山本知子のレビュー一覧

  • 空、はてしない青 上

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     ネットの掲示板で知り合った二人。男は過酷な運命から逃れる旅に出るために、女は新たな運命の導きに従って、選択した結果だった。

     主人公の若年性アルツハイマー発病という男側の背景が明かされ、物語が動き出す。旅はキャンピングカーでピレネー山脈を巡る、うらやましくもあるものだった。美しい景色、素晴らしい出会いと同時に若年性アルツハイマー病がこの旅の本質をつき付けてくる。旅の合間、病の合間に女性側の事情が自分語りで明かされ、男と読者は共にその人生を知ることになっていく。

     男、エミルの症状が深刻になるに伴い、旅は移動から移住に近いものになる。女、ジョアンヌはエミルの希望する最期をかなえるため環境を

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    2026年04月05日
  • 空、はてしない青 下

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     ネットの掲示板で知り合った二人。男は過酷な運命から逃れる旅に出るために、女は新たな運命の導きに従って、選択した結果だった。

     主人公の若年性アルツハイマー発病という男側の背景が明かされ、物語が動き出す。旅はキャンピングカーでピレネー山脈を巡る、うらやましくもあるものだった。美しい景色、素晴らしい出会いと同時に若年性アルツハイマー病がこの旅の本質をつき付けてくる。旅の合間、病の合間に女性側の事情が自分語りで明かされ、男と読者は共にその人生を知ることになっていく。

     男、エミルの症状が深刻になるに伴い、旅は移動から移住に近いものになる。女、ジョアンヌはエミルの希望する最期をかなえるため環境を

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    2026年04月05日
  • 空、はてしない青 下

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    ネタバレ

    下巻は謎が解けると共に、2人の関係が急速に近くなっていく。雄大な自然の中、様々な人と出会いながらも、病魔は確実に進行し、そして最後を迎えることになる。

    ロードノベル、恋愛小説であるけれど、家族とりわけ母という存在が大きい。

    ハッピーエンドで終わったこと、なんだか本当に嬉しい。

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    2026年04月03日
  • 空、はてしない青 下

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    涙腺崩壊。ラスト2時間くらい泣きながら読んだ。

    この本が映画化したら、絶対見たいと思った。
    旅先の風景や登場人物達が、頭の中で鮮やかに浮かび上がるような、美しい小説だった。

    下巻はジョアンヌの視点で、過去の回想が入りながら、エミルとジョアンヌの旅を描く。
    エミルがブラックアウトする度に、ジョアンヌと一緒におろおろして、涙を流してしまった。

    ジョアンヌにとってエミルは、天国のお父さんからジョアンヌへの贈り物だった。

    最後の旅の中で、ジョアンヌが気付いた自らの過ちと、その後にとった行動が圧巻。涙腺崩壊。

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    2026年03月16日
  • 空、はてしない青 上

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    若年性アルツハイマーで余命2年と診断された、26歳男性のエミルが、家族や友人、元恋人への未練など全てを捨てて、掲示板で出会った見知らぬ女性のジョアンナと2人で、人生最後の旅に出る、というお話。

    本屋さんでめちゃくちゃおすすめされており、あらすじ等は全く見ずに、読み始めた。病気もののフィクションは絶対最後悲しい結末になることがわかってるので、あらすじを知っていたら多分読まなかっただろうな。。でもめちゃくちゃ良い本だった。

    上巻は、エミルの視点で、所々過去の回想が入りながら、旅が進む。

    エミルがこれまでの人生を見つめ直して、今を生きるために過去を赦す場面がとても印象的だった。
    「もっとも偉大

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    2026年03月16日
  • 空、はてしない青 下

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    どうしたって余命が宣告されている病気はツライ。そんな中でもピレネー山脈の大自然が二人を優しくつつみ込んでいく。
    ジョアンヌがエミルと共に最後の覚悟の旅に出てエミルがいよいよというときに両親に連絡をしてお看取りができたのがよかった。最後にエミルが母親を求めていたことに心がぎゅーっとなった。エミルが最後に見た空は、ほんとにはてしなく青だったんだろうな。

