川瀬七緒のレビュー一覧
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刑事の食レポ 誉田哲也
展開の仕方が好みだったので、ストロベリーナイトを読んでみたくなった!
あなたは知る由もありませんが 辻堂ゆめ
ファミレスでのあれこれが凄い結末を呼ぶのが面白い!
Black Beady Eyes 黒きつぶらな君の瞳 矢樹純
まさかの結末!ミスリードが上手い!
沼の底、さらに底 川瀬七緒
最低は最悪に繋がる…関わりたくない世界。
神通力 秋吉理香子
詐欺事件がテーマなのにハートウォーミング。おばあちゃんの神通力かぁ…
いじめっ子を殺しに 平山夢明
これだけは胸糞で苦手だった。グロ多すぎて。。誰が誰に何してるのかとかも絶妙に混乱する。 -
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ネタバレ問題行動ばかり起こす老人を集めた介護施設(老人ホーム)を訪ねた民俗学を研究する大学生、羽野千夏。各種の老化症状により記憶が消えていく老人たちにも残る記憶の中に口伝による民俗学の可能性があるのか?
母親の極度の過干渉で高校生活に行き詰まりを感じる立原大地、ネット世界に逃げ道をみつけ消耗する生活を続ける中、「おろくんち」という言葉を探しているという掲示板の書き込みを見つける。
老人介護の現場はこんなに甘いものではないと、お叱りを受けそうな展開もあるんだが、介護問題と民間伝承民俗学とミステリーを見事に融合させたストーリーは読ませる。
久々に川瀬七緒を読んだが、やはり上手いなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ文章が読みやすく、また展開にもスピード感があって一気に読むことができた作品。
伏線も最後には全て回収されてスッキリ!!と思ったのだが、三郎が警察官とパパ活女子高生との間に生まれた子で処分を依頼されていたのなら、一時的にでも警察等の手に渡ることで三郎の安全性は保証されてるのか?という点だけ気になりました。(読み落としがあったらすみません)
自殺したい!というのは衝動で、またその衝動も自分だけの閉じた世界で考えているから引き起こされるもの。
ふとしたきっかけや人の言葉、新しい視点に出会うことで生きる方へ切り替えられる。
自殺を考える人向けダイヤルや自殺しようとしてる人を一旦引き留めるって一定の効果はあるかも。
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Posted by ブクログ
期せずして出会った2人の女詐欺師。超1流の伏見藍と3流の域を出ない上条みちる。
格の違う2人が、成り行きとは言えタッグを組むことに。しかも目的はみちるの両親の仇討ちで……。
厳重にガードされたターゲットに、みちるの執念と藍の知略は届くのか!?
2人の女詐欺師の無謀とも思える冒険を描くサスペンスミステリー。
◇
適度な暗さの照明。赤みがかったチーク材のカウンターにさりげなく置かれたキャンドルの炎が映える。落ち着いたアンティークの調度も気品に満ちた雰囲気を醸している。小さく流れるBGMはフォーレの舟歌だ。
そんな隠れ家的なワインバーの調和を乱す存在が、カウンター席に座っている。その男がスマホで見ているのは、自由が丘のコインロッカーで見つかったヒトの両足首についてのニュースらしい。
俗世の毒はこの空間には似合わないのにとため息を吐いた私が、隣に腰掛けて話しかけると男は目頭を指で押してからスマホを切った。
男の名は松浦秀和。47歳で法務大臣の座に就いた世襲議員だ。
資産家の家に生まれた松浦は、錚々たる学歴と弁護士資格を持つ見目麗しい男だ。常に洗練された言動を取り、自分をよく見せるという努力を怠らないが、傲慢で女にだらしがなく不誠実な男であることはわかっている。
松浦の政治資金パーティーで私は彼の関心を引き、このワインバーのプレオープンに来させることに成功したのだった。
自分のことを小出しに話しながら松浦の気を引いていたとき、ドアがいきなり開き1人の若い女が入って来た。Tシャツの上に着古したパーカーを羽織り、草臥れて膝の破れたデニムと薄汚れたスニーカーを履いた女は、無造作に伸びた前髪の間から覗くひと重の目をこちらに向けている。スタッフ募集のネット求人を見て来たというのだが……。( 第1章「嗜虐は黒く縁取られる」) ※全5章。
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主人公は伏見藍。アメリカと日本、2つの国籍を持ち、主に欧米で芸術的とも言える詐欺の腕を振るってきた33歳の女性です。
相棒は上条みちる。両親の仇討ち費用捻出のため、詐欺まがいの荒業で金を稼ぐ27歳の女性です。
本作の面白さは3点あります。
1つ目は、みちるの仇討ちを2人がいかにして成し遂げるかです。
これこそ話の本筋なので、ターゲットにたどり着く過程も合わせて、藍が見せる知略の冴えを終盤まで楽しむことができます。
2つ目は、藍とみちるの珍道中です。
詐欺師としてのスケールから身に着けた教養や価値観まで、すべてが対照的な2人。彼女たちのやりとりがコミカルで笑えます。
そして3つ目は、2人の行動と並行して起こる、切断された「ヒトの両足首」遺棄事件の謎です。バラバラ殺人を匂わせるこの猟奇的な事件の真相も大きなポイントです。
他にも、ターゲットの女性に付き添う妙に影のある家政婦と敵か味方かわからない探偵の男の正体や、藍の持つ高いスキルやみちるの持つ不思議な力など、作品に彩りを加える要素がふんだんに盛り込まれています。
最後に、すべての謎が明かされる終盤について触れておきます。
このクライマックスシーンには批判的な感想も多いようです。確かに川瀬七緒さんの他作品と比較すると、スッキリとした締めくくりになっていないのは事実です。
けれど、本作が続編のためのプロローグであるとしたら、評価が変わってくるのではないかとも思えるのです。
なぜならば、主人公の藍にはそれだけの魅力があり、1作だけで終わらせるにはあまりに惜しいと感じるからです。
豊かな教養、優れた鑑定眼、繊細な味覚、変幻自在の変装技術。用心深さと周到さ。心理学に基づく分析力。申し分ないスキルを身に着けた超1流の詐欺師。
伏見藍が真価を発揮する作品を、ぜひとも読みたいと強く希望してレビューを終わります。 -
Posted by ブクログ
性別、年代の違う4人が集まったそのただ一つの共通点は自殺を希望しているということ。
それぞれ訳ありな人生を歩いてきて、一緒に死ぬために集まったのに、捨てられた赤ん坊を見つけたことにより、事件に巻き込まれ、一瞬にしてSNSで拡散され犯罪者として追われる立場に。
そこからの逃走劇&自分たちをはめた輩への反撃。
話にスピード感があって、どんどん読み進んでいく感じが良かったです。
てんでバラバラでお互いを胡散臭いと思っていたメンバーが、赤ん坊という守るべき存在を持ち、徐々に一つにまとまって、一つの目標に向かって進んでいくところも気分が良く、ラストも、新たな一歩を踏み出す勇気を得たというところに救いが見えました。
赤ん坊という圧倒的弱者でありながらも、圧倒的な生命力。生きることに真っ直ぐなところもこの4人が方向性を変える大きな要因になっています。
赤ちゃんの力、誰もかなわないかも。