船戸与一のレビュー一覧

  • 虹の谷の五月 下

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    ジャピーノと呼ばれたトシオ・マナハンの成長の記録。
    フィリピンの実情が鮮明に描かれ、色彩のある作品であった。

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    2015年05月15日
  • 伝説なき地 【新装版】

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    昨日は風がうるさかったりで寝付けなかったんで、半分くらい読んでた船戸与一の「伝説なき地」読みきっちゃった。

    船戸与一版七人の侍なお話で、こんなに分厚さ(1000ページ超え)必要あるのかってプロットなんだけど、各登場人をしっかり描くことで、運命の衝突地点へと向かう過程が非常にスリリングで引きこまれましたわ。
    まぁ肝心の戦闘シーンがなんか微妙なのと、結果はわかってはいたものの閉じ方がちょっと雑じゃないのという気はしますが、勢いはある作品でございました。

    南米三部作の三作目になるそうな。
    続き物じゃないので、どれから読んでもいいんだけど、最初はやはり「山猫の夏」がええで~~
    カイピリンガ(カイピリーニャ)の砂糖抜き飲みたくなるで~~

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    2014年10月15日
  • 山猫の夏

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    30年ほど前に船戸与一に出会ったのがこの作品。文庫本で復刊されたので懐かしく再読した。そうそう、カイピリンガを砂糖を入れずにレモンを絞って・・・とか紫煙とか酒精とか、最後には登場人物がほぼ全員死ぬというお決まりのパターンで独特の船戸ワールドが蘇ってくる。この本でハマり、「猛き箱舟」「砂のクロニクル」「伝説なき地」など読みまくった。「蝦夷地別件」も少し違ったタッチだが非常に面白かった。最新作の「満州国演義」もまだ完結していないし、今なお船戸ファン継続中!

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    2014年09月02日
  • 猛き箱舟 下

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    この小説の根底にある怒りの描写に多くのページを割いて、極限の怒りを活写している。この小説ほど殆どの登場人物にカタを付けたものはないのではないか。ディスパリュノベルとでも分類するか。。

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    2014年07月31日
  • 猛き箱舟 上

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    船戸氏の描く物語の舞台は、異国が多い。しかも、濃密で凝縮しており、映画のような臨場感で迫ってくる。本作でもその筆致は健在であり、読者を西サハラの灼熱の太陽の下に誘ってくれる。
    時代は、約30年くらい遡り日本の企業が資源を求めて旺盛に海外に進出している頃の話である。
    海外事業所で発生したクライシスを秘密裏に武力解決する伝説の日本人とそれに憧れる若者との邂逅からストーリーは始まり、アフリカ西端の地で傭兵として武力衝突を経験するくだりまでが上巻である。主人公のキャラクターがどんどん変わっていく過程も面白い。

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    2014年07月31日
  • 砂のクロニクル 上

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    イランという国は、石油関連の事業を中心に意外と日本との関係が深い。しかし、革命後のイランとなると殆ど国の行ききがなくなり情報もアメリカとの軋轢に終始したものになってしまった。それ故に本作品の躍動あるストーリーは、目新しくまた、

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    2014年07月31日
  • 非合法員

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    【選んだ理由】
    好きな作家なので

    【感想】
    一気に読んでしまった。お風呂での読書には最適だが、のぼせてしまうきらいがある。

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    2014年01月19日
  • 山猫の夏 【新装版】

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    壮絶な物語。エグい描写が連発するので、万人向けではないけど、手に汗握る冒険活劇。グイグイ惹きつけられる展開は圧巻。ただあまりの惨さに星を一つ減らしてしまったけれど、それがなければ文句なく星五つ。

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    2014年01月11日
  • 猛き箱舟 上

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    初めて船戸与一さんの作品を読んだ。以前勤めていた会社の女ボスが船戸与一さん大好きと言っていたが、うん、なんだかよくわかる。ハードボイルドすぎる!というか執念深すぎる!倍返しどころじゃない復習劇だわ、これ。

