山本知子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まず、美しい旅だ。出てくる景色は、険しい道のりだからこそ、より美しく感じるのだろう。
主人公エミルは、なかなかクセのあるお人。だが、最愛の恋人と別れてしまった悲しみ、病気の絶望があるからこそ、そこまで嫌いになれない。
本書にて、旅は新たな視点を与えてくれるというが、エミルにとってはまさに新たな視点を得たからこそ、立ち直る勇気を持ち始めた。その矢先でも、病魔は忍び寄る。影があるからこそ、どこまでも美しい物語だと感じてしまうのだろうか。
旅をすることで、日常から離れ、自然と己を見つめるようになり、新たな自分を発見していく。それができているエミルはすごく羨ましいなと思った。 -
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Posted by ブクログ
上巻がエミル過去編だったとしたなら、下巻はジョアンナ過去編。しかしジョアンナの過去が本当につらい。
エミルは元カノへの執着と理想の僕への固執、ジョアンナは自己および家族の尊厳と、も〜きみたちなんでくっついたの!!!と言いたくなるようなリアリティ。だって現実ってそんな感じだもんね。いやそれにしてもアンドレ家はマジ出禁。こっちが寛大にしてやればつけやがりやがって(真に怒りで震えながら読んだのだ)
父ジョゼフを軽率に扱い、ジョアンナは愚弄され、なによりも大切だったブルートム。そのままで生きていることに何故誇りを持てない?何故愚かな親より自分の家族を守れない?髪の毛!!!もしやリアルで遭遇した青 -
Posted by ブクログ
26歳若年性アルツハイマーとなったエミルが、最期の過ごし方を自分で決めていく物語。上巻は、エミルとジョアンヌの旅をテレビ画面を見るように、読み進めた私でした。
けれども下巻は、彼らと一緒にキャンピングカーに乗り、一緒に旅をした感じがしました。美しい自然と、時に過酷な天候さえも、人々との関わりの中で、人生を彩ってくれます。
お互いの過去を知らない2人が、次第に自分から過去を話し、理解を深めていく・・・
人は辛い過去を思い出したくない、忘れたいと思うこともあることでしょう。でも、人に話す(吐露することは、文字に書くことでもいいと思います。)ことによって、自分のそれを、俯瞰して見ることができるのです -
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Posted by ブクログ
エミルの病状が悪化する毎日。
ジョアンヌの過去とエミルの思い出が
交互に描かれ、2人の想いに共感しながら
物語を読み進めることができた。
『普通』の関係とはいえない2人の周りには、
何故かいつも支えてくれる仲間たちがいるのも、
心穏やかに、癒されるところだった。
見ず知らずの旅人の2人に
なんでこうも優しく接することができるのだろう。
ジョアンヌの息子、ブルートムの話は苦しかった。
彼を思い続けるジョアンヌの母としての想い。
母としての強さ、優しさが最後の最後まで
表現されていたところが、
とてもカッコよく、世界中の理想の母親象だったのではないかと思う。
終盤、エピローグまで全部良か -
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Posted by ブクログ
数ページ読んだところとで、ああこの本はとんでもない本かもと感じる。
26歳の若さでアルツハイマーと診断された青年エミルがキャンピングカーを購入し、家族にも何も告げず旅へ出る。
旅の相棒は謎が多そうな女性ジョアンヌ。
寡黙であまり感情を出さず
自分のペースをしっかりと自分で知っていて
柔軟さも備えている女性。
初めはぎこちない2人だが徐々に距離が縮まり、ちょっとした会話も実に愛おしく感じられてくる。
ジョアンヌは何故黒い服ばかり着るのか。
色々と気になる事が多い。
上巻を猛スピードで読み切ってしまい
すぐにでも下巻を読みたいのだけど、
読み終えてしまうのがあまりにも勿体なさすぎるので
他の本 -
Posted by ブクログ
若年性アルツハイマー症候群と診断されたエミル。家族に治療を懇願されるも、病院のベッドで過ごす残りの人生ではなく、「人生最後の旅」に出ることを選ぶ。旅のパートナーとなった、ジョアンヌという謎の多い女性と共に。
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とても美しく紡がれる物語。本自体の装丁も美しく、電子ではなく本で読む楽しさを実感させてくれる。
旅をしながら少しづつ、心を通わせる二人。
自分のことを少しづつ言葉にすること。雄大な自然を体いっぱい感じること。
現代を生きる私たちは、未来のことを考えすぎて悩むけど、今、目の前にある物事を大事にするって大切なことだよね。
たくさんの情報が目ま -
Posted by ブクログ
若年性アルツハイマーになった26歳主人公男性のエミル。
「人生最後の旅」をしようと、ネットで同行してくれる人を募集。
するとジョアンヌという謎めいた若い女性が同行することに。
エミルの過去は大体分かってきたけど、ジョアンヌは何故ここまでやるの?
何故そこまでの覚悟があるの?
彼らの『旅』の終わりはどこなの?
どうなるの?
ジョアンヌは過去に、何があったの?
などなど、気になって仕方がありませんので、下巻も購入しました。
翻訳ものは訳が読みづらいこともありますが、この本はとても読みやすいです。
きっと今年一番印象に残った本No.1になる予感がします。 -
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Posted by ブクログ
借りたもの。
西洋哲学とその歴史を分かりやすく、児童文学にした名著のバンドデジネ……コミカライズ版!30年越しの……
日本語訳版の、高橋 常政氏が描いた知性と神秘性を滲ませた少女の表紙絵のイメージとかけ離れた、普通の少女の姿。
原作小説の冒頭では、ソフィーは友人と「人間とロボットの違い」について話し合っていたが、こちらでは環境問題について議論していた。……時代の移り変わりを感じさせた。
そしてアルベルトからの手紙による無料の哲学通信講座は、ソフィーのくしゃみによって、ソフィーの世界に展開されるという、コミックの絵と文章を同時読み出来る特性?漫画ならではの演出になり、読み手を哲学の不思議と歴史 -
購入済み
原子力潜水艦の名前にも
能力あるSF作家は未来の技術の予言者になりうる、という格言があるがそれの代表とも言えるジュール・ヴェルヌの作品である。本作品の潜水艦の名前が、アメリカ海軍が最初に作った原子力潜水艦の名前にも採用されているも宜なるかなと思わせる傑作である。