山本知子のレビュー一覧

  • 空、はてしない青 下

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    とても素晴らしかった。
    美しい旧市街地や山脈や漁村を背景に
    エミルの世界と現実の世界、
    ジョアンヌの過去と今が交互に語られる。
    切ないけど優しい世界。
    文学や偉人達の「名言や格言」
    どこかに書きとめておきたい。
    エミルの投稿に応募した理由と
    ラストのサプライズに深い繋がりを感じた。

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    2026年09月05日
  • 空、はてしない青 下

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    上巻のエロシーンは(違う形ではあったけど)ちゃんと回収はされた。
    なるほどそういう。

    フランスは日本と違って事実婚が最近は増えている、という情報があるかないかで感想が割れそうだと思う。
    とくにヒロインはそっち寄り。
    そういう倫理観のお家の人なので多分主人公のお家とは合わないんじゃないかなって気もする。

    他人に向けられる優しさは大事。

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    2026年09月05日
  • 空、はてしない青 上

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    外国文学は名前がカタカナだから頭に入ってこない。
    なんてヘンテコな考え方をしてたけど、考えてみれば世界中で読まれている普遍的なものが含まれている、だから認められている。
    だから名作な訳だ。

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    2026年09月05日
  • 空、はてしない青 上

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    表紙の綺麗さに一目惚れ。もうこれ絶対泣くやつやんとわかってはいてもアルツハイマーになってしまった青年が最後どうするのかが知りたかった。自分の最期は自分で決めたいと固執するあまり細かいところまで目が届かず、ここ抜けたらあかんやろってところが抜けている笑。この旅の同行者、見届け人のジョアンヌとの関係で少しずつノートに記録したり手紙を書いたり家族と少しでもつながろうとしてるのがこれまたメンタルくる。1番辛かったのは老婦人に病気のことを打ち明けるシーン。老婦人をこれ以上困らせないために打ち明けるけどそれもまた老婦人側からしたら苦しいよね。受け止められる器量の大きさよ。あとは旅を通じて主人公の世界が広がるけど、比例して病気は進行していく。家族も無理に病院にずっと入院させる気はないと思うけど内服ぐらいはした方がいいのではないかと思ってしまう。病気を免罪符に最後の旅をするのはいいけど、残される家族のことを思うと苦しむんじゃないかとも思ってしまう。
    下巻でずっと未練たらたらの元恋人、ブルートムなど関わってくるんだろうなと伏線を感じ、病気が進行していく葛藤と苦悩が想像でき、泣く準備を始めます。

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    2026年08月30日
  • 空、はてしない青 上

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    26歳の男性が余命2年と宣告されたら、どう生きるのか?自分の人生の終末期の2年間を自己意思決定によりフランスのピレネー山脈をキャンピングカーで旅をしたい。人生最後の旅の道連れ募集に応募してきた見ず知らずの女性。共に旅をする中で、霧に隠れた2人の過去が、少しずつ晴れていく。2人の過去と今の2人が交差して、2人の心の距離は少しずつ縮まる。旅先で接する地域の人々との交流は暖かく、心を洗われる。病気の進行による記憶障害の中で、最後まで彼の意思を尊重し、寄り添おうとする彼女。自分がどのようにして生を全うするかを見つめ直す旅となった。

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    2026年08月29日
  • 立ち上がる時 下

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    •後半の後半に来るまでの長さと重み
    •共有する実体験とおそらくそうであろう未体験のそれぞれへの怖れ
    •それだけにその後の展開と期待
    •ついにこの時が本当に来たんだという震え
    •絶望と希望と忍耐の浮き沈み、とりまく人びと、レオの深さ
    •ありありとそれぞれの感情に浸った

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    2026年08月16日
  • 立ち上がる時 下

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    この作者は天才だ、永遠に光の見えない闇のトンネルにいるような感覚から、最後のセリフで鳥肌が立った。前作の次にこのレベルを書いてくるこの作者を一生追いかけようと思います。

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    2026年08月11日
  • 立ち上がる時 上

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    この作者は天才だ、永遠に光の見えない闇のトンネルにいるような感覚から、最後のセリフで鳥肌が立った。前作の次にこのレベルを書いてくるこの作者を一生追いかけようと思います。

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    2026年08月11日
  • 立ち上がる時 下

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    #立ち上がる時 下
    #メリッサ・ダ・コスタ

    『「ふたりで生きていくことは砂時計のようなもの」というエレオノールのセリフがありますが、カップルは、どちらかがうまくいっている時、もう一方はそうではなく、同時にふたりが幸せになることはないんだと。そういう、誰かと生きていくことの難しさや、口幅ったく言えば、愛することの本質がリアルに描かれた物語です。』〜翻訳者山本知子氏のインタビューより〜

    でもふたりは人生の急峻な山道を、九十九折りのように、時に寄り添い、時に激しくぶつかり、時には後戻りしながらも懸命に登る。周囲の人に助けられながら。

    #読書好きな人と繋がりたい

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    2026年08月05日
  • 立ち上がる時 上

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    #立ち上がる時 上
    #メリッサ・ダ・コスタ

