山本知子のレビュー一覧

  • パリ警視庁迷宮捜査班 魅惑の南仏殺人ツア―

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    「パリ警視庁迷宮捜査班」シリーズ2作目。
    カぺスタン警視率いる、はみ出し者ばかりの特別班が活躍します。

    アンヌ・カぺスタンは、優秀な刑事だがある事件の過剰防衛で休職、復帰後に新たな特別班を任されました。
    迷宮入りした過去の事件を再捜査するのが専門ですが、今回は起きたばかりの事件の捜査にも加わることに。
    なぜなら、被害者がカぺスタンの元夫の父親だったから。

    元夫ポールは人気に陰りが見えているコメディアン、その父親というのは警視でした。
    とはいえ、他の部署が資料をほぼ独占、特別班にはわずかな情報しか回ってきません。
    カぺスタンは元夫に会うのも嫌だったのですが…
    この気持ちが当初は暗く描かれているため、サイテーなやつで全然希望はないのかと思いきや、そうでもない?

    部下たちの中でもしっかり者のㇽブルトンはゲイとカミングアウトしたら左遷され、ロジエールは警察の内情を暴露した内容の小説がヒットしたので睨まれた女流作家、若いエヴラールはギャンブル依存症の女性だが捜査はかなり地道。
    パソコンに詳しいダクスが変わり者というのは他でもあるような設定だけど、やはり程度が違う。
    スピード狂のレヴィッツ、危な過ぎ。
    ペットの犬やネズミまで活躍する楽しさ!
    そ、そして今回は~自ら銃士と名乗るアンリ・サン=ロウ警部が登場。
    はい、「三銃士」なら大好きなので、わかりますが~
    えっ、17世紀から生きているつもりなんですか?
    それでよく警部でいられる…(笑)
    これはもうドタバタに徹するのかしら?
    と思うと、そうでもない。
    舞台劇のような味わいと言いましょうか。

    色々な要素を含み、事件には重さもあるがその描写に力点をおかず、創作なんだからこれぐらいぶっ飛んで面白くしなきゃ、でしょ?という余裕綽々なムード。
    それぞれが爪弾きにされた理由をお互いに気にすることなく受け入れる空気を作りだしたカぺスタンの度量。
    良さを引き出されたメンバーが、いざという時にけっこう一丸となるのです。
    ゆっくり深呼吸したくなるような空気を醸し出して、おまけに死神とあだ名されるトレズの意外な出番まであり、笑顔で読み終われる。
    今回も、面白かったです☆

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    2022年04月14日
  • パリ警視庁迷宮捜査班

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    「パリ警視庁迷宮捜査班」1作目にして、作者のデビュー作。
    落ちこぼれ警官が集められ、迷宮入り事件を捜査することに。
    これが面白くて~大歓迎!

    アンヌ・カぺスタンは、パリ司法警察の警視正。
    30代半ばにして出世しているエリートだったが、犯人を射殺した件が過剰防衛とみなされ、半年間の停職になっていました。
    局長のビュロンに呼び出され、特別班のリーダーに任命されます。
    ところが、職場は警察署内ですらない古ぼけたアパート、捜査員はまだ停職中だったり何かと問題がある人間の寄せ集め。

    有能そうなのは、ルブルトンぐらい?
    彼はカぺスタンの処分を担当した堅物で、体格のいいハンサムだが、ゲイであることをカミングアウトしたために部署で浮いたのだった…
    警察内のことをモデルに書いた小説がヒットしドラマ化もされた女性ロジェールは、収入があるのでアパートに次々に家具を持ち込み、飼い犬まで連れてくる。
    ギャンブル依存症だった若い女性や、スピード狂の若者などまで。

    相棒が次々にひどい目に遭ったトレズは疫病神と敬遠され、自らも怯えて人に近づかない。
    カぺスタンはそんなトレズを気にせずパートナーにし、変わり者の部下たちの特技を生かして、臨機応変に捜査を進めていく。
    左遷される前のカぺスタンが精神的に限界だったことも優しさを垣間見せ、出来ることに手を付けて淡々と進んでいくさまが好もしい。
    変わり者たちの奇行っぷりは笑えます。

