あらすじ
街を歩いていると、予想もつかないおかしなモノに遭遇することがある。
「うおわぁ! なな、なんじゃこれは! 」
デカすぎて逆にご利益のなさそうな仏像、おばけが出るかもしれない出版社、
雅な建物の中で煩悩が渦巻く遊郭跡、なぜか貝だらけの哀愁漂う公園、
ガラクタしかないルール無用の秘宝館、街のあちこちにかかしが住んでる村…。
いったい誰が、いつ、なんのために作ったのか。
めちゃ気になる。近づきたいような、そうでもないような…。
まったく意味不明理解不能、頭が混乱すること間違いナシ!
違和感満載のヘンテコスポットを、
人気ホラー作家・最東対地が自ら足を運び、
想いや妄想、推察を巡らせて、その実情を鋭く深堀した
激ゆるナンセンス街中観察入門。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ジャンクフードみたいな本だ。ホラー作家が行く日本各地の何かおかしいところ。
とは言っても人間の狂気にまつわる場所や、心霊スポット巡りの本ではない。ちょっと変わったところに行く紀行本なので、軽い気持ちで読めた。
収録された各地の風景がいい。作者のエピソードもクスリと笑えるし、「えっ、そんな所あるの?」と驚くスポットもあった。自分自身、道で見かけた奇妙な場所にふらりと入っていた時期があったが、そういった時期を思い出して懐かしい気持ちになった。
Posted by ブクログ
文章の書き方がひと昔前のテキストサイトかブログかといった風なので、間違いなく人は選ぶと思う(元々ブログありきなので当然っちゃ当然だけど)。
行先は「何かがおかしい」場所を選んでいっているのだけれど、おかしさの範囲がバラエティに富んでいるので、「怖さ」「不思議さ」など読む側の目的が一つなら、もどかしくなるだろう。
Posted by ブクログ
表紙に惹かれて思わず買ってしまった本。
ブログも参照しながら、世の中には知らない不思議な場所がたくさんあるなぁ~と感心してしまった。
文章は読みやすいけど、面白い訳ではない…という感じ(^_^;)
もっとホラー的な要素とか都市伝説的な要素もあるのかと思ってたけど、実際に行ったレポを淡々と行われてるだけで少し物足りなかった。
Posted by ブクログ
「こっわ!」と思う、おかしな場所のレポート。うさぎの島、案山子の村が面白かった。伊東のまぼろし博覧会?が 秘宝館みたいで ちょっと笑えないなぁと思った。
Posted by ブクログ
世の中にはまだまだ知らないところがあるんだなぁと。
そして、ホラー体験かなぁと思いきや
廃墟の紹介とか、こんな場所あるよとか
意外と普通な展開……
小峰峠トンネルの話で、かつてに有名な事件……って書いてあって何の事件があったんだろと思って調べたら、胸糞悪い事件だったのはゾッとした。
友ヶ島から見える神島、上陸不可とかは知らなくて新鮮!
山梨のグリーンキャッスルの廃墟可愛くて、
一度見に行ってみたいなぁと思った。
淡路島にある巨大観音像、全然知らなかった……
Posted by ブクログ
メジャーなところも含めて、不思議な場所の紀行文。
フランクな文章で楽しいのですが、戦争に関わるところも文章が変わらず少し残念というか。
東京の小網神社、機会があれば行ってみたいです。強運、厄除けにあやかりたい。でも、そこに至るまでの信心だったり努力の結果なんだろうな。
Posted by ブクログ
ホラーブログ「最東対地(さいとうたいち)の嗤う壺」から生まれた1冊。
日本には名所がたくさんあるが、その裏に隠された秘密を持つ場所も多数ある。
今では、ウサギが、それも野生化した兎が多数住んでうさぎの島として有名な場所も、実は戦争化では、世界の人々が死んでしまうほどの毒ガス6600トンを製造していた。日清、日露、第二次戦争、朝鮮戦争とその度に戦争に関係した場所。それが大久野島。
その他何箇所も不思議な場所が載っている。
私がびっくりして、機会があれば行きたいのは、
東京の「小網神社」
ビル群に囲まれた強運厄除けつよつよ神社。
時の人は素直に喜べなかったかもしれないが、
第二次大戦時、ここで出征祈願した兵士は、誰一人として死亡せずに帰還。
生きて帰るのが忍びない人もいたかもしれないが、親にとっては喜ばしいだろう。
強運、厄除け、金運で有名らしい。
東京大空襲でも奇跡的に戦災を逃れた事実も。
始まりは疫病祈願。