佐藤正午のレビュー一覧

  • 夏の情婦

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    【かわいた地面に水を撒いて、そこから立ち上がった】

    面白いかと聞かれればそうでもない。読むのが遅いが読みづらいかと聞かれればやはりそうではない。

    ただ、通り雨のような一瞬の凪。

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    2017年12月06日
  • 小説の読み書き

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    絵画が、その背景を知った上で見ることで感動が何倍にもなるのと同じように、小説の場合も、著者が何を意図しているのか、どんな背景があるのかを知った上で読む方が面白い。或いは後から。

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    2017年10月24日
  • Y

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    タイムループもの。1998年刊行。
    流し読みに近い読み方をしてしまったので、語り手の「私」が誰で、彼女が誰なのかごっちゃになってしまった。話も、語り始めの時代も複雑だった。
    至るところで、交錯する男女。それは縁でも運命でもなく、ここまでくると必然なのかもしれない。

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    2017年09月02日
  • アンダーリポート/ブルー

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    自宅マンションの隣人が何者かに殺害されて15年。突然、主人公の前に現れた当時四歳の娘との再会により、封印された未解決事件の真相が紐解かれる。
    記憶だけを頼りに状況証拠だけで真犯人を追う。疑うべきは全て女性陣、そして交換殺人という荒唐無稽な仮説だけが成立する。推理小説ではないのでスッキリ感はないが、このモヤモヤ感がこの作家の真骨頂でもある。

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    2017年08月24日
  • リボルバー

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    拳銃を拾ってしまったら...届けるのが普通でしょう。でも吉川少年は届けなかった。復讐するために。九州から北海道までの復讐劇かと思いきや、ライラックをプレゼントするために同じく九州から北海道へ奔走する蜂矢さん。同じ西海市から薄野へ同じ時に旅をし、同じ時に帰ってくる。そして繋がる。途中まではうまく入り込めず、読むのやめようかなと思っていたのにいつの間にか夢中で読んでました。読み進める中なんだか引っかかるものがあったのですが、あとがきまで読んだ時ようやくわかりました。携帯電話が出てこない。連絡や地図、行き方など今では携帯電話を使うのが当たり前。携帯使えばいいのに...無意識に引っかかってました。それ

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    2017年05月13日
  • アンダーリポート/ブルー

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    やっぱりこれもつまらなかった。なのに最後まで読み通し、読み終わった後、1章をもう一度読み返した。さすがのテクニック、力量です。だけど、暗く、しつこく、色彩のない、この雰囲気が嫌い。しかも登場人物がことごとく魅力なし。二度とこの人の本を読むことはないでしょう。

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    2015年11月08日
  • アンダーリポート/ブルー

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    内容(「BOOK」データベースより)

    自宅マンションの隣人が何者かに撲殺されてから十五年。検察事務官・古堀徹のもとに、当時四歳だった隣室の娘が訪ねてきた。思わぬ再会によってめくれはじめた古い記憶のページ。そこに記された、かつての交際相手や被害者の妻、そしてもうひとりの女の存在。彼女たちが秘めていた過去が、未解決事件の真相をひも解く。記憶を頼りに組み立てた荒唐無稽な仮説―交換殺人という絵空事が、疑いのない現実となる!サスペンスフルな語りと展開の長編小説『アンダーリポート』に、衝撃的な後日譚が描かれた短編小説『ブルー』を併録した完全版。

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    2015年10月29日
  • 書くインタビュー 1

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    「た」止めについてのやりとりを読んでいるうちに、数年間抱いていたある作家Xの文章に対する疑問が解消しました。他の作家の本を読んでいて「Xの文章に似ている」と感じることがたびたびあり、そういえばそういう場合は全て「た」止めでした。文章があまりに似ているので、Xは文章アプリのようなものを使って書いていて、他の作家が忙しいときなどに秘密ルートでそのアプリを借り書いているのかもしれない…などと考えていました。「た」止めだったのですね。さすが佐藤さんです。佐藤さんが書かれた「た」止め縛りの文章が、Xの文章には全然似ていないのもさすがです。

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    2015年07月28日
  • ダンスホール

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    些細な偶然の出来事が人生を変える。運命に踊らせられているのか、それがその人の本質なのか。登場人物が不思議な行動をみせる短編集。
    五つの作品のうち四作品のタイトルに曲名が当てられ、その曲がまた微妙な選曲なのがもどかしい。誰もが知っているヒット曲ではないが、歌い手はほとんどの人が知っている。私はスピッツの「空も飛べるはず」しか知りませんでした。

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    2015年02月08日
  • 小説の読み書き

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    さらさらーっと読んでいる小説をこのように読むひとがいるのか!と感動しました。
    書く方に生かしたかったけれど、どちらかと言えば読み方や感想という感じ。わかりやすく名作文学が紹介されているので今後の読書の指針にもなります。

