あらすじ
炭化した焼死体の腹部から、異様な「虫の塊」が見つかった。難事件に際し警視庁は、法医昆虫学者・赤堀の起用に踏み切る。死体の周りの虫から犯行を分析するという、日本初の捜査方法とは。
※本作品は 2012年10月12日~2016年5月12日まで販売しておりました『147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官』の文庫版となります。
本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
みんみんさんとウルトラマンさんにお勧め頂いた。
現代ミステリーも最近読み始めた所なので何もかも目新しいと言えばそうなのだが、そんな中でもかなりニッチな内容であるのは分かる。
設定だけで既に面白い。
農業や林業では重宝されているようだが、昆虫学を使って犯罪を捜査するのは確かに日本では理解の得られ難い分野だろう。
何故、被害者の食堂や胃だけがウジの餌となったのか、そこから昆虫学博士の赤堀が読み解いて行く過程が非常に興味深い。
生態系のサイクルとは凄いものだ。
そこから死亡時刻や犯行現場まで割り出す事が可能となると、海外だけではなく日本でも取り入れる価値があるのではないか。
小難しくもなく、人間ドラマにも重点を置いて書かれているのでテンポ良く読ませてくれる。
虫の苦手な方は一定数おられるので読めない方もいるだろうが、ウジボールは一見の価値があると思う。
次回はどのような虫が解決へと導いてくれるのか続きが楽しみだ。
個人的には岩楯刑事の結婚生活も気になるところだ。
Posted by ブクログ
目新しい分野のミステリーで、面白く読ませてもらった。2人のコンビの推理や言動、心理的描写がいちいち面白い。シリーズものと知ったので、是非他の本も読んでいきたい。
Posted by ブクログ
なんか地味なタイトルだなあと思いながら読み始めましたが、めっちゃ面白い。
虫苦手だけど、、赤堀先生の虫への情熱、知識すごかった。シリーズものみたいだし続編も必ず読みます。
Posted by ブクログ
この小説で初めて法医昆虫学という分野がある事を知った。
いや面白い!
赤堀先生のキャラが濃すぎて笑った。
ウジの成長具合や現場の昆虫相から真相に迫っていく過程がとても興味深かった。
Posted by ブクログ
面白かった。本作の主役である昆虫学者の赤堀はありがちな天才肌ではなく、トライ&エラーして答えを導く過程が描かれていたのが特に良かった。私は虫は好きなので興味の方が強いが、苦手な人からするとグロテスクな描写は多いだろうと思う。ドラマやキャラは面白いが映像化は厳しいだろうなと思う。
Posted by ブクログ
遺体を詳細に説明されてもグロイよ〜としか思わないけど、その道のことを極めてる人にはぜんぜん違ったものが見えるんだな〜と関心
虫から犯罪を暴くって目の付け所がすごいなと思ったら海外にはそういう役職があるんだね
おもしろかったからシリーズの続きも読みたい
Posted by ブクログ
私は虫がとにかく苦手。
でもこの本のあらすじを読んで、フォロワーさんの感想を読んで、読んでみたいと思った。
結果は非常に楽しめた。
昆虫の描写は背中がゾワゾワしたけど(笑)
昆虫の生態から謎を解くのが驚いたし新鮮だった。
赤堀先生、尊敬する。
岩楯刑事と鰐川刑事ともいい関係。
背中をゾワゾワさせながら続編読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
これで、近所のお茶の生産地の飲めんようになったやん!(抹茶で有名な、平等院のあるとこ)
ウ◯茶とか…
法医昆虫学。確か、内藤了さんの「藤堂比奈子シリーズ」でも学者さんが出てた気がする。
まぁ、死体に群がる蛆虫とかから、事件の手掛かりを見つけ、解決に導く。
海外では、結構、確立されてるみたいやけど、日本では皆無。
悲惨な事件を少しでも、解決の方向に結びつけれるなら、使わない手はないし、頑張って欲しい。
死体とか蛆虫から、超血ドバドバ的なものを期待したのは否定せんけど、これはこれで面白い!
