山本知子のレビュー一覧
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カペスタン警視率いる、問題警察官たちの巣窟〈特別班〉の活躍を描くシリーズ第二作。
今回は過去の迷宮入り事件ではなく、起こったばかりの殺人事件の捜査を命じられる。と言っても現場に着いてみればやはり〈刑事部〉や〈捜査介入部(日本で言えば暴力団対策担当と立てこもりやテロ対策の突入隊との合体?)〉に邪魔者扱いされ、捜査資料も古くて役に立たないものしか回してもらえない。
しかし〈特別班〉には優位性がある。何しろ被害者はカペスタンの元夫ポールの父親で元警察官だったのだ。同時に何故起きたばかりの事件が〈特別班〉に回って来たのかも分かった。
同性愛者であることを理由に組織を追われたルブルタンや書いた小説に -
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フランス版『特捜部Q』と言われると読まないわけにはいかない。フォローしているレビュアーさん方のレビューを読んでさらに気になった。
手にしてみると案外薄い。『特捜部Q』に比べれば三分の二程度か。だがメンバーは『特捜部Q』の倍以上いる。
組んだ相手が次々怪我したり死んだりする通称〈死神〉トレズ、ゲイであるゆえにはじかれたルブルトン、書いた作品がドラマ化されるほど有名作家でもあるが仲間たちを小説に書きすぎたロジエール、アルコール依存症のメルロにギャンブル依存症のエヴラール、タレコミ屋のオルシーニにスピード狂のレヴィッツ、ボクシングのやり過ぎで落ち着きを失ったダクス。
今作登場しただけでも八名だが、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ組織の奇人、変人、問題児ばかりを集めた体の良いお荷物置き場特別捜査班。
とある捜査の過程で容疑者を射殺したことを過度の防衛行為として扱われ処分されたエリート女性警察官カペスタンはこの組織の責任者を任されることに。
問題児達の過去を受け入れキラリと光る一芸をうまく利用しながら未解決事件の再調査に乗り出す。
フランス版特捜部Qと名打たれるようにあるあるの警察物の設定、展開のシリーズもの。
第1作目だけあって登場人物のキャラを説明するのに多くのページが割かれ土台づくりをしている印象。
おもしろくないわけではないが、特捜部Qにはアサドという強烈なキャラがいるのが特徴的だがこのシリーズでは何がリーダ -
Posted by ブクログ
タイトル通り物欲や名声などの欲望が過剰となってしまい世の中のシステムが複雑になり人々は幸福になりづらくなってしまった。
そんな世界で幸せを手にするためには自分の生活様式を簡素にすることが大切だというのが個人的に解釈した内容。
昨今言われているミニマリストなどに近い考えではあるが本書は多くの欲望を否定しているわけではなく、どんなものでも過剰になってしまうことのない分別が大切だと説く。古来からの日本文化に通じるところもあり非常に美徳のある考え方だ。
本書の内容は幸福なライフスタイルを考える上で非常に本質的な内容であり参考にするべき考え方は多分にある。
しかし翻訳のせいなのかいまいち内容が頭に入って -
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購入済み
映像化を狙っているのかなー
海外ドラマのノベライズを読んでいる感がどうしても拭えない
これに音楽と映像を付けて出せばいい感じでしょ!どう?みたいな
ミステリーの批評サイトで高評価だったので読みました
この話が気に入った人には申し訳ないですが、正直ガッカリでした
捜査側のあれこれや、犯人側の事情を見せるのでも、もうちょっと何とかならないのかー…全然感情移入できないぞー…うまく言葉に出来ませんが、私は連続ドラマの一話目を見せられているようで、はっきり言って面白くなかったです
あと、私は犬好きですがここに出てくる犬は御免ですね、ちゃんと躾ましょうね