船戸与一のレビュー一覧

  • 灰塵の暦―満州国演義五―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    戦慄の南京事件。
    日本軍の鬼畜ぶりに驚愕と嫌悪。
    御大層な大義名分と実際にやっていることとの解離が凄まじ過ぎる。

    日本史知識は中学校教科書と小学校教科書との中間くらいしか無い身としては、目を背けたくなる描写のオンパレード。

    裏の世界から足を洗おうとしてる次兄の前に再び間垣徳蔵が現れ、さらにあちこちから「もう一度仕事をしないか」との声がかけられる・・彼の行く末が気になる一冊。

    ★4つ、8ポイント。
    2017.12.12.新。
    ※日本史知識は無いわりにここ数年の歴史小説プチマイブームによってその都度wikiってきたところによると、世間では(?)「京事件は無かったとする派」が一定数以上いるとの

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    2018年01月18日
  • 山猫の夏

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    最初にこの本を知ったのはNHK.FMのラジオドラマ。とにかく「山猫」がかっこいい!また読み直したい。

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    2017年08月27日
  • 午後の行商人

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    ネタバレ

    面白かった!
    メキシコの大地の乾き、うらぶれ感の中で日本人の若者が巻き込まれていく復讐のロードムービー。チパスの大地で成長し一端の男になった日本人は復讐の末に何を見るのか。

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    2017年07月15日
  • 虹の谷の五月 下

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    びっくりするほどのスピードでオトナになっていくトシオ。まわりの愛しい人たちが次々と亡くなって独りぼっちに。メグまで日本に行ってしまうなんて。闘鶏はあるけど これから どうなるんだろう。
    ボリュームはあるけど 一気に読んだ。面白かった。

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    2017年07月09日
  • 炎の回廊―満州国演義四―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    長かった。思いのほか読むのに時間がかかった(苦笑)。

    けれども、物語への引き込まれ感は既読の3冊を上回る。四兄弟の運命の歯車がまた1つシフトチェンジした感じと、狂気へ向かって走り始めた軍部の動向とが、読み手の心を揺さぶり始めた。

    ★4つ、9ポイント。
    2017.04.27.新。

    ※巻末解説文にある通り、それぞれの「正義」が誤った方向へ進み出て二度とは戻れない時代の荒波へと押し流されていく過程が描かれているというのがよく分かる一冊だった。

    ※筆者が登場人物に語らせた一言、「正義が何かを解決したことがありますか?むしろ逆に・・・」という台詞が、胸に刺さった。

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    2017年04月26日
  • 風の払暁―満州国演義一―(新潮文庫)

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    1928年~1945年の17年間の満州の歴史。登場人物4兄弟の視点で語られる。満州事変から第二次世界大戦終結までの流のなかで、南京事件、張鼓峰事件、ノモンハン事件、葛根廟事件、通化事件と有名な事件が次々と起こり、4兄弟それぞれの立場で事件と向き合う様子が描かれる。満州の歴史を詳しく知らなかったので、勉強になった。何が正しくてなにが正しくないのかなんてだれにもわからないと感じた。

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    2017年04月20日
  • 事変の夜―満州国演義二―(新潮文庫)

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    1928年~1945年の17年間の満州の歴史。登場人物4兄弟の視点で語られる。満州事変から第二次世界大戦終結までの流のなかで、南京事件、張鼓峰事件、ノモンハン事件、葛根廟事件、通化事件と有名な事件が次々と起こり、4兄弟それぞれの立場で事件と向き合う様子が描かれる。満州の歴史を詳しく知らなかったので、勉強になった。何が正しくてなにが正しくないのかなんてだれにもわからないと感じた。

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    2017年04月20日
  • 群狼の舞―満州国演義三―(新潮文庫)

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    1928年~1945年の17年間の満州の歴史。登場人物4兄弟の視点で語られる。満州事変から第二次世界大戦終結までの流のなかで、南京事件、張鼓峰事件、ノモンハン事件、葛根廟事件、通化事件と有名な事件が次々と起こり、4兄弟それぞれの立場で事件と向き合う様子が描かれる。満州の歴史を詳しく知らなかったので、勉強になった。何が正しくてなにが正しくないのかなんてだれにもわからないと感じた。