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    2014年11月01日
  • カップルズ

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    【本の内容】
    結婚5年目の冷めきった夫婦の「噂」、赤い手袋をはめて街に現れる娼婦の「噂」、不幸な事件で夫を亡くした美女の「噂」、奇妙な癖を持つデパート店員の「噂」…。

    小さな街に暮らす人々の平凡な人生に隠された過去と事件。

    男がいて、女がいて、そこからはじまる愛すべき人間ドラマ。

    地味な日常にあざやかな彩りを添える、自分ではない誰かのうわさ話7編。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    で、何がいいたいの?…だめだめ、佐藤正午を読んだ後そんな野暮なこと言っちゃあ。

    ストーリーだけを話すと平凡で、怒涛のような盛り上がりはないんだけれど、例えば太宰治を読んだ時の感じに少しだけ似ている。

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    2014年09月21日
  • 永遠の1/2

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    主人公は何をしたいんだかわからない!でもでも、20代のころはこうだったかもしれないなぁ。こうだったなぁ。少なくても、この主人公に文句を言える人じゃなかった。そういう点でリアルで、入り込むなぁ。佐藤正午のデビュー作。もうミステリとハードボイルドが味わえ、ごちそうさまでした。なんだかんだで好きです。

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    2014年09月17日
  • 永遠の1/2

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    「知らないということはたぶん幸福なことなのだ。何も聞かず何も見ずに生きていけたらどんなに気が楽だろう」

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    2014年08月27日
  • 女について

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    【本の内容】
    彼女はぼくと同じ18歳だった。

    初めての女性だった。

    好きかと尋ねられて頷いた―家族以外の女性についた初めての嘘。

    嘘を重ねるために他の女性を拾い、途切れ途切れに続いた彼女との関係も、ぼくが街を出ることで終止符が打たれた―。

    そして長い時を経て、ぼくは再び彼女と出逢った。

    (「糸切歯」)青春のやるせなさ、ほろ苦さを瑞々しい感性で描く秀作集。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    彼はいつも止まっている。

    些細なことにも途方に暮れる。

    そうやって、ゆっくり進む。

    感情がスローなペースで読者の心に浸透していく。

    この主人公はシャーレに入った水のように純粋で無垢で磨れて

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    2014年08月26日
  • ダンスホール

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    ネタバレ

    『愛の力を敬え』『空も飛べるはず』『ピーチメルバ』『ダンスホール』これが題名ですが、それぞれ曲を聴きながら読んでみると、どんなリンクになっているのか(なっていないのか)楽しめるかも知れません。

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    2013年12月01日
  • きみは誤解している

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    競輪をテーマとした短編集。
    競輪にハマって抜け出せない、あるいは抜け出す必要のないような人たちをつらつらと追っていく。勝っても負けても最終的には損するということをわかっている上で、全員が全員競輪場に赴く。
    話としては面白く、興味深い話もあったけど結局心情は理解できなかった。この本に則って自分を評するならきっと、カスみたいな人間と罵られるんだろうけど、それはそういうものでいいんだろう。

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    2013年09月02日
  • 事の次第

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    『バニシングポイント』改題。
    佐藤さんらしい作品だと思います。基本的に男と女の物語ですが、どこか夜の街の破戒的な雰囲気が漂います。
    解説にもあるように、7つの短編が上手くリンクしているようなのですが、どうも、ドタバタとした日常の中で読んだため、途切れ途切れになって頭に入ってきませんでした。
    もっとも、ほかの人の感想を見ても「分かり難い」と書かれているものが多いので、そういう作品なのかもしれません。

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    2016年06月19日
  • カップルズ

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    主人公の小説家(≒著者)が街に流れる噂に興味を持ち、それの噂を追いかける姿を小説にして行くという面白い形式の短編集です。
    派手さはないけれど、良くできた物語。
    でも。面白いかといわれれば、何となく消化不良。
    あとからじわじわくるのかなぁと思ったけど、どうもそうでも無さそうです。

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    2016年06月19日
  • 取り扱い注意

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    積読本の山にあるのを見つけたけれど、今となってはいつ買ったのか、どうして買ったのか全く思い出せず。
    解説が北上次郎だから、もしかして本の雑誌で紹介されてたのかな。
    すらすら読めるけどつかみどころのない不思議な話。まあ、おもしろかったんだけど。

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    2012年06月30日
  • 永遠の1/2

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    旅行用にボロボロにしてもいい文庫を親から借りたので読みました。なんと自分が生まれる前に書かれた本だったなんて。

    すばる文学賞受賞作品だったそうです。たしかに400ページほどのちょっと眺めの小説だったのですが、すらすら読むことが出来ました。文庫の後ろで佐伯彰一さんの解説には「軽み」を身につけた日常系ミステリーというような内容でした。

    本作品は日記という体で文章が書かれています。重大な犯罪が起こる、予想もしないトリックがある、巧みな文章構成で読者をはっとさせる、というような内容ではなく、それはたしかに日記として読める少し不思議な日常といった感じでしょうか。やはり何よりの特徴はさらっとした口当た

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    2012年03月18日