最東対地のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「てのひら怪談」よりもさらにミニマムな「ゆびさき怪談」。140文字以内という制約があるけれど、それでも、というかだからこそ描き出されるさまざまな恐怖が魅力的です。描かれない部分も多いけれど、その分想像力が恐怖を増幅させることも。
怖いと思ったのは織守きょうや「首がない」「橋姫」、澤村伊智「地獄」「ファミレス」、堀井拓馬「ネタバレイヤー」などなど。岩城裕明「ヒールはやめて」はなんだか可愛くて和みました。矢部嵩の作品はどれも不気味で素敵。そして白井智之「白塗りの悪魔」「川辺の砂」って……不可思議なホラーとしても読めますが。ミステリファンにはいろいろ気づけて楽しい作品では。 -
Posted by ブクログ
最近、角川ホラー文庫がお気に入り!
これホラー?ってのから色々ある。(記憶屋とか、藤堂比奈子、堀北恵平シリーズとかは、ホラーやないと思う。グロいのはあるけど)
今回のは、その名の通りホラー(−_−;)
しかも、顔くり抜くとか物理攻撃…
作者曰く、「貞子より、ジェイソン派!」って書いてある…
エグい方や…はぁ〜
顔くり抜いたとこに、ご飯入れ食べて…「どんぶりさん」って言うんやって…
確かに器にご飯入れたら…ほんまや!丼や!…
…そんな素材で出来た丼を美味しく頂ける訳ないやん(−_−;)
コンビニに売ってるチープな心霊雑誌がキーになって、スマホのナビ起動!そいつらに追いつかれて、顔やられ…ハイ、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ彼氏が投稿しているオカルト系動画に出演することになった美希。動画内で霊感の有無を調べるためのテストを行っていると、不意に全く知らない家に迷い込む。恐怖しながらも、テストを続行しているとそこには凄惨な死体が多く転がっていた。 *** 今回もおどろおどろしいタイトルと表紙ではあるが、こちらの作品はややエンターテイメント性の高い作品という印象。いつもの陰惨で不気味でどことなく不快な雰囲気はあったが、キャラクター設定がかなり濃い目。癖のある登場人物が多い。この作者にしてはかなり珍しい作風なのでは?怪異を打ち負かすというようなシーンが出てきたりするので、徐々に追い詰められる恐怖、回避できない絶対的な死が
-
Posted by ブクログ
ネタバレある村で行われていた、「夜葬」。それは、非常に不気味なものだった。死者の顔面を抉り取り、穴に炊いた飯を入れ食らうというのだ。外に持ち出してはいけないとされたその葬式が第三者によって持ち出された時、呪いともいうべき形で人々に襲い掛かる。この作品を読み終わって一番最初に思ったのが「なんて理不尽な話なのだろう」という感想。ホラーなので、だれも助からない、理不尽に死んでいくのはよくあるし、よくわかるのだが、これはひどい。リングを初めて読んだ時の気持ちに似ている気がするが、これはもっとひどい。何が酷いのかというと、恨み辛みを持った幽霊が明確に出てこないこと。普通こういう呪い(呪いと呼んでいいか少し悩むが
-
Posted by ブクログ
村の因習を記した記事を読んだ者の顔をシャベルでくり抜きにやってくる『どんぶりさん』、「おかわりありますか」の決め台詞。インパクトがすごくて笑わせにきてるのかというくどい設定ですが白けることなくしっかり怖い。最初のページの「夜葬」の解説文からしてすでに、ああやばいなこれと感じさせる。
変死事故を追う記者や刑事らが、事件の影にある怪異や村の因習の謎に迫っていくのですが、じっくり謎解きというよりがつがつ怪異が迫ってくる系。直感と瞬発力勝負ですね。
スマホのメッセージや位置情報を使って怪異が迫ってくるのが面白くかなりの緊迫感がある。そして、スマホの持ち主側としてもスマホ情報によってある程度の対処ができ