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カペスタン率いる特別捜査班に舞い込んだ今度の事件の被害者は、なんと彼女の義父だった。捜査班の面々は、プロヴァンスやリヨンで起きた事件との思わぬつながりを見つける。キャラの濃い新メンバーも加わって、さらに加速する名(迷)捜査から目が離せない!
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Posted by ブクログ
もう増えるの?w 個性豊かな特別班の面々に早くも新たなメンバーが加わります もちろん既存メンバーに負けない個性を持っています 2作目にしてメンバーが同僚から仲間になっているのが凄い伝わってきてなんだか嬉しくなっちゃいます また巻末の解説にも言及がありますがこの作品の 魅力はなんといっても否定さ...続きを読むれない気持ち良さです 様々な個性が警察という組織の中で否定され続け疎外されてきた特別班のメンバーたちもここでは否定されずにそのままの個性を活かし持っている能力を最大限に発揮して活躍します そしてそれはリーダーの主人公カペスタンが自然体で受け止め、受け入れ、信頼して任せてくれるからに他ならないのです カペスタンは絶対に否定しません そのままでいいんだと全身全霊で伝えてくれます もちろんそれは特別班のメンバーだけでなく読み手にも向けられてる気がするのです 「あなたはあなたのままでいいんだ」と 自分を信じてくれるカペスタンを信じて今日もありのままの自分で生きていくぜ!
「パリ警視庁迷宮捜査班」シリーズ2作目。 カぺスタン警視率いる、はみ出し者ばかりの特別班が活躍します。 アンヌ・カぺスタンは、優秀な刑事だがある事件の過剰防衛で休職、復帰後に新たな特別班を任されました。 迷宮入りした過去の事件を再捜査するのが専門ですが、今回は起きたばかりの事件の捜査にも加わること...続きを読むに。 なぜなら、被害者がカぺスタンの元夫の父親だったから。 元夫ポールは人気に陰りが見えているコメディアン、その父親というのは警視でした。 とはいえ、他の部署が資料をほぼ独占、特別班にはわずかな情報しか回ってきません。 カぺスタンは元夫に会うのも嫌だったのですが… この気持ちが当初は暗く描かれているため、サイテーなやつで全然希望はないのかと思いきや、そうでもない? 部下たちの中でもしっかり者のㇽブルトンはゲイとカミングアウトしたら左遷され、ロジエールは警察の内情を暴露した内容の小説がヒットしたので睨まれた女流作家、若いエヴラールはギャンブル依存症の女性だが捜査はかなり地道。 パソコンに詳しいダクスが変わり者というのは他でもあるような設定だけど、やはり程度が違う。 スピード狂のレヴィッツ、危な過ぎ。 ペットの犬やネズミまで活躍する楽しさ! そ、そして今回は~自ら銃士と名乗るアンリ・サン=ロウ警部が登場。 はい、「三銃士」なら大好きなので、わかりますが~ えっ、17世紀から生きているつもりなんですか? それでよく警部でいられる…(笑) これはもうドタバタに徹するのかしら? と思うと、そうでもない。 舞台劇のような味わいと言いましょうか。 色々な要素を含み、事件には重さもあるがその描写に力点をおかず、創作なんだからこれぐらいぶっ飛んで面白くしなきゃ、でしょ?という余裕綽々なムード。 それぞれが爪弾きにされた理由をお互いに気にすることなく受け入れる空気を作りだしたカぺスタンの度量。 良さを引き出されたメンバーが、いざという時にけっこう一丸となるのです。 ゆっくり深呼吸したくなるような空気を醸し出して、おまけに死神とあだ名されるトレズの意外な出番まであり、笑顔で読み終われる。 今回も、面白かったです☆
