川瀬七緒のレビュー一覧

  • 水底の棘 法医昆虫学捜査官

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    赤堀先生、とうとう海にまで進出しちゃいましたか。当然のことながら海にも虫はいますもんね。今回は虫の印象よりもなぜか刺青の捜査の印象の方が強かったです。なんだかね…いつも思うのが、弱い者を散々利用して悪いことばっかりしてる人が殺されたときその人は被害者になって、利用されて痛め付けられてた人が犯罪者になってしまって刑に服さなければいけないわけで、理不尽というかなんというか。人を殺せば罪は罪なんだけど。岩楯さんもワニさんもよくぞご無事でした。

    0
    2018年09月08日
  • シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官

    Posted by ブクログ

    読み友さんがウジやらちょっと気持ち悪いけど…とおすすめくださり、母は1巻目途中でおもしろいんだけどちょっと気持ち悪いと現在停止中。虫は苦手だしどうしようかと思いながら母が1巻を持ってるので私は2巻から読むことに。確かに最初げっ!となるところはあったんですが、昆虫がこんなに法医学の世界で有益なものだと、それもかなり確実性の高いものだと知って目から鱗でした。やっぱり自然の力は偉大です。事件はなんともやるせない、加害者が被害者の、そんなつらい事件でした。タエおばあちゃんと藪木の関係がよかったです。赤堀先生の次の活躍も期待!しかしひとつのことにのめり込むのって、どんな分野でも度が過ぎると変態ですよね。

    0
    2018年09月08日
  • シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官

    Posted by ブクログ

    腰を入れて、よし読むぞ。と読み始める。
    やっぱり面白い。読者に犯人探しをさせるようなミステリーではないが、ドラマになったら面白い。絶対面白い。
    腐乱死体から端を発する話だから、地上波は難しそうだけど。

    0
    2018年06月02日
  • 水底の棘 法医昆虫学捜査官

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今回は水生の昆虫……と言えるかどうか微妙な生物が主軸になっている印象や、序盤は法医昆虫学とあまり関係のない刺青が中核になっていたので、そろそろネタ切れなのかなーと不安を抱きながら本作読み進めていました。

    けれど、読み終わった段階での満足度は結構高いものとなりました。

    前作まで感じていた、ミステリにおける法医昆虫学のメリット・デメリット(犯罪捜査に有効に作用しますが、エンタメ的に考えると意外な展開などを期待しづらい)点は変わりませんでした。しかし、それ以上にストーリー進行に合わせて順次登場する人物が魅力的で、私はそこに興味を覚えて読み進めることができたように思います。

    序盤〜中盤の大鷹、後

    0
    2017年04月26日
  • 法医昆虫学捜査官

    購入済み

    好きだ!

    想定していた以上に面白かった
    キャラも好きだし話のテンポも良かった
    さりげない恋愛感も好みで
    この二人はどーなるの???
    って期待させてくれる

    0
    2017年03月21日
  • 水底の棘 法医昆虫学捜査官

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    東京荒川の中州で発見された変死体。
    損傷が激しく身元特定は困難を極め、他殺か自殺か事故かどうかもわからない。
    解剖医と鑑識の判定に法医昆虫学者の赤堀涼子は異論を唱え、独自に調査を開始する。
    捜査本部の岩楯警部補たちと連携し、彼女が見極めた事件の真相は――?

    法医昆虫学捜査官シリーズ三作目。
    毎度毎度、遺体に残されたウジやわずかに付着した虫や微生物から緻密な赤堀の捜査が始まるわけですが、今回は水中の生き物たちの生態も描かれていて、赤堀先生の守備範囲の広さには驚きました。
    海の虫の描写も気持ち悪いったら・・・思わずウェブで虫たちを画像検索しましたが、ほんともう、見るんじゃなかった・・・大後悔です

    0
    2017年03月07日
  • よろずのことに気をつけよ

    Posted by ブクログ

    川瀬七緖のよろずのことに気をつけよを読みました。
    川瀬七緖のデビュー作で、呪術をテーマにしたミステリーでした。

    呪術を専門にしている仲澤のもとに、祖父を惨殺された真由という少女が訪ねてきます。
    仲澤は真由とともに事件の真相を探っていきます。
    四国から東北までまわって江戸時代にさかのぼる呪術師の存在を探り当てた仲澤と真由はその本拠地に乗り込んでいくのですが...