    「特捜部Q」フランス版ともいわれるようで、確かに左遷された刑事にポンコツな部下がつき、意外な活躍をする話で、ユーモアもある。
    「特捜部Q」だと部下は警官ですらないのだが…背景が重いものを含み、よく書き込まれています。
    内容的には、パリが舞台のこちらの方が軽やかな雰囲気ですが、それはいかにもパリっぽい洒落のめした楽しさがありますね。
    謎めいたモチーフの見え隠れする構成で、一見関わりなさそうな事件の重なり具合、迫力ある終盤、切ない幕切れと、面白く読めました。

    カぺスタンは刑事を続けられるのかと自問し、上司の思惑も測りかねていたのが、ビュロンはただ厄介者をまとめて放り出したわけではなく、只者じゃないらしい。
    そのあたりも~先が楽しみです☆

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    2021年06月19日
  • パリ警視庁迷宮捜査班 魅惑の南仏殺人ツア―

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    今回カペスタン率いる特別捜査班が捜査に呼ばれたのは、被害者が彼女の元夫の父だったから。しかし当然ながら彼らに普通に資料や情報が回ってくるわけもない。それでも彼らは自分の得意分野を活かして動く。少々躓くのは予定の範囲。彼らがお互いをその特技や問題点ごと認めあっているのが伝わってきて本当に好もしい。班には新メンバーも加わり、それぞれの背景も描かれる。特にクリスマスイブの日の各々の過ごし方は微笑んでしまうほどとても良かった。…内容を書く場所がなくなった…とにかく楽しんだので一作目をお好きな方は安心してどうぞ♪

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    2020年11月13日
  • パリ警視庁迷宮捜査班

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    なぜか憎めいない、個性豊かな登場人物に、いつの間にか親近感を覚えて・・・
    後半は、早く事件の真相を知りたいような、痛快なやりとりをずっと読み終わりたくないような、そういう気分になる作品でした。

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    2020年04月16日
  • 簡素な生き方

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    違う訳者の学術文庫版『簡素な生き方』も同時並行で読んだ。こちらの『簡素な生活』ほうが圧倒的に読みやすい。

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    2020年06月03日
  • パリ警視庁迷宮捜査班

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    フランス版SROシリーズと言う感じのミステリー。パリの街中も堪能できるし軽いけど確かな読み応えを感じた。兎に角続編が待たれてやまない。

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    2019年10月12日
  • パリ警視庁迷宮捜査班

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     まさに手作りの警察チームがパリに誕生する。セーヌ川中州シテ島の司法警察局ではなく、古びたアパルトマンの最上階に。ヒロインは、発砲事件で進退を危ぶまれた挙句、半年間の停職処分と離婚の後、警察署の掃き溜めの任命されたリーダーのアンヌ・カペスタン。パリ警察の問題児ばかりをここに集めて世界から隠したい。それがパリ警察の狙い。カペスタンは明確にそう言われる。取り組むのは迷宮入り事件のみだ、とも。未解決事件の段ボール箱が積まれた古く黴臭い部屋。

     対象警官は40名だが、ほとんどの者は停職中だから、勝手に集まってくる人間だけで遊ぶなり働くなり、勝手にやってくれ、という指示である。事件の解決など、はなから期待されていない。余計なことはせず、そこに隠れていればよい。そんな感じである。

     フランス版<特捜部Q>シリーズとも言われているみたいだ。デンマーク・ミステリの代表格でもあるユッシ・エーズラ・オールスンの<特捜部Q>は、警察署の地下室で、やはり未解決事件のみの捜査を任され、どこからスカウトされてきたのかわからない謎の最小人数の部下とともに難事件に挑むカールの大格闘ミステリである。なるほど。確かに凶悪な犯罪に対し、コミカルでユーモラスで開き直ったリーダーの存在が、一見使い物にならぬような部下たちを纏めて、組織の鼻を明かしてみせるという構造は、類似するところがある。それに、何よりもいい構図ではないか。

