川瀬七緒のレビュー一覧
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ネタバレ2020/4/28
久しぶりに通勤したので読書できた。
読み始めると読むんだけど。
川瀬さん、負の人描くの上手すぎん?
実際におる「なんでこんな人間が存在するん?なんでそんなことできるん?」っていう人。
はじめは武藤の邪悪さに戦慄するねん。自己愛性障害的なやつ。
このタイプは割と社会でも関わってしまうことがあって憎悪してるので、早く始末してくれと思いながら読んでた。
でもこれを始末する側がまた危うい。
今にも壊れそうな位置におるんよ。両方が。
光太郎じいちゃん一派と沙月一派ね。
とりあえず沙月の方がまだいけそうなのでじいちゃんちょっと引いてくれと思いながら読む。
肩入れしてる仕置き人の方がいつ破綻してもおかしくないので、もう怖くて読むのをやめられない。
この過程で正義の危うさなんかも描かれる。
じいちゃんたちの暴走、怖い。
正しいと思ってやることが一番残酷。
武藤みたいなやつが幽霊怖がるやろか?ってのはずっと付きまとってたけど。
そして最後に老人のマドンナ菊美の代理ミュンヒハウゼン症候群の暴露。何人も殺してる。
フルコースやん。
でも最後はいいとこに着地するんよ。
ギリギリの淵を歩いている光太郎と沙月にも光が見える。
だからやめられない川瀬さん。 -
Posted by ブクログ
法医昆虫学捜査官シリーズ第3弾。
荒川河口付近の中州で男性の遺体が発見された。遺体は虫や動物による損傷が激しく、死亡推定日時のみならず身元の特定も困難を極め、有力な手掛かりがないなか捜査は難航する。
解剖医は絞殺後川に遺棄されたと推定するが、法医昆虫学者・赤堀涼子は、蠅の孵化が大幅に遅れていること、胃内部の大量の微生物から全く別の見解を打ち立てる。さらに、頭部の傷に付着したカマキリの足と毛虫の棘状の微物から割り出した驚くべき真相とは。
今回岩楯警部補とバディを組むのは、第1作にも登場したプロファイラーを目指す意識高い系メモ魔の鰐川刑事。赤堀を崇拝するワニさんこと鰐川のメモ帳も2000冊に達し、今回は岩楯への愛さえ臭ってくるところもおかしい。ワニさん、今後の登場も期待できそう。
自称「虫の伝道師」赤堀が小さな違和感から大きな事実を掘り起こす過程も、地道でありながら虫に対する大きな信頼と尊敬が溢れていて清々しく、「筋の通った理由がない限り、この子たち(屍肉食種のハエ)は行動を起こさない。絶対にね。」というとおり、クロバエやオビキンバエにすら信念を感じるようになった私って病気?
3作目ともなると蛆には耐性ができたところ、今回は海洋生物ウミケムシなるものが登場。どれどれとググった私はバカでした。ぎゃ~っ!見るんじゃなかった(*´Д`)
とはいえ、今回もミステリとしては一級品。
「いかにして生を勝ち取るか、自然界はそれがすべて」という言葉なんか見ると、人間はなんて余計なことに煩わされ、命すら落としているんだろうなぁ・・・と考えてしまう何気に深い作品なのでした。 -
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放火殺人が疑われる焼死体の腹腔から焼け焦げてボール状に固まった大量の蛆が発見される。さらに奇妙なことに、死体の食道と胃が消え去っていた。炭化し死亡推定日時を特定することさえ困難な状況のなか、日本で初めての「法医昆虫学」が導入される。捜査官に任命されたのは、准教授・赤堀涼子。当初は現場が荒らされると反発していた刑事も赤堀のプロ意識の前に彼女を信頼し、協力し始める。
やがて、赤堀は蛆の生育状況探るうち、常識では考えられない成長を遂げた大きな個体から事件の真相を見抜いていく・・・
とまあ、のっけから焼死体の解剖シーンで始まるこの作品、蛆の描写が半端なくリアル。虫が大嫌いの私が最後まで読めるのだろうか・・・と危惧しながら読みだしたが、それは杞憂に終わった。途中からは先が気になって仕方なく、ノンストップで読み進む。
事件の真相は破綻がなく、解き明かす過程もスリリング。登場人物も魅力的で、昆虫となると周りが見えなくなる赤堀の変人ぶりと刑事たちとのやりとりに見せる無邪気さはちょっと福家警部補を彷彿とさせるし、ハードボイルドの主人公でも行けそうな岩楯刑事の渋さ、メモ魔でプロファイラーを目指す新人刑事・鰐川の鋭さもいい。
ラスト数頁に至って、「あれ、これ読んだことある」と気が付いたものの再読でも十分楽しめて二度目の星4つ。
たった一点気に入らないのは、単行本に比べて文庫の表紙がよくないこと。ともあれ、このシリーズあと6作あるので制覇めざします。 -
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ネタバレ今回はあとからあとから新キャラが出てこず、ある意味村のような閉鎖的な物語。
なので途中で「犯人はこいつか?」と勘が働いた人も少なくないのでは?
