船戸与一のレビュー一覧

  • 猛き箱舟 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    チュニジアの民族紛争という、この人しか書かないテーマだが、 相変わらず地に足がついてないというか、リアリティがないというか。 日本に帰ってからの復讐譚は迫力があったが、 とにかくハードボイルド調が暑苦しい。

    0
    2011年09月22日
  • 夜のオデッセイア

    Posted by ブクログ

    様々なバックグラウンドの登場人物が出てくるけど、それほどの掘り下げはない。船戸作品としては、まだ若いのかしら?と思った。

    0
    2011年06月06日
  • 午後の行商人

    Posted by ブクログ

    面白かった。ロードムービーであり、男としての成長譚であり。”僕”が火を点けるのに迷わずパスポートを使う姿が象徴的で印象に残った。

    0
    2011年06月02日
  • 山猫の夏 【新装版】

    Posted by ブクログ

    【ネタばれあり】
    いや~おもしろかったですね。船戸与一初読でしたが、先入観としては重たい話を書く人かなと勝手に思ってたのですが、なんのなんの、リズミカルな冒険小説であり、主人公「オレ」の成長記でありと、700ページの分量をサラっと読ませてくれて、とても楽しませてもらいました。

    特に良かったのが、ダーティヒーロー?である山猫の存在。「オレ」が山猫に惹かれ、成長していく様がとても爽快であり、みずみずしさを与えてくれました。

    残念ながら、無敵のヒーロー山猫が死んでしまうところはびっくりしましたが、あれは、彼の育ての親である駒場忠介がそうであったように、良い死に場所、相手を得たからだと思いました。

    読書中に船戸作品を10作品ほど入手しました。
    これから、船戸ワールドに浸りたいと思います。

    船戸与一:初読
    読書期間:2009.3.11~.3.31

    0
    2009年10月17日
  • 海燕ホテル・ブルー

    Posted by ブクログ

    復讐を心に、5年の刑期を終え出所した藤堂は、落とし前をつけに伊豆下田にやって来た。しかし、1人の女との出会いが藤堂の運命を狂わせる。主人公・藤堂が破滅へと向かう姿には、唖然とした。自己破壊欲のあらわれかとも考えたが、女の情念に徐々に蝕まれていったようにも思える。いずれにしても理性では理解し難い世界。船戸さんの描く人間たちはしばしば常軌を逸した行動をとる。本人の理性も野望も、運命の波あるいは時代の波に飲み込まれていく。読者がそこに何を見るか、というのがポイントなのかもしれない。私も考えてみたが、脳味噌が痒くなるばかり。本書は船戸作品の中でもちょっと異色なものだと思う。

    0
    2011年09月30日
  • 猛き箱舟 上

    Posted by ブクログ

    (昔書いた感想を引っ張ってこようシリーズ)
    ハードボイルドってジャンルはさっぱり読まないんで、これは読んだ唯一無二に近いような。これそれなりにおもしろかったんで、その後もまた読もーと思って、結局さっぱりと手を出してません。うーん。
    そんなわけで、最初の方では主人公が「一人前の男になるんだ!そして、そうなったあかつきには車も今みたいなホンダ・アコードごときじゃなくアルファ・ロメオかポルシェ、ベンツだな…フフフ。そして、やっぱり女も超一級品じゃなくってはな…」とか言ってるのに、こ、こ、これがハードボイルドと言うものなのか!!と超ビックリしました。こんないじましい世界だったのね(笑)
    でも主人公はその後順調に成長を遂げ、その後はこういったみみちい(失敬)ことは口にしなくなりました。やれやれ。
    ラブストーリーも盛り込まれてますけど、相手のシャヒーナちゃんがカッコ良かったなあ!ドキドキした!
    ラストに向けての怒涛のような流れ、カッコ良かったなー。(なんかちょっと話のテンポが高村思い出すなーとか思ったんだが)

