山本知子のレビュー一覧

  • 空、はてしない青 下

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    エミルの病状が悪化する毎日。

    ジョアンヌの過去とエミルの思い出が
    交互に描かれ、2人の想いに共感しながら
    物語を読み進めることができた。

    『普通』の関係とはいえない2人の周りには、
    何故かいつも支えてくれる仲間たちがいるのも、
    心穏やかに、癒されるところだった。
    見ず知らずの旅人の2人に
    なんでこうも優しく接することができるのだろう。

    ジョアンヌの息子、ブルートムの話は苦しかった。
    彼を思い続けるジョアンヌの母としての想い。
    母としての強さ、優しさが最後の最後まで
    表現されていたところが、
    とてもカッコよく、世界中の理想の母親象だったのではないかと思う。

    終盤、エピローグまで全部良か

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    2026年02月11日
  • 空、はてしない青 下

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    エミルとジョアンヌ。それぞれの過去に負った傷や抱えている問題をお互いの存在によって軽くできた旅だった。
    フランスの地方の街や自然がその色彩と共に鮮明に2人の旅を彩っており、想像を掻き立てられる物語だった。
    エミルは願った通りの最期を迎えられたし、ジョアンヌはエミルからの贈り物を受け取り、幸せな結末を迎えられて、とても後味のよいエンディングだった。
    アルツハイマーの終末は酷いから、この物語ではどうなるのかと思っていたけれど、2人の周りには支えてくれる素敵な人達がいて、この結末で良かったと思えた。

    2人がしていた、明言を壁に書いていくのも楽しそうだったな…

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    2026年02月09日
  • 空、はてしない青 下

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    旅を始めた時は「期待するものは何もない」と明るく快活だったエミルが、世界の美しさやジョアンヌとのつながりを知り、次第に自分の行く末を怖れふさぎ込むくだりは、胸が締め付けられるようだった。またジョアンヌが、トムを失った自分とエミルを失う母を重ね合わせて、「自分がしていることはまちがっている」と思う場面にもはっとさせられた。

    自閉症のトムの母であり彼を失ったジョアンヌが、記憶を無くしていくエミルと出会い、互いに理解を深め合っていく様子や、子供に戻っていくエミルの描く絵が、ジョアンヌではなくて姉のマジョルリーであることなど、一つ一つのことがつながりをもって物語に深みを出しているように感じた。

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    2026年02月07日
  • 空、はてしない青 下

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    まるで1本の映画を観たような感覚になった。フランスの大自然の情景が美しい文章で描かれ、まるでその場で一緒に旅をしているかのようだった。エミルはジョアンヌに出会ったことで、希望していた最期を迎えられ、ジョアンヌはエミルに出会ったことで、人生を取り戻した。上下巻あり、分厚い本だったが、体感としてはあっという間に終わってしまった感じがする。読み終わって胸がいっぱいで、涙が堪えられなかった。装丁も美しく、ずっと本棚に飾っておきたい作品に出会った。

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    2026年02月05日
  • 空、はてしない青 下

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    エミルとジョアンヌの旅は続く。エミルの病状は着実に進行し、記憶の混同が起こるように。ジョアンヌは自身の悲しい記憶と少しずつ向き合い、心に変化が生まれていく。
    そしてエミルは、ついにジョアンヌのこともわからなくなっていく…
    ***********************

    エミルはどんどん本来の自分を保てなくなっていく。すぐそばで支えるジョアンヌは、どれだけ辛いだろう。上巻でエミルとジョアンヌの信頼の深まりを感じていただけに辛い…。
    それでも、エミルの望みを叶えようと最期まで向き合うジョアンヌは、本当の意味で強く、美しい。

    命を全うする尊さと、愛の深さを感じる物語。

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    2026年02月04日
  • 空、はてしない青 上

