川瀬七緒のレビュー一覧
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昆虫の知識から事件解決の糸口を探っていく「法医昆虫学」をテーマにした本格ミステリー。
読む前は「法医昆虫学って何だ??」と思ったが、それは作中の警察も同じだったようで、突如捜査に「法医昆虫学」の導入が決まったときは「上層部の思いつき」と冷ややかな反応。
法医昆虫学者の赤堀涼子と組むことになった捜査一課の岩楯も、最初は何の期待もせず、疎ましく思っていたものの、従来の警察の捜査になかった観点で捜査に進展をもたらしていく赤堀を見て、次第に考えを改めていく。
ひとことで言うと、めっちゃ面白かった。
あまり読んだことのないテーマはもちろん、この先の展開が予想できないハラハラ感、終盤にかけて徐々に明 -
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『法医昆虫学捜査官』の2作目です。
前作を読んでいなくても全く問題なく、虫が苦手でなければ十分楽しめると思います。
残念ながら虫嫌いの方は、今作もやめておいたほうが賢明です(OдO`) il||li
引き続きウジ虫が登場しますが、それ以外にも初めて知った虫や花の名前が出てきて勉強になりました。
例えば夜の田舎に湧いてくるヒトダマは心霊現象ではなく、発光バクテリアに寄生されたユスリカだったり。
死臭を感じ取って10分以内にやってくるという特徴を持つオビキンバエを見たら、近くに死体があるというサインだったり。
……あまり日常生活においては必要ない知識かもしれませんが(^-^;
でも事件で出てき -
Posted by ブクログ
斬新な切り口の新感覚探偵ミステリー。
美術解剖学と服飾の知識で、服を見ただけでその人の体の状態や病気までわかる特殊な技能を持つ服飾ブローカーの桐ヶ谷と、独特な雰囲気でアンティークショップを営む若き店主・小春。
昔ながらの風情が残る東京・高円寺の商店街で暮らす、妙にバランスの取れたバディが、ふとしたきっかけから10年前の未解決事件の解決に乗り出していく。
これまでの警察とは全く異なる視点からのアプローチで、真実に近づこうとするものの、当然ながら最初はほとんど相手にされず。
当初、二人を胡散臭い目で見ていた刑事が、次第に二人の主張や視点を認め始め、事件解決に向けて協力していく流れが熱い。
途 -
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ネタバレ傲慢(プライド):中山七里
リベラルを掲げる男が、愛弟子の女性をレイプする。
された女性はすぐに警察に被害届を提出。
された側とした側の双方で主張をするが、
レイプをした男が突如殺害される。
当然疑いの目はレイプされた女性に向けられるが、
何故かアリバイの主張を拒否する。
お互いの傲慢が絡み合いどちら側の味方も気持ちの悪さを覚える。
男を殺害したのはレイプされた女性の秘書。レイプされた女性の傲慢な態度から罪をなすりつけようとした。
また殺害時刻には趣味の児童買春をしていた為、アリバイを主張出来なかった。
怠惰(スロウス):岡崎琢磨
7歳の息子が急に学校への登校を拒否し始める。
様子を見ていた -
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七つの大罪と言われる「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」に基づく七つの短編集!
また、本書の七つそれぞれの短編の著者も「七」に関係があるなど、面白い仕掛けが施してあった。
七つの短編はどれも面白く一気読みしてしまった。
特に「憤怒」は短編にも関わらず、離婚、障害、村集落、認知症など盛り沢山の内容をギュッとまとめてあり、短編では勿体無いほどの作品だった。
あと意外だったのは「色欲」で、タイトルも然り、他の流れからもっとグロテスクか砕けた内容を想像しながら読んだが、息子の返しなどコミカル要素もありつつ、家族の大切さを教えてくれるような物語だった。
他のどの作品もホント素晴らし