    ちょっと荒削りなところもありますが、いきおいのある物語を楽しみました。

    0
    2017年01月17日
  • よろずのことに気をつけよ

    Posted by ブクログ

    呪術に詳しくない人にも、犯人側の異常なまでの恨みの強さがしっかりわかるようになっていて、話にすんなり入っていくことができた。最後があっさりし過ぎていたかな、と思われたのが本当にもったいない。

    0
    2016年12月30日
  • 水底の棘 法医昆虫学捜査官

    Posted by ブクログ

    シリーズ第3作。
    第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾・荒川河口の中州で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。捜査本部の岩楯警部補と鰐川は、被害者の所持品の割柄ドライバーや上腕に彫られた変った刺青から、捜査を開始。まず江戸川区の整備工場を徹底して当たることになる。他方赤堀は自分の見解を裏付けるべく、ウジの成長から解析を始め、また科研から手に入れた微物「虫の前脚や棘」によって推理を重ねていった。岩楯たちの捜査と赤堀の推理、二つの交わるところに被害者の残像が見え

    0
    2016年11月19日
  • 水底の棘 法医昆虫学捜査官

    Posted by ブクログ

    法医昆虫学ミステリ、シリーズ三作目。
    いいところも気になってしまうところも、前二作と同じ。
    相変わらず謎解きの過程は極めて斬新で、かつ馴染みやすい文章力もあるので、面白い。スタンダードな刑事捜査を平行させているのもよいし、三作目ともなりキャラに馴染みも出てきた。
    が、ラストが大味のアクションものになり、かつご都合主義が見えてしまう点もまた、これまで通りである。シリーズ外の作品もそうなので、もはやこの著者のスタイルなのだろうが、あまりに毎回過ぎるとちょっといただけない。
    とはいえ、間違いなく次作も読んでしまうだろう。これは昆虫のバリエーションだけで多分十作以上読める。
    4-

    0
    2016年08月21日
  • よろずのことに気をつけよ

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    だいぶ盛り込みすぎな感はあったし、
    真由に魅力無さすぎるし、主人公はどうやって食べているのか謎すぎるし、だけど
    楽しく面白く読めた。
    自分の地元にこんな怪しい念仏があるなんてなんかずるい〜
    師走の月に雪なくば、よろずのことに気をつけよ
    語呂よくてずっと残った。

    0
    2016年03月16日
  • 桃ノ木坂互助会

    Posted by ブクログ

    町内の平和を守るため、熊谷光太郎ら老人会の面々は町内の危険人物の追い出しを計るが、偶然、同じ人物を抹殺しようとする幽霊コンサルの沙月が現れ、事態は思わぬ方向に向かう。

    広く浅く、色々と詰め込まれているが、もう少し波乱の展開があっても良かった。ライト・ミステリーという感じかな。個人的には『法医昆虫学』シリーズの方が好み。

    0
    2016年02月08日
  • 桃ノ木坂互助会

    Posted by ブクログ

    河瀬七緒による、お隣さまミステリ。
    前半ゆっくり作り込んでいき、中盤で方向転換、終盤にそれを壊す、流れがとてもよかった。
    物語の進みに伴い、スピード感の加速と、色味が変化していく感じもよく、結構のめり込める。
    ひっかかったのは、途中までむしろ丁寧過ぎるくらいだった主人公の心情描写が後半イマイチ粗っぽかったのと、クライマックスに唐突感が否めなかったことの二点。
    ノンシリーズは初作だと思うが、今後も読みたい。
    4-

