ブレイディみかこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
私には政治的見解がありません。いくつになっても、自分の意見を語ることが苦手だし、そもそも意見がない。
成績は良かったしテストはできたし、受験に失敗もしなかった。なのに、なぜなんだろうという長年の疑問にやっと、解決の糸口を見つけた気がした。
今からでも、自分の考えを語れるようになりたい。ブレイディさんの見た、イギリスで必ず出てくるカウンターのような人に。そのためには、知るべきことがたくさんある。
・世間とは、知り合い、近所付き合い、同じ会社など、謎ルールで縛られる人たち。私が社会と信じていたもの。
・シンパシーとは、かわいそうだと同情すること。
エンパシーとは、もっとフラットな気持ちで他人の立 -
Posted by ブクログ
弟を守るために、心を病んだ母親から、そして貧困から逃げずに頑張る中学生ミア。今日の食事にも困る中でも、弟のために頑張る姿が健気ですが傷ましい。
そして青い表紙の本のフミコの自伝とミアの日常が重ねられながら進んでいく物語がハラハラしっぱなしでした。でもいつの場面でも心折れることなく弟のためにまっすぐに全力に頑張るミアは、痛々しくも応援せずにはいられません。何より自分で考え、自分をしっかり持っているミアが羨ましい。
舞台がイギリスとはいえ、これは日本でも現在進行形だと思う。声を上げられない子供たちは今もどこかで闘ってる。
「見ないふりをせずに、言い訳をせずに、何かをしなくてはいけないのは大人たちの -
Posted by ブクログ
残念だけど、ミアもふみの気持ちはわたしには分かることができない。
だけど、ミアは最高にクールだし、強くて弱くて、ミアとも一緒にわたしは生きたい。
自分の価値は自分で決める
これってすごく難しい。
でもそうして生きていきたいし、そこに価値を見出せる人を育てたい。
わたしが育てたい人はそれかも。
そして、違う人を、わかりたい。
ウィルのせりふ、最高。
わからないから知りたい。わかる努力をしたい。だって人間はわからないことをわかるようになりながら、生きていくもんだよね?
そうだよね。そう思う。
わたしもわからないことをわかるようになりながら、生きていきたい -
Posted by ブクログ
【目次】
はじめに
プロローグ:花の命はノー・フューチャー
1.子どもの情景
子どもであるという大罪
ガキどもに告ぐ。こいのぼりを破壊せよ
RISE 出世・アンガー・蜂起
2.地べたからみた社会
石で出来ている
君は「生理貧困,ミー・トゥー!」と言えるか
3.英国という鏡
ヨイトマケとジェイク・バグ
どん底の手前の人々
4.地べたからみた世界
キャピタリズムとは
ウーバーとブラックキャブとブレアの亡霊
歴史とは
5.他者の靴を履いてみること
誰かの靴を履いてみること
エンパシーの達人,金子文子
自分を手離さない
エピローグ:おりません、知りません、わかりません
おわりに -
Posted by ブクログ
ぬるま湯的な生活にいて気楽に手に取って読むと、横っ面を殴られるような衝撃を受ける本。
裕福な人もミドルクラスも、男性だって、理不尽に耐えたり悩み苦しんだり、それぞれの立場で精一杯生きているのだろうとは思う。けれど、女性、それよりも子供が弱い立場にいること、自助の手段も力も持ちにくいことを改めて思い知る。
諦めてしまうことと、別の世界に一歩踏み出せるきっかけを掴むことは本当に紙一重。格差や貧困の問題が取り沙汰される昨今、単なる同情や見て見ぬ振りや気まぐれな慈善行為では解決できないことをどうするのか。なかなかにヘヴィーな内容で読んでいて辛くなるようなところもあるが、多くの人にぜひ読んでほしい一冊。 -
Posted by ブクログ
どの著作もキレが良くてステキだが、中でも特にキレッキレの文章を中高生のために集めたものなので、読みやすくて学びが多い。
本当にいい本だ。
中高生だけに読ませるのはもったいない。もちろん中高生には読んでほしいけど。
「はじめに」で、中高生のための文章なんてクソ食らえ!と思ってた生意気な子だった私なのに、こんな本を出して…と書いてあり、ブレイディみかこならさもありなんと笑った。
イギリスでの、ヒリヒリするような剥き出しの格差を、現場から(しかも地べたから)発信されると、日本なんてまだまだましかなと思う。
けれど、キリスト教に裏付けされた、「誰もが存在するだけで価値がある」という価値観がしっかり -
Posted by ブクログ
切ないし、心あったまるしで泣けた。
ブレイディみかこさんのことが
もっと大好きになるエッセイだった。
エッセイ集なのだけど、
どの話も気持ちの良いオチのある終わりで
すっきりと読めるし、
暗い題材も明るくしてしまうお人柄と文章。
「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」
もそうだけど、
イギリスの雰囲気が好き&
ブレイディ家のみんなが大好きなので、
自分もホームステイさせてもらってる
かのような気持ちになれるのが本当に嬉しい。
辛い時や苦しい時も、
ブレイディみかこさんのことを
思い出して乗り越えられそう。
そんな逞しさのある
ブレイディさんに出会えたことが嬉しい。 -
Posted by ブクログ
谷川俊太郎さんとブレイディみかこさんの一年半に及ぶ往復書簡
みかこさんの散文に、谷川さんが短めの文章と詩でお返事する。
といったスタイルでしょうか?
とは言え、みかこさんからの問いはあまり気にせず、好きに返事を書く谷川さん。
自由で軽快なやりとりのおかげで、こちらも肩の力を抜いて文章を楽しめる。
しかし、あくまでも〝手紙〟なので当然だが相手に向けて書かれた文章で、そこには敬意が感じ取れるのが素敵。
谷川さんの詩より
「この世とあの世のあわいに
その世はある」
──【その世】より一部抜粋──
「この世は他人だらけである
他人でないのは自分だけだと思うと
寂しい」
-
Posted by ブクログ
とっても軽快で面白かった。
谷川俊太郎はもう言わずと知れたレジェンドで
ブレイディみかこは両手にトカレフをいつか読みたいと思ったまま..この作品が初めましてな作品になった。
谷川俊太郎へ手紙を書く...
って凄いなって単純にとっても俗な感情で。
もちろんそれがファンレターでどこの誰とも分からない面識もない読者がただ個人的に宛てるものなら簡単かもしれないけど
作家として仕事として書くっていうのはスゲー!
のっけからの谷川さんの「あるとない」の詩から
ユーモアは正しく無邪気なものでないといけないという世界的な風潮や
みかこさんの住む英国のブリティッシュユーモアについての説明でもうぐいぐいみかこワ