今回カペスタン率いる特別捜査班が捜査に呼ばれたのは、被害者が彼女の元夫の父だったから。しかし当然ながら彼らに普通に資料や情報が回ってくるわけもない。それでも彼らは自分の得意分野を活かして動く。少々躓くのは予定の範囲。彼らがお互いをその特技や問題点ごと認めあっているのが伝わってきて本当に好もしい。班に...続きを読むは新メンバーも加わり、それぞれの背景も描かれる。特にクリスマスイブの日の各々の過ごし方は微笑んでしまうほどとても良かった。…内容を書く場所がなくなった…とにかく楽しんだので一作目をお好きな方は安心してどうぞ♪
昨年の第一作『パリ警視庁迷宮捜査班』には度肝を抜かれた。個性豊かな困りもの警察官たちがひとところに集められ、世間の眼から隠されるというパリ警視庁の目論見と、それに反して活躍し団結してしまうへんてこなメンバーたちという構図が、ある種典型的でありながら、やはり嬉しいシリーズの登場作であった。 本作...続きを読むは期待のシリーズ第二作。本書では前作登場のメンバー9人に加え、2人のメンバーが順次加わってゆく。さらに前作登場の犬に加えネズミ君も登場して、しっかりコミカル面を演出してくれる。そして難事件への、バリエーション豊かなアプローチと、何よりもクリスマス・ミステリーとしても明るく暖かく楽しめてしまう。 フレンチ・ミステリーとしてぼくが最近注目しているベルナール・ミニエの作品『死者の雨』でも、サッカー・ワールドカップで盛り上がる作品背景が目立ったが、本書ではパリサンジェルマン対チェルシーという仏英サッカー対決に押し寄せたチェルシー側フーリガンを相手に我らが迷宮捜査班が大混戦を惹き起こす。圧巻(?)でものすごくオフビートな読みどころでもあるように思う。 もう一つはクリスマスイブの一日、警察捜査を休んでそれぞれのキャラクターたちが過ごす時間を、愛情いっぱいに描いてゆく作家のペンの行方にも注目したい。暴力的な連続殺人事件と、暗い過去の惨劇を捜査する警察官たちに与えられる中休みのページは、読者の心も温めてくれるはず。 おまけに<死神>と呼ばれる刑事トレズの思わぬ大活躍シーンもオフビートで作品に奥行きとインパクトを与えてくれる。女性作家ならではのハートウォーミングなユーモアに満ちたシーンが、本題に関係なく挿入されるのも本シリーズの魅力の一端である。 本筋のミステリーについては、主人公である警察官たちの内面や家族の歴史にまで食い込む、軽くはない物語である。作品世界に様々な香辛料も加えつつ、甘くて美味しくてピリリと辛い味付けにしている作者の腕前を味わって頂きたく思う。 本書では一部、邦題の元ともなった先としてリヨンでの一幕がある。リヨンは数年前に旅した新旧市街を併せ持つ美しい都市で、本書ではその様子が生き生きと描かれていて、個人的にはとても懐かしく思った。 最後に、本書解説の書評家・大矢博子さんのこと。彼女は翻訳ミステリー対象シンジケート重要メンバーなので、今年になってコロナ禍のためリモート化している読書会で、居住地を問わず全国レベルで北の端っこの読書子のぼくでも画面上ご一緒できるようになった方である。読書会、本書解説、両面で、専門家ならではの貴重な読書情報を提供して頂けるうえに、硬軟併せ持つ書評内容はとても素敵である。本書を手に取って選択を迷われる方は、まず解説に目を通して頂くことをお勧めしておきます。
キャラクタをいかした捜査がもっとできたらなーって感じかな。謎解きに関してももう一つかな。是非次作も読みたいとはならず。
仲間が増えて、ならず者達なりに捜査ん進めるところは相変わらず面白かった。警察はやはり心身共に大変な業務だからこそ、結束力というのは仕事をしていると勝手についてくるものなのだろうか。それとも、爪弾き者だからこその結束力なのか?クリスマスイヴの日にみんなが集結するところは、とても羨ましく感じられた。(日...続きを読む本ではあり得ない風景?!) この本を読んで私の最大の弱点がカタカナだという事がわかった。カタカナが苦手な私は、海外ミステリーを読むと、誰が誰だか認識するまで時間がかかるσ(^_^;)原語で読むとそんな問題はないのだが、、、。
