あらすじ
ある山間の寒村に伝わる風習。この村では、死者からくりぬいた顔を地蔵にはめ込んで弔う。くりぬかれた穴には白米を盛り、親族で食べわけるという。この事から、顔を抜かれた死者は【どんぶりさん】と呼ばれた──。 スマホにメッセージが届けば、もう逃れられない。【どんぶりさん】があなたの顔をくりぬきにやってくる。脳髄をかき回されるような恐怖を覚える、ノンストップホラー。第23回日本ホラー小説大賞【読者賞】受賞作!
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Posted by ブクログ
たまたま読んだあらすじが忘れられなさすぎてほぼ衝動的に購入しました。
面白くてすぐ読み終わってしまった!!めちゃくちゃ怖い!!(読み終わった日はなかなか寝れなかった)
本当にノンストップなホラーです!!状況がコロコロ変わっていくので頁を捲る手が止まらない!! 続きが気になっちゃって、キリのいいところで止めるって事が出来ないのでまとまった時間をとることをオススメします(笑)
ハピエンではないし後味も少し悪いけど、良い作品だったと思う。
後半の気持ち悪さが好き。
Posted by ブクログ
LINEの様なアプリに突然謎のメッセージが着た人は顔を抉り掘られる。謎の存在『どんぶりさん』、そして奇抜な風習。怖い、とは言えないが変わった風習と謎のキャラクター、顔を抉るという殺され方が個人的に好きだった。ここまで変わりすぎた風習は見たことがない。
難点を上げるとすれば、『どんぶりさん』の具体的な正体は本書では書かれていない。作者のブログにて前章の話が書いてあるので、本書を読み終わってから見てほしいです。
おかわりありますか?
Posted by ブクログ
通常、この手の本は短期間で読み終わってしまうのだが…。
この本は本当にページをめくる手が動かなかった。
読み進める度に飛び込んでくる文章の凶悪さよ(褒め言葉)。
圧倒的なビジュアルでもって脳内を侵食してくるキャラクター。
これほど読むのが辛かった本も久しぶり。
Posted by ブクログ
前半では繰り返し要素が多く、展開が遅かったようにも思えるが、その分話の大枠が捉えやすくなり、後半への土台となる構成が良かったと感じる。
そして、後半。怒涛の展開、大どんでん返しがありすぎて読む手が止まらなかった。オチが最高。
この本を手に取ったそこのあなた。
絶対に最後まで読んでください。
Posted by ブクログ
脳みそすっからかんにして楽しむノンストップホラー!
たまにはこういうのもいいよね〜
いかにもホラー大賞の読者賞って感じ!
しかし袋田さん頑張ったのに報われない...
Posted by ブクログ
最近、角川ホラー文庫がお気に入り!
これホラー?ってのから色々ある。(記憶屋とか、藤堂比奈子、堀北恵平シリーズとかは、ホラーやないと思う。グロいのはあるけど)
今回のは、その名の通りホラー(−_−;)
しかも、顔くり抜くとか物理攻撃…
作者曰く、「貞子より、ジェイソン派!」って書いてある…
エグい方や…はぁ〜
顔くり抜いたとこに、ご飯入れ食べて…「どんぶりさん」って言うんやって…
確かに器にご飯入れたら…ほんまや!丼や!…
…そんな素材で出来た丼を美味しく頂ける訳ないやん(−_−;)
コンビニに売ってるチープな心霊雑誌がキーになって、スマホのナビ起動!そいつらに追いつかれて、顔やられ…ハイ、おかわり!の無限ループ。
この連鎖止めるために、頑張る主人公達…
こんなんに追いかけられたら、私には、連鎖止めるとかムリや(−_−;)
立ち向かうとか考えられんわ。でも、そのままやられるのも嫌やし…多分、私なら、ジタバタしてて、そのうち追いつかれ、アレ〜…グサッ!やな(-。-;
もう、心霊スポットみたいな雑誌は、絶対見ない事にする!
