川瀬七緒のレビュー一覧

  • ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介

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    被服と美術解剖学から事件の真相に迫るという着眼点と、服飾ブローカーという一般人が、なんのアドバンテージもコネも無く事件に関わっていく
    過程と、その結果引き起こされてしまった事件等に説得力があって一気読み

    桐ヶ谷さんの涙脆さも、ただカッコ良く事件を追う男性像とはかけ離れていて、オリジナリティに溢れた作品だと思います

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    2023年09月21日
  • 四日間家族

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    ネットでの集団自殺の呼びかけに応じて集まった4人の自殺志願者たち vs 嬰児売買専門の闇組織 の攻防を描くサスペンスミステリー。
     なお物語は、自殺志願者の1人である坂崎夏美の視点で描かれる。
              ◇
     坂崎夏美は後悔し始めていた。

     夏美は現在、廃車目前のようなハイエースの中にいる。今夜のうちに車内で練炭自殺する予定で、山中に向かっているところだ。

     ハイエースを運転しているのは長谷部という初老の男。集団自殺の発起人で、場を仕切りたいのか、とにかくよく喋る。しかも偉そうだ。
     長谷部の隣には千代子という老婆。年齢に似合わぬ派手な格好で、その言動にはしたたかさが見え

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    2023年09月21日
  • ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介

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    表紙やタイトルから想像したものより
    深く入り組んでいくけれど
    先が気になって、どんどん読み進む。
    ただ亡くなった子の境遇は暗くて悲しい…。
    一着の服から色々な状況がわかっていくのは興味深い。
    続編も書かれているようなので
    早く文庫化してくれないかなぁ。

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    2023年06月24日
  • 二重拘束のアリア~賞金稼ぎスリーサム!~

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    ネタバレ

    賞金稼ぎスリーサムの続編。めちゃくちゃ面白い。
    前作同様3人のチグハグだけど絶妙なチームワークが最高。

    途中まではどう転んでも依頼者の意に添えないのでは?と思っていたけど後半の一花ちゃんの危うさからの真相までがもう怒涛の展開で一気に読める。
    今のところ続編はここまでらしい。次が読みたい!

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    2023年02月21日
  • 法医昆虫学捜査官

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    おもしろい。気持ち悪い。すごく気持ち悪いのに、おもしろいから止められない。なんだこりゃ。
    開幕早々、焼死体の腹に虫の山。執拗なくらいキッチリと虫の様子が描写されていて、これはなかなかキツい。ずっとこの調子。
    なんだけど、虫の先生や刑事のキャラクターが快活、話のテンポ良し、豆知識豊富、独特すぎる捜査、続きが気になってしかたないストーリー、ということで気持ち悪いのに一気読みしました。
    虫からこんなにいろんなことが分かるんですね。

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    2023年01月25日
  • シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官

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    法医昆虫学捜査官の二作目。 都内の倉庫に遺棄された死体、残された植物の種子と昆虫の痕跡から殺しの現場を突き詰めていく・・

    昆虫学捜査をメインにしながらも、医療問題や地方問題を交え一筋縄ではいかない内容になっています。 今作はどちらかというと警察側を主人公格として描き、その他の人物も含め一話できっちり事件の一幕による成長物語を書ききっています。 それでも要所は昆虫と赤堀さんの活躍が光ります。 やっぱりいい性格してるわ赤堀さん!!

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    2023年01月18日
  • 革命テーラー

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     クセ強キャラの博覧会(^ ^;

     出てくる奴全員、ものすごくキャラが濃い(^ ^; 常識的な人間はほんの少し、しかも「融通の利かない役所の堅物」みたいな「敵キャラ」としてしか出てこない(^ ^; 最初の内は、正直濃ゆいキャラの連続にお腹いっぱい感があるが、徐々に「常識に縛られず」行動する主人公たちに引き込まれ、自分たちの「常識」「日常」に疑問を持つように(^ ^;

     常識なんてのは、「なるべく多くの人間が、ぶつかり合わずに楽に生きるために生まれた「尺度」でしかない。端から「大多数」に入っていない人間には縁が無いし、そういう連中は「ぶつかり合いながら」自分の道を切り開いて行くしかない(^

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    2022年10月17日
  • 潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官