    0
    2009年10月04日
  • 山猫の夏 【新装版】

    Posted by ブクログ

    ブラジル東北部の町エクルウは、アンドラーデ家とビーステルフェルト家に支配されている。両家はことごとに対立反目し、殺し合いが絶えない。そんな怨念の町に「山猫」こと弓削一徳がふらりと現れた。山猫の動く所、たちまち血しぶきがあがる。謎の山猫の恐るべき正体はいつ明かされる。南米三部作第一弾。

    「男なら読め!」私はこの本で船戸氏のファンになりました。
     クライマックスにある山猫の宿敵との追跡劇には手に汗を握りました。女性向けではない小説だと思います・・・

    0
    2009年10月04日
  • 虹の谷の五月 上

    Posted by ブクログ

    セブ島に住むジャピーノ、トシオの成長物語。上下巻あって結構分厚いのだけど、スルスル読めます。セブ島の田舎を舞台に、フィリピンの内政事情、ゲリラ、清貧に暮らす人々に、日本の金に目がくらむ人間などが描かれています。

    0
    2009年10月04日
  • 山猫の夏 【新装版】

    Posted by ブクログ

    辺境冒険エンターテイメント。
    ブラジルの照りつける乾いた太陽の下、百年の抗争を続けてきた町は「山猫」の出現をきっかけに不気味にうねり始める…
    読んでて夢中になるあまり、電車を降り過ごしました。

    0
    2009年10月04日
  • 山猫の夏 【新装版】

    Posted by ブクログ

    日本随一の冒険小説家、船戸与一の名を知らしめた代表作の一つ。初期の作品の中ではベストであろう。
    彼の作品の中には敵に魅力のあるキャラが数多く出てくること。一方、主人公はぱっとしないことが多いのだが、この作品の主人公、山猫の存在感は圧倒的。
    強くクールな男が知りたきゃこの本を紐解け!

    0
    2009年10月04日
  • 龍神町龍神十三番地

    Posted by ブクログ

    久しぶりに分厚い文庫を読んだ(笑)。
    佐藤浩市・柴田恭兵で二時間ドラマ化され、そのドラマが凄くよかったので気になって原作買いました。
    九州の孤島で繰り広げられるドロドロの男臭いミステリー。おじさん多いのでおじさん好きにはおすすめ。でもビデオもおすすめ(笑)。
    どちらかというと映像版みてから本読むと素晴らしいキャストが脳内で演じてくれるので、あとから本を読むのをオススメします。

    0
    2009年10月04日
  • 猛き箱舟 上

    Posted by ブクログ

    刺激を求める若者が、ふとしたことから日本企業の守護神と言われる人物と出会う・・。裏切り、破壊、復習・・。長編だがそのテンポの良さに一気に読破した。

    0
    2009年10月04日
  • 猛き箱舟 下

    Posted by ブクログ

    刺激を求める若者が、ふとしたことから日本企業の守護神と言われる人物と出会う・・。裏切り、破壊、復習・・。長編だがそのテンポの良さに一気に読破した。

    0
    2009年10月04日
  • 虹の谷の五月 下

    Posted by ブクログ

    2003/08/16前半に関しては弛緩した印象を受けた。語り部たるフィリピンの辺境の農村の少年が幸せとは言えずとも凄く不幸とも言えないので、船戸与一の初期の南米3部作や「猛き箱舟」のような一種厭世的なピリピリした描写が感じられず牧歌的な印象を持った為だと思う。相変わらずの少年の成長譚であり、脇を彩る登場人物も、これまでの作品のキャラクターを踏襲したものばかりだ。しかし、そう思って読み続けていてもクライマックスの一連の展開と帰結には本当に参ってしまった。まるでサム・ペキンパーの映画のクライマックスで得られるカタルシスと詠嘆に等価なのである。やはり当代随一のアクション作家だと思った。

    0
    2009年10月04日
  • 虹の谷の五月 上

    Posted by ブクログ

    フィリピン セブ島のジャピーノ(フィリピン人と日本人のハーフ)の子が主人公なのよねぇ。
    miti、フィリピンへ行ったこと無いけれども、すーごく描写が丁寧なので、情景が目に
    浮かんだですよ。貧乏と志と世間、それと情勢のせめぎ合い。うなってしまうねぇ。