    「ひまわり」や「リアル」など、車椅子生活を送る人々の物語には触れてきたつもりだったけれど、本作のリアルさは想像を超える。本人だけでなくパートナーの心理も描き、この状況の過酷さが、高い解像度で迫ってくる。
    『否認→怒り→取引→抑うつ→受容』という「死の受容の5段階」を提唱したエリザベス・キューブラー=ロスの言葉が、冒頭に引用されている。

    「人はステンドグラスのようなものだ。日が出ていると輝くが、暗闇が訪れると、内側から照らされて初めてその美しさが現れる」

    #読書好きな人と繋がりたい

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    2026年08月03日
  • 立ち上がる時 下

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    7割苦しかった…
    お互いがお互いを想いつつも、辛い現状に見苦しいまでに絡めて取れて逃れられない。
    傷つけ合って、罵り合って、損ない合って。
    読者のこちらまで陰鬱な気持ちになりますし、身勝手過ぎやしないか?とイライラさせられました。

    それでもフランソワとレオが、周りの力を借りながらも、少しずつ立ち上がっていく姿には、夢中にならずにはいられませんでした。
    ブルゴーニュに移ってからの生活は、何度も心惹かれるシーンがありました。
    あれほどまでに闇落ちしたふたりの最後は、もうできすぎくんです!
    キレイすぎるエンディングだけど、フランソワにはやはり舞台しかなかったでしょうし、私も立ち上がった先の光景は、舞台であってほしかったです。
    「立ち上がる時」、タイトルもよかったですね。
    苦手分野の内容でしたが、2作ともしっかりとした読み応えで、大満足の読書となりました!

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    2026年07月30日
  • 立ち上がる時 下

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    ネタバレ

    絶望と希望の塩梅が絶妙すぎて、大興奮。
    ただ暗い話なわけでも、無理に希望を抱かせようとする話でもなく、とても現実的な暗さがありつつ、再生していく光に満ちた作品。

    もう立ち上がれないんじゃないかと思うほど深く沈んでいってしまう2人に、自分を重ねる。私はフランソワの元に残るだろうか、彼の暴言やひどい態度に私は何を思うだろうか、相手の怒りの後ろに隠れている恐怖や不安を理解してあげることができるのだろうか。少なくとも読者としては、だいぶフランソワの感情に振り回された。

    まだ言語化が追いつかないけど、出産後のエレオノールも強烈だったな。

    2人は必ずしも本音を打ち明けるわけではないことが読んでいてわかるけど、思っていることをそのまま伝えたら、拗らせずに済むのになと思った。と同時に、これが他者とのコミュニケーションにおいてよく起きていることなのだろうなと思った。すれ違わないために、本音を言葉にすることの大切さを感じた。

    不慮の事故によって、自分のメンタルだけでなく、恋人の人生も巻き込んで、片方が落ちていくこともあれば、2人で絶望感を感じる時もある。それでも2人の人生が見事に再生していったのは、お互いへの愛があったからこそなのかなと思った。それともちろん、ライアン、エルザ、イザベル、エレオノールの家族。

    タイトルの意味が「立ち上がり続ける」という意味なのも、しびれた。いやー、二人ともよく頑張った!

    メリッサ・ダ・コスタの次作がすでに楽しみ!

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    2026年06月14日
  • 立ち上がる時 下

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    深い絶望からの再起とかいう陳腐な言葉では語りきれない。作者も望むようにまさに映画的に読むことができ、嫉妬、怒り、喜び、絶望、そういったあらゆる感情に臨場感があった。

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    2026年06月11日
  • 立ち上がる時 下

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    本書『立ち上がる時』は、2026年本屋大賞の翻訳小説部門で第1位を受賞しました『空、はてしない青』の著者メリッサ・ダ・コスタの作品です


    『空、はてしない青』は、若年性アルツハイマーと診断され余命2年を宣告された青年が最後の旅に出る感動作です
    死に向かっていくなかで描かれている感情や描写、その美しい静けさが印象的でした


    一方、『立ち上がる時』は荒々しい感情が感じられる一冊です

    パリ代表する舞台俳優としてキャリアの絶頂にいたフランソワ
    美術系の学生で、劇団を愛し、劇場の案内係をしているエレオノール
    激しい恋に落ちたふたりは肉欲に溺れ、周囲の心配をよそに、フランソワは妻と離婚してエレオノールと暮らすことになる
    その矢先、フランソワはバスにはねられ下半身不随になってしまう──


    そこからはふたりが再生していくまでの出来事が描かれています
    それは美化された物語ではありせん

    下半身が麻痺している感覚、仰向けに寝たままの病院生活、過酷なリハビリ、一変する性生活、車椅子に適合していない環境、他者への依存、連絡が途絶えていく友人たち…

    その中で、苦しさに耐えられず現れてくる暴力的な感情、激しい怒りの数々、相手のことを思えば思うほど生まれる気持ちのすれ違い


    この辛さに私自身、何度本を閉じようかと思ったことでしょうか
    しかし、読む手が止められませんでした
    ふたりの再生に向かって、「よっこらしょ」と立ち上がる時もないままに上巻364ページ、下巻357ページを一気読みです


    きっとメリッサ・ダ・コスタは伝えたかったのだろうと思います

    立ち上がる時は「よっこらしょ」のかけ声も大事だが、誇り高く、美しく、凛として立ち上がりなさい
    病気や障がい、さまざまな困難にぶつかっても信じた相手とともに立ち上がりつづけなさい

    と

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    2026年05月11日
  • 立ち上がる時 上

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    よっこらしょ?