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    2013年12月17日
  • 蝦夷地別件 下

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    下巻は一気に読んじゃいました。

    ハルナフリの変貌っぷり。
    家族を非常にむごたらしい形で殺され、絶叫の上に自分を失ってしまった。
    が、その復讐を果たす為に、一人密かにことを進めていく。

    でも復讐を果たしたとしても、何もハッピーなんてことがない。
    なんとなく物哀しい気持ちになりました。

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    2013年08月03日
  • 午後の行商人

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    ネタバレ

    船戸与一の初読み。
    硬派、ハードボイルド、歴史の弱者……。

    独特の語り口と老人の圧倒的に強い意思とに魅せられて……どう考えても悲劇の結末しか待っていなさそうな長編を、とりつかれたかのように読み進めてしまった。

    大変面白い作品ではあるが……途中から十分に分かってはいたはずだが……やはり結末が“悲劇”であると不満が残ってしまう、コドモな自分(苦笑)。

    というわけで、★4つ、8ポイント。
    2013.04.11.了。


    ……死人のはずの“タランチュラ”と行動を共にしたとは、どういうことか?

    ……エピローグで描かれた行商人が名乗った“タランチュラ”とは?


    …………何を暗喩しての描写か、読み取れなかった(苦笑)

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    2015年07月06日
  • 神話の果て 【新装版】

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    ネタバレ

    どいつもこいつもあっさりと殺し、殺される。
    怖いけど、ああいう南米の奥地みたいなところ
    一度行ってみたい。

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    2013年03月09日
  • 新・雨月 下 戊辰戦役朧夜話

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    3巻におよぶ長編であるが故と、作者特有の相変わらずの乾いた描写で陰惨な戦争がこれでもかと描かれ、少々、辟易としながら、最後までぐいぐいと引っ張られるように読み終えることができた。また、結末は会津藩の降伏という約束された結末ではあるものの、教科書などでは戊辰戦役も五稜郭も十羽ひとからげに扱われているが故に歴史としての知識もなく、ここまで詳細な降伏に至るまでの状況を知らなかっので、戦国時代とは違う日本最大の内戦としての歴史を知るという意味においての読後感は消して悪くない。3人の主人公たちが見る雨月の幻に関する解釈は一切ないまま、また、あっけないほど歴史の片隅に消えていく様は、これも作者特有の執着の無さで相変わらずのハードさである。最後に唯一生き残る長州の間者たるものが語る歴史観は余りにも客観的で現代解釈的ではあるが、正鵠を得ているであろう。今のこのタイミングでの発刊は3.11にささげるという意味かと思ったが、その前であったことであったり、某大河ドラマの主人公となっている女砲術師が鮮烈な活躍をするなど、結果として時代の先をいったものになっているのも興味深い。

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    2013年03月05日
  • 山猫の夏 【新装版】

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    ネタバレ

    はじめて船戸与一作品を読んだ。
    山猫がしぶくて格好良かったし、ブラジルの田舎町の
    雰囲気もとても良かった。
    でもちょっと長いというか、いまいちどこがクライマックスなんだろうかって
    言うのがよくわからず、それは最後の闘いのところなんだろうけど。
    この山猫の続編も読みたいと思ったが、それは残念。
    それから、映画化希望。山猫は三船敏郎で。
    今なら、う~ん、やっぱ映画化いらんわ。

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    2013年02月28日
  • 蝦夷地別件 下

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    歴史上の事件をその時代の世界情勢とからめ、歴史上の実在人物に架空の人物を交えて描くことにより、その時の和人と蝦夷の状況と意識・心情をよりリアルに感じられ、面白い。
     新井田孫三郎や葛西政信など登場人物が、己の理想に向かって職務のためだけに生きる人たちの傍若無人ともいえる冷徹さと蝦夷地に売られてきた人たちの蝦夷を下に見る心情、和人の経済に取り込まれんがら、蝦夷らしさを失いたくない蝦夷たち、考えされされることも多い本です。