シリーズ第2弾、カペスタン警視正の元夫に関連する事件勃発。 前作でおなじみのメンバーに新たな加入で、「変な警察官」集団がパワーアップ! うーん、なんだかみんな仲良しでヨイコになってしまって、ちょっと物足りない。 自分としては、もう少し各人の「隠れた秘密」をにおわしながら付かず離れずのチーム戦だった...続きを読む第1話の方がよかったかも……。 でも、アイロン早がけ世界選手権で盛り上がったり、モンスターカーへ異常な愛情表現をしたり、ゲームアバター作成で犯人のモンタージュ写真を作ったり(それで「犯人」という名前でゲームするし)、潜入したカジノで酔っ払いド下手なゲームをしたりなど、吉本新喜劇風のコメディドラマもあったし、前作からのキャラクターたちの私生活の様子も垣間見えて、それなりに楽しめました。 たぶん、暗く悲惨な北欧ミステリの読後に読んだら、最高の気分転換になったかも……。 第3弾があったらそうしよう。
シリーズ2作目。パリ司法警察の掃き溜め部署の特別捜査班。今回は、中世からの生き残りと考える精神的に問題を抱えるサン・ロウと前作でほぼレギュラー登場している脚本家の飼い犬ピルーとアル中の飼いネズミ、ラタの1人と2匹が新たなメンバーだ。 彼らは、1か月前に警察官幹部を連続殺人犯として逮捕した。大手柄の...続きを読む筈が警察署内部からは身内を売った班として今まで以上に敬遠された 古い未解決事件専門が何故か今回は発生して2時間の殺人事件に駆り出される。 被害者は、カペスタン警視正の元夫の父親リュフュスだった。 捜査は、カペスタン班・捜査介入部・刑事部の3部署で当たる事となった。 時を同じくして、南フランスでも同様の手口で殺人事件が発生していた。 被害者は、ジャック・メール家具屋の経営者だが会社を利用して資金洗浄を行なっているらしい。また南フランスに来る前はべつの名前だった。 第3の事件が発生した。リヨンで事前に新聞紙上で死亡告知されていた元銀行家ヴェロウスキが絞殺された リヨンはカペスタンが警察学校で訓練を受けた地だ。第1の事件被害者、元義父もリヨンに居た。 使えない警察官達の捜査により3件の事件の関連性が見えた。20年前にリヨンで起きた銀行強盗。駆けつけた警察官はリュフュスで銀行家はヴェロウスキ、犯人の1人はジャック・メール。 20年経て事件関係者3人が殺された。リュフュスに捕まったラミエールは1か月前に出所している。有力な容疑者で3部署が彼を追い詰めるもある朝公園で銃撃され殺された。 そんな中、特別班のマスコミ通オルシーニの妻と息子が銀行強盗の被害者で亡くなっていた事実が判る。復讐の為に4人を殺害したのか。 元夫の義父であり元警視正だったリュフュスは悪徳警官だったのか、 前作同様に、緩やかに事件捜査が始まる。激しいアクションシーンは無し。銃撃戦も無し。グロい描写も無し。使えない掃き溜めメンバーは結束力だけは立派でボスのカペスタン警視正を信用しチーム一丸となって介入捜査部や刑事部に負けない様、捜査にあたる。 今回の舞台は、南フランスプロバンス、リヨン、パリで景色や食事、ワイン等パリ人らしいゆったりとした雰囲気が感じられる所も前作と変わらず良い感じです。
第2弾。前回に続いて、今回も後半の畳み掛けが凄い。早く第三弾を読みたい。 舞台が8〜9年前だし、かなり続刊が出てるんじゃないかな〜
カペスタン率いる特別班がやっぱり好き!また濃い新キャラが増えた… 警察組織から爪弾きにされたはみ出し者たちではあるけれど、一芸に秀でている。やる気をなくして完全に窓際部署になってしまうのかと思ったら、警察官としてのプライドを忘れていないシーンがあって胸熱だった。みんながわちゃわちゃしてるだけでも楽し...続きを読むい! ただ事件解決の展開はよいのだけれど、犯人像だけね〜ちょっと合致しないところがあって気になった。
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パリ警視庁迷宮捜査班
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ソフィーエナフ
山本知子
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