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    2026年03月16日
  • 簡素な生き方

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    いわば幸福論の入門書のような一冊だと思う。
    難解な議論ではなく、シンプルな言葉と分かりやすい喩えを用いながら、人が生きるうえで本当に大切なものは何かを率直に語っている。
    この本は単なる禁欲主義を説いているわけではない
    。物質的な豊かさを全面的に否定するのではなく、それに過度に依存する生き方を問い直す姿勢が貫かれている。また、精神的な学びのためにお金を惜しむ必要はないと書かれているところにも、現実に根差したバランスの良さを感じた。
    「簡素であること」を自分の行動指針の一つにしたいと考えている自分にとって、この本の言葉はとても素直に胸に入ってきた。読み終えてすぐに、これは何度も読み返したくなる本だ

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    2026年03月14日
  • 空、はてしない青 下

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    初めて読んだフランス人作家による小説。上下合わせて800ページを超える長編の感想をまとめて。

    若年生アルツハイマーによって、記憶と生命が徐々に蝕まれていく青年エミル。
    エミルが投稿サイトで募集した最後の旅のお供に唯一返信をした女ジョアンヌ。
    それまで無関係だった2人がキャンピングカーでピレネー山脈への旅路を始める。


    自分の死期がわかるのって、今までは絶望でやるせないことだと思っていたけど、それはひょっとするとこの上なく幸せなことなのかもしれないと初めて思った。自分の生き方(死に方)を決められるからだ。エミルは旅に出た。自分ならどうするだろうか。まだわからないし、想像もできない。後半に進む

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    2026年03月12日
  • グラフィック版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    哲学を絵本で分かりやすく?解説。
    そもそも哲学を分かりやすく、というのが難しいんだけれど、それでもかなり噛み砕いてくれていた。

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    2026年03月11日
  • 空、はてしない青 下

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    娯楽の為の本では無く、読んだ者の血となり肉となってくれるような本でした  
    これがデビュー作ならば、長生きせねば
    これだから、読書はやめられない

    ⚠︎娯楽の為の本が悪いと言っている訳ではないのであしからず

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    2026年03月08日
  • 空、はてしない青 下

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    若年性アルツハイマーで余命2年と宣告された青年エミルが、臨床試験を受けさせて病院にしばりつけようとする家族や、腫れ物に触るような接し方をする友人から逃れるために、人生最後の旅を共にしてくれる人を募る。応じたのは、ちょっぴり風変わりな若い女性で…
    長篇だけど、一気に読めるおもしろさ。素直に感動しちゃって、最終章は涙。雄大な自然の描写も美しいし、訳者さんもあとがきに書いていたけど、映像化にぴったりだと思う。

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    2026年03月01日
  • 空、はてしない青 下

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    生きる意味を考えさせられた。
    今、私は会社員として毎日変わらない生活を送っている。平日は、仕事と家の往復でこんな生活が続くとゾッとすることもある。
    この本を読んで、私なりの生きる意味とは思い出作りなのかなとも思った。いろんな経験して、たくさん辛い思いして、でもそれを乗り越えて、いろんな感情を知っていく。そんな人生にしたい

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    2026年03月01日
  • 空、はてしない青 上

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    『空、はてしない青』響きが良く、タイトルに惹かれました。画用紙に描こうとしたのは、色、そのものではなく、無限の広さを再現しようとして、無限の広さの謎を解こうとしていた・・・この場面の言葉たちは、心と生き方、記憶と心の関係を確かめようとするようだと思いました。26歳で若年性アルツハイマーとなったエミル。この事実ははじめから、明らかにされて、そこから近すぎる死への道を歩き始める物語。
    自分自身を見つめ直す旅へと向かうエミル。
    感情を持ち、自分の思考あり、それらが尊重されるべき『人間』としての生き方を考えさせられました。
    激しさではなく、日々をゆっくりと確実に生きていく静かさこそが、波瀾万丈を乗り越

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    2026年02月26日
  • 簡素な生き方

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    これが100年前に書かれてるなんて。
    人間の根本的な考え方は今も昔も変わらないんだなって思う。
    人生に悩んだ時、ふと読み返したくなる本。下手な自己啓発本読むよりはよっぽど効果あると思う。

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    2026年02月11日
  • 空、はてしない青 下

