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水死体からも「虫の声」は聞こえるのか!?第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾の荒川河口で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。岩楯警部補はじめ、捜査本部は被害者の所持品から、赤堀はウジと微物から、それぞれの捜査が開始された!
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水底の棘
今回もおもしろかった!前半はやはり事件か事故か自殺かも解らず身元も不明の水死体で手掛かりが無く虫だより。赤堀先生の探究心が凄い。岩楯刑事とのやりとりも面白く一気読みしました。
#笑える #ドキドキハラハラ
Posted by ブクログ
虫は苦手だけどこのシリーズは面白すぎる。 相変わらず面白くて一気読み。 途中まで何が絡んでくるのか分からない所も面白い。 岩楯刑事とメモ魔の鰐川刑事と赤堀先生。 すっかり愉快な仲間たち。 刑事2人の危機を救った赤堀先生の洞察力さすが。 犯人が凶悪犯ではなく、生きづらさを抱えていた若者と信頼される...続きを読むべき人だったことに衝撃。
すっかりハマっております(^ ^ 毎回毎回、よう面倒臭い設定を思い付くもんだ...と感心してばかり。今回は、虫先生が死体の第一発見者になってしまう。 例によって、警察の「真っ当な」検視報告に真っ正面から楯突く法医昆虫学者。それを丁寧に検証し、少しずつ核心に近づいていく。法医昆虫学の面からと、いわ...続きを読むゆる警察の地道な調査と、両輪で真相をつかみかけた...と思った途端のちゃぶ台返し(^ ^; 「え、あと残りこんだけしかページ数無いのに、ここでこんなことがあっていいのか!?」と心配になる読者(^ ^; 「ツッコミどころ」も無いわけではないが、ほとんど気にならないほど緻密に組み上げられたプロットがお見事。また今回は岩楯刑事が危機に瀕するが...その原因を作ったり、助けに言ったりする脇役陣の描写がリアルで素晴らしい。人間ってなぁ、弱くて愚かなもんだなぁ...などと、しみじみ思ってしまう。 定評ある(?)グロ描写は、ますます快調(^ ^; 思わずウミケムシを画像検索してしまったりして(^ ^; 心底後悔しましたとさ(^ ^;
遺体の第一発見者が赤堀、再び岩楯刑事の相棒に鰐川と今回も読みどころ満載です。 頑なな九条検死官もキャラが立っています。 事件自体は「大したことのない小物」による死体遺棄なのですが、真相にたどり着くまでの道のりが遠く、彼らの捜査には頭が下がります。 ところどころ小ネタがしこまれているところや、赤堀に...続きを読む周囲の人々が振り回されるところなど、このシリーズの魅力も健在です。 赤堀と岩楯の距離感、信頼感も巻を重ねるごとに増していて、いよいよ目が離せません。
法医昆虫学者の赤堀涼子を主人公にした異色のミステリー・シリーズの第3弾。シリーズを重ねるごとに面白さが増している。巧みなプロットとミステリーとしての深さもさることながら、その要因の一つに毎回、新たな個性的な変人キャラが登場することがあるのではないだろうか。 赤堀涼子が荒川の河口で偶然発見した激しく...続きを読む損傷した男性の遺体。手掛かりは遺体に付着したウジと微物、そして、遺体の腕の刺青の痕跡だけだった。果たして、男性の正体は。男性の死因は他殺なのか、自殺なのか…