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    2017年04月20日
  • 炎の回廊―満州国演義四―(新潮文庫)

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    1928年~1945年の17年間の満州の歴史。登場人物4兄弟の視点で語られる。満州事変から第二次世界大戦終結までの流のなかで、南京事件、張鼓峰事件、ノモンハン事件、葛根廟事件、通化事件と有名な事件が次々と起こり、4兄弟それぞれの立場で事件と向き合う様子が描かれる。満州の歴史を詳しく知らなかったので、勉強になった。何が正しくてなにが正しくないのかなんてだれにもわからないと感じた。

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    2017年04月20日
  • 灰塵の暦―満州国演義五―(新潮文庫)

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    1928年~1945年の17年間の満州の歴史。登場人物4兄弟の視点で語られる。満州事変から第二次世界大戦終結までの流のなかで、南京事件、張鼓峰事件、ノモンハン事件、葛根廟事件、通化事件と有名な事件が次々と起こり、4兄弟それぞれの立場で事件と向き合う様子が描かれる。満州の歴史を詳しく知らなかったので、勉強になった。何が正しくてなにが正しくないのかなんてだれにもわからないと感じた。

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    2017年04月20日
  • 大地の牙―満州国演義六―(新潮文庫)

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    1928年~1945年の17年間の満州の歴史。登場人物4兄弟の視点で語られる。満州事変から第二次世界大戦終結までの流のなかで、南京事件、張鼓峰事件、ノモンハン事件、葛根廟事件、通化事件と有名な事件が次々と起こり、4兄弟それぞれの立場で事件と向き合う様子が描かれる。満州の歴史を詳しく知らなかったので、勉強になった。何が正しくてなにが正しくないのかなんてだれにもわからないと感じた。

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    2017年04月20日
  • 雷の波濤―満州国演義七―(新潮文庫)

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    1928年~1945年の17年間の満州の歴史。登場人物4兄弟の視点で語られる。満州事変から第二次世界大戦終結までの流のなかで、南京事件、張鼓峰事件、ノモンハン事件、葛根廟事件、通化事件と有名な事件が次々と起こり、4兄弟それぞれの立場で事件と向き合う様子が描かれる。満州の歴史を詳しく知らなかったので、勉強になった。何が正しくてなにが正しくないのかなんてだれにもわからないと感じた。

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    2017年04月20日
  • 南冥の雫―満州国演義八―(新潮文庫)

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    1928年~1945年の17年間の満州の歴史。登場人物4兄弟の視点で語られる。満州事変から第二次世界大戦終結までの流のなかで、南京事件、張鼓峰事件、ノモンハン事件、葛根廟事件、通化事件と有名な事件が次々と起こり、4兄弟それぞれの立場で事件と向き合う様子が描かれる。満州の歴史を詳しく知らなかったので、勉強になった。何が正しくてなにが正しくないのかなんてだれにもわからないと感じた。

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    2017年04月20日
  • 残夢の骸―満州国演義九―(新潮文庫)

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    1928年~1945年の17年間の満州の歴史。登場人物4兄弟の視点で語られる。満州事変から第二次世界大戦終結までの流のなかで、南京事件、張鼓峰事件、ノモンハン事件、葛根廟事件、通化事件と有名な事件が次々と起こり、4兄弟それぞれの立場で事件と向き合う様子が描かれる。満州の歴史を詳しく知らなかったので、勉強になった。何が正しくてなにが正しくないのかなんてだれにもわからないと感じた。

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    2017年04月20日
  • 砂のクロニクル 下

