川瀬七緒のレビュー一覧
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読み友さんがウジやらちょっと気持ち悪いけど…とおすすめくださり、母は1巻目途中でおもしろいんだけどちょっと気持ち悪いと現在停止中。虫は苦手だしどうしようかと思いながら母が1巻を持ってるので私は2巻から読むことに。確かに最初げっ!となるところはあったんですが、昆虫がこんなに法医学の世界で有益なものだと、それもかなり確実性の高いものだと知って目から鱗でした。やっぱり自然の力は偉大です。事件はなんともやるせない、加害者が被害者の、そんなつらい事件でした。タエおばあちゃんと藪木の関係がよかったです。赤堀先生の次の活躍も期待!しかしひとつのことにのめり込むのって、どんな分野でも度が過ぎると変態ですよね。
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ネタバレ今回は水生の昆虫……と言えるかどうか微妙な生物が主軸になっている印象や、序盤は法医昆虫学とあまり関係のない刺青が中核になっていたので、そろそろネタ切れなのかなーと不安を抱きながら本作読み進めていました。
けれど、読み終わった段階での満足度は結構高いものとなりました。
前作まで感じていた、ミステリにおける法医昆虫学のメリット・デメリット(犯罪捜査に有効に作用しますが、エンタメ的に考えると意外な展開などを期待しづらい)点は変わりませんでした。しかし、それ以上にストーリー進行に合わせて順次登場する人物が魅力的で、私はそこに興味を覚えて読み進めることができたように思います。
序盤〜中盤の大鷹、後 -
購入済み
好きだ!
想定していた以上に面白かった
キャラも好きだし話のテンポも良かった
さりげない恋愛感も好みで
この二人はどーなるの???
って期待させてくれる -
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ネタバレ東京荒川の中州で発見された変死体。
損傷が激しく身元特定は困難を極め、他殺か自殺か事故かどうかもわからない。
解剖医と鑑識の判定に法医昆虫学者の赤堀涼子は異論を唱え、独自に調査を開始する。
捜査本部の岩楯警部補たちと連携し、彼女が見極めた事件の真相は――?
法医昆虫学捜査官シリーズ三作目。
毎度毎度、遺体に残されたウジやわずかに付着した虫や微生物から緻密な赤堀の捜査が始まるわけですが、今回は水中の生き物たちの生態も描かれていて、赤堀先生の守備範囲の広さには驚きました。
海の虫の描写も気持ち悪いったら・・・思わずウェブで虫たちを画像検索しましたが、ほんともう、見るんじゃなかった・・・大後悔です -
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シリーズ第3作。
第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾・荒川河口の中州で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。捜査本部の岩楯警部補と鰐川は、被害者の所持品の割柄ドライバーや上腕に彫られた変った刺青から、捜査を開始。まず江戸川区の整備工場を徹底して当たることになる。他方赤堀は自分の見解を裏付けるべく、ウジの成長から解析を始め、また科研から手に入れた微物「虫の前脚や棘」によって推理を重ねていった。岩楯たちの捜査と赤堀の推理、二つの交わるところに被害者の残像が見え -
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法医昆虫学ミステリ、シリーズ三作目。
いいところも気になってしまうところも、前二作と同じ。
相変わらず謎解きの過程は極めて斬新で、かつ馴染みやすい文章力もあるので、面白い。スタンダードな刑事捜査を平行させているのもよいし、三作目ともなりキャラに馴染みも出てきた。
が、ラストが大味のアクションものになり、かつご都合主義が見えてしまう点もまた、これまで通りである。シリーズ外の作品もそうなので、もはやこの著者のスタイルなのだろうが、あまりに毎回過ぎるとちょっといただけない。
とはいえ、間違いなく次作も読んでしまうだろう。これは昆虫のバリエーションだけで多分十作以上読める。
4- -
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ネタバレタイトルに一目惚れし、駅のキオスクで(人生数回目!)衝動買い。
江戸川乱歩賞受賞の、民俗学を下敷きにした謎探求がたミステリ。
…温厚な人格者で知られた老人が、舌を切られて自宅で惨殺された。現場にはタンチョウヅルの血液と塩、彼の自宅の床下からは50年以上前の「すさまじい」ほどの呪いの符。
生前からひとを避け、魔よけのかたしろを作り貯めていた老人の過去には、激しい恨みをかうほどのなにがあったのか…。
謎を解くため、民俗学者と少女が走り出す。
「師走の月に雪なくば、よろずのことに気をつけよ」
呪いという下敷き、そして小道具や脇役がよく、エンターテイメントとしては最高に楽しませていただきました -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
傲慢 「罪の名は傲慢(プライド)」中山七里
怠惰 「手の中の果実」岡崎琢磨※7月7日生まれ
憤怒 「移住クライシス」川瀬七緒
嫉妬 「オセロシンドローム」七尾与史
強欲 「十五分」三上幸四郎
色欲 「父親は持ってるエロ本を子どもに見つからないようにしろ」カモシダせぶん
暴食 「最初で最高のひとくち」若竹七海
人を罪に陥れる七つの悪徳を「七」に縁のあるミステリー作家が描いたもの。
「罪の名は傲慢」 渡瀬警部・古手川刑事も登場。
「移住クライシス」ミステリ部分に目新しさはないが、老婆の存在がいい。
「最初で最高のひとくち」葉村晶も登場するが、脇役ポジション。なんなら彩り。冒頭