対象昆虫が、蛆虫から始まるから、インパクトあるけど、地味な実験とか仮説から導き出す…
ただ、昆虫学者のキャラが光ってて、暴走気味で、そこがまた、反転術式で惹かれる!
ハードボイルドっぽい岩楯刑事とのコンビもええ感じ。
こんなウジボールとか想像するだけでも、さぶいぼもんやけど、そこから、解決していく。
シリーズもんなんで、今後も期待。
しかし、シリーズにハマるのが多い昨今、どう読んだら、色んなシリーズ読み終えれんの!(^◇^;)
Posted by ブクログ
おもしろい。気持ち悪い。すごく気持ち悪いのに、おもしろいから止められない。なんだこりゃ。
開幕早々、焼死体の腹に虫の山。執拗なくらいキッチリと虫の様子が描写されていて、これはなかなかキツい。ずっとこの調子。
なんだけど、虫の先生や刑事のキャラクターが快活、話のテンポ良し、豆知識豊富、独特すぎる捜査、続きが気になってしかたないストーリー、ということで気持ち悪いのに一気読みしました。
虫からこんなにいろんなことが分かるんですね。
Posted by ブクログ
アパート火災の遺体より不可解な蛆の塊が発見された。 屍体に密接する昆虫からアプローチを試みる「法医昆虫学」が導入され、変わり者女学者が蟲を手掛かりに捜査を始める。 147ヘルツの羽音を持つ虫が教えてくれる・・・?
「法医昆虫学」 これは当然絵空事ではなく、犯罪捜査の新たな境地であります。 死体に虫が湧くのは周知の通りでそれを調べれば遺体が辿った場所、死から経過した時間が判明しそうなのはなんとなく分かるでしょう。 専門的なテーマなようでも容易に想像できてしまうのは虫という存在が私達の生活に深く蔓延っているから、生態系のサイクルにおいて決して切り離せない関係にあるからでしょうか、そしてそれは屍となっても例外でないのです。
さて、この新境地のテーマがそもそも面白いのですが、それ以上に物語の展開とキャラクターが素晴らしいです。 捜査や犯罪についてはまったくの素人ながら虫については熱心すぎる「研究者」と 学術的な事には関心はないが一定の正義感と冷静な観察眼を持った「警察官」、それぞれの立場、考え、視点、行動が上手く書き分けられてると思います。 サスペンスな部分も申し分ないです。
Posted by ブクログ
ウジから事件の真相を追う法医昆虫学がかっこよかった。自分の専門に特化して研究している人がかっこよく思える作品だった。最後の赤堀が穴に落とされて死んでしまうのではないかという場面あたりから物語のスピード感が増し、あっという間に読み終えてしまった。
Posted by ブクログ
虫の描写はリアルで迫力あるし、昆虫法医学というジャンルが新鮮で面白い。
登場人物はみんなキャラが立ってて、どんどん引き込まれるから、一気に読んでしまいました。
素敵なシリーズに出会えて嬉しい!