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    ネタバレ

    登場人物のほとんどが哀しい結末を迎える。

    ある者はイラン革命防衛軍の腐敗を正せずに散り、ある者は民族国家樹立の夢破れ撤退する。

    欲望のままに生きてきたマフィアは実に呆気なく悲惨に、冷酷な武器商人は自分が売った武器の行く末を見届けて死ぬ。

    隻脚の東洋人はかつて自身が魅せられ追い求めた“革命”が迎える結末の無情さを痛感し静かに息をひきとる。

    それぞれ立場も考え方も違うが確固たる信念によって生きてきた。そのほとんどは光を浴びることはない。だけど、この物語に登場人物たちはなんとカッコいいのだろう…

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    2017年01月29日
  • 砂のクロニクル 上

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    壮大なスケール。
    イラン革命やクルド人の武装蜂起といったイスラム圏の物語の中に2人の日本人がいるという不思議な設定にワクワクする。

    この設定の発想が堪らなくいいのとそれに見合った構成力が素晴らしい。

    日本人だけでなくイラン革命防衛軍やクルド人ゲリラの視点でも描かれ、どっちが敵でどっちが味方ではなく、それぞれが信念に基づいて行動しそれが大量の殺戮の歴史を繰り広げている哀しさも感じる。

    後半に期待。

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    2017年01月28日
  • 群狼の舞―満州国演義三―(新潮文庫)

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    シリーズ第3作目。

    タイトル通り“狼”達が、大陸各地で本格的に獲物を漁り始めた・・・といった様相か?



    ・・・肩で風を切って街を練り歩き、わざと相手にぶつかっておきながら「痛ぇじゃねえか、この野郎っ!」と因縁つけて喧嘩に持ち込む……、

    まるで昭和の漫画・ドラマ・映画で描かれるヤクザやチンピラ、不良少年たちのような、関東軍の所業の数々…、気が滅入ってきそう(苦笑)。こんなもんがまかり通ってしまうあたり、やはり狂気の時代だったのだろう。

    謎の工作員、間垣徳蔵の背景がチラりと見えかけたのが、史実と創作のハーモニーによって織り成されるこの物語の、フィクションパートの重要ポイントか?


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    2017年01月23日
  • 風の払暁―満州国演義一―(新潮文庫)

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    なんとも言えない存在感を放つ文体に、迫力のストーリー運び。

    物語は、まだきっと序章もいいところなのだろうが……敷島四兄弟の魅力にガッツリ鷲掴みにされてしまった。

    満州事変前夜の中国。
    続きが楽しみ。

    全9巻のこの作品……食傷せず、かつ間延びさせ過ぎて飽きてしまわずに読み進めるには……2ヶ月に3冊ペースくらいがよかろうかしら?

    ★4つ、8ポイント半。
    2016.11.25.新。

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    2016年11月25日
  • 残夢の骸―満州国演義九―(新潮文庫)

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    とうとう読み終えてしまった。
    船戸与一がまさに命を削って書き上げた満州国演義、完結です。
    「小説は歴史の奴隷ではないが、歴史もまた小説の玩具ではない」
    船戸与一は自らのこの言葉通り、膨大な資料と格闘し、歴史的な事実関係は変えることなく、その中で想像力を駆使してこの壮大な物語を書き上げました。
    満州国については、かつて多少は勉強したつもりでいましたが、知らない史実がたくさん出てきました。
    この本を書いてくれた船戸与一さんにあらためて感謝です。

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    2016年09月28日
  • 風の払暁―満州国演義一―(新潮文庫)

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    最初の方、あまり話に入り込めなかったし途中で少し中だるみしてしまったものの、全体を通して言えば面白かった。

    物語の軸となる敷島四兄弟。
    順番にそれぞれの物語が進んでいくが、ごちゃごちゃになることもなく読みやすい。
    この兄弟達を通して、当時の日本の情勢がよくわかる。
    そしてこの四兄弟の前に順番に現れる謎の男、間垣 徳蔵。
    この男の存在が不気味で、物語を面白くさせている。
    今後、この男と四兄弟がどう関わっていくのか、楽しみだ。

    そして、本文の途中に、印象的な一行がある。
    "日本人は理論というものから遠ざかろうとしている。一時的な感情のみが行動の基盤になりつつある。"と。

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    2016年09月14日