船戸与一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
伝説もない土地におこる物語、
「石油によるフィーバー;
石油黄金時代」しかし、枯れてしまった。
バスク人のエゾリンド
「希土類」の発見:燐酸イットリウム
難民コロンビア人から、宗教が生まれる。
解放戦線への資金調達。 日本人のかかわり合いかた。
ヘロイン・ルート
根なし革命
インディオの生活、そして、インディオの解放の形態。
その理想のあり方は、
文明によって、資本の論理によって、
変化していく様相。
貧しさ、娼婦
解放戦線内部での掟;ゲリラであるが故に
武器を必要とするが故に、「金」を集めるためにどうするのか?
戦争の際の武器のレベル。
警察機構、軍隊の腐敗 そして 法律
コカ -
Posted by ブクログ
【ネタばれあり】
いや~おもしろかったですね。船戸与一初読でしたが、先入観としては重たい話を書く人かなと勝手に思ってたのですが、なんのなんの、リズミカルな冒険小説であり、主人公「オレ」の成長記でありと、700ページの分量をサラっと読ませてくれて、とても楽しませてもらいました。
特に良かったのが、ダーティヒーロー?である山猫の存在。「オレ」が山猫に惹かれ、成長していく様がとても爽快であり、みずみずしさを与えてくれました。
残念ながら、無敵のヒーロー山猫が死んでしまうところはびっくりしましたが、あれは、彼の育ての親である駒場忠介がそうであったように、良い死に場所、相手を得たからだと思いま -
Posted by ブクログ
復讐を心に、5年の刑期を終え出所した藤堂は、落とし前をつけに伊豆下田にやって来た。しかし、1人の女との出会いが藤堂の運命を狂わせる。主人公・藤堂が破滅へと向かう姿には、唖然とした。自己破壊欲のあらわれかとも考えたが、女の情念に徐々に蝕まれていったようにも思える。いずれにしても理性では理解し難い世界。船戸さんの描く人間たちはしばしば常軌を逸した行動をとる。本人の理性も野望も、運命の波あるいは時代の波に飲み込まれていく。読者がそこに何を見るか、というのがポイントなのかもしれない。私も考えてみたが、脳味噌が痒くなるばかり。本書は船戸作品の中でもちょっと異色なものだと思う。
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Posted by ブクログ
(昔書いた感想を引っ張ってこようシリーズ)
ハードボイルドってジャンルはさっぱり読まないんで、これは読んだ唯一無二に近いような。これそれなりにおもしろかったんで、その後もまた読もーと思って、結局さっぱりと手を出してません。うーん。
そんなわけで、最初の方では主人公が「一人前の男になるんだ!そして、そうなったあかつきには車も今みたいなホンダ・アコードごときじゃなくアルファ・ロメオかポルシェ、ベンツだな…フフフ。そして、やっぱり女も超一級品じゃなくってはな…」とか言ってるのに、こ、こ、これがハードボイルドと言うものなのか!!と超ビックリしました。こんないじましい世界だったのね(笑)
でも主人公はそ