Posted by ブクログ
スマホのナビシステムを通じて襲われる恐怖。
古代の風習から生まれたモノが、現代の科学を使って襲ってくるのが、少しコミカルで面白い。
えぐった顔をどんぶりにして飯を食うとか、ゾクッとくるけど、少し面白い。
ドキドキヒヤッの中に、プッてなる。
最後まで面白い。
Posted by ブクログ
ある村で行われていた、「夜葬」。それは、非常に不気味なものだった。死者の顔面を抉り取り、穴に炊いた飯を入れ食らうというのだ。外に持ち出してはいけないとされたその葬式が第三者によって持ち出された時、呪いともいうべき形で人々に襲い掛かる。この作品を読み終わって一番最初に思ったのが「なんて理不尽な話なのだろう」という感想。ホラーなので、だれも助からない、理不尽に死んでいくのはよくあるし、よくわかるのだが、これはひどい。リングを初めて読んだ時の気持ちに似ている気がするが、これはもっとひどい。何が酷いのかというと、恨み辛みを持った幽霊が明確に出てこないこと。普通こういう呪い(呪いと呼んでいいか少し悩むが、便宜上呪いと呼ぶ)は核となる人物がいてそれが恨みを募らせ無差別に人々を襲うというのがオーソドックスだが、これはあくまで「夜葬」というシステムの暴走だと感じた。一応昔「夜葬」を施された村人たちが、重要なものであるそれを持ち出され、浮かばれずに出てきた可能性もあるが、読んでいてそういう印象は受けなかった。これがシステムの暴走だと仮定するならば、「夜葬」の餌食になった人達は、感情を伴わず形式的に殺されたことになるだろう。それは「誰でもよかった」と供述する通り魔にやられたようなもので、やりきれない。こう思うのは、作中に出てくる三緒、袋田に情がわいたからかもしれないが……。
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シャベルで顔を…っていうのを想像するだけでちょっと怖かった。恋愛脳の私としては三緒ちゃんと袋田さんは助かるのでは……とも思ったけど、それはなくまた物語は続いてゆく…みたいな終わり方、ホラーとしては納得。
ただ、ストーリーが短編の続き物みたいな感じで読みづらかったかなー。怖かったけど。
Posted by ブクログ
テレビ番組制作会社に勤める朝倉三緒と坂口寛治がスマホの不気味なメッセージに振り回される話だが,何だか怖い.出てくる死体は顔を抉られており,”どんぷりさん”と称される.「最恐スポットナビ」という本が元凶か.スマホを持っていないのでその恐怖の具合は察知できないが,突然にメッセージが出ると怖いだろうと想像する.三緒が最終的に狂ったのも分かるような気かする.
Posted by ブクログ
村の因習を記した記事を読んだ者の顔をシャベルでくり抜きにやってくる『どんぶりさん』、「おかわりありますか」の決め台詞。インパクトがすごくて笑わせにきてるのかというくどい設定ですが白けることなくしっかり怖い。最初のページの「夜葬」の解説文からしてすでに、ああやばいなこれと感じさせる。
変死事故を追う記者や刑事らが、事件の影にある怪異や村の因習の謎に迫っていくのですが、じっくり謎解きというよりがつがつ怪異が迫ってくる系。直感と瞬発力勝負ですね。
スマホのメッセージや位置情報を使って怪異が迫ってくるのが面白くかなりの緊迫感がある。そして、スマホの持ち主側としてもスマホ情報によってある程度の対処ができることによってスリルが増していたと思う。もっとほかの対処の仕方がありそう。
怪異側の理屈などよくわからないところもありますが、とにかく緊迫感のある怖さで、どうなるのかワクワクする展開にいっき読みでした。村で何があったかは、もっと詳しく知りたい。
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最初は同じような展開が続くのかなと思ったが、少しずつ規則性に気付いて方向性が変わった点は良かった。予想を逸脱しない展開ではあるが、それなりに怖くて楽しめると思う。結末がちょっとよくわからなかったかな。
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栃木県の山奥、外界とは完全に隔離された『鈍振村』。そこでは死者は顔をくりぬかれ、その穴に白米を盛られる。くりぬいた顔は地蔵にはめ込んで弔ったという。連続して顔をくりぬかれた殺人が起こる。次の標的は、、、『どんぶりさん』、ホラーでした。
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B級ホラー映画が好きな人はハマると思う。
特に伏線とかオチが優れているわけでは無く。ありがちな導入から事件の真相を凸凹コンビで追う王道展開。
被害者が増えていく中で主人公たちが標的となり生き残りと事件解決の為始まりの地へと向かう安定感。
言い回しや描写が優れているわけでもないが難しいところも無く読みやすいし、ラストもホラーらしく終わり最初から最後まで安心して気軽に読める。
重たい長編を読み切った後などサクッと読むのに丁度良い作品。
Posted by ブクログ
誰が犯人なのかわからずどんどん殺されていくのが怖かった。記者の2人がハッピーエンドとはいかない感じもホラー要素が優先されていて面白い。誰も幸せにならなかった‥
Posted by ブクログ
設定や情景描写、展開などはよかったのですが、過去にあった出来事やどんぶりさんは何故、携帯電話を媒介にしてナビで進むのか、など詳細が分からないため少し疑問が残りました。
話自体はB級ホラーのような展開で各キャラクターの視点で進むのでよかったです。
Posted by ブクログ
一気呵成に読み。プロットは、手垢にまみれた昔ながらの『見てはいけない』系のホラー。他の作品と一線を画しているのは、スマホ事情、特にLINEの隆盛を上手く取り入れた点に尽きる。実際たまに見かける文字化け、既読スルーなんて言葉まで出来たあの制度、道に迷うことがなくなったナビゲーションシステム。逆に言うと、それだけ。
Posted by ブクログ
顔をくり抜かれたどんぶりさんに襲われて、顔をくり抜かれるとどんぶりさんになる。携帯の文字化けメッセージに既読がつき、ナビが起動し始める。番組制作会社の凸凹コンビの三緒と袋田が夜葬の真相に迫る。
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鈍振村に伝わる「夜葬」。
どんぶりさん、イメージ湧かないけど、実際イラストでも想像するの嫌だ…。
三緒と袋田のバタバタでどうも内容がうまく入ってこなかったけど、恐怖感はすごく伝わったので、星3つかな。
Posted by ブクログ
何年ぶりかのホラーです。
裏表紙の内容紹介を見て興味を湧き、久々に読んで見ようと思いました^^:
こちらは重版されてて、夜葬って言うよりも『どんぶりさん』って言う方が通じやすいみたいです。
ある山間の寒村に伝わる風習で、死者からくりぬいた顔を地蔵にはめ込んで弔い、そのくりぬいた顔の穴に白米を盛り親族で食べ分けるという風習。 そこから『どんぶりさん』って呼ばれた。
その村のことを書いた『最強スポットナビ』を絶対に見てはいけない。
見たら最後そのものからは逃げられない。 ((;゚Д゚)ガクガクブルブル
現代的にスマホを使ったメッセージなんだけど、これは別にスマホでなくてもってところが本中にもあります。 よくホラーって昔からその時代にそったハイテクが媒体になって、電話から 『・・・・・・』 とか テレビ画面から 『・・・・・・』とかありますよね!