     花の都パリ。心に傷を抱えた部下たちとともに、本署が解決できなかった事件に立ち向かう部署。そんな設定の本書は、フランス国内で大いに人気を博し、現在のこの続編も既に二作が上梓されているらしい。本書は作家ソフィー・エナフのデビュー第一作であり、本シリーズの第一作でもある。だからこそ、新部署立ち上げの破天荒な様子が、まず奇妙で愉快だ。次々に登場する怪しい捜査官たちとその奇行には圧倒されるけれど、古いアパルトマンがどんどん風変わりな改装を施され、備品が思い思いに持ち込まれ、それぞれがコミュニケーションを重ねてゆく毎に、疑似家族を形成してゆく。それに捜査も何故か進んでゆき、出来損ないたちの表情も明るさを増してゆく。うーん、やはり、手作り警察、いいぞ!

     さて段ボール箱の中の複数事件に、二人チームずつ当たって始まる捜査なのだが、実はここが凄い。入り組んだ、文字通り迷宮のような段ボール箱の事件が、実は本書の完成図を作る上で重要なファクターとなるのだ。事件は事件であって事件ではない。事件は、チームの存在や根幹に関わるものとなり、捜査は実はスケールの大きな風呂敷となって作品全体に広がってゆくのだ。あまりに核心に触れる部分なので、謎めいた表現になるが、要はミステリとしての根幹も素晴らしいのが本書なのである。

     1991年フロリダキーウエスト島でのどう関連するのかわからない人物の旅行中のエピソード、1993年の船員銃殺事件、2005年の老女絞殺事件、2012年現在のどう関連するするのかわからない人物の婚約のエピソード、2012年現在、迷宮捜査班チームの始動。さらにいくつものこまごまとした捜査模様。まるでバラバラの破片だ。

     しかし、それが見事に大団円に向けて、大きな一枚の画幅となってゆく。この仕掛け、凄い! コミカル・サスペンスとあるけれど、さほど軽くはないように感じる。むしろ、何らかの負の心を抱えた傷だらけの警察官たちが、互いに思い合える疑似家族の優しさの中で、徐々に再生を果たしてゆくヒューマン・ミステリとして捉えたい。傷を負った者たちが一丸となって事件を収束させる、言わば「やり切る」ことで癒されてゆく心と心の物語なのだ。とても良い読後感。人間中心のミステリって、やはりいい。ちなみに、登場人物表に犬が一匹紛れ込んでいるけど、この子も存在感があります(笑)。

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    2019年05月12日
  • 空、はてしない青 下

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    翻訳小説はあまり読まないですが、文章はとても読みやすくて、抵抗感は全くありませんでした。それでいて、小説の舞台は海外の世界観が前面に出ていて、抵抗なく新鮮な読書体験をすることができました。
    忘れてしまうというのはとても恐ろしいことだと感じましたが、最近の記憶が徐々に消失していく過程で、過去の幼い頃の記憶が鮮明に甦ってくる描写がとても良かったです。

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    2026年10月11日
  • 空、はてしない青 下

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    2週間かけて、17章から31章まで1日1章のペースでフランス旅読書をしました。
    決して、楽しいとか美味しいとか
    そういう旅ではなかった。

    今回の感想は本文の内容に若干触れます。

    ただただ、美しい風景。
    田舎の風景と言っても過言ではない。
    ParisのPの字すらでてこない。
    地名は一つもピンとくるものはなかった。
    町や村、漁村などで出会う人々も過度な
    演出もなく、でもステキな出会い。

    エミルの記憶が定まらない時間が
    増えていくなかでジョアンヌの
    献身的な寄り添いに、
    奇跡的なことは起こらず、日々エミルの病は
    進行してしまう。


    とても難しい作品でした。
    (読みやすい文体ではあったんですケド)
    2人の間に愛が確かに深まっていくのに
    病が立ち塞がる…。
    ここまではよくあるお話です。

    この作品のすごいところは、そこに
    家族愛をかなり上手に絡めているところだと
    思われます。
    母性の描き方、とても立体的でした。

    ラスト直前なんてジョアンヌ、
    いたたまれない、辛すぎる…けれど
    神様はいたのね。

    ラストはキレイな夜空に星が瞬いているかのよう。
    締め方がオシャレ。。。

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    2026年10月10日
  • 空、はてしない青 上