刑事ものあるあるもてんこ盛りです。
仕事熱心な刑事で奥さんと不仲、中年の恋まで発展しそうでしない純情、間一髪で助かる命の危機、最初は上手くいかなさそうな刑事2人が結局いいコンビに…等々、大好物です。笑
ただ拓巳くんの死は切ない。
虫は思ったより大丈夫、たぶん
新しくミステリーのシリーズを開拓しようとトライしてみたのですが、めちゃめちゃ面白くて大正解でした。
途中まで一体全体どういった事件なのか分からないままなのが延々と続きますが、糸口が見つかってからは一気に巻き返しでスッキリします。
赤堀先生は表紙イラストの大人しげなイメージと大違いに大暴れでした。虫の表現はまあなかなかですが、映像を伴っていないので思ったより大丈夫です。しかし岩楯さんは味のある物の分かる人なのになぜそんな結婚をしてしまったのか…そこは適当にしたらアカンよ。あと鰐川さんと濃ゆい大吉さんがかなり良い味です。
Posted by ブクログ
何の予備知識もなく、某書店にて平積みでお勧めされていたので購入。とても面白うございました(^o^
読後の正直な感想は...タイトルの割には、法医昆虫学者の登場シーンが思ってたより少ないような(^ ^; ただ、出てきた時のインパクトはでかい(^ ^;
主人公は、むしろ刑事の方。アウェー感バツグンの中、孤軍奮闘する法医昆虫学者の価値を見出し、擁護していく。だけではなく、事件を具体的に解決導くのは、当たり前ではあるが刑事の方。虫先生は、「B級ホラー的『死亡フラグ』立ちまくりだな〜...」とか思ってたら、実際にひどい目に遭うし(^ ^;
終盤の、行方不明となっていた虫先生を発見する「きっかけ」のシーンは、画を想像すると幻想的ですらあり、興奮して読んだ。
一つだけ注意点を挙げると、グロ描写が、かなりリアルで緻密で「執拗」なので、苦手な方は要注意(^ ^; 被害者の解剖シーンから始まりますので(^ ^;
法医昆虫学という分野が新鮮でとても面白く読みました。虫が苦手だと少し辛いかもしれないけれど、登場人物のキャラもいいし、ストーリーが面白いのでおすすめです。
Posted by ブクログ
ウジボールというネーミングセンスにうへぇとなりつつもページを捲る手が止まらない。
出会って早々岩楯刑事と鰐川刑事に変人の烙印を押される赤堀さん、最初から最後まで昆虫馬鹿を貫き通していた。
参考文献もとっても興味深い本ばかりだからそれも少し調べて読めそうな難易度だったら買ってみたい・・
Posted by ブクログ
焼け死体が発見される。解剖したら、なぜか、ウジの塊が出てきた。
なぜ、そんなウジの塊が出てきたのだろうか?
連続放火事件が起こっている中で、焼け死体が発見された。
それぞれ、放火の材料が、灯油、ガソリン、シンナーが使われていた。
ウジの塊を 昆虫学者の大学の准教授の赤堀涼子に、委託し解明をしてもらう。
この赤堀涼子の昆虫オタク的な発想が実に豊かで、昆虫学の奥深さを感じさせる。
捜査を担当する岩楯裕也刑事のキャラクターもよくできている。職人的な刑事だ。
それのパートナーが、鰐川宗吾刑事で、メモ魔である。
焼け死体は、乙部みちるで、32歳。仕事は、カウンセラーだった。出身は、長野県松本。両親は亡くなっている。乙部みちるは、長野の特産品である蜂の子を食べていた。その蜂の子は、クロスズメバチだということを初めて知った。長野県や岐阜県では、クロスズメバチを養蜂する。
クロスズメバチを主として、岐阜県ではヘボ飯と言われるご飯がある。雲南省昆明の市場でもハチの子はよく売られていた。雲南では、ウンナンオオスズメバチ、ネッタイヒメスズメバチ、オオスズメバチが人気があるとのことだ。私は、蜂の子より、タケムシをビールのつまみによく食べた。
そして、乙部みちるのウジムシからコカインが検出される。そこから、赤堀涼子は、クロスズメバチを追いかける。そこで、クロスズメの養蜂技術を学んだ、しあわせ農場にたどり着く。しあわせ農場では、ビニールハウスで熱帯植物と合わせて、コカも栽培していたのだった。
一方で乙部みちるは、スクールカウンセラーの仕事もして、その高校生から行方不明者が出ていることを岩楯刑事は、見つけた。そして、蜂の子を売っているのがハッピイ農場であり、その農場が奥多摩にあることを見つける。
赤堀涼子は、しあわせ農場で、危険な目にあうが、岩楯刑事が助けることで、物語は終わるが、なるほど昆虫をテーマにした物語もできるのだと感心した。これはシリーズになっていて、今後読むつもりだ。昆虫の生態がよくわかる。