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    単に自殺かと思われた出来事だが、虫の視点からそれが否定され、裏で様々なことが複雑に絡み合って起こった殺人であった。虫たちが教えてくれることの多さに驚いたし、宗教、家族、島の人々など実に多くのことが絡んでいたことも物語を面白くする要素の一つであった。

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    2022年08月22日
  • スワロウテイルの消失点 法医昆虫学捜査官

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    ネタバレ

    2022/8/12
    文庫で再読。
    午前中ちょっと待ち時間があったから読んだが最後、止まらず結末まで一気読み。
    再読なんですけど。
    好きすぎるんよ。
    赤堀先生かっこよすぎるんよ。
    なぜ続きが出ない。
    川瀬さんマジで健康で長生きして。
    あの子の話は出ないけど、1作目で死んでしまった彼がちらつくよね。
    こうなってくるとまたスタートからもう1週ってなるんよ。
    いやそれより新作を。何卒。

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    2022年08月12日
  • メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官

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    ネタバレ

    シリーズ4作目ですが、これまでと変わらぬ面白さがありました。
    今回は舞台が奥多摩ということで親近感もありました。

    山の中で見つかった腐乱したバラバラ死体というのはショッキングな設定ですが、このシリーズ作品では死体に集る虫がある意味では主人公ですから、グロテスクな描写も魅力の一つかもしれません。

    当初は理解されず、「わけのわからないことをいう女」と見られて軽んじられる赤堀が、「虫の声」からの推理にもとづいて事件の手がかりを見つけてゆき、周囲が次第に彼女のことを意識し始める、という構図は何度読んでも爽快です。

    赤堀が真相に先に気がついて真犯人に迫られ、そのことに後から気がついて岩楯刑事が慌て

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    2022年07月20日
  • 法医昆虫学捜査官

    購入済み

    虫は思ったより大丈夫、たぶん

    新しくミステリーのシリーズを開拓しようとトライしてみたのですが、めちゃめちゃ面白くて大正解でした。
    途中まで一体全体どういった事件なのか分からないままなのが延々と続きますが、糸口が見つかってからは一気に巻き返しでスッキリします。
    赤堀先生は表紙イラストの大人しげなイメージと大違いに大暴れでした。虫の表現はまあなかなかですが、映像を伴っていないので思ったより大丈夫です。しかし岩楯さんは味のある物の分かる人なのになぜそんな結婚をしてしまったのか…そこは適当にしたらアカンよ。あと鰐川さんと濃ゆい大吉さんがかなり良い味です。

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    2022年02月28日
  • 潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官

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    法医昆虫学シリーズの5作目。
    初期の作品はウジの描写に戦慄しましたが、5作目ともなるとウジだけではなく様々な昆虫の影響での捜査になってきて作者の工夫に感心します。
    今回は島の伝記的な要素もからめて読み応えありました。

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    2022年02月19日
  • 二重拘束のアリア~賞金稼ぎスリーサム!~

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    ネタバレ

    何かを隠すため、自分の有利になるため、人は嘘をつく。
    しかし今回の相手は、徹底的に相手を操る為だけに架空の人物になりすまし、ひたすら相手を破滅させる目的でしか動かない。
    ある意味、自分がない人というか、実体は悪意の塊なのかもしれない。

    仲の良い夫婦だったはずの二人が何故殺し合うに至ったか。
    第3の登場人物が判明してからは様々な意味不明だった現象がクリアになっていった。
    精神異常者を見事に書ききったなと舌を巻く。

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    2022年01月12日
  • 女學生奇譚

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    キャラ設定、ストーリー、恐怖の要素など文句なし。たっぷり怖い思いをさせていただきました。レトロ感があるのも良い。

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    2021年12月29日
  • スワロウテイルの消失点 法医昆虫学捜査官

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    安定の面白さ(^ ^ 文句なしに楽しめる、珠玉のエンタテインメントである(^ ^

    岩館警部補には、また新たな相棒が登場。斜に構えた今どきの若者だが、話が進むにつれてどんどん魅力が見えてくる。態度と口は悪いが(^ ^;

    今回は、昆虫学者にも「バディ」が現れる。あまりにも意外な登場の仕方ではあるが、彼の成長ぶりが、本作の主軸の一つとなっているのは間違いない。

    お約束の(?)危機一髪シーンも健在(?)、分かっていても「手に汗を握ってしまう」のはさすがの筆力。赤堀センセイの胆力には感服するしかないが、今回は佐久間センセイもものすごくいい味を出している(^ ^ 赤堀女史の魅力は、分かる人にしか分か

