川瀬七緒のレビュー一覧

  • よろずのことに気をつけよ

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    ネタバレ

    本作のテーマは呪いで人が殺せるか?というもの。

    人の死を願うという呪い。その行為には、姿なき呪術師の底知れぬ、そして凄絶な執念が感じられ、空恐ろしくなる。

    しかし、やがて明らかになる過去の出来事に接すると、それは悲痛なまでの一つの願いの形であったのだと理解できる。

    その命懸けの呪いは、幾星霜の時が経つうちに、いつしか祈りにも似たものに昇華したのかもしれない。

    到底他者の賛同は得られないものだとしても。

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    2019年02月18日
  • メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官

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    東京都西多摩でバラバラ死体が発見され、岩楯警部補は山岳救助隊員の牛久とペアを組み捜査に加わった。
    捜査に協力する法医昆虫学者の赤堀涼子は、死体に付いたウジの生育状況から死亡推定日を割り出す。
    しかしそれは司法解剖医が出した推定日と食い違っており、否定されてしまう──。

    法医昆虫学捜査官シリーズ四作目。
    今作も前作と同様に、死体に付いた虫のわずかな手掛りから事件の糸口を見出し、解決に導いていくという異色の警察サスペンスです。

    ちょっぴりエキセントリックな言動で周囲を困惑させる赤堀ですが、まだ警察捜査方法として確立・信頼されていない法医昆虫学を認めてもらうために、地道で膨大な作業をこなし、仮説

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    2019年01月03日
  • 水底の棘 法医昆虫学捜査官

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    このシリーズを3作読んでみて、結局はどれもそこそこ面白いものの、決して傑作と宣伝したくなるほどの作品ではないと感じる。
    大きな理由としては2つあり、ひとつは準主役である刑事のキャラクターがイマイチ魅力的ではない事だろう。主人公の女性昆虫博士は文句なしのキャラクター。何をやっても喋らせても、すべてがコケティッシュで魅力的だ。他の脇役も良い味を出している。
    ところが主人公の女性昆虫博士と同等、またはそれ以上のページに登場する刑事が、どうにも魅力に乏しい。粗野で叩き上げで嫁さんと上手く行っていない、でも正義感が強くて人情派。
    テレビや小説では使い古されたタイプの刑事だが、どうも面白みに欠けるのよね。

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    2018年11月26日
  • メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官

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    赤堀さん相変わらずのいい味だしています。
    トコジラミ・ミバエ・ウジ・虫・虫・虫の展開には
    段々慣れてきたけれど。
    今回のウジの雨粒からのウジシャワーにはぞわっとしました。

    それにしても、今回、異常をきたした精神状態に陥った人が多すぎる。

    香りに魅せられたちづるの正気と狂気の境目はどこなんでしょう。
    ちょっと嗅いでみたいけど、メビウスの香水にはぞわぞわっ。

    一之瀬くんの今後も気になるところである。

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    2018年12月08日
  • 桃ノ木坂互助会

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    ネタバレ

    タイトルから想像もつかない展開。
    何から書いてもネタバレしそう(汗

    地域の治安を守るための老人たちが作った「必殺仕事人」的地下組織が、エゲツない男を敵に回してしまう。ホンモノのキ○○イ。
    そのキ○○イ、にはまだ他にも敵がいて、これがまた精神科のマッドドクター崩れという変化球。こいつらの絡みがハードでタフで面白い。

    荒削りな部分があったり、「それは無理やろ」という設定もあるんだけど、勢いで押されて読んでしまう。

    ラストに明かされる仕掛けにもビックリ。なるほどなぁ…現実世界にもそういうのあるわ~

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    2018年10月07日
  • メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官

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    ネタバレ

    ウジとハエにはかなり耐性ができたと思ってましたが…今回の量と群がり方は半端ないです!ハエを怖いと初めて思いました。今までの事件って、少なくとも殺す方にも殺される方にも、少しはその気持ちはわかるって、そうなる過程が理解できなくはなかったんですが、今回のは寒気と狂気ばかり感じて余り同情もできなかったかな。殺した相手のことを香料にしか思ってなくて、多分殺した認識もないんじゃないかなと。やっぱり怖い。登場人物がみんな一線を越えたような人ばかり。こういう人たちには何も通じないから裁きを受けさせるといっても…ね…。どうしようも無いのな。赤堀さん、死ななくてよかった。

