佐藤正午のレビュー一覧

  • 鳩の撃退法 上

    Posted by ブクログ

    相変わらずの「読みにくさ」。
    挫折しそうになるころに、ふっと連れ戻されるような気になる展開。
    どう決着させるのか、我慢して下巻に臨んでみる…

    0
    2022年02月17日
  • 鳩の撃退法 上

    Posted by ブクログ

    言い回しが、とにかくまどろっこしい。主人公のしゃべる言葉が面倒くさい。私がこういう小説に慣れていないせいかもしれないと、頑張って上巻読み終えた。
    せっかくなので、下巻に続こう…

    0
    2022年02月06日
  • 月の満ち欠け

    購入済み

    期待感

    まだ読み始めたばかりですが、わくわくします。一気に読むと勿体ないので、マイに少し読もうと思います。

    #深い

    0
    2022年01月18日
  • 小説の読み書き

    Posted by ブクログ

    志賀直哉『暗夜行路』や、夏目漱石『こころ』などの文豪たちの作品を、文章の書き方に着目して読み解いている。

    川端康成『雪国』の章では、小説の書き出し(国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった)に触れ、川端康成が「地面」や「あたり一面」など様々な言葉から取捨選択した結果あの文章が出来上がったこと、またそれが書くことの実態だと述べられていた。流し読みしがちな文について、改めて目を向けさせてくれる一冊だと思う。

    0
    2022年01月03日
  • 鳩の撃退法 上

    Posted by ブクログ

    眠る前の読書は電子ブックでするのだが、「いわゆる虚構」と現実と称する「虚構」とがいきつ戻りつしながら進行していき、眠くなって途絶え、翌日になってまた読み出すと言うのを繰り返すうちに、どちらが「いわゆる虚構」で、どちらが「虚構」なのかわからなくなる。文体には好き嫌いがあるが、最初、面白いと思いつつ、上巻の三分の二近くまで来るとかなり退屈してきて、ようやく物語りが動き出すのが、上巻の終盤のセックスシーン。寝る前の電子ブックのせいか、私の読解力のせいか、面白くなりきらないところがこの作品の妙味なのかすらわからぬまま、物語が終盤を迎えてしまい、判断に難しい小説でした。

    0
    2021年12月31日
  • 鳩の撃退法 上

    Posted by ブクログ

    映画見たいけどなかなか見に行けそうもないので。映画もちゃんと見ないと理解するの大変て意見もあったから、本の方がいいのかな?と
    とりあえずやたらドーナツショップに主人公が行くからドーナツ食べたくなった。
    始めの一家3人の奥さんの不倫や失踪、古本屋さんの残した偽札
    謎がやたら多いけどまだ解決しない。下巻ですっきりするかな
    この作家さんは初めて読んだけど、話を先延ばしするのがうまい

    0
    2021年12月14日
  • 鳩の撃退法 上

    Posted by ブクログ

    括りとしてはミステリー。しかし型通りでなく、読者の考察抜きでは全体が理解できないように作り込まれている。
    語り口調がまどろっこしく、会話の噛み合わない掛け合いに混乱させられるが、慣れれば即興的な面白さだとわかってくる。
    主人公が小説を書くという形で、同じ日の別の場面を小分けに語ることで、少しずつ事実が明らかになってくる。それにしても、当該の日は、いろんな出来事が起こりすぎである。もはや三谷幸喜ばりのドタバタで、頭の中を時系列に整理できなくて、よくわからない。映画では、その辺りの理解を、映像が助けてくれるのを期待する。きっと裏切られそうだけど。

    0
    2021年10月02日
  • 鳩の撃退法 上

    Posted by ブクログ

    映画化をきっかけに手に取った。
    語り手(津田)がつらつらと主観も交えながら書かれる文章が慣れていないと理解し辛く、最初苦戦したが、読み進める手が止まらなかった。
    なんだか断片的な主観で無理矢理つなぎ合わされたような気がしなくもないが、下巻でどう結末に向かっていくのか楽しみ。
    どこが事実でどこが彼の創作なのか想像しながら読むのも面白い。

    0
    2021年09月14日
  • 鳩の撃退法 上

    Posted by ブクログ

    映画を観た感想

    主人公が視聴者に語りかけるような新しい切り口な作品

    人は知らず知らずのうちに、自分を取り巻く環境でいろいろなことが起きていてそこに関わっているのだ、ということを伝えたかった作品なのかなぁ、と思った

    事実に基づいたフィクションだとは言え、結末は観た、読んだ人に委ねられる作品

    0
    2021年09月01日
  • Y

    Posted by ブクログ

    時間を扱った作品はよくあると思う この作品の展開が陳腐なのかそれとも秀逸なのか 判断するほどの読書量が自分には足りてないが 楽しくは読めた

    0
    2021年08月19日
  • Y

    Posted by ブクログ

    もし、あの時別の道を進んでいたら…っていう人生の分岐点はいくつもあって、その度にパラレルワールドが広がっていくって考えるとワクワクする。
    肉体的な問題ではなく、“想像的パラレルワールド”