    0
    2016年01月19日
  • よろずのことに気をつけよ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルに一目惚れし、駅のキオスクで(人生数回目!)衝動買い。

    江戸川乱歩賞受賞の、民俗学を下敷きにした謎探求がたミステリ。
    …温厚な人格者で知られた老人が、舌を切られて自宅で惨殺された。現場にはタンチョウヅルの血液と塩、彼の自宅の床下からは50年以上前の「すさまじい」ほどの呪いの符。
    生前からひとを避け、魔よけのかたしろを作り貯めていた老人の過去には、激しい恨みをかうほどのなにがあったのか…。
    謎を解くため、民俗学者と少女が走り出す。

    「師走の月に雪なくば、よろずのことに気をつけよ」

    呪いという下敷き、そして小道具や脇役がよく、エンターテイメントとしては最高に楽しませていただきました

    0
    2014年05月28日
  • 七つの大罪

    Posted by ブクログ

    テーマが明白だと小説の楽しみ方が増える小説。

    すべての話が面白く、ドキドキハラハラしながら読みました。
    ミステリー作家が描く7つの物語を楽しめます。

    個人的には怠惰の「手の中の果実」が好きでした。
    なんとも切なく知る努力が大切だと感じました。

    もちろん他の話もこんな展開になるの・・・と思いながら読めます。
    色々な感情を楽しめるのも良いと感じました。
    小説ってテーマがはっきりある状態で読むとまた違った楽しみがあることを知れてやかったです。

    また、短編集は知らない作家を知れる良い機会なので、他の作品も読みたくなりました。

    0
    2025年11月30日
  • 七つの大罪

    Posted by ブクログ

    アンソロジーの説明は七尾さんの作中でされていた。若竹さんの作品は葉村が出てきたので災難にあうのかと思いきや、グロテスクすぎて引いた。

    0
    2025年11月26日
  • 女學生奇譚

    Posted by ブクログ

    前半はかなり怖い雰囲気でしたが、徐々に普通の?素人探偵ミステリーの様相になってきて、事件の真相に辿り着く過程もそれなりに面白い。
    だけど何故か満足度が足りないのは、ウルバッハ・ビーテ病の双子というあまりに特殊過ぎる設定や、火野編集長の共感性も納得性も低い行動原理になるのかも。
    これまで読んだ川瀬作品は全て良かったので、今回は少し残念でした。

    0
    2025年11月24日
  • 七つの大罪

    Posted by ブクログ

    七つの大罪をデマにした短編集。普段読まない著者の作品をお試し出来て良かった。個人的には傲慢と怠惰が好きだった。3.5

    0
    2025年11月14日
  • 七つの大罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    傲慢 「罪の名は傲慢(プライド)」中山七里
    怠惰 「手の中の果実」岡崎琢磨※7月7日生まれ
    憤怒 「移住クライシス」川瀬七緒
    嫉妬 「オセロシンドローム」七尾与史
    強欲 「十五分」三上幸四郎 
    色欲 「父親は持ってるエロ本を子どもに見つからないようにしろ」カモシダせぶん
    暴食 「最初で最高のひとくち」若竹七海

    人を罪に陥れる七つの悪徳を「七」に縁のあるミステリー作家が描いたもの。

    「罪の名は傲慢」  渡瀬警部・古手川刑事も登場。
    「移住クライシス」ミステリ部分に目新しさはないが、老婆の存在がいい。
    「最初で最高のひとくち」葉村晶も登場するが、脇役ポジション。なんなら彩り。冒頭

    0
    2025年11月10日
  • 七つの大罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    七つの大罪にちなんだ短編ミステリアンソロジー。子どもがめっちゃ読みたそうにしてきたけど、安心して中学生に読ませられる内容ではありませんでしたー

    けっこう後味悪いのとか、猟奇ものもあったけど、いくつか面白いのもあったかな。
    不登校の子の話はほのぼの、カモシダせぶんさんのも面白かった。出てくるフレーズが下品で、中学生には読ませたくないけど。

    0
    2025年11月08日