否が分かれるのも理解できます。
    私自身も、読むタイミングによっては「なんだこれは」と感じていたかもしれません。

    評価を数値でつけるのは難しいため、

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    2026年05月01日
  • 鳩の撃退法 上

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    やっと上巻読み終えた。
    一つ一つの物事をものすごく細かく描写していて、400ページを超えたあたりからやっと物語が動き出した感がある。
    主人公の止まることない思考の波をひたすら言語化されているのを読んでいるような不思議な気分。
    どういう結末になるのかまったく想像がつかない。
    その点で、下巻を読むのが楽しみだ。

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    2026年04月22日