誰も得をしないみんながみんな独りよがりの行為から成り立った今作の事件は、ただただ胸糞が悪い。この香水は「人間の死体を使った香水?!」とかそんな内容で間違いなく都市伝説になるでしょう。
そしてちづるの名付けた「メビウスの輪」。彼女が作中で言った意味だけで考えてよいのだろうか。もっと深い意味があるように思える。
香水の匂いについても「甘いような酸っぱいような」と描写され、「匂いが進化する」と言われる、
原材料の一つは腐臭によく似た芳香を持つランとのこと。
一ノ瀬俊太郎のための香水とのことだが、進化していく匂いは、正しく彼が気持ち悪い幼虫から美しい蝶へと変態したことを指すのだろう。
しかし、その美しさゆえに女性に纏わりつかれることは、腐肉に集るハエが重なる。
美しい彼と、その腐肉ランのインスピレーションが繋がったのか分からないが、皮肉なものだ。
自分の中の神を崇拝して、起きた惨事。 -
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東京都西多摩でバラバラ死体が発見され、岩楯警部補は山岳救助隊員の牛久とペアを組み捜査に加わった。
捜査に協力する法医昆虫学者の赤堀涼子は、死体に付いたウジの生育状況から死亡推定日を割り出す。
しかしそれは司法解剖医が出した推定日と食い違っており、否定されてしまう──。
法医昆虫学捜査官シリーズ四作目。
今作も前作と同様に、死体に付いた虫のわずかな手掛りから事件の糸口を見出し、解決に導いていくという異色の警察サスペンスです。
ちょっぴりエキセントリックな言動で周囲を困惑させる赤堀ですが、まだ警察捜査方法として確立・信頼されていない法医昆虫学を認めてもらうために、地道で膨大な作業をこなし、仮説と検証を繰り返す様子には学者としての意地と底力を見せつけられたようで、感心しました。
一方で、岩楯警部補は現場の村で聞き込みを始めるわけですが、怪しい人物がいるものの終盤まで被害者の身元も犯行動機も特定できません。
そんな、捜査が遅々として進まない様子がリアルな臨場感を演出しており、迫力がありました。
いつものように岩楯と赤堀の掛け合いも楽しく、抜群の安定感でした。
また、終盤明らかになる、余人の想像を絶する苛烈な真相には思わず戦慄。
常人の理解を寄せつけない歪んだ欲望には、非道な世界への拒絶と愛する者への帰依を感じます。
一線を越えてしまった人間の狂気と執着をまざまざと見せつけられ、何とも言えない後味の悪さが残りました。
ただただ、面白かったです! -
Posted by ブクログ
ネタバレウジとハエにはかなり耐性ができたと思ってましたが…今回の量と群がり方は半端ないです!ハエを怖いと初めて思いました。今までの事件って、少なくとも殺す方にも殺される方にも、少しはその気持ちはわかるって、そうなる過程が理解できなくはなかったんですが、今回のは寒気と狂気ばかり感じて余り同情もできなかったかな。殺した相手のことを香料にしか思ってなくて、多分殺した認識もないんじゃないかなと。やっぱり怖い。登場人物がみんな一線を越えたような人ばかり。こういう人たちには何も通じないから裁きを受けさせるといっても…ね…。どうしようも無いのな。赤堀さん、死ななくてよかった。
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購入済み
好きだ!
想定していた以上に面白かった
キャラも好きだし話のテンポも良かった
さりげない恋愛感も好みで
この二人はどーなるの???
って期待させてくれる