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    2018年09月08日
  • 水底の棘 法医昆虫学捜査官

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    ネタバレ

    赤堀先生、とうとう海にまで進出しちゃいましたか。当然のことながら海にも虫はいますもんね。今回は虫の印象よりもなぜか刺青の捜査の印象の方が強かったです。なんだかね…いつも思うのが、弱い者を散々利用して悪いことばっかりしてる人が殺されたときその人は被害者になって、利用されて痛め付けられてた人が犯罪者になってしまって刑に服さなければいけないわけで、理不尽というかなんというか。人を殺せば罪は罪なんだけど。岩楯さんもワニさんもよくぞご無事でした。

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    2018年09月08日
  • シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官

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    読み友さんがウジやらちょっと気持ち悪いけど…とおすすめくださり、母は1巻目途中でおもしろいんだけどちょっと気持ち悪いと現在停止中。虫は苦手だしどうしようかと思いながら母が1巻を持ってるので私は2巻から読むことに。確かに最初げっ!となるところはあったんですが、昆虫がこんなに法医学の世界で有益なものだと、それもかなり確実性の高いものだと知って目から鱗でした。やっぱり自然の力は偉大です。事件はなんともやるせない、加害者が被害者の、そんなつらい事件でした。タエおばあちゃんと藪木の関係がよかったです。赤堀先生の次の活躍も期待!しかしひとつのことにのめり込むのって、どんな分野でも度が過ぎると変態ですよね。

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    2018年09月08日
  • シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官

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    腰を入れて、よし読むぞ。と読み始める。
    やっぱり面白い。読者に犯人探しをさせるようなミステリーではないが、ドラマになったら面白い。絶対面白い。
    腐乱死体から端を発する話だから、地上波は難しそうだけど。

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    2018年06月02日
  • 水底の棘 法医昆虫学捜査官

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    ネタバレ

    今回は水生の昆虫……と言えるかどうか微妙な生物が主軸になっている印象や、序盤は法医昆虫学とあまり関係のない刺青が中核になっていたので、そろそろネタ切れなのかなーと不安を抱きながら本作読み進めていました。

    けれど、読み終わった段階での満足度は結構高いものとなりました。

    前作まで感じていた、ミステリにおける法医昆虫学のメリット・デメリット(犯罪捜査に有効に作用しますが、エンタメ的に考えると意外な展開などを期待しづらい)点は変わりませんでした。しかし、それ以上にストーリー進行に合わせて順次登場する人物が魅力的で、私はそこに興味を覚えて読み進めることができたように思います。

    序盤〜中盤の大鷹、後

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    2017年04月26日
  • 法医昆虫学捜査官

    購入済み

    好きだ!

    想定していた以上に面白かった
    キャラも好きだし話のテンポも良かった
    さりげない恋愛感も好みで
    この二人はどーなるの???
    って期待させてくれる

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    2017年03月21日
  • 水底の棘 法医昆虫学捜査官

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    ネタバレ

    東京荒川の中州で発見された変死体。
    損傷が激しく身元特定は困難を極め、他殺か自殺か事故かどうかもわからない。
    解剖医と鑑識の判定に法医昆虫学者の赤堀涼子は異論を唱え、独自に調査を開始する。
    捜査本部の岩楯警部補たちと連携し、彼女が見極めた事件の真相は――?

    法医昆虫学捜査官シリーズ三作目。
    毎度毎度、遺体に残されたウジやわずかに付着した虫や微生物から緻密な赤堀の捜査が始まるわけですが、今回は水中の生き物たちの生態も描かれていて、赤堀先生の守備範囲の広さには驚きました。
    海の虫の描写も気持ち悪いったら・・・思わずウェブで虫たちを画像検索しましたが、ほんともう、見るんじゃなかった・・・大後悔です

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    2017年03月07日
  • よろずのことに気をつけよ

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    川瀬七緖のよろずのことに気をつけよを読みました。
    川瀬七緖のデビュー作で、呪術をテーマにしたミステリーでした。

    呪術を専門にしている仲澤のもとに、祖父を惨殺された真由という少女が訪ねてきます。
    仲澤は真由とともに事件の真相を探っていきます。
    四国から東北までまわって江戸時代にさかのぼる呪術師の存在を探り当てた仲澤と真由はその本拠地に乗り込んでいくのですが...

