佐藤正午のレビュー一覧
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本当に最後の方のパートに差し掛かるまで、ずっと重くて暗い印象だったので、読みやすいけどどんどん気持ちが落ちていく感じがした。
主人公のかおりも、ひき逃げをしてしまった後の挙動などに共感できる部分がなかったし、周囲の友人や同僚も、私が知る世界の中で生きていたら普通は出会わないであろう人たち(窃盗したり不倫したり…)が多くてなかなか物語に入り込めなかった。
最後に息子に会えた部分は、面白くてどんどん読み進めてしまった!
このままいいことは起きずに終わる感じがしていたので、息子に会えたり、福岡に居場所ができつつあったり、希望の光が見えたのは予想外でよかった。
逃げるように働く場所を転々とするよう -
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最初から、なんだか気持ち悪いというか、これは私の好みの作風ではないなー、とモヤモヤしながらも、でもなぜそんなに評価が高いのか一読しなければ…との思いで読み進めた。
そもそも、今日はこれを読んでしまう!と決心していたので読めたのだと思う。
モヤモヤはほぼ全編に渡って続いた。
そして最後、機が熟した時、ホロっとさせられた。
後から思い返せば、こういう人たち、周りにいるな、と。
私からすると、なぜそんな風に生きられるのか?と思ってしまうのだけれども、人生受け入れて淡々と生きている(ように見える)人。
お節介過ぎる人、いい意味で。
機が熟すのを待てる人。 -
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ネタバレ轢き逃げの罪を犯した主人公のかおり。
服役中に出産するも息子と離れて暮らすことになり、その後の人生を描いた本。
息子に会いたいという思いを募らせるあまり警察沙汰を起こしたり、過去が暴かれそうになって職を追われたり…一度罪を犯した人間はここまで落ちるのか。
服役を終えて時を重ねても、彼女の罪が消えることはない。
人目を避けるようにしながら生きる姿は苦しく、切ない。
読んでいて強く感じたのは、人生において「誰と出会うか」はものすごく自分に影響を与えるものなのだな、ということ。
一人の人との出会いによって人生はプラスにもマイナスにも大きく傾くことがある。
誰と出会うか、その人とどう付き合うかは、自 -
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ネタバレはぁ〜、熟柿。か。
以下、土居さんの言葉一部抜粋↓
「略〜柿の実が季節になれば熟すように、物事の成就には適した時期があるというか、そのときが自然に訪れるのを気長に待つというか〜略」
物語の最後の最後に、『柿が熟して落ちた』。
この後はきっとかおりの未来も明るいものになるだろう。
でも、正直に言って…読書中ずっと感じた気持ちの悪さがかなり目立つ。かおりの行動、言葉、判断。
拓に本当に会いたいのなら、なぜそんなことをする?と思わずにいられない。
誰かわからない電話、何度もかかっているのになぜ出なかったんだろうか。もっと早く出ていれば、夫の真意に早く気づくことができたかもしれない。
な -
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わたしがこの子を産んだのだ。
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大雨の降る夜。妊娠中のかおりは 酔いつぶれた夫を助手席に乗せ自宅へと帰宅する途中、徘徊していた老婆を轢いてしまう。
混乱する頭で考えたのは、警察官である夫の将来、生まれてくる子供の将来、そして自分が送るはずの平凡で幸せな生活。
かおりはその場から逃走してしまう。
轢き逃げの罪に問われたかおり。
『母親が犯罪者の子供と、母親に死なれた子供と、どっちがより不幸か、考えてみろ。』
夫の説得に従い、離婚届に判を押す。
刑務所で出産したばかりで手放すことになった息子は 耳の後にある黒子以外に思い出せることはない。
成長した息子を一目 -
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著者初読み。
上巻の冒頭から、話があちこちに飛び、読み進めるのが本当に大変だった。
でも、何故か上下巻で1000ページを超える作品なのに2日で読み終えてしまった…
何を読まされてるのか?
これは本編?
それとも津田が書いてる作品の中?
パラレルワールド的な?
たくさんの???が頭を埋め尽くす。
なのに、先が気になってしまうのは、作者の巧みな筆力によるものだろう。
あらすじだけ読めば、偽札の話のはずなんだけど、本筋が掴めないまま、下巻へ。
下巻は一転して、上巻の点と点を繋ぐように話が進んでいく。
ああ、これがこう繋がるのね…とはなるけど、世界線は相変わらず曖昧なまま。
全部の伏線回収とは行かず、