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    よくあるようでどこにもないようなお話
    淡々としてる割にいろいろなことが起こり、でもなんだかぼやけているような
    これおもしろいのかな?おもしろくなるのかな?と思いながらもしっかりすらすら読めたし早く下巻も読みたい

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    2026年10月09日
  • 立ち上がる時 上

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    不倫相手と一緒に暮らすことになる直前に事故に遭い下半身付随となってしまう舞台俳優の話。
    翻訳小説は登場人物が分からなくなったり文化的背景を理解するのに時間がかかったりで苦手なのだが、登場人物が限られているのですぐに覚えられるし国を問わない題材なのでどんどん引き込まれた!
    妻と離婚協議中で引っ越しを目前にしての事故なものだから引っ越しやらお金周りやらを全部1人で背負うことになる不倫相手(エレオノール)が可哀想すぎる。2人が夫婦なら力を合わせて乗り越えられるかもしれないし、遊び相手なら逃げることもできるだろうに、恋愛の最高潮の時期なのでタイミングが悪すぎてどちらにも振れないのが悲しい。
    下半身付随の人は性行為ができるのか?というところにも踏み込んでいて下巻の展開も気になる。

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    2026年10月07日
  • 空、はてしない青 上

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    なんというか、優しさと心遣いと、暖かさで満ちているような話だ。
    若年性アルツハイマー病を発症した26歳の青年。恋人とも別れ、神経質な家族からも離れたくて、ネットで募集した人物と共に旅に出る。
    病の恐怖、夢だった旅、謎めいた同行人との距離が近づいて行くにつれ、穏やかになっていく心。
    翻訳本だけど、非常に読み易くて、美しい景色が目に浮かぶ。下巻に続く。

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    2026年10月05日
  • 空、はてしない青 下

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    生きることの素晴らしさ、家族への愛、人生の再生を考えさせられる内容でした。
    自分自身が死ぬ時にどういう選択をするか、何を振り返るか、考えさせられました。

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    2026年10月03日
  • 空、はてしない青 上

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    映画化してほしいですね。ただ、想像しうる未来が待っていることが分かっているだけに、この先どうなっていくのだろう。

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    2026年10月02日
  • 立ち上がる時 上

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    イザベルと結婚しているフランソワがエレオノールと浮気をしている。ある日、フランソワが事故に遭い下半身不随になる。フランソワとエレオノールがこの悲惨な境遇を2人で乗り越えていくという話。
    上巻はパリからアジサイ苑に引っ越したあたりまで。

    最初はフランソワが事故で下半身不随になったことよりも浮気の話で不愉快な気分になった。だが、エレオノールとフランソワの視点が交互になって物語が進んでいくことで、事故後の2人の辛さや苦しさに共感し、気持ちのすれ違いによるもどかしさに身悶え、2人が良い方向に進むことを願うようになった。下巻ではどうなるのか。

    イザベルがかっこいい。主役の2人よりも推しだ。

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    2026年09月29日
  • 空、はてしない青 上

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    若年性アルツハイマーにかかった主人公がアウトドア終活をしながら生を見つめ直す話

    普通に面白いのだけれど、この後にどう続くのか期待を込めての星4

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    2026年09月25日
  • 立ち上がる時 下

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    訳者あとがきにもあったけれど、この物語はレジリエンス(心理学では精神的回復力)の話だった。
    ストーリーはシンプルで、タイトルどおり「立ち上がる」話だけれど、とにかくその過程が丁寧に描かれた大作。

    結末はタイトルから想像できてしまうのに、その過程に心を揺さぶられる。
    読後に振り返ってみると、レジリエンスの要素が散りばめられていて、例えば、
    ・近くで支えてくれるパートナーがいること
    ・自身のやるべきことや役割があること
    ・未来の目標があること
    ・同じ苦しみの中で少し先を行くモデルがいること…

    この本で読書会をするなら、「なぜフランソワは立ち上がれたのか」をテーマにやってみたい!
    「なぜエレオノールは立ち上がれたのか」もありかも。

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    2026年09月25日
  • 空、はてしない青 下

