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船戸与一最高傑作堂々復刊。
冒険小説の第一人者、船戸与一最高傑作『山猫の夏』が、この夏堂々復刊。
舞台は、ブラジル東北部の町エクルウ。アンドラーデ家とピーステルフェルト家が、互いに反目し合い、抗争が繰り返される血なまぐさい町に、山猫(オスロット)と呼ばれる一人の日本人・弓削一徳が現れる。ピーステルフェルト家から、ある依頼を受けた山猫。その依頼とは、敵対するアンドラーデ家の息子・フェルナンと駆け落ちした娘・カロリーナを捜し出し、生娘のまま連れ戻してほしいというものだった。ブラジル版ロミオとジュリエットに端を発した血塗られた追跡劇。両家の抗争の裏で動く莫大な金と大きな野望、捜索の中で出会う旧知の男と山猫との因縁の対決、そして最後に明かされる山猫の思惑と正体・・・手に汗握る怒濤の展開、読み出したら止まらない究極のエンターテイメント小説。執筆から30年以上たっても色あせることのない名作を完全復刊。
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Posted by ブクログ
著者は早稲田大学探検部出身で、冒険小説の第一人者だという。?初版発行は1984年。少し苦手意識のある一人称形式だが、比較的読みやすいのは、主人公の語り口が落ち着いているからか。
ー裏表紙からー
舞台は、ブラジル東北部の町エクルウ。アンドラーデ家とピーステルフェルト家が、互いに反目し合い、抗争が繰り返される血なまぐさい町に、山猫(オスロット)と呼ばれる一人の日本人・弓削一徳が現れる。ピーステルフェルト家から、ある依頼を受けた山猫。その依頼とは、敵対するアンドラーデ家の息子・フェルナンと駆け落ちした娘・カロリーナを捜し出し、生娘のまま連れ戻してほしいというものだった。ブラジル版ロミオとジュリエットに端を発した血塗られた追跡劇。両家の抗争の裏で動く莫大な金と大きな野望、捜索の中で出会う旧知の男と山猫との因縁の対決、そして最後に明かされる山猫の思惑と正体・・・手に汗握る怒濤の展開、読み出したら止まらない究極のエンターテイメント小説。
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Posted by ブクログ
とにかく夢中になって読みました。
舞台はブラジル東北部の架空の街、エクルウ。そこに住む日本人の「おれ」の一人称で進む物語。
エクルウでは『ロミオとジュリエット』さながらに2つの大きな家が、いがみ合っています。両家以外にもエクルウに駐屯している軍の司令官やら警察署長やら神父やら娼館の女主人やら一癖も二癖もある面子が沢山。
そこにフラッと現れるのがタイトルにも出てくる謎の日本人「山猫」。クソ暑くて蝿が飛び交っているような田舎町にあって、タキシードをパリっと着こなし、ひび割れた声で話す、まだらの頬髭の偉丈夫ですが、いきなり腕っぷしの強いところを見せつけてくれます。
その後、「山猫」と「おれ」が道中を共にすることになるのですが、「おれ」の目を通して残酷で、どこか痛快な物語を、ひりつくようなブラジルの大地が発する熱気、漂うタバコの紫煙、いかにも美味そうなコーヒーなど、あたかも自分もその場にいるかのような感覚で読み進んでいきます。
途中からも印象的なキャラクターが出てきますし、主人公は語り手の「おれ」なのかもですが、なんといっても強烈な印象を残すのが「山猫」。豪放磊落にして、冷静沈着、人情の機微に通じていて、ニッと笑ったり、時にはゲラゲラと笑ったりとなんとも人懐っこい笑顔が目に浮かびます。
そして行間から漂い続ける熱気の中、一陣の涼風が吹き通っていくようなラストが見事でした。
ここまででもうお腹いっぱいの大満足でしたが、解説を書かれているのが高野秀行さん。これまた作者の船戸与一氏の人物像を独自の視点で描かれていて面白かったです。
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