山本知子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まず初めに、表紙の色味やデザインに惹かれて本書を手に取った。
26歳で『若年性アルツハイマー』と診断され余命2年と告げられた青年エミル。病院や周囲の同情から離れるために、掲示板へある書き込みを残す。
「人生最後の旅の道連れ募集」
この募集に応えたのが、ジョアンヌという謎に包まれた若い女性。彼女は自分の過去をほとんど語らないまま、エミルと一緒にキャンピングカーでフランス中を旅することになる。。。というのが、この物語の始まり。
2人は旅の中でフランスの様々な地を訪れる。ピレネー山脈、小さな村々、森や湖、南フランスの海辺など美しい景色が次々と登場する。
私も想像を働かせて、まるでその場にいるような -
Posted by ブクログ
#立ち上がる時 下
#メリッサ・ダ・コスタ
『「ふたりで生きていくことは砂時計のようなもの」というエレオノールのセリフがありますが、カップルは、どちらかがうまくいっている時、もう一方はそうではなく、同時にふたりが幸せになることはないんだと。そういう、誰かと生きていくことの難しさや、口幅ったく言えば、愛することの本質がリアルに描かれた物語です。』〜翻訳者山本知子氏のインタビューより〜
でもふたりは人生の急峻な山道を、九十九折りのように、時に寄り添い、時に激しくぶつかり、時には後戻りしながらも懸命に登る。周囲の人に助けられながら。
#読書好きな人と繋がりたい
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Posted by ブクログ
エミルの最後の旅として始まった物語は、ジョアンヌの救いと旅立ち、そして2人にとっての成長の物語だったのだと感じた。
掲示板の募集から偶然に出会った2人だけれど、それはきっと運命で、エミルにはジョアンヌが、そしてジョアンヌにはエミルが必要だったのだと思う。
仕事や家族や友人、全てを解き放って旅に出たはずなのに、共に旅をするジョアンヌがかけがえの無い存在になっていく。
心を通わせることは喜ばしいことなのに、とても悲しい。
美しいフランスの情景と終わりに近付いていく旅。
道中の人々との出会いと別れ。
美しくも儚く、そして強い物語でした。
素晴らしかったです。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ涙無しには読めなかった。
ジョアンヌの過去が少しずつ明かされて、
エミルの病状も悪化していって…。
最後のジョアンヌの決断は、とても勇気のいる、けど素晴らしい決断だったと思う。
私が最初に泣いた場面。
エミルがジョアンヌのことを誰だか分からなくなっていた時、エミルが言った言葉。
"「三つ編みならできるよ」
ジョアンヌは思わずにっこりしながらも、切なさを感じた。そういえば、エミルは、あの偽の結婚式のためにミルティユがジョアンヌの髪を三つ編みにしてくれたのをとても気に入っていた。"
…なんかもう、感想を上手く言葉にできない。
それくらいすごい読書体験だった。
8 -
Posted by ブクログ
余命2年と診断されたエミルは、後悔しない生き方を選ぶ。短命を告げられたからこそ、彼は壮大な旅へと勇気の一歩を踏み出すことができたのだろう。その決断は、エミルの人生において何よりも濃密な時間をもたらしたに違いない。
旅に同行することになったジョアンヌは、エミルにマインドフルネスを教え、本の中の深い名言を分かち合った。それは、ジョアンヌがエミルに「物事を見る新しい目」を与える行為だったように思う。同じものを見ていても、人によって感じ方は違う。感性を高める目を手に入れたエミルは、より深く幸せを感じられるようになったのだろう。
心に闇を抱えた見知らぬ男女が出会い、旅を通して少しずつ絆を深めてい -
Posted by ブクログ
7割苦しかった…
お互いがお互いを想いつつも、辛い現状に見苦しいまでに絡めて取れて逃れられない。
傷つけ合って、罵り合って、損ない合って。
読者のこちらまで陰鬱な気持ちになりますし、身勝手過ぎやしないか?とイライラさせられました。
それでもフランソワとレオが、周りの力を借りながらも、少しずつ立ち上がっていく姿には、夢中にならずにはいられませんでした。
ブルゴーニュに移ってからの生活は、何度も心惹かれるシーンがありました。
あれほどまでに闇落ちしたふたりの最後は、もうできすぎくんです!
キレイすぎるエンディングだけど、フランソワにはやはり舞台しかなかったでしょうし、私も立ち上がった先の光景は、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初のフランス文学。
2026年の本屋大賞翻訳小説本部門1位ということで読んでみた。
表紙の絵がなんて美しいんだろう。
景色や心情の描写が細かくて、時系列も丁寧に描かれているので、まるで二人の旅を追体験しているような気分になれた。
―真の発見の旅は新しい景色を求めることではなく、新しい目をもつことだ(プルースト)
―もっとも偉大な旅人とは、自分自身を見つめ直すことができた旅人だ(孔子)
ジョアンヌの、人生が謎めいているところとか、生き方とか、もの静かなところとか、なぜか惹かれてしまう。
エミルのブラックアウトしんどいな。
きっと、下巻に比べたら、まだ症状は落ち着いている方なんだろうけど -
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Posted by ブクログ
ネタバレ物語を通して、愛するということに想いを巡らした。
下巻ではジョアンヌの悲しい過去が明らかに。
レオンの母親の言動の全てが不快でレオンの意気地のなさにやり場のない怒りを覚える。
一方で際立つのがジョゼフの偉大さ。ジョゼフそのものがジョアンヌにとっては愛そのものだった。
自分がもう長くないと悟ったジョゼフは、ジョアンヌに合図を送ることを約束する。
ジョゼフ亡き後、小さなトムまで失ったジョアンヌは、その導きによってエミルと出会ったのだった。
2人のキャンピングカーでの旅は、始めとてもぎこちないものであったが、いくつもの美しい場所で共に過ごす時間の中で、二人は次第に心を通わせていく。ささやかな食事のシ -
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Posted by ブクログ
純粋に感動した。
多少の疑問は残るが、それは日本人とフランス人の違いかな、と。
アルケミストを再読したいとも、思う
読み進めるに従って、下巻は辛い…
ジョアンヌの過去、結婚したい、父と一緒に住む、子どもができた!からの幸せの転落… ブルートムの誕生!アンドレ夫妻と夫のレオンがどうしようもなく耐えられない… 散髪のシーンは中盤最も辛かった…
きっとこのような大人の方が絶対数で、トムの心がのびのび育つように守るなんて至難の業
でもそれをやってのけるジョセフとジョアンヌの愛溢れる人間性、その対比が読んでいて辛い
さらに美しい山々を思い浮かべ、一緒に心踊る感覚でロードストーリーを楽しむ反面、エ -
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃめちゃ泣いた。この小説に出会えて良かった。色んな男に苦しめられてきたジョアンヌが最終的に女の子を授かるけれど、結局はエミルという最愛の男も失ってしまうし、これは幸せなのかな?と疑問に思って、Geminiに聞いてみました。みなさんの解釈もお聞きしたいです。
愛する人を失い、小さな命とともに残されること。それを外から見れば、どうしても「残酷で不条理な試練」に見えてしまいますし、「それが本当に幸せと言えるのか」と立ち止まって考えてしまうのは、とても自然で優しい感性だと思います。
「幸せ」の定義は人それぞれですが、この物語における彼女の姿を考えると、いくつかの解釈が浮かび上がってきます。
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