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    2013年01月27日
  • 蝦夷地別件 上

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    1789年のクナシリ・メナシの戦いを中心に、
    ロシア帝国の極東進出、フランス革命、寛政の改革などを背景にからめ、
    その時代の世界情勢と日本の政治情勢の中の蝦夷地とそこに住む蝦夷と和人の交流と対決を描いている

    感想は下巻に

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    2013年01月27日
  • 伝説なき地 【新装版】

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    伝説もない土地におこる物語、
    「石油によるフィーバー;
    石油黄金時代」しかし、枯れてしまった。
    バスク人のエゾリンド
    「希土類」の発見:燐酸イットリウム
    難民コロンビア人から、宗教が生まれる。
    解放戦線への資金調達。 日本人のかかわり合いかた。
    ヘロイン・ルート
    根なし革命

    インディオの生活、そして、インディオの解放の形態。

    その理想のあり方は、

    文明によって、資本の論理によって、
    変化していく様相。

    貧しさ、娼婦

    解放戦線内部での掟;ゲリラであるが故に
    武器を必要とするが故に、「金」を集めるためにどうするのか?
    戦争の際の武器のレベル。

    警察機構、軍隊の腐敗 そして 法律

    コカイン ROOT  スペイン語は、大切
    →金持ちが存続するための「社会構造」を作り上げていく。
    しかし、それをつき崩す勢力は、
    もう一つの金持ちのグループ

    民族解放を訴える勢力、しかし、
    それは、思想的潮流によって、
    四分五裂している。

    そこの中にある内部の掟、ールール。
    「無気力」「あきらめ」そしてこすからい「コソ泥」
    わたりあるく思想。・・日和見・・裏切り
    愛くるしいもの・・・非戦闘員の存在  

    人間関係の複雑さ
    兄弟、師弟、親子
    愛くるしいもの-そして-非戦闘員の存在

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    2012年11月05日
  • 虹の谷の五月 上

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    フィリピンのセブ島に生まれた日本人とフィリピン人のハーフの少年の成長物語。単純な子供が成長する過程にも、フィリピンという国のフィルターがかかると一味違う。暗い歴史の民族闘争の影がちらつくし、貧困もそうだ。とてもよく取材がされているので、小説の世界の中でいろいろなものを知ることができる。

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    2012年08月28日
  • 国家と犯罪

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     国家とは何か、合法の暴力装置である。合法なるゆえにその罪を問われる者はいない。戦争に負ければその責任は問われるのだが、それも責任のなすり合いで責任者の顔は見えない。勝ち続ければ英雄なのだから、国家に異を唱える人々の屍が累々と大地に横たわることになる。ヒトラーのホロコーストしかり、ポルポトの自国民大量虐殺しかり。同じ誤りをくりかえし反省する気配すらない。更なる暗闇が大きく口をあけて待ち構えている。竹島、尖閣、北方四島など、国境線問題の解決に武力行使は確かに分かり易い。だが、そうやって悪魔は正義の衣を着てやってくるのだ。

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    2012年08月23日
  • 山猫の夏 【新装版】

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    ブラジルを舞台にした活劇小説
    先住民が白人に裏切られ惨殺された地エクルウ…
    現在のその街では、二つの豪族が対立し殺し合いを続けていた。
    街の住民もほとんどがどちらかの陣営に組していて、双方の私兵が小競り合いを続ける中、
    ある日、突然、両家の娘と息子が手を取り合って駆け落ちした。
    片方の親から娘の捜索を依頼されたのは山猫(オセロット)とよばれる日本人だった…
    と、ロミオ&ジュリエットと用心棒を会わせたような展開です。
    おもろいっす。
    ブラジルにくわしくなるっす。
    ピンガ飲みたくなるっす。

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    2011年09月25日