山本知子のレビュー一覧
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
ダ・コスタ、池田理代子「ベルばら」以来のフランスブーム到来中w
24歳のエレオノール(レオ)、と42歳の舞台役者・フランソワの年の差カップル。
それぞれのモノローグが交互に現れ、物語は進む。
始まりは衝撃。
レオはジムを出たところで、フランソワの事故の一報を知る。
病院へ駆けつけても、彼女はフランソと法的な関係ではない。
枕元へたたずむのは、妻のイザ。
フランソワはスクーターに乗っていて、バスにはねられ、
下半身不随となる。もう歩くことも出来ない・・・
その状況でも、レオはひたすらに、フランソワの元へ通い続ける・・・
邦訳第一作の『空、はてしない青』も、若年性アルツハイマーの男性という -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻はエミル中心だったが、下巻はジョアンヌが中心。それはエミルの病気のため。突然記憶が消えたり、呼吸困難に陥ったり。読んでいて何度も、「え、ここで死ぬ?」 と思ったくらい。エミルとジョアンヌはお互いの過去の苦しみを分かち合う。やはり美しい自然が2人の心を慰める。
後書きで作者が若い事がわかり、びっくりした。若年性アルツハイマーの症状やピレネー山脈の描写が達者で、とてもデビュー作とは思えない。
下巻にはエミル亡き後も描かれる。もう、泣けて泣けて。ジョアンヌはエミルに死なれて立ち直れるのか、と思っていたので、やさしいラストでよかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ26歳にして若年性アルツハイマーと診断されたエミル。周りの人の腫れ物に触るような扱いにうんざり。昔からの念願だった旅に出ることにした。いっしょに旅してくれる人をネットで探す。まさか返事が来るとは思っていなかったのに、来た。
「ジョアンヌ29歳、身長は157cm、20キロのリュックを背負って数キロは歩けます。」
初めはあまりにも無口なジョアンヌにエミルは少し遠慮していたが、次第に慣れて行く。
エミルは過去を捨てるために旅に出たが、1年前に別れた恋人のローラに未練たっぷりで、捨てるどころではない。しかし、フランスとスペインの境に位置するピレネー山脈周辺をキャンピングカーで回り、車を置いてテントや食 -
-
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻ではよくわからなかった同行者・ジョアンヌの過去が下巻で明らかになるにつれ、彼女は人間的な深みを増していく。一方で主人公エミルの病状は進行し、二人の人生はすれ違っていく。悲しい物語ではあるが、最後までエミルの希望を叶えるように寄り添うジョアンヌの姿がピレネー山脈の美しい景色の中に描かれ、密やかな美しさを纏った作品だった。
彼女の行動は、自身の喪失を埋めようとする自己回復の欲求から端を発していることは間違いない。しかし、エミルの望みを最後まで叶えようと並走し続ける姿は、エミルと出会った頃のジョアンヌから大きく変わっている。
人はしばしば利己的な理由から他者と関わり始めるが、その関わりの中で -
Posted by ブクログ
ネタバレ若年性アルツハイマー型認知症で余命2年を宣告された青年がネットに一緒に旅をしてくれる人を募集したところ、謎の女性が名乗り出た。家族に黙ってキャンピングカーでその女性とフランスの絶景を求めて旅を始めるんだけど、フランス文学って映画がそうなようにやらしくて退屈ってイメージが吹っ飛ぶほどに面白い。文中にでてくるGRって何って調べたらグランド・ランドネの略で、自然遊歩道の事を言い、二人はキャンピングカーを駐車場に置いて登山リュックを担いで各所を歩いてまわるんだけど、その景色の描写を読んでいるとついついネットでググってどんなところなのか、またキャンプで作る料理がどんなものかとかを調べる(実際ギリシャ料理
-
-
-
Posted by ブクログ
《絶望の淵に立たされた時、人はどう生きる力を取り戻していくのか》
SNSで見掛けて気になった作品。
パリを代表する舞台俳優・フランソワは交通事故に遭い下半身不随に。秘密の関係を経て彼と結ばれるはずだった若き恋人・エレオノールは未来の全てをなげうち、彼を支えようとするがー…。
物語が始まる前のページから引き込まれた。
「空、はてしない青」の読者なら、きっと「あ!」ってなるハズ。
この名言、めちゃくちゃ好き。
今作も設定がすごい…!
法的に見ればレオはフランソワのそばにいる必要はないわけで、フランソワもレオにそれを強制することはできない。
お互いに離れたければいつでも離れられる関係。
夫婦