    それとも、よっこいしょ?

    いやいや、よっこいしょういち?

    「立ち上がる時」のかけ声はどれですか?

    メリッサ・ダ・コスタは上巻ではその答えをまだ述べていません
    はたして下巻ではその答えが分かるのでしょうか!?

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    2026年05月11日
  • 立ち上がる時 下

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    ネタバレ

    フランソワが舞台上でセリフを語るシーンで、自然と涙がこぼれてきました。このシーンにたどり着くまでが本当に長かった…衝突を繰り返してゆく2人の行く末が気が気じゃなくて…。『旅行中に流産してしまうのでは』とか、『レオが出て行ってしまうんじゃないか』とか、物語が悪い方向に進むかもと思うと怖くなって、本を閉じて離れる時間が必要でした。

    それもこれも、作者が言う通り、文章中に最大限のディテールを盛り込んでくれたから。頭の中で映像化され、しっかりのめり込むことができました。

    フランソワのために赤ちゃんをつくると決めたレオに、『え!?妊娠したらもう戻れないよ!?』と、イザベルと同じように、私もレオをたしなめてました。

    赤ちゃんができると浮き足立つフランソワにたいして『そんな呑気にして!レオの気持ちも考えてよ!』と腹が立つこともありました。

    上巻では激情的なフランソワが下巻では穏やかになったのに、今度はレオが激情的な態度を取ったりして…このカップルに振り回されて少し疲れたこともありました笑

    そんな2人を見守ってきたからでしょうか。
    最終章の舞台シーンではレオとイザベルの隣に座り、椅子に座るフランソワを私も観ていました。観客が息をのむ音や、暗転する照明を感じて、涙があふれてきました。

    『再生(レジリエンス)』文学の作者メリッサ・ダ・コスタ。「空、はてしない青」に次ぐ感動作品でした!
    訳者あとがきによると、フランスではもっと作品を出していて本作が8作目だそう。日本で訳されていないだけで他にも出されていたんですね…要チェック!
    人生で一番好きな作家さんです。

    あともしかして本作この表紙にしたのって、『読者であるあなたたちも数ある窓のひとつで、孤独を感じるなら窓開け放して語り合おう』ってことなんでしょうか…!考えられているなぁ〜!!

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    2026年05月10日
  • 立ち上がる時 上

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    エレオノールとフランソワが交互に語る形式だからこそ、見えてくるものがある。
    「障がいを持ってしまった彼…でも愛さえあれば乗り越えられるよね!」といったロマンチストな話では全然なくて、不倫や障がい、介護といった重いテーマが次々とレオにのしかかる。
    現実的なレオと、未来に希望を持つフランソワとの対比が、読んでてさらに心をえぐられた。このアンバランスな雰囲気の中でどう下巻につながるのか…。

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    2026年05月02日
  • 立ち上がる時 下

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    ネタバレ

    下巻でも絶望や孤独、そして介護の現実が重く描かれ、登場人物たちの苦悩が痛いほど伝わってきた。物語の中ではなかなか時間が進まず、p71の時点でもまだ事故から1年ということに驚かされる。ようやく穏やかな日々が訪れたかと思えば、また問題が起き、互いに傷つけ合ってしまう場面も増えていく。個性の強いフランソワに対して、レオがよく向き合い続けているなと感じた。胸が締めつけられるような展開が続く中で、最後に希望が感じられるラストがよかった。

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    2026年05月01日
  • 立ち上がる時 上

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    上巻を読んでまず浮かんだのは、絶望、孤独、そして愛。まだ上巻ということもあって、全体的に重くて辛い展開が続く。フランソワとレオ、それぞれの心の動きが丁寧に描かれていて、特にレオの置かれている状況には胸が痛くなった。フランシスのリハビリ初期の描写は、新川帆立の「ひまわり」を思い出す部分も。ここからどう展開していくのか、下巻が気になる。

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    2026年04月26日
  • 空、はてしない青 上

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    いつまでも後悔しないよう一気に読みました。自分の命が短いからといって、病気を治すためだけに病院や医療にかかるのが当たり前だと思っていたけれど、それが全てじゃないんだなと思いました。自分の延命と、自分がやりたかったこと、そして家族や友人、それぞれを天秤にかけてみて、どれをどう生きるのかというのがまた自分の考えなんだということがわかりました。その中で、人生は一度きりなんだから、自分がやりたいことを大切にするのが重要なのかなということも改めて思いました。そして、今自分がやりたいことは何なのかということも、改めて感じさせてくれる本でした。

    下巻にまとめて感想書きます!

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    2026年08月29日