川瀬七緒のレビュー一覧
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ネタバレ東京の高円寺南商店街で小さな仕立て屋を営む桐ヶ谷京介は、美術解剖学と服飾の深い知識によって、服を見ればその人の受けた暴力や病気まで推測できる技術を持っていた。そんな京介が偶然テレビの公開捜査番組を目にする。10年前に起きた少女殺害事件で、犯人はおろか少女の身元さえわかっていないという。さらに、遺留品として映し出された奇妙な柄のワンピースが京介の心を捉える。10年前とは言え、あまりにデザインが時代遅れ過ぎるのだ。京介は翌日、同じ商店街にあるヴィンテージショップを訪ねる。1人で店を切り盛りする水森小春に公開捜査の動画を見せて、ワンピースのことを確かめるために。そして事件解明に繋がりそうな事実がわかり、京介は警察への接触を試みるが……。
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名前に7があるなど七に縁持ち作家による、七つの大罪がテーマの七つの短編集(岡崎さんは作家紹介読むまで何繋がりかわかりませんでした)。大罪ネタなだけに、スカッと爽やかな話ではありません。読みごごち重視の人には向かず。でも、どの作家さんも工夫が見られて面白かったです。殺人も強姦もエロも色々出てくるので高校以上向け。
「罪の名は傲慢」中山七里
古手川や渡瀬が最後に登場します。地位のある男が立場を利用して一服盛り、女性を犯す。しかし女性はめげずにすぐに訴えるための行動を起こす。お互いの行動や立場、発言、マスコミの報道のあり方。真実は?
「手の中の果実」(怠惰)岡崎琢磨
七歳の息子、櫂は学校に行きたがらず、行っても嘔吐して帰宅した。いじめも見られないし、何が原因かわからない。勝沼から戻ったあと名探偵を演じたのは予想外の人物だった。
「移住クライシス」(憤怒)川瀬七緒
自閉スペクトラムの息子が移住先の田舎で裏の溜池に落ちて死んだ。自分も再婚した妻も地域の人もきをつけていたのに。悲しみ、悔いる僕と妻の元に、痴呆症が疑われる老婆が怪しく敷地内に立ち入ることが続き、不安と戸惑いに襲われる。
「オセロシンドローム」(嫉妬)七尾与史
漱石の「こころ」についての会話が発展して歯科医師と恋愛していた私。しかし盲目的な独占欲でうまくいかなくなり破綻、ストーカーのような状態になりカウンセリングを受けるのだが、人の感情はもっと拗れていた。
「十五分」(強欲)三上幸四郎
動画配信者として成功していた私は殺人や放火の容疑で収監されている。動画を15分と決めて編集していた私。取材に来た記者は自分のファンだったといい、面会15分を何回か続けて何が起こったか聞き取りをした。そして明かされる真実と思いもかけないもう一つの15分。
「父親は持っているエロ本を子どもに見つからないようにしろ」(色欲)カモシダせぶん
これはタイトルから予想されるものを軽く裏切ってきます。こんな息子いないよーっていうのが一番の感想。あと、エロネタがばんばん来ますが、一番読後感よかったです。金庫に入れてあったエロ漫画雑誌を息子が読み、父に自分の感想を話すのですが…。
「最初で最高のひとくち」(暴食)若竹七海
一番胸糞悪くなったかも。気持ち悪くなるほど嫌な話を読みたい人にオススメの内容でした。息子を可愛がる母親のお話です。 -
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「介護民俗学」というヤツみたいやな。
主人公は、民俗学を専攻してる学生。
消えない記憶に興味持って、老人介護施設でしばらくお世話に。
用語説明など
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「口頭伝承」
(あの…口移しと別モンですよ!w)
文字による記録に頼らず、人の声や言葉によって、ある文化的な情報、知識、物語などが、人から人へ、世代から世代へと伝えられていく形式や、その内容そのものを指します。
「口頭伝承」の特性を活用した非薬物療法(薬を使わない治療法)が、認知症のケアやリハビリテーションで使われてるみたい。
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みんな認知症で、会話が成り立たない中、老人達と話ししながら、記憶を探していく。ここの施設の老人達は、問題児で、他所から、ここに移動…
介護方法もルーチン化されて、ある意味、心が…
主人公が、老人達と一緒に記憶を探るうちに、二次的に事件を解決!