    この物語自体、特別好きなわけではないけど、パラレルワールドについて考える楽しさを教えてくれる本。

    0
    2021年08月13日
  • ビコーズ 新装版

    Posted by ブクログ

    2作品目が書けない新人小説家が、過去の記憶と向き合い、克服していく。

    主人公は、たまに片目が見えなくなる。片目が見えない時には取り返しのつかない不幸が怒る。
    そういうジンクス
    果たして今回はどんな不幸に見舞われるのか。
    そして、その原因となっているかもしれない
    過去のこと、祖母との関係
    向き合って克服していく

    0
    2021年08月05日
  • アンダーリポート/ブルー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ――

     十五年前の殺人。
     被害者の妻。
     当時四歳だったその娘。
     かつての婚約者。
     そして、もうひとりの女。

     交換殺人。

     偶然ながら、ひとつ前のレヴューと好対照なものを読んだ。つまり題材としてはよくあるものを、これほど楽しく読ませてくれる作家は今や貴重かもしれない。
     真新しさや斬新なトリックがあるわけではないんだけれど、ストーリーテリングの妙があって。
     際立ったキャラクタや衒学的な文章に頼るでもなく、普通の会話が面白くなる。
     どこかそう、熟練のしゃべり、の達人がフリートークを面白くするのと似たような。
     同じ話も、語り口でこんなに変わるのか! ということがあるように。
     

    0
    2021年08月05日
  • Y

    Posted by ブクログ

    星★3
    面白い、とは思ったけど、ちょっと物足りない?
    私の本の読み方なんだろうけど、どの登場人物も、あんまりキャラが立っていないので、感情移入できなかったかな。
    個人的に13章はとても盛り上がった。

    0
    2021年05月07日
  • 事の次第

    Posted by ブクログ

    それぞれのショートストーリーがちょっとずつ繋がっている群像劇。そのストーリーが繋がることで進むわけでもなく、最後に全て回収するわけでもないのでちょっと消化不良の感じがあった。佐藤さんの作風は好きなので、それぞれのストーリーや、リンクしていく感じは楽しめました。

    0
    2021年02月07日
  • 取り扱い注意

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女性をとろけさせる能力を持つ主人公。
    さまざまな女性付き合いと
    人生のポイントで現れる叔父の存在。
    解説にある通り、ストーリーを追うだけでは
    佐藤正午の醍醐味は理解できないようだ。
    読み切った時の快感を味わえるよう
    努力が必要。
    再読必須。

    0
    2020年10月25日
  • リボルバー

    Posted by ブクログ

    何か意味深な感じの2人。 少年、それを追う元警察と同時に旅立つあたりこれは何かを察知したか、または物語の本筋が明らかになるか! どう、絡んでいくねん!って、最後まで読んで「何も関係ないんかーい」って、結末。

    0
    2020年07月09日
  • 象を洗う

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    佐藤正午のエッセー集。
    佐藤正午の小説が好きだ。SFな「Y」や「ジャンプ」、「彼女について知ることのすべて」など、好きだ。
    そしてエッセー。 エッセーだから他愛のないものも多い。連載してたものだろうから、むりくりお題を出してる感のものもある。
    しかし、僕は佐藤正午の選ぶ言葉が好きなんだろうなぁ。なんかしっくりする。 それと、どのエッセーも結びの言葉が特にすとんとくる。僕には。

    0
    2020年02月06日
  • 永遠の1/2

    Posted by ブクログ

    月の満ち欠けを読んで面白かったので、佐藤正午さんの本をもう一冊読んだ。これがデビュー作でなにかの賞を取ってるんだけど、作家本人はあまりうまく書けてないと評している。けどあらすじを見て面白そうと思ったので選んだ。
    月の満ち欠けとはだいぶ作風が違っていて、こちらは娯楽作品なんだけどどこか私小説のような空気感が漂っている。文体は今に通じるものがある。最新作とデビュー作を連続で読んだので、その対比が面白く感じられた。

    0
    2019年12月10日
  • 書くインタビュー 1

    Posted by ブクログ

    インタビュアーの、雑で無礼な質問が続き、回答する小説家のインタビュアーに対する揚げ足取りや皮肉が続き、しまいには怒らせ罵倒されている文章を読むのは、精神的に辛かった。
    佐藤正午は、神経質なほど言葉に厳しい。だからこそ、読者である私は本を楽しめるのだけれども。

    小説の書き方が書かれているところはとても興味深く、「小説」とは推敲を重ね、言葉に敏感でなければなぁと思った。
    職業としての小説家は、やっぱり凄い。

    0
    2019年11月26日