山本知子のレビュー一覧

  • 空、はてしない青 下

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    若年性アルツハイマーで余命2年と宣告された青年エミルが、臨床試験を受けさせて病院にしばりつけようとする家族や、腫れ物に触るような接し方をする友人から逃れるために、人生最後の旅を共にしてくれる人を募る。応じたのは、ちょっぴり風変わりな若い女性で…
    長篇だけど、一気に読めるおもしろさ。素直に感動しちゃって、最終章は涙。雄大な自然の描写も美しいし、訳者さんもあとがきに書いていたけど、映像化にぴったりだと思う。

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    2026年03月01日
  • 空、はてしない青 下

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    生きる意味を考えさせられた。
    今、私は会社員として毎日変わらない生活を送っている。平日は、仕事と家の往復でこんな生活が続くとゾッとすることもある。
    この本を読んで、私なりの生きる意味とは思い出作りなのかなとも思った。いろんな経験して、たくさん辛い思いして、でもそれを乗り越えて、いろんな感情を知っていく。そんな人生にしたい

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    2026年03月01日
  • 空、はてしない青 上

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    『空、はてしない青』響きが良く、タイトルに惹かれました。画用紙に描こうとしたのは、色、そのものではなく、無限の広さを再現しようとして、無限の広さの謎を解こうとしていた・・・この場面の言葉たちは、心と生き方、記憶と心の関係を確かめようとするようだと思いました。26歳で若年性アルツハイマーとなったエミル。この事実ははじめから、明らかにされて、そこから近すぎる死への道を歩き始める物語。
    自分自身を見つめ直す旅へと向かうエミル。
    感情を持ち、自分の思考あり、それらが尊重されるべき『人間』としての生き方を考えさせられました。
    激しさではなく、日々をゆっくりと確実に生きていく静かさこそが、波瀾万丈を乗り越

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    2026年02月26日
  • 簡素な生き方

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    これが100年前に書かれてるなんて。
    人間の根本的な考え方は今も昔も変わらないんだなって思う。
    人生に悩んだ時、ふと読み返したくなる本。下手な自己啓発本読むよりはよっぽど効果あると思う。

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    2026年02月11日
  • 空、はてしない青 下

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    ネタバレ

     お見事!!
     上下巻800頁以上の大作。上巻は、現在と過去を行き来しつつの序盤の展開に、どうにも乗り切れないもどかしさがあったが、下巻に入ってからの加速度は他に類を見ないほどだったかも。

     若年性アルツハイマー型認知症を患う主人公エミルが、人生最後の旅にでる。 旅のパートナーをネットで募り、一風変わった女性ジョアンヌが名乗りをあげる。
     いわゆるロードノヴェルのスタイルで物語は展開し、ピレネー山脈沿いを北へ南へ、風光明媚だったり、歴史ある集落、海辺で暮らす、どことなく優雅で気ままな旅だが、エミルの病状の進行に伴い失われていく記憶と、寡黙で謎めいた女性ジョアンヌの過去が明らかになる様子が、丁

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    2026年02月02日
  • 空、はてしない青 上

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    余命を告げられたエミル。
    掲示板で旅の同行者を募り、
    ただ1人だけジョアンヌという女性が返事をくれた。

    2人の独特な会話と、
    アテもなくキャンピングカーで旅を続けていく様子、
    新しい出会いや発見、
    お互いが心許しあう様子がとても癒される。

    エミルの元カノ、ローラとのエピソードは
    心に響くものがあった。
    結婚のタイミングが合わなかった2人。
    子供が欲しいローラと、
    子供に対して当時、絶対条件ではないエミル。
    2人の傷をえぐり合うような、揚げ足を取る会話は
    長い恋愛経験をしたことがある人に
    ダメージとなるだろう。
    お互いの気持ちがわかるもんだから尚更きつい。

    ないものねだりだが、
    時間は刻一

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    2026年01月29日
  • 空、はてしない青 上

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    ネタバレ

    若年性アルツハイマーを発症した26才のエミル。ネットで求めた旅の友ジョアンヌとキャンピングカーで行き先未定の旅に出る。記憶を失う恐怖の中でジョアンヌに助けられながら少しずつお互いを理解し合いエミルの自由の為に結婚する。この行き着く先はどうなるのだと思いつつ、また旅の風景の美しさに圧倒されながら下巻へ。

