山本知子のレビュー一覧
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エミルの病状が悪化する毎日。
ジョアンヌの過去とエミルの思い出が
交互に描かれ、2人の想いに共感しながら
物語を読み進めることができた。
『普通』の関係とはいえない2人の周りには、
何故かいつも支えてくれる仲間たちがいるのも、
心穏やかに、癒されるところだった。
見ず知らずの旅人の2人に
なんでこうも優しく接することができるのだろう。
ジョアンヌの息子、ブルートムの話は苦しかった。
彼を思い続けるジョアンヌの母としての想い。
母としての強さ、優しさが最後の最後まで
表現されていたところが、
とてもカッコよく、世界中の理想の母親象だったのではないかと思う。
終盤、エピローグまで全部良か -
Posted by ブクログ
エミルとジョアンヌ。それぞれの過去に負った傷や抱えている問題をお互いの存在によって軽くできた旅だった。
フランスの地方の街や自然がその色彩と共に鮮明に2人の旅を彩っており、想像を掻き立てられる物語だった。
エミルは願った通りの最期を迎えられたし、ジョアンヌはエミルからの贈り物を受け取り、幸せな結末を迎えられて、とても後味のよいエンディングだった。
アルツハイマーの終末は酷いから、この物語ではどうなるのかと思っていたけれど、2人の周りには支えてくれる素敵な人達がいて、この結末で良かったと思えた。
2人がしていた、明言を壁に書いていくのも楽しそうだったな… -
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旅を始めた時は「期待するものは何もない」と明るく快活だったエミルが、世界の美しさやジョアンヌとのつながりを知り、次第に自分の行く末を怖れふさぎ込むくだりは、胸が締め付けられるようだった。またジョアンヌが、トムを失った自分とエミルを失う母を重ね合わせて、「自分がしていることはまちがっている」と思う場面にもはっとさせられた。
自閉症のトムの母であり彼を失ったジョアンヌが、記憶を無くしていくエミルと出会い、互いに理解を深め合っていく様子や、子供に戻っていくエミルの描く絵が、ジョアンヌではなくて姉のマジョルリーであることなど、一つ一つのことがつながりをもって物語に深みを出しているように感じた。
姉 -
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エミルとジョアンヌの旅は続く。エミルの病状は着実に進行し、記憶の混同が起こるように。ジョアンヌは自身の悲しい記憶と少しずつ向き合い、心に変化が生まれていく。
そしてエミルは、ついにジョアンヌのこともわからなくなっていく…
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エミルはどんどん本来の自分を保てなくなっていく。すぐそばで支えるジョアンヌは、どれだけ辛いだろう。上巻でエミルとジョアンヌの信頼の深まりを感じていただけに辛い…。
それでも、エミルの望みを叶えようと最期まで向き合うジョアンヌは、本当の意味で強く、美しい。
命を全うする尊さと、愛の深さを感じる物語。 -
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ネタバレ迫り来る「死」に向き合う人、「死」を見送る人、死が描かれるほどに、それに反して「生きること」がより濃く感じる。エミルとジョアンヌが出会った人、町、村、エウスのミルティユ、漁村のセバスチャン、パーマカルチャーの村のマルコ…どれもが必然で、2人を導いているようだった。
ジョアンヌが抱える過去は癒しようの無いほど深い傷で、それでもエミルとの旅、出会いを通して、ゆっくりと再生していく。一方、エミルの症状は悪化していくが、彼の望む形で過ごさせてあげようとするジョアンヌの献身に彼女の静かな慈愛を感じた。
最後の数章はぜひゆっくり味わってほしい。
ジョアンヌ!そんな状況でエミルの最後を見届けたのねとか、エ -
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数ページ読んだところとで、ああこの本はとんでもない本かもと感じる。
26歳の若さでアルツハイマーと診断された青年エミルがキャンピングカーを購入し、家族にも何も告げず旅へ出る。
旅の相棒は謎が多そうな女性ジョアンヌ。
寡黙であまり感情を出さず
自分のペースをしっかりと自分で知っていて
柔軟さも備えている女性。
初めはぎこちない2人だが徐々に距離が縮まり、ちょっとした会話も実に愛おしく感じられてくる。
ジョアンヌは何故黒い服ばかり着るのか。
色々と気になる事が多い。
上巻を猛スピードで読み切ってしまい
すぐにでも下巻を読みたいのだけど、
読み終えてしまうのがあまりにも勿体なさすぎるので
他の本 -
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若年性アルツハイマー症候群と診断されたエミル。家族に治療を懇願されるも、病院のベッドで過ごす残りの人生ではなく、「人生最後の旅」に出ることを選ぶ。旅のパートナーとなった、ジョアンヌという謎の多い女性と共に。
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とても美しく紡がれる物語。本自体の装丁も美しく、電子ではなく本で読む楽しさを実感させてくれる。
旅をしながら少しづつ、心を通わせる二人。
自分のことを少しづつ言葉にすること。雄大な自然を体いっぱい感じること。
現代を生きる私たちは、未来のことを考えすぎて悩むけど、今、目の前にある物事を大事にするって大切なことだよね。
たくさんの情報が目ま -
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Posted by ブクログ
ネタバレ新聞に紹介されてて迷いなく読みたいと思った。海外ものは訳され方によっては長く読むのが辛くなる場合があるけどこれは違った。原作が和訳に向いた作りなのか訳者が上手いのか。
次の作品も出るみたいだから読んで確かめよう。
それにしても素晴らしかった。あまりにも悲しい…あまりにも残酷、と思って読み始めたけど、これって理想の死に方じゃないかと思わずにいられないラスト。ジョアンヌに巡り会えたエミルは幸運だった、ジョアンヌもエミルに救われた。
ラストがたまらなくいい。主人公が亡くなって終わり…ではこの長い物語に入り込んで読んでいた読者はものなりないのだ、だからちゃんとお葬式にもこっそり参列してくれて、オパー -
Posted by ブクログ
上巻のつかみは良かったが、つかみと前奏が長い。
本格的に面白くなってくるのは下巻でジョアンナの結婚生活が明らかになってくる過程だ。哀しい前半生。
悲劇と悲劇のぶつかり合いになると思いきや、ジョアンナとエミルの新しい家族の話になってくる。若年性アルツハイマーのエミルと自閉症の息子を不慮の事故で亡くしたジョアンナ。
哀しみを舐め合うのではなく、お互いに理解しながら2人の仲を深めていく。村から村へ旅する2人。そしてどんどん深まるお互いへの理解と愛情。2人のラストクリスマスには涙が出てしまいました。(通勤電車の中で)予想通りエミルは亡くなって葬儀の場面で小説は終わりますが、思いもよらぬ形で新しい家族の -