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    2021年12月20日
  • フォークロアの鍵

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    法医昆虫学シリーズとは、また毛色の違った一冊。主人公は、民俗学を学ぶ女性で、人間が歳を取って「ボケて」しまっても、最後まで消えずに残る記憶について研究している。

    ...と思ったら、イキナリ学校からドロップアウトする高校生の話に変わって(^ ^; 正直、「何が起こってるんだ!?」と困惑しながら読み進める。年齢も違うし、全く関係の無い二人の時間が、とあるきっかけで重なり合い、相乗効果でお互いに成長していく様が微笑ましい。

    そして主人公がフィールドワークのために通う老人ホームの、三癖も四癖もある(^ ^; お年寄り達のキャラが良い(^ ^ 敵役の設定も見事。敵対関係から徐々に主人公を認め始める、

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    2021年11月30日
  • 紅のアンデッド 法医昆虫学捜査官

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    ミステリ作品を読んでいると、「残りのページ数こんだけしか無いのに、今さらここでこんな展開が!?」と思わされることが良くある( ^ ^; が、この本では正反対のことが起きた(^ ^; まだこんなにページが残ってるのに、こんなに早く犯人が捕まっていいんかい!? と(^ ^;

    が、そこは川瀬氏、周到な展開が準備されている。緩急自在な文章で、息をもつかせぬ展開や、お馴染み昆虫学者のおとぼけシーン、手に汗握る危機一髪のシーンなど、ジェットコースターのように上がり下がりが激しい(^ ^

    最後まで読むと、初めてタイトルの意味が分かるのは、このシリーズの他の作品と同様。本当にこの人の作品は、タイトルから内

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    2021年11月30日
  • よろずのことに気をつけよ

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    法医昆虫学シリーズにハマったので、ここでデビュー作に立ち返ってみた(^ ^

    基本的な「芸風」は、当たり前だが同じで。「生意気な若い女とおっさん」「伝奇的要素」「読み進むにつれ事件の全貌が判明」「綿密な下調べによるディテールの描写」「手に汗握る危機一髪シーン」など、虫博士シリーズに通底する様式はすでに本作ででき上がっている、と言える。

    本作は「呪い」がテーマなので、当然「伝奇的要素」は満載。主人公も呪術を中心として風俗習慣を研究している学者。読み進むうちに、「いつ仕事してんだよ、こいつ」などとツッコみたくはなるが...(^ ^;

    何十年もかけた「呪い」を繙くうちに、時代的にも地理的にもかな

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    2021年11月11日
  • 潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官

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    読後まず考えたのは、何故このタイトルににしたのか、ということ。「アニマ」とは、「男性の無意識下に存在する女性性」みたいなものだと思っていたので...

    が、調べてみたら、上記は「ユング心理学用語」だそうで、辞書を見るとまず第一義に「霊魂・生命」などとあって、納得。

    本作は、同シリーズの他のどの作品よりも「伝奇的」な色合いが濃い。警視庁刑事が主役なので、舞台は当然東京都であるが、今回は伊豆諸島にあるという設定の架空の島が舞台。さほど大きくない島の濃ゆい人間関係と、昔から流刑地として「使われて」いた島独自の文化や風習。そこに現代的な若者の価値観が絡み合い、事件をとても複雑にしている。

    本シリー

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    2021年11月03日
  • メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官

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    ドハマリしております(^ ^;

    今回も、かなり猟奇的な事件で、しかも舞台が東京都は言え田舎の山の中(たぶん架空の地名だが)。関係する人間も限られていて、その分関係性が濃くて一筋縄ではいかない。

    かてて加えて村人がかなりの変人揃い。それぞれに色んな事情を抱えているのは分かるが、何とも「お近づき」になりたくない人々がぞろぞろと(^ ^; また今回岩楯刑事の「相棒」となるのが、地元警察で山岳警備隊員も兼ねる若者で...これもまたいい意味で「田舎モン丸出し」で(^ ^ より「閉鎖された社会の異常性」を際立たせるのに役立っているような(^ ^;

    例によってグロいシーンは容赦ない(^ ^; 森の中で

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    2021年10月27日