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    エミルとジョアンヌの間に流れる空気感と各地の風景とがあいまって、何とも言えない美しい世界を描き出している。フランスの風景が目に浮かび、ジョアンヌとエミルの姿も目に浮かぶような錯覚に陥る。病気を抱えるというシリアスな事実はあるが、そのシリアスさよりも2人の意思の美しさが印象に残る。下巻に続く。

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    2026年02月03日
  • 空、はてしない青 上

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    旅の美しい情景とそっと寄り添ってくれるジョアンヌに癒される。若年性アルツハイマー病と診断され、余命宣告までされたが、エミルは廃人ではない。判断ができないとか、幼児や老人のように接するのは間違ってる。認知症であっても心は死なない。

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    2026年02月03日
  • 空、はてしない青 下

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    ネタバレ

    迫り来る「死」に向き合う人、「死」を見送る人、死が描かれるほどに、それに反して「生きること」がより濃く感じる。エミルとジョアンヌが出会った人、町、村、エウスのミルティユ、漁村のセバスチャン、パーマカルチャーの村のマルコ…どれもが必然で、2人を導いているようだった。
    ジョアンヌが抱える過去は癒しようの無いほど深い傷で、それでもエミルとの旅、出会いを通して、ゆっくりと再生していく。一方、エミルの症状は悪化していくが、彼の望む形で過ごさせてあげようとするジョアンヌの献身に彼女の静かな慈愛を感じた。

    最後の数章はぜひゆっくり味わってほしい。
    ジョアンヌ!そんな状況でエミルの最後を見届けたのねとか、エ

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    2026年01月28日
  • 空、はてしない青 上

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    ネタバレ

    若年性アルツハイマーとの診断を受けた26歳のエミルは、自分に残された時間の過ごす場所を、病院ではなく旅先に選んだ。旅のパートナーを掲示板で募集して…。
    あらすじを読んで、死に向かう若い青年の悲話と捉えていたが、出会いと気づきの物語だった。上巻では悲壮感はまだ先に見える程度だが、旅の友ジョアンヌ側のストーリーが辛い。下巻へ。

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    2026年01月28日
  • 空、はてしない青 上

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    数ページ読んだところとで、ああこの本はとんでもない本かもと感じる。
    26歳の若さでアルツハイマーと診断された青年エミルがキャンピングカーを購入し、家族にも何も告げず旅へ出る。
    旅の相棒は謎が多そうな女性ジョアンヌ。
    寡黙であまり感情を出さず
    自分のペースをしっかりと自分で知っていて
    柔軟さも備えている女性。

    初めはぎこちない2人だが徐々に距離が縮まり、ちょっとした会話も実に愛おしく感じられてくる。

    ジョアンヌは何故黒い服ばかり着るのか。
    色々と気になる事が多い。
    上巻を猛スピードで読み切ってしまい
    すぐにでも下巻を読みたいのだけど、
    読み終えてしまうのがあまりにも勿体なさすぎるので
    他の本

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    2026年01月20日
  • 空、はてしない青 上

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    若年性アルツハイマー症候群と診断されたエミル。家族に治療を懇願されるも、病院のベッドで過ごす残りの人生ではなく、「人生最後の旅」に出ることを選ぶ。旅のパートナーとなった、ジョアンヌという謎の多い女性と共に。
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    とても美しく紡がれる物語。本自体の装丁も美しく、電子ではなく本で読む楽しさを実感させてくれる。

    旅をしながら少しづつ、心を通わせる二人。
    自分のことを少しづつ言葉にすること。雄大な自然を体いっぱい感じること。
    現代を生きる私たちは、未来のことを考えすぎて悩むけど、今、目の前にある物事を大事にするって大切なことだよね。
    たくさんの情報が目ま

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    2026年01月17日
  • 空、はてしない青 下

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    長い長いロードノベルの下巻。読み始めた時にはその分厚さに圧倒されていたのに、読み終わる頃にはまだ終わらないでほしい、と思わされました。作者が最初につけたタイトルはそのまま使わなくて個人的にはよかったと思う。とても良いお話でした。これだから読者はやめられない。