Posted by ブクログ
海外ドラマのCSIシリーズが好きで、そこに死体から出てきた昆虫の話があったような…。海外が死体農場とかあったりして、こういう研究が盛んなのかと思って、興味が湧いて読んでみた。
赤堀先生、お転婆で、それはフラグですと思ってたら巻き込まれて大怪我おって、あーやっぱり!という展開でしたが、被害者の体内から出てきたものが実は…という核心に迫る知識が面白かったです。
Posted by ブクログ
再読。読みやすいし、虫の知識が増えて楽しい。役に立つかどうかはわからないけれど。
岩楯刑事と赤堀の会話が楽しい。
赤堀涼子のキャラは、刑事モノの女性バディには珍しいタイプだったのでとても新鮮だった。
法医昆虫学捜査官
最初は蛆虫を想像して気持ち悪かったが、その理屈を知ると、なるほどと感心して興味が湧いた。他の作者の作品にも法医昆虫学を描いたものがあったが、同じシデムシを語るにしても印象が違った。
Posted by ブクログ
法医昆虫学というものは初めて聞きました。多分これ読む人の殆どはそうだと思います。
遺体にとりついたウジなどの発育状況などから色々な事を割り出すのですが、文章で読んだだけでもかなり気持ち悪くなるので、虫苦手な人は結構厳しい本かもしれません。
でも、ミステリーとしてしっかりとした背骨を作る要素として、相当の強度を持っている材料なので、ぐいぐい引き込む力のある物語です。
結構なハラハラ展開も有って読み応え満点です。
Posted by ブクログ
昆虫の生態も読んでいて面白かったし、法医昆虫学の先生のキャラもツボだった。ご遺体の虫の様子が詳細な事で、よりリアルさと生々しさを感じた。
最後はあの状態で生きてるいのは不思議な状態で、虫に居場所を知らせる方法も、井戸の中にそんなに虫がいたのかなとこじつけ感を少し感じてしまったが、面白かった。
次作も読んでみたい。
Posted by ブクログ
普通にミステリとしても面白いし、独特な設定や専門的な話も面白い。赤堀と岩楯が二度おいしくてお得な感じもある。なにより先が気になって、あっという間に読み切れた。実写にされたら見れないかも。
Posted by ブクログ
ジャンルは違えどもデザインを専攻していた点が京極さんと重なって気になり、なんとなく読んだ『女學生奇譚』が私のツボにハマりました。
こんなシリーズも書いていらっしゃるのねと読み始めたものの、昆虫は苦手なんです。しかもちっとも可愛いとは思えない、見かけたらギョエーッと叫んでしまいそうなやつばっかり。眉間に皺を寄せながら読みましたが、超面白かった。
内藤了好きなら絶対これも好きでしょう。暴走気味の赤堀先生は藤堂比奈子とかぶる。虫の描写がかなりキツイけれど、死神女史が扱う事件がセーフだった人はたぶんこれも大丈夫かと。
Posted by ブクログ
放火殺人が疑われる焼死体の腹腔から焼け焦げてボール状に固まった大量の蛆が発見される。さらに奇妙なことに、死体の食道と胃が消え去っていた。炭化し死亡推定日時を特定することさえ困難な状況のなか、日本で初めての「法医昆虫学」が導入される。捜査官に任命されたのは、准教授・赤堀涼子。当初は現場が荒らされると反発していた刑事も赤堀のプロ意識の前に彼女を信頼し、協力し始める。
やがて、赤堀は蛆の生育状況探るうち、常識では考えられない成長を遂げた大きな個体から事件の真相を見抜いていく・・・
とまあ、のっけから焼死体の解剖シーンで始まるこの作品、蛆の描写が半端なくリアル。虫が大嫌いの私が最後まで読めるのだろうか・・・と危惧しながら読みだしたが、それは杞憂に終わった。途中からは先が気になって仕方なく、ノンストップで読み進む。
事件の真相は破綻がなく、解き明かす過程もスリリング。登場人物も魅力的で、昆虫となると周りが見えなくなる赤堀の変人ぶりと刑事たちとのやりとりに見せる無邪気さはちょっと福家警部補を彷彿とさせるし、ハードボイルドの主人公でも行けそうな岩楯刑事の渋さ、メモ魔でプロファイラーを目指す新人刑事・鰐川の鋭さもいい。
ラスト数頁に至って、「あれ、これ読んだことある」と気が付いたものの再読でも十分楽しめて二度目の星4つ。
たった一点気に入らないのは、単行本に比べて文庫の表紙がよくないこと。ともあれ、このシリーズあと6作あるので制覇めざします。
好きだ!