でもこれって 「あちら」 が実体のないものだから、その時代でもっとも伝えやすい媒体を選んでるだけで、実はなんでもいいのかもって思えてくる。
昔だと、電話もテレビもスマホもないから、水や木や墓や井戸だったのかもwww
バーチャルって言うこちらでも実体のない世界が拡がってきたから、そのうち 「あちら」 との境もなくなるかもw
さて、話しは逸れましたが、ある番組制作会社があちこちで起きてる顔無し殺人の番組をテーマにしたことから始まり、次々と犠牲者が始めは関わりたくないけど、しぶしぶ担当になった新人の「三緒」と バカだが体力自慢の「袋田」が真相にに迫って行き、なんとかこの連鎖を断ち切ろうとするが・・・
ホラー特有でハッピーエンドってことはないんだろうけど、個人的には犠牲になってほしい人(こんなこと言っちゃいけないんだけど)が一人残り、頑張った「三緒」さんが・・・ 展開が早くて吸い込まれるように読めました。
Posted by ブクログ
2018年、19冊目は、初読み作家、最東対地。第23回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞作。
『最恐スポットナビ』という本を開いた者が、見えない恐怖【どんぶりさん】に追われるスタイル。コレが現代ツール、スマホのアプリにより迫ってくる。ターゲットは顔をくり抜かれるという猟奇的な殺され方をする。その原点は、栃木県山中の限界集落の風習に起因するモノである。
ホラー好きの興味を掻き立てる要素を、現代的にアップデートしたモノ、と勝手に期待していた。着想も悪くない。
《以下、軽くネタバレ要素アリ》
一方、突っ込みドコも多々あり。細かいトコは取っ払って、大きく二点挙げると、
①描写力が弱い。
心理的なモノも、情景的なモノも。
登場人物に感情移入しきれないし、恐怖感、切迫感も伝わりにくい。脳内イメージも同様。
②疑問、謎の回収不足。
なぜ文字化けしたの(思念的なモノの転送だから)❔ガラケー使用者はどういった経緯で(アプリ使えないし)❔失踪者(→犠牲者)の移動手段とその意味は(徒歩移動じゃないかと記述あるも、ソレだけ。犠牲者は次の失踪者の近くで遺体が発見される、失踪者が【どんぶりさん】の媒介なの)❔誰が【鈍振村】まで顔を運んだの(【どんぶりさん】は媒介なしでも【鈍振村】まで物質を運べるの、それとも【福祀り】よろしく、複数体なの)❔……etc.
モヤモヤが多く残る。
ペース配分も、六、七章辺りからストーリーがドライブし始めるが、ソレまでをもっとソリッドにし、【鈍振村】での調査に比重おいても良かったのでは(39pという早い段階でヒント出てるし)❔
先述のように、着想は悪くないと思う。ソレだけに、何とももったいない気がして仕方ない。総合評価、★★★☆☆は、かなり甘め。
Posted by ブクログ
正直に言って、怖くはなかったなぁ。新人作家さんだからなのかもしれないけれど、話の流れをいくつにも分けないほうがよかったのに……。
もともとの夜葬の説明書きが冒頭にあるけれど、実際に起こる事件との細かな差異が気になってしまって、『どんぶりさん』のキャラがギャグマンガのようになってしまった。夜葬って本当はどんなことなのか? なんで、こんな中途半端に事件が始まってしまったのか、説明がないのは苦しいわ。(コンビニで本を押し付けられただけではねぇ。しかも読まなくても本を持っているだけで襲われるのがどうしてなのか、意味がよくわからなかった)もっと村のことや風習そのものに視点を置いて、丁寧に書けば面白かったと思うんだけど。スマホで呪いが届くのは「リング」のビデオテープと同じだしねぇ。
期待していただけに、なんだか納得いかない~。