法医昆虫学者の赤堀涼子が活躍するシリーズの第3作。 11月12日火曜日、朝6時過ぎ、大吉昆虫コンサルタントの辻岡大吉30歳。法医昆虫学者赤堀涼子36歳の弟子である。日本人とウズベキスタンのハーフ。カッパのような防塵マスクと透明なゴーグルをつけた、つなぎを着ている。江戸川区の役人と一緒に東京湾の荒...続きを読む川の河川敷で害虫駆除をしている。 川は生物化学酸素要求量が7ppmで、セスリユスリカが大発生している。死骸が多いだけでなく、これらがアレルゲンとなって、気管支喘息を引き起こす。ユスリカは、殺虫剤抵抗性を身につけているので、殺虫剤では効かない。 ユスリカは、羽音によるコミュニケーションを発達させて、メスの羽音は270ヘルツの周波数を流していて、音響トラップで、オスを集めて、一網打尽。オスを減少させることで、受精率を減らす。大吉は、生態系に影響しない音響トラップを発明し、特許も出願しているのだった。 その仕事を手伝いに来た赤堀涼子。 そのトラップに、オオクロバエが引っかかった。さらに、ホオグロオビキンバエが見つかった。そのハエたちは、死臭を嗅ぎつけて飛んできた。ホオグロは夏場にしか生息できないのに、この冬場に湧いているのはおかしいと赤堀涼子は不思議がり、それを追いかけるとウジ虫がたかった上半身が裸の男の死体を発見。その死体には、カラスとオオクロバエとホオグロオビキンバエが群がっていた。 赤堀涼子は、捜査1課警部補の岩楯刑事に連絡した。岩楯刑事と南湾岸署の鰐川宗吾と合流。 司法解剖医の九条和人先生は、絞殺死体で、死後60時間以上と見立てた。死体の遺留品が割柄ドライバーがポケットに入っていた。気管支や肺から砂とケイソウなどの微物が見つかった。絞殺後に川に捨てられたと推理する。死体には、刺青があったが、真皮のみで、蛍光インクが使われていた。岩楯たちは、その刺青を探る。絞殺された男の身元を探る。刺青の蘊蓄が素晴らしい。作者は細かいところまで気を配る。 赤堀涼子の見立ては、クロバエ科の発育期間が、12日、その後蛹になって、大体17日で成虫になる。 食物連鎖は、屍肉食種の昆虫から、甲虫、クモ類、を巻き込んでいく。 赤堀涼子は、ホオグロオビキンバエが夏しか発生しないのに、冬に産卵孵化し、生存していたのか?だった。そして、赤堀涼子は、死体は川から流れてきたのではなく、海から流れ着いたと推理する。塩分濃度が、昆虫の生育に関係する。 なぜ、海なのか?カマキリの脚が死体に付着していたが、そのカマキリの脚は、トラフシャコだった。トラフシャコをめぐって、事件は解決する。いやはや、赤堀涼子、すごいぞ。岩楯刑事を助けるために、冷たい海に飛び込む。さらに司法解剖医の見解を覆す大活躍。うまく、役者が配置している。
事件現場に残っていた僅かな生き物の破片と、得意技であるウジのライフサイクルを武器に真相に迫るプロセス、及び真実を証明するためなら多少の軋轢をものともせず突き進む姿勢がとても良い。おまけに今回は涼子さんのフィジカル面でのタフさと刑事たちへの優しさも加わり、シリーズ3作目にしてその魅力に磨きがかかってき...続きを読むました。
面白かった!虫が苦手なので、昆虫学とあるのを見て躊躇したが読んでよかった。法医昆虫学者・赤堀涼子のキャラがいい。 荒川の中州で見つかった腕にタトゥーのある男性の遺体はどこから来たのか?すぐに解決しそうだった事件に、赤堀は、遺体についたウジ虫の状態から疑問を抱く。空気を読まず、相手が警察だろうがずかず...続きを読むかとやりたいようにやり、雑かと思うと、膨大な知識と驚くほど細かく執念深く集めたデータで相手を黙らせスカッとする。
今回の相棒はワニさん! コンビの掛け合いが面白かったです。 赤堀さんも逞しくてカッコよかった。
今回は海の虫たち 赤堀先生の奇行 増してってるような でも 真っ直ぐなところは魅力的 今回は鰐さんが登場 次は誰かな
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水底の棘 法医昆虫学捜査官
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川瀬七緒
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