老人達も生々として…
でも、現実は、そんなに一人一人に寄り添えないんやろうな。そんな事してたら、施設の人、体もたないし。
ここの施設も3人だけで、老人達を対応してる。
現実と理想が乖離してて、なかなか難しいような…
お給料も安いみたいやし…
その理想を実現する為に、頑張ってくれるのかな。女性初の新総裁は!
(この時点で、総理大臣になるかは、まだまだ予断を許さない状況…) -
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法医昆虫学シリーズ2作目。
再読したけれど、自分の脳みそが悲しいくらいに
記憶力ないため、再読なのに新作のように
楽しめました(笑)
今回はあるトランクルームで見つかった
女性の腐乱死体。
一体、誰なのか。何故殺されたのか
そのヒントはやっぱり虫が教えてくれます。
今回はトンボ。しかもメスとオスの両方の
特徴を持った性質のものが事件の解決の
糸口へとつながります。
今回は、岩楯刑事とペアを組むのはクールな
イケメンの若手刑事月縞。
彼は蝿が大量に飛ぶ中で腐乱死体とともに
トランクルームを過ごしたからある意味で
猛者!
何かを諦めたような気怠げな感じでしたが
岩楯刑事とコンビを組む中で変わっていくのも
見どころです。
赤堀さんは相変わらずの無邪気さと豊富な
昆虫知識で事件解決へと邁進する姿が
とてもかっこいい。
臓器移植についてのお話が出てきますが、
それを自分の私利私欲のために利用する人は
とても胸糞悪いなと感じました。
臓器移植の対応は様々な事情を踏まえると
難しい問題だと感じました。 -
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誘拐犯に仕立て上げられた自殺志願者たちの運命は。ノンストップ犯罪小説!
自殺を決意した夏美は、ネットで繋がった同じ望みを持つ三人と車で山へ向かう。夜更け、車中で練炭に着火しようとした時、森の奥から赤ん坊の泣き声が。「最後の人助け」として一時的に赤ん坊を保護した四人。しかし赤ん坊の母親を名乗る女性がSNSに投稿した動画によって、連れ去り犯の汚名を着せられ、炎上騒動に発展、追われることに――。暴走する正義から逃れ、四人が辿り着く真相とは。
この間読んだ『フォークロアの鍵』が思いのほか面白かったので 評価の高かったこの作品を読んでみることに…
ネットで知り合った自殺願望のある4人が ひょんなことから赤ん坊を助け 誘拐犯として追われることになる逃亡劇なのですが この作品も想像以上に面白かったです。
ネットの「特定班」の恐ろしさや それを逆手に取る展開も描かれており ハラハラしながら読みました。
映画にすると面白そうだなと思った。
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主人公は、官能漫画家の母にアクアマリンと名付けられ、閉塞的な寂れた地方都市で人生を諦めたように暮らす男子高校生。
ある日商店街の仕立て屋のショーウィンドウに突然飾られた美しいコルセットに心を奪われ、そのコルセット(コール・バレネ)で革命を起こしたいと考える老店主に共鳴するアクア。
その計画に加担することで、彼の日常は思いもよらぬ方向へと転がっていく――。
最高に面白かった!
最初は伊三郎とアクアの二人で計画を練っていきますが、だんだんスチームパンク趣味の同級生少女や商店街のクセ強めの老人たちを巻き込み協力者を増やしていき、極上の化学反応を起こしていきます。
それぞれの特技や才能を持ち寄り、コルセットとその背後の世界観をブラッシュアップしていく流れは、魅力的な商品開発ストーリーや鮮やかなマーケティング手法を見ているようでドキドキワクワクさせられました。
また、メインの少年成長物語だけでなく、地方再生の生々しい実情、貧困母子家庭を取り巻く周囲の偏見など、社会性のある骨太テーマも絡み合い、読み応えバツグンでした。
不全感で縮んだ少年が自己肯定してゆく過程を丁寧に描き、世界に踏み出す力を得ていく彼に爽やかな感動をおぼえました。
読んでて元気を貰えました!