想定していた以上に面白かった
キャラも好きだし話のテンポも良かった
さりげない恋愛感も好みで
この二人はどーなるの???
って期待させてくれる
Posted by ブクログ
【2025年108冊目】
全焼したアパートから発見された焼死体。死因は一般的な一酸化炭素中毒かと思いきや、死体には胃がなく、代わりに10cm大の白いボウルが発見される。正体を知って慄く捜査官は同時に、その不可解さに疑問を持つことに。日本初、昆虫学者を捜査官に任命して真相を探し始めるが――。
いいですね、冒頭のショッキングな始まり方!映像化は絶対して欲しくないですけどね!文体も読みやすいのでするする読めちゃいますし、真相も想像つかない感じなのが良かったです。ただ、若者が死ぬのは辛いなぁと思いましたが…。
虫が好きな方なら尚更楽しめるはず!というか実際に役立ちそうな分野なんですけど、どうなんですかね…?ありそうでない設定も良かったです。
Posted by ブクログ
TVドラマ「BONE-骨は語る」のような犯罪捜査物語と思っていたら、これから「法医昆虫学」の導入を計画から始まった物語であり、焼け死体の解剖で発見される虫に関する知見での描写、ここを乗り越えれば尻つぼみ後はどってことは無く捜査との絡みで拍子抜け。次回作に期待
Posted by ブクログ
法医昆虫学に興味があり購入しました。
今回は蛆が中心だったのですが、虫にも餌場があればそこに食物連鎖のピラミッドができるのは他の生き物と同じなんですね。あまり意識していなかったので勉強になりました。
Posted by ブクログ
昆虫の生態を警察の捜査に繋げていくという設定がまず興味深い。死体に湧くウジを調査し、そこに含まれている情報量や専門知識が面白い。それだけで読み応えがあるけど、主人公をはじめ個性的な人物が多くて楽しく読める。誰にも見えていないものを見つけていく楽しみなシリーズに出会えた。
Posted by ブクログ
本書を読んで法医昆虫学という分野があることを初めて知りました。
学者が女性だということで、キャラクター重視のライトミステリーという先入観があったのですが、予想に反して粘り強く仮説を立てて検証していく過程がしっかり描かれていました。
一方で赤堀さんのキャラクターがかなりブレ幅が大きいいので、それなら最初から小柄で若く見えて可愛いなんて余計な設定を入れない方が良かったかも。
その点も後半は安定してきたので次作以降が楽しみで、このマニアックな領域でどれだけバリエーションが出せるかに注目したいです。
Posted by ブクログ
川瀬七緒。放火現場から出てきた遺体には胃と食道がなかった。そして大量の蝿の幼虫が蠢いていた。コレは何を意味するのか、法医昆虫学を試験的に導入することにした。
日本ではあまり知られていない法医昆虫学を軸にした警察小説ということで、手にとったがあまりこの法医昆虫学が事件解決の中心ではなく、通常の捜査とは別の切り口での捜査であり、最終的同じく犯人のところに辿り着くかたちに書かれている。犯人が馬脚を現すのが少し雑に感じた