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    2026年01月06日
  • 簡素な生き方

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    割とどこかで聞いたことがあるようなことが、フランスらしい美しい例えで説明されている部分が多いとは感じたが、改めて幸福とは何で、何を優先して生きるべきかを考えさせられた一冊だった。ただ欲しいものが満たされれば良いというわけではないということ、苦しい時ほど当たり前のことを当たり前に行うこと、家庭を大切にすること、教育においては自由かつ尊敬の念を忘れないように育てることなどなど。「簡素」という言葉でまとめているところが綺麗な表現で、心が清らかになったように感じた。

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    2025年12月20日
  • 空、はてしない青 下

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    長い!けど、その長さは必要だと思わされる一冊。上下巻読んで感想を書きます。上下巻で800ページほどありますので、読書好き、小説好きの方におすすめです。
    すごく簡単に概要を説明すると、傷ついた二人が強い勇気をもって、フランスを旅して、美しい自然や様々な人と出会うことで自分を見つめ直し、再出発する小説です。
    上巻は元カノのローラとのあれこれが未練がましく記載されている印象で、テンポはあまりよくないと感じる部分もありますのでちょっと忍耐が必要です。
    下巻になると主人公のエミルとジョアンヌの関係性がどんどん変わってきて、上巻より動きがあります。
    ただ、ジョアンヌの過去、エミルの病状など、ヘビーな内容で

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    2025年12月17日
  • 空、はてしない青 下

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    若年性アルツハイマーと診断され2年の余命宣告をされた青年エミルが、何もかも捨てネットで知り合った女性ジョアンヌと最後の旅に出る。行く先々で人と触れ合いジョアンヌとも心を通わせられるようになり、全て捨てたのに、再び多くの絆を抱えたがために病に怯える。でもそれらが全て優しさ、思いやりに昇華し、読み終わった後は心が揺さぶられ、とても暖かいものに包まれた気持ちになった。エミルはジョアンヌを癒し、ジョアンヌはエミルを癒した。そしてジョアンヌはエミルの家族を癒しエミルの家族はジョアンヌを癒した。率直に相手を思いやる気持ちが繋がっていき、暖かい世界に包まれたんだと思う。

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    2025年12月05日
  • 空、はてしない青 下

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    SL 2025.11.27-2025.11.29
    アルツハイマーという病気の残酷な現実が辛くもあるけど、最後の瞬間にジョアンヌがエミル本人だけでなくエミルのお母さんのことを思いやる場面がとても印象的。

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    2025年11月29日
  • 空、はてしない青 上

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    SL2025.11.24-2025.11.26
    若年性アルツハイマーで余命2年と宣告されたエミルは、掲示板で募った旅の道連れジョアンヌとキャンピングカーで最後の旅に出る。
    なんとも静謐で穏やかな旅行記。
    もちろんほんとはいろいろ煩雑なことや諍いもあるけど、ジョアンヌというパートナーと出会えたことがこの旅の様相を決定付けている。

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    2025年11月27日
  • 空、はてしない青 上

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    ネタバレ

    若年性アルツハイマーと診断された26歳の男性エミルと、彼が募集した「人生最後の旅の同行者」であるジョアンヌの旅行記。フランスの雄大な自然と、そこに暮らす人々の温かさに包まれるような物語。

    エミルが掲示板に書き込んだ一文をきっかけに出会った二人。余命2年を宣告されたエミルと、口数の少ない謎めいた女性ジョアンヌ。行き先も計画も決めていないまま、互いのことをほとんど知らない二人が、息をのむような自然や文化、人々との出会いを通して、少しずつ心を通わせていく。私はフランスに行ったことはないが、まるで同じ景色を目の前にしているかのような錯覚を覚えた。

    旅の始まりは穏やかだったが、やがてエミルにブラック

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    2025年11月12日
  • 空、はてしない青 上

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    この小説『空、はてしない青』は、フランス人作家のメリッサ・ダ・コスタのデビュー作
    数ヵ月で1万部を売り上げ、あっという間にフランスで100万部を超えるミリオンセラーとなった作品