    0
    2009年10月04日
  • 残夢の骸―満州国演義九―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    文庫本で9巻。長いけど面白いからすらすら読んでしまった。4兄弟はみんな魅力があって、それぞれの個性をきちんと描き切れていると思う。でも細かく言うと、9巻のうち5巻くらいまでは星5つ、6~9巻あたりは星3~4つかな。満州を描いた作品って多いけど、つくづく「満州」って魅力的な時代・土地だったんだなあと思う。20世紀前半という時代性、また、あの広大な土地が権力の空白地帯となったこと、これらは作家の創造性を刺激しないわけにはいかないのだろう。

    0
    2026年01月04日
  • 虹の谷の五月 下

    Posted by ブクログ

    じっとしているだけで汗が滲み出てくるフィリピンの密林や孤高のゲリラの設定がハードボイルド感を盛り上げてくれる。 虹の谷などでの戦闘や密林の中での息が詰まる緊迫感がたまらない。 今回も船戸ワールドを楽しませていただいた。(o^^o)v

    0
    2023年04月29日
  • 南冥の雫―満州国演義八―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    昭和18~19年くらいが舞台になっている。今巻の最後で次郎が死んだ。南洋の森の中で赤痢にかかり蛆に蝕まれるように死んでいった。四兄弟のなかで一番生き抜く力がありそうに思えたのに一番先に去っていった。生き抜く技術をもっていても生き抜く甲斐をもう失っていたのかもしれない。
    第1巻では日本人ながらに馬賊を率いてさっそうとしていたのに、いつの頃からか違う姿になり果ててしまった。いや、いつの頃からかではなく、馬賊をやめたときからだろう。次郎は最後に馬賊として駆けていた満州の大地を思い出した様子。

    0
    2022年04月16日
  • 炎の回廊―満州国演義四―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    大河小説ようやく4冊目。満州国ができ226事件が起き、世のなかがどんどんキナくさくなっていく。それに翻弄されて四兄弟の人生も足踏み状態のような、よくない方向に向かいかけているような……。
    解説で髙山文彦が「現代の視点から見れば大日本帝国は明らかに超カルト国家であり、どこまでも生身の人間であったヒトラーを信奉したドイツ国民にくらべても極めて異常な国民、国家であった。」(p.652)というのに同感。

    0
    2022年04月03日
  • 雷の波濤―満州国演義七―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    大長編も7巻目となった。時代はとうとう1941年12月8日に至り終わりも近い。描かれるのは戦いの場面が多くなり、男女が入り乱れたりするシーンも減っていまいち面白くない。
    解説(高野秀行)の船戸作品分析がなかなか秀逸。「(作者の船戸さんは)舞台をどこに定めても大枠の「現実」を勝手にいじらない。架空の政治家や政党、反政府ゲリラなどは一切登場させない。~中略~ 半面、実在の人物は直接書かない。それがイランのホメイニ師であれ、幕末の榎本武揚であれ、登場人物の会話や地の文にこそ垣間見えるが、彼らの内面が描かれることはない。内面どころか見た目の描写さえない。おそらく、見た目を描写すると内面も透けて見えてしまうからだろう。」(p.684)とか、各巻の解説を読んできたので敷島4兄弟(それにしても太郎、次郎、三郎、四郎という名づけ方は何という短絡さ。フィクション感を醸すためだろうか)の末路もそこはことなく知っているんだけど、本巻の解説の「船戸作品の登場人物が最後にはほとんど死んでしまうのも、彼独特のニヒリズムだけが理由ではなかろう。「自分が創ったものは自分で始末しなければいけない」――それもまた船戸さんの流儀の一部なのだと思う。芝居が終わったあと、舞台は前の状態に戻さねばならないということだ。」(p.684)を読んで何だか納得。次巻以降を楽しむ視点がひとつ増えたような感じ。

    0
    2022年01月27日