最東対地のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホラーブログ「最東対地(さいとうたいち)の嗤う壺」から生まれた1冊。
日本には名所がたくさんあるが、その裏に隠された秘密を持つ場所も多数ある。
今では、ウサギが、それも野生化した兎が多数住んでうさぎの島として有名な場所も、実は戦争化では、世界の人々が死んでしまうほどの毒ガス6600トンを製造していた。日清、日露、第二次戦争、朝鮮戦争とその度に戦争に関係した場所。それが大久野島。
その他何箇所も不思議な場所が載っている。
私がびっくりして、機会があれば行きたいのは、
東京の「小網神社」
ビル群に囲まれた強運厄除けつよつよ神社。
時の人は素直に喜べなかったかもしれないが、
第二次大戦時、ここ -
Posted by ブクログ
ネタバレわずか、800文字以内で書かれた数々の怖い話達。それは、両の手のひらに収まるほどの小さな話ですが、途方も無く怖い話達なのです。あっという間に終わってしまう、短い話だからと油断していると、痛い目をみますよ。
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発売前から気になっていた一冊。ポプラ文庫、MFダウィンチ文庫を経て、ポプラキミノベルへと様々な本を渡り歩いているこちらの人気シリーズ。現在も第一線で活躍しているホラー小説作家、怪談作家が集まり織りなしていく。800文字以内、原稿用紙に換算してわずか2枚という短い物語たちであるが、流石、そうそうたるメンバーである。何とも恐ろしい物語がつづられていた。
純粋に怖い話、不思議な話、意味 -
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購入済み
うーん
若者向けかな、と思います。この作者さんに関してはやはり夜葬、ですね。それ以降は尻すぼみといいますか。最後まで読ませる物語の発想力などはあるなぁと感じます。
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購入済み
さらっと
最後までさらっと読めました。著者の他の作品を読んだことがありますが、結構文章が違っていて、こちらは格段に読みやすくなってました。話的には、もう少し掘り下げられたのかなぁと思います。
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Posted by ブクログ
ネタバレ幼い姪が描く不気味な絵。それは、左手が欠損している人間だった。奇妙な発言をする姪に困惑していると、オカルト系の出版社で働いているかつての親友と再会する。彼女と2人、調査に乗り出すが様々な恐怖が彼女たちに襲いかかる。 *** 「# 拡散忌望」「夜葬」の同作者の作品。相変わらずグロテスクでバイオレンスな内容。読んでいて、「痛ててて!」となる。(実際にこの小説内で行われていることをされると痛いじゃすまないが)。 場所が知れない山奥にある廃村や、そこで行われていた風習など「夜葬」を思わせる内容がてんこ盛り。人形劇を行う謎の老人集団や、その老人集団が行っている奇行なども不気味だったが、私が読んだ二作に比
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Posted by ブクログ
最東対地『KAMINARI』光文社文庫。
今一つのホラーみたいな感じの作品。設定や背景がアバウトなせいか、一生懸命描いているのだろう恐怖の描写も伝わって来なない。Twitterで誰かが推していたので、読んでみたが、ものの1時間あれば読めるような内容の薄い作品。
主人公の兄一が勤めるスーパーに新しく入って来たアルバイトの野並双太は愛想が無く、人付き合いも悪い不気味な男だった。兄一と同僚の麻由美が双太の正体を探ろうと後を追けると、汚い身なりの胡麻塩頭の奇妙な年輩男を見掛ける。その男こそ、恐怖のカミナリで、兄一と双太をどこまでも追い掛け、邪魔する者は暴力の餌食となる。
死者や重傷者が出ている割 -
Posted by ブクログ
オカルトパワーで顔の穴という穴から脳みそとか眼球とかを煮たてたドロドロを吹き出す恐怖小説。呪い殺すほどの人の恨みを買ったらもう、小手先じゃどうにもなりませんね。謎解きはそこそこスリリングだったけど尻すぼみかな。
同じ作者の『えじきしょんを呼んではいけない』は怪人硫酸かけかけマンの荒唐無稽度が凄くて、全滅エンドの投げっぱなしさも飲み込めるマッチングだったけど、これはイジメ復讐学園ホラーってテーマが割と地に足ついてるからそこまでドライブされなかったかなあ
あと、地味に日本語の使い方が怪しかったり視点が分かりづらいところがあって、読んでいて引っかかりを感じる。