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    2026年01月10日
  • 空、はてしない青 下

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    ネタバレ

    旅と共にお互いの事を知り、大切に時間を経たせていく。ジョアンヌの過去が少しずつ明らかになってその痛みに心がしめつけられ、記憶を無くしていくエミルの恐れと見守るジョアンヌの哀しみ、この2人の出会いと旅が奇跡だと思う。
    美しい風景と美しい人間の心情、素敵な物語です。

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    2026年01月08日
  • 空、はてしない青 上

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    旅をしたくなる。自然を感じたくなる1冊だった。
    ジョアンヌの過去についてはまだ明かされていないが、この2人はお互いに全く違うものを持っている2人だと思う。だからこそ、新しい視点、考え方を持つことができるのだと思う。
    下巻に続いていくが、この2人の関係がどのようになっていくのか楽しみだ。

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    2026年01月03日
  • 海底二万マイル

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    今読んでもドキドキワクワクが溢れている物語。空想科学としての面白さはもちろん申し分ないのですが、この本をまだ電話も飛行機もない時代に読んだ人達はどんな気持ちになったのだろうと、作品の背景も含めてワクワクしました。

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    2026年01月02日
  • 空、はてしない青 下

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    二人の現在と過去の記憶が交互に語られる。穏やかな幸せが続く中でエミルの病状は急速に進行していく。「アルケミスト」の引用が散りばめられる中で、何度も胸が熱くなり最後は涙が止まらなかった。ここ数年読んだ中で一番美しく切なく、力強い素敵な物語だった。

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    2025年12月30日
  • 空、はてしない青 下

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    長めの小説だけど、スラスラと読みやすい本だった!美しい本だった。「今を生きる」ことの大切さを教えてくれた本だった。

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    2025年12月18日
  • 空、はてしない青 下

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    ネタバレ

    新聞に紹介されてて迷いなく読みたいと思った。海外ものは訳され方によっては長く読むのが辛くなる場合があるけどこれは違った。原作が和訳に向いた作りなのか訳者が上手いのか。
    次の作品も出るみたいだから読んで確かめよう。

    それにしても素晴らしかった。あまりにも悲しい…あまりにも残酷、と思って読み始めたけど、これって理想の死に方じゃないかと思わずにいられないラスト。ジョアンヌに巡り会えたエミルは幸運だった、ジョアンヌもエミルに救われた。
    ラストがたまらなくいい。主人公が亡くなって終わり…ではこの長い物語に入り込んで読んでいた読者はものなりないのだ、だからちゃんとお葬式にもこっそり参列してくれて、オパー

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    2025年12月17日
  • 空、はてしない青 下

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    上巻のつかみは良かったが、つかみと前奏が長い。
    本格的に面白くなってくるのは下巻でジョアンナの結婚生活が明らかになってくる過程だ。哀しい前半生。
    悲劇と悲劇のぶつかり合いになると思いきや、ジョアンナとエミルの新しい家族の話になってくる。若年性アルツハイマーのエミルと自閉症の息子を不慮の事故で亡くしたジョアンナ。
    哀しみを舐め合うのではなく、お互いに理解しながら2人の仲を深めていく。村から村へ旅する2人。そしてどんどん深まるお互いへの理解と愛情。2人のラストクリスマスには涙が出てしまいました。(通勤電車の中で)予想通りエミルは亡くなって葬儀の場面で小説は終わりますが、思いもよらぬ形で新しい家族の

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    2025年12月13日
  • 空、はてしない青 上

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    旅行先の本屋さんで、綺麗なジャケットの本だなと思ってなんとなく購入した。期待をしてなかったけど、期待以上の本だった。一言で言うとタイトルの通り「美しい」本だった。

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    2025年12月13日