    どのような物語かというと──

    主人公は26歳のエミル
    若年性アルツハイマーで医師から余命2年と宣告される

    エミルに臨床試験を受けさせて病院にしばりつけようとする家族、同情の目で腫れものに触るようにしか接してこない友達、そんな周囲の人たちから逃れるためにエミルは人生最後の旅に出ることを決意する

    そこで、「最後の旅」をいっしょにしてくれる人を探していますとネットの掲示板に投稿をする
    意外なことに、その投稿に一通の

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    2025年10月28日
  • グラフィック版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    上巻のときはイラストに気を取られ読みにくさを感じたが、下巻を読む頃には慣れた。メタ構造は原作も同じらしい。
    哲学の祖ソクラテスの偉大さにはひれ伏す。
    ソフィと同じく「アリストテレスってとんでもないバカよね!」とは思ったな。
    下巻では次から次に哲学者が出てきてちょっと置いてきぼり。
    薄っすら哲学を理解した気持ちを持てて心が豊かになった。多分気のせい。

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    2025年04月17日
  • ライ麦はもともと小麦に間違えられた雑草だった~食材と人類のウィンウィンな関係~

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    面白かった! 植物学・動物学の知識ゼロの私でも楽しめたから詳しい人が見たらもっと面白いだろうと思った。
    個人的に面白かったエピソードは植物の花に関するもの。キリスト教的価値観で花の受粉が性的なものとみなされ、受粉が18世紀まで認めてられなかったことが興味深かった。

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    2025年03月31日
  • ライ麦はもともと小麦に間違えられた雑草だった~食材と人類のウィンウィンな関係~

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    食材についての科学的知見、歴史等のトリビア。経糸としてフランク・バックランド(医者・博物学者にして様々な食材を試す科学者一家の息子)のエピソードが貫く。
    ・チーズはショウジョウバエの齎した酵母菌が光緒
    ・ヨーロッパのナス科植物はぺラドンナ等有有毒であったので、トマトやジャガイモが忌避
    ・ライ麦とオート麦は小麦の雑草。小麦はヒトと共進化
    ・クローブは龍涎香、ナツメグは麝香の薫
    ・七面鳥はインドを含むトルコ以外ではターキー、トルコではヒンディー
    ・カカオは南米の大型ゾウと共進化したが、約1万年前にゾウが絶滅すると固く大きなカカオを丸呑みし、種を播種してくれる動物がいなくなった。単性生殖で生き延び、

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    2024年12月24日
  • ぼくと数学の旅に出よう 真理を追い求めた1万年の物語

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    子供向けに数学史を解説した本。数式はほとんど出てこない。語り口がやさしい。内容は浅く広く。全面に数学の喜びに見ていて読んでいて楽しくなる本。

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    2024年08月07日
  • パリ警視庁迷宮捜査班

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    パリオリンピックも始まるので、現代のパリを舞台にしたミステリーもいいかなと思い読む。

    帯にはコミカルサスペンスと謳ってあるが、タッチは軽いものの、そこまでコミカルではなく、むしろ一癖も二癖もあり、警察組織の中で落ちこぼれた面々の再生物語としての側面が強調されていたように思う。

    解明される事件の中身もズッシリしたもので中々衝撃的な結末を迎える。そもそもの事件の動機が少し弱く感じるがミステリーとしても楽しめた。

    二作目が出版されているようなので読んでみたい。

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    2024年07月27日
  • パリ警視庁迷宮捜査班

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    フランスの作家ソフィー・エナフの長篇ミステリ作品『パリ警視庁迷宮捜査班(原題:Poulets grilles)』を読みました。
    ジャン=ジャック・フィシュテルに続き、フランスの作家の作品です。

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    フランスの『特捜部Q』!  スリリングで愉快な警察小説、開幕
    フランスで15万部突破! 「コスモポリタン」名物ライターがおくる、スリルと笑い満載の傑作!

    喧嘩っ早い性格がたたって停職処分を食らった警視正、アンヌ・カペスタン。
    復帰後の仕事として、新しく結成される未解決事件捜査班を率いることを命じられる。
    ところが、集まったのは、大酒飲み、ギャンブル好き

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    2023年07月21日