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    ネタバレ

     お見事!!
     上下巻800頁以上の大作。上巻は、現在と過去を行き来しつつの序盤の展開に、どうにも乗り切れないもどかしさがあったが、下巻に入ってからの加速度は他に類を見ないほどだったかも。

     若年性アルツハイマー型認知症を患う主人公エミルが、人生最後の旅にでる。 旅のパートナーをネットで募り、一風変わった女性ジョアンヌが名乗りをあげる。
     いわゆるロードノヴェルのスタイルで物語は展開し、ピレネー山脈沿いを北へ南へ、風光明媚だったり、歴史ある集落や、海辺での暮らし、どことなく優雅で気ままな旅だが、エミルの病状の進行に伴い失われていく記憶と、寡黙で謎めいた女性ジョアンヌの過去が明らかになる様子が

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    2026年02月02日
  • 空、はてしない青 上

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    余命を告げられたエミル。
    掲示板で旅の同行者を募り、
    ただ1人だけジョアンヌという女性が返事をくれた。

    2人の独特な会話と、
    アテもなくキャンピングカーで旅を続けていく様子、
    新しい出会いや発見、
    お互いが心許しあう様子がとても癒される。

    エミルの元カノ、ローラとのエピソードは
    心に響くものがあった。
    結婚のタイミングが合わなかった2人。
    子供が欲しいローラと、
    子供に対して当時、絶対条件ではないエミル。
    2人の傷をえぐり合うような、揚げ足を取る会話は
    長い恋愛経験をしたことがある人に
    ダメージとなるだろう。
    お互いの気持ちがわかるもんだから尚更きつい。

    ないものねだりだが、
    時間は刻一

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    2026年01月29日
  • 簡素な生き方

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    割とどこかで聞いたことがあるようなことが、フランスらしい美しい例えで説明されている部分が多いとは感じたが、改めて幸福とは何で、何を優先して生きるべきかを考えさせられた一冊だった。ただ欲しいものが満たされれば良いというわけではないということ、苦しい時ほど当たり前のことを当たり前に行うこと、家庭を大切にすること、教育においては自由かつ尊敬の念を忘れないように育てることなどなど。「簡素」という言葉でまとめているところが綺麗な表現で、心が清らかになったように感じた。

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    2025年12月20日
  • グラフィック版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙

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    上巻のときはイラストに気を取られ読みにくさを感じたが、下巻を読む頃には慣れた。メタ構造は原作も同じらしい。
    哲学の祖ソクラテスの偉大さにはひれ伏す。
    ソフィと同じく「アリストテレスってとんでもないバカよね!」とは思ったな。
    下巻では次から次に哲学者が出てきてちょっと置いてきぼり。
    薄っすら哲学を理解した気持ちを持てて心が豊かになった。多分気のせい。

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    2025年04月17日
  • ライ麦はもともと小麦に間違えられた雑草だった~食材と人類のウィンウィンな関係~

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    面白かった! 植物学・動物学の知識ゼロの私でも楽しめたから詳しい人が見たらもっと面白いだろうと思った。
    個人的に面白かったエピソードは植物の花に関するもの。キリスト教的価値観で花の受粉が性的なものとみなされ、受粉が18世紀まで認めてられなかったことが興味深かった。

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    2025年03月31日
  • ライ麦はもともと小麦に間違えられた雑草だった~食材と人類のウィンウィンな関係~

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    食材についての科学的知見、歴史等のトリビア。経糸としてフランク・バックランド(医者・博物学者にして様々な食材を試す科学者一家の息子)のエピソードが貫く。
    ・チーズはショウジョウバエの齎した酵母菌が光緒
    ・ヨーロッパのナス科植物はぺラドンナ等有有毒であったので、トマトやジャガイモが忌避
    ・ライ麦とオート麦は小麦の雑草。小麦はヒトと共進化
    ・クローブは龍涎香、ナツメグは麝香の薫
    ・七面鳥はインドを含むトルコ以外ではターキー、トルコではヒンディー
    ・カカオは南米の大型ゾウと共進化したが、約1万年前にゾウが絶滅すると固く大きなカカオを丸呑みし、種を播種してくれる動物がいなくなった。単性生殖で生き延び、

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    2024年12月24日