【感想・ネタバレ】神話の果て 【新装版】のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

南米三部作の二作目。
登場人物の魅力が、他の作品に比べ少なかったような。
しかし、最後まで飽きずに読めたのは流石。

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2022年03月04日

Posted by ブクログ

これが書かれたのは1985年。冷戦真っ只中の、中南米が舞台。登場人物は破壊工作員。潜入先はとある民族革命運動のゲリラ組織。依頼内容は、その革命運動のリーダーを殺害すること。

船戸与一の得意ジャンルであるだけあって、中南米の暑苦しさ、虐げられているインディオたちのむごい実態、その上に君臨する白人たちの優越感、山岳地帯の息苦しさとある種の清涼感、それら全てが生き生きと描かれている。

破壊工作員である登場人物たちが、何故破壊工作員になったのか。彼らの中にある破壊衝動や殺人衝動はどこからくるのか。そんなものが数人の登場人物を通して語られる。

いつも読む船戸与一と少し違う印象があったのは、革命運動を行い、米国帝国主義(こんな単語、もういまや死語なんだろうなあ……)に対抗する立場の人間を主人公にすえることが多かったのに対し、この作品はアメリカの某大企業に雇われた男が主人公だからか。

ストーリー展開もいつもの船戸節、というのはご愛嬌だが、20世紀という時代を知る上で、読んでみてもいい小説なのかもしれない。

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2015年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どいつもこいつもあっさりと殺し、殺される。
怖いけど、ああいう南米の奥地みたいなところ
一度行ってみたい。

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2013年03月09日

Posted by ブクログ

ペルーを舞台にしたハードボイルドな話。
インディオのゲリラが活動する土地にウラン鉱床が見つかったため、ゲリラ組織を壊滅させるためにウラン鉱床を狙う会社から依頼を受けたひとりの日本人がゲリラ組織に潜入する。
この作家の話は最後は主人公が必ず死ぬ。
今回も多くの人を殺した後で主人公は死んで物語が終わる。

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2017年01月16日

Posted by ブクログ

かつて文化人類学の学究だった志度正平は、あるできごとをきっかけに民間の破壊工作員となった。
ニューヨークで白人の娼婦ロッサナと自堕落な同棲生活を送っていた志度のもとに新しい依頼があった。
アメリカ巨大鉱業会社から、ペルーの山岳ゲリラの首領抹殺の仕事がきたのだ。
志度は首都リマに向かった。
ペルーの首都リマに到着した志度正平は、自分に酷似した日系の革命家ツトム・オオシタになりすまし、二人のインディオと共にゲリラの進発地チャカラコ渓谷に向け出発した。
4千メートルを超すアンデスの山々を越えていくつかの戦闘に耐え、ゲリラの進発地に潜入した志度を過酷な運命が待ち受けていた。

どうした船戸!うすいよ!全体的にうすい!
文化人類学の設定や志度正平のタフガイぶり、その後のツトム・オオシタ、そして何より最後のオチ(−−)凸
でも船戸作品は男の哲学書、教科書なので読み続けます。他の作品へ期待します。

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2009年10月04日

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