    ちょっと荒削りなところもありますが、いきおいのある物語を楽しみました。

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    2017年01月17日
  • よろずのことに気をつけよ

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    呪術に詳しくない人にも、犯人側の異常なまでの恨みの強さがしっかりわかるようになっていて、話にすんなり入っていくことができた。最後があっさりし過ぎていたかな、と思われたのが本当にもったいない。

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    2016年12月30日
  • 水底の棘 法医昆虫学捜査官

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    シリーズ第3作。
    第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾・荒川河口の中州で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。捜査本部の岩楯警部補と鰐川は、被害者の所持品の割柄ドライバーや上腕に彫られた変った刺青から、捜査を開始。まず江戸川区の整備工場を徹底して当たることになる。他方赤堀は自分の見解を裏付けるべく、ウジの成長から解析を始め、また科研から手に入れた微物「虫の前脚や棘」によって推理を重ねていった。岩楯たちの捜査と赤堀の推理、二つの交わるところに被害者の残像が見え

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    2016年11月19日
  • 水底の棘 法医昆虫学捜査官

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    法医昆虫学ミステリ、シリーズ三作目。
    いいところも気になってしまうところも、前二作と同じ。
    相変わらず謎解きの過程は極めて斬新で、かつ馴染みやすい文章力もあるので、面白い。スタンダードな刑事捜査を平行させているのもよいし、三作目ともなりキャラに馴染みも出てきた。
    が、ラストが大味のアクションものになり、かつご都合主義が見えてしまう点もまた、これまで通りである。シリーズ外の作品もそうなので、もはやこの著者のスタイルなのだろうが、あまりに毎回過ぎるとちょっといただけない。
    とはいえ、間違いなく次作も読んでしまうだろう。これは昆虫のバリエーションだけで多分十作以上読める。
    4-

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    2016年08月21日
  • よろずのことに気をつけよ

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    面白かった。
    だいぶ盛り込みすぎな感はあったし、
    真由に魅力無さすぎるし、主人公はどうやって食べているのか謎すぎるし、だけど
    楽しく面白く読めた。
    自分の地元にこんな怪しい念仏があるなんてなんかずるい〜
    師走の月に雪なくば、よろずのことに気をつけよ
    語呂よくてずっと残った。

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    2016年03月16日
  • 桃ノ木坂互助会

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    町内の平和を守るため、熊谷光太郎ら老人会の面々は町内の危険人物の追い出しを計るが、偶然、同じ人物を抹殺しようとする幽霊コンサルの沙月が現れ、事態は思わぬ方向に向かう。

    広く浅く、色々と詰め込まれているが、もう少し波乱の展開があっても良かった。ライト・ミステリーという感じかな。個人的には『法医昆虫学』シリーズの方が好み。

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    2016年02月08日
  • 桃ノ木坂互助会

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    河瀬七緒による、お隣さまミステリ。
    前半ゆっくり作り込んでいき、中盤で方向転換、終盤にそれを壊す、流れがとてもよかった。
    物語の進みに伴い、スピード感の加速と、色味が変化していく感じもよく、結構のめり込める。
    ひっかかったのは、途中までむしろ丁寧過ぎるくらいだった主人公の心情描写が後半イマイチ粗っぽかったのと、クライマックスに唐突感が否めなかったことの二点。
    ノンシリーズは初作だと思うが、今後も読みたい。
    4-

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    2016年01月19日
  • よろずのことに気をつけよ

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    ネタバレ

    タイトルに一目惚れし、駅のキオスクで(人生数回目!)衝動買い。

    江戸川乱歩賞受賞の、民俗学を下敷きにした謎探求がたミステリ。
    …温厚な人格者で知られた老人が、舌を切られて自宅で惨殺された。現場にはタンチョウヅルの血液と塩、彼の自宅の床下からは50年以上前の「すさまじい」ほどの呪いの符。
    生前からひとを避け、魔よけのかたしろを作り貯めていた老人の過去には、激しい恨みをかうほどのなにがあったのか…。
    謎を解くため、民俗学者と少女が走り出す。

    「師走の月に雪なくば、よろずのことに気をつけよ」

    呪いという下敷き、そして小道具や脇役がよく、エンターテイメントとしては最高に楽しませていただきました

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    2014年05月28日