【感想・ネタバレ】蝦夷地別件 上のレビュー

あらすじ

アイヌ民族最後の蜂起を描く超大作の第1巻

18世紀末、蝦夷と呼ばれるアイヌ民族は和人の横暴に喘いでいた。蝦夷地での交易権を松前藩から買い取った商人たちによる苛烈な搾取、問答無用の暴力、日常茶飯に繰り返される女たちへの陵辱。アイヌの怒りと悲しみは沸点に達しようとしていた。北の大地から和人を追い払うための戦いを決意した国後の脇長人ツキノエが、密かに手配した鉄砲300挺。120年前に決起した英雄シャクシャインも、和人に負けない武器を持っていたら、戦いに勝利していたはずだった。鉄砲調達の算段は、択捉で出会ったロシア人船長との間でまとまった。しかし、その裏側には、ロシアの地で祖国奪還のために奔走するポーランド貴族マホウスキの策略があった。ロシアの南下政策を阻止すべく、極東に関心を向けさせるための紛争の創出。300挺の鉄砲がその引き金となるはずだった。
一方、和人のあいだでも、老中・松平定信のもと蝦夷地を直轄地にしようと目論む幕府と、権益を死守しようとする松前藩の思惑が入り乱れていた。それぞれの思いを巻き込んで蝦夷地に渦巻く歴史のうねり。アイヌ民族最後の蜂起「国後・目梨の乱」を壮大なスケールで描きだす超大作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

アイヌにも目を向けよう、ということで会社の先輩からオススメの一冊…まだまだ序盤でも、ストーリー展開に胸熱です。

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2016年12月03日

Posted by ブクログ

1789年のクナシリ・メナシの戦いを中心に、
ロシア帝国の極東進出、フランス革命、寛政の改革などを背景にからめ、
その時代の世界情勢と日本の政治情勢の中の蝦夷地とそこに住む蝦夷と和人の交流と対決を描いている

感想は下巻に

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2013年01月27日

購入済み

日本の歴史的恥部に身を背けるな

アイヌは日本の宝だが、歴史的に日本人によって虐げられてきた。この著作はこうした陰の歴史に脚光を浴びせる秀逸な書といえるかもしれないな。

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2020年07月04日

Posted by ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)

十八世紀末、蝦夷と呼ばれるアイヌ民族は和人の横暴に喘いでいた。商人による苛烈な搾取、謂れのない蔑みや暴力、女たちへの陵辱…。和人との戦いを決意した国後の脇長人ツキノエは、ロシア人船長に密かに鉄砲三〇〇挺を依頼する。しかし、そこにはポーランド貴族マホウスキの策略があった。祖国を狙うロシアの南下政策を阻止するべく、極東に関心を向けさせるための紛争の創出。一方で、蝦夷地を直轄地にしようと目論む幕府と、権益を死守しようとする松前藩の思惑も入り乱れていた。アイヌ民族最後の蜂起「国後・目梨の乱」を壮大なスケールで描きだす超大作。

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2017年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

蝦夷地を松前藩に任せてはおけない。ロシアは北から日本を狙っている。松前藩にロシアを迎え撃つ力は無い。そう考えた幕府は、蝦夷地を幕府直轄地としてとりあげようと画策する。
それには理由が必要だ。そんなことから、本小説は書かれている。幕府を中心として、蝦夷地から琉球まで日本人がひとつになって紅毛人のなだれ込みを防がなくてはならない。と。
この波に蝦夷が巻き込まれ、脇長人ツキノエとその孫ハルナフリが苦悩していく。
全3巻

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2016年04月10日

Posted by ブクログ

18世紀末に起こったアイヌ民族最後の蜂起『国後・目梨の乱』の顛末を、世界的視点を交えて描いた歴史大作。

蝦夷と呼ばれた極寒の土地。
そこで平和に過ごしてきたアイヌ民族。
松前藩が統治するようになり、徐々に厳しい条件を突きつけていく。

人を人とも思わない扱いをする我らが先祖。
なんとも情けない…

上中下の三巻に渡る超大作でもありましたが、言葉が難しくてなかなか読み進めることが出来なかった。(フリガナを打ってくれているので、余計にそれに引っ張られてしまった)

色々と考えさせられたが、最後関係者がほとんど死んでしまうのが、少し残念。ハッピーエンドがある史実ではないので已む無しとも思いますが…

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2013年08月03日

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