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    ネタバレ

    前編を読み終えた時点ではエミルの人生についての物語になると思っていたが、親子愛についての物語だった。
    ジョアンヌがトムにしてあげられなかったことを、エミルの最期にエミルの両親にさせてあげることができた。
    それはこの旅で2人が過去を乗り越えて、愛し合ったことによって得た気付きであり、ジョアンヌからの最高のプレゼントだったと思う。
    そして、ジョアンヌには時間と新しい命が残されている。トムやエミルと再会するその日まで、ジョアンヌとその子が自分らしく生きていってくれることを願っている。

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    2026年09月21日
  • 空、はてしない青 下

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    この物語を手にとったのも何かの合図、前兆だなと思う
    エミルのトラベラーズノートでもあり自然療法または現代のアルケミスト。毎日少しでも自分の周りを意識的に眺めるように…この問いかけが伝えたいことの1つだと感じた
    若年性アルツハイマーなのだが時々みせる彼の意地悪で強がりで普通の青年なところが可愛く見える
    ジョアンヌの最初のあの絵を見てみたくなった。そしてあの世界最高のセラピーだ のところ声出して笑った
    ジョゼフが自閉症トムへの並行している世界にいるから私たちの現実に入ってくるのが難しいという解釈になかなか自分だったら咄嗟に言ってあげれないと思った
    目の前の世界とどう調和するか、そうすることで自分がどうクリアなるかケアフルできるか瞑想疑似体験できた
    ジョアンヌの献身的な最期があまり苦しくならないよいに書かれていたと思うがなかなか大変だったに違いない。そして多くの詩が登場し、言葉の強さ支えが感じれた
    エミルとトムが重なり合うところはなかなか喉が熱くなる場面でお別れを言えなかった彼女の悔やみ苦しみ、過去に触れることができたことがこれからの自分の生き方が変わる気がした

    好きなフレーズ引用
    別れた原因をライバルが出現したせいにするのって楽よね。自分が何をしそこなったのかを直視するよりずっと簡単
    真の発見の旅は新しい景色を求めることではなく 新しいめをもつことだ プルーストの一節
    景色は私の塊に歌いかける弓のようだった スタンダール
    この子は地球上でセカンドネームをもってる初めての猫になるね!
    将来への不安や過去への後悔から解き放たれて ほかのどこでもなく ここにいることを学ぶ
    今このときがほかのどんなときより優れている点がある。それは今私たちのものであるということだ ーチャールズ•ケイレブ•コルトン
    人間はステンドグラスのようなもの。日が出ているあいだは輝くが 暗くなると内側から照らされて 初めてその美しさが現れる。ーエリザベス•キューブラー•ロス
    風向きを変えることはできないのだから 帆を操縦できるようにならなければいけないージェームズ•ディーン
    人生が粉々に砕け散り 全ての指標がなくなってしまったと思った時には 木になってみなさい
    美し里とは見たもののなかにあるのではなく それを見る目のなかにあるージャン•ルネ•ユグナン
    毎日毎日がそのなかに永遠を宿しているーパウロ•コエーリョ

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    2026年09月10日
  • 空、はてしない青 上

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    記憶障害系の病気が登場する作品では博士の愛した数式を読んだことがあるが、あの小説は家政婦視点で描かれているのでイマイチ博士や、登場人物に感情移入出来なかったが、この小説は主人公のエミル自信が記憶を無くす瞬間、その時の感情が描かれているので、生きているうちに記憶をなくしていくことの残酷さと恐ろしさを再認識した。
    舞台であるフランス、ピレネー山脈は名前は聞いたことがあるくらいだったので、小説に出てくる地名を調べてみるとこんなに美しい場所があるのかと驚かされる場所ばかりで、いつか行ってみたいと思った。旅の中で料理が度々登場するが、ジョアンヌがベジタリアンということも相まってなかなか馴染みがない食材や料理が出てきて楽しい。
    ヒロインのジョアンヌは本当に魅力的で、優しく純粋で芯があり可愛らしくもかっこよくもある。
    上巻ですっかりこの世界に浸っているので、2人が抱える問題がどうなるのか、エミルの病気が進行して全てを忘れてしまうのか、どんな結末になるのか恐ろしくもあり楽しみでもある。

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    2026年09月08日