川瀬七緒のレビュー一覧
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川瀬七緒『スワロウテイルの消失点 法医昆虫学捜査官』講談社文庫。
シリーズ第7弾。
シリーズ最高傑作と言って良いくらいに、非常に面白い。今回は法医昆虫学者の赤堀涼子が冒頭から終盤まで八面六臂の大活躍を見せる。謎に包まれたストーリーは終盤に一気に加速し、岩楯祐也と深水彰のコンビが絶体絶命の危機に遭遇する。その危機を救ったのは……
東京都杉並区で男性の腐乱死体が見付かり、赤堀は法医昆虫学者として初めて岩楯刑事と共に司法解剖に立ち会う。ところが、同席した岩楯と相棒の深水、高井戸署署長、鑑識課長らが遺体解剖の最中に発疹や出血、痒みに襲われ、パニックとなる。感染症の疑いもある中、赤堀は痒みの原因が日本には存在しないはずの小黒蚊であることを突き止める。
また、殺害現場からは珍しい毒蜘蛛も見付かり、赤堀と岩楯らと蜘蛛の侵入経路と生息場所から犯人に迫ろうとするが……
そして、さらに謎を呼ぶカラスの死骸とツバメの巣……
定価902円
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購入済み
法医昆虫学という分野が新鮮でとても面白く読みました。虫が苦手だと少し辛いかもしれないけれど、登場人物のキャラもいいし、ストーリーが面白いのでおすすめです。
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Posted by ブクログ
前作に引き続き、一息に読んでしまいました。
地道な警察の捜査のなかで、犯人につながる手がかりがない、そんな袋小路に光を差し込ませる法医昆虫学の知見は、読んでいてワクワクさせられます。
赤堀と岩楯のコンビも健在です。
今回は、岩楯の相棒が別の刑事になっていますが、捜査を通して人として、また刑事として成長してゆく姿を、これからも応援したくなります。
赤堀先生と岩楯刑事の関係性がどう変化してゆくのか(妻帯者である岩楯刑事がどうするのか)という所もきになります。
相変わらず、単独行動が響いてピンチに陥る赤堀先生ですが、持ち前の負けん気と昆虫の知識、そして岩楯の助けで今回も大手柄でした。 -
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ネタバレ2020/10/16
めちゃくちゃおもしろいやん。
相変わらず悪人の人物像に容赦がなくて痺れる。
こういう身近にいるかもしれないサイコパスは怖いよね、って書こうとしたけどさすがにこのレベルはいないか。
理解できない怖さを感じることはたまにあるけどサイズが桁違い。
そして一花。
藪下さんがうまいことやらないと一花がホントに始末しちゃうという怖さがある。
そんなことさせられないものね。
ドーベルマンを支配した場面も子供に大人気だった場面も魅力全開。
藪下さんに「私のことが心配ですか?」って聞いてニヤニヤしてるのもめちゃくちゃかわいいやん。
人付き合いに悩んでる様がせつなくて嘘でも「今のままでいいんやで」って何度も言いたくなるよ。
でも藪下さんの気持ちもわかる。危ないからね。
でも少なくとも私は大好きやで。
藪下さんもかっこよかったな。
二回も体張って一花を助けたよ。
川瀬さんの本全部おもしろいけどストックなくなって悲しい。
浴びるほど読みたい。 -
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ネタバレ序盤、動きの鈍い展開にあまり読む手が進みませんでしたが、中盤、赤堀の過去が垣間見えるあたりから一気に読む速度が加速。このシリーズで初めて(多少なりとも)他人事ではない感がでて来、もしかしてこの事件は赤堀の過去ともつながりが!?とボルテージが急上昇。
結果的につながりはなかったのですが、独特な隣人関係やアルコール依存症、ヴィーガンなどのいろんな要素が絡み合いつつも、うま~く事件解決に流れていく展開はとても楽しめました。また、今回は珍しく真犯人とその関係者のつながり予測が(ちょっとだけど)当たったりもしたので、妙な達成感も加わって満足度が飛躍的に高まった気がしています。
あと、食品添加物として蚕のフンやらビーバーの分泌液やらが使われてるという話で皆があたふたするところがツボでした。同時に、もしかしたら私が普段食べてる食品にも入ってるのでは……と思うと他人事ではなく、とても興味深いエピソードでした。このシリーズならではのネタだと思うので、今後も定番化してほしいと思ったり。 -
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川瀬七緒『紅のアンデッド 法医昆虫学捜査官』講談社文庫。
毎回、楽しみにしているシリーズの第6弾。それにしてもよく昆虫のことを研究しているなと感心する。昆虫の生態をヒントにした事件解決はもう見事と言うしかない。
主人公の法医昆虫学者の赤堀涼子は、科捜研を再編成した法医昆虫学と犯罪心理学、技術開発部が統合された新組織の『捜査分析支援センター』に配属され、大学の研究室と掛け持ちしていた。
事件は東京都内の古民家を起きた。住人の老夫婦と来客の3人の切断された左手小指とおびただしい血痕を残し、3人の行方は1ヵ月経っても不明。法医昆虫学者の赤堀は小指の昆虫による食害状況から死亡推定時刻を絞り混み、新たに『捜査分析支援センター』に加わったプロファイラーの広澤は20年以上も前の事件との類似性を指摘する。
なかなか捜査が進展しない中で岩楯警部補は、相棒の鰐川と事件現場を訪れ、近所の訊き込みを始めるが……
事件の真相は如何に。犯人の正体は……
そして、明らかにされる自由奔放な赤堀の悲惨な過去……
本体価格840円
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Posted by ブクログ
素晴らしい作品。その一言に尽きる。
民俗学の謎を追い求めるロマンをしっかり満たしてくれ、現代から将来への課題である介護についてもしっかり描写されている。
とりわけ印象に残ったのが老人たちを生き生きとコミカルに描いている点。作品全体が暗くならずに済んでいる。
この本で出てくる様々な課題、介護も民俗学も家庭問題も終わりは見えないという点で、グループホームがこれからどうなっていくか、結局ルリ子が見たものは何だったのか、大地の家庭問題・将来はどうなるかということに詳しく触れられていない。その辺はやや現実的だが彼らの未来は明るいだろうとの印象で読み終わることができた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2020/3/4
このシリーズもはや中毒。
お気に入りのシリーズはゆっくり大事に読む主義なのに止められなくてすぐ次を読んでしまう。
そしてその間隔がだんだん短くなってる。
今回は外来種の凶暴なアリ。グロさは控えめ。危険度は高め。
おなじみのウジ君たちが出てこなくて寂しかったりする。
岩楯さんが後輩の相棒を背中で諭すとこがめっちゃかっこいい。
今回の相棒はついにダメな人かと思いきや最終的に良さを引き出して彼の未来も楽しみになった。
ワニくんがちょこっと出てきたのも得した気分。
幼稚園のキモい女に罰が当たるとこが見られなかった。残念。
記者とか犯人とか幼稚園の女とか、何の同情の余地もないクズが出てくるのも特徴かな。
いるもんね、クズ。残念ながら。
本を閉じた瞬間から次が読みたくなる。
もう読んでしまおう。そしてもう1回頭から読み返そう。手配。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2020/2/21
そろそろ飽きるかと思ったけどとんでもない。
天才やな。
ここへ来てものすごい犯人像出してきた。
ゾッとしすぎて笑ってしまったわ。
無罪放免になるかもしれないけど大丈夫なん?今後どうなるん。
悪意を持って人に害をなすタイプじゃないけど悪意なく何でもやるから予測不能のヤバさよね。
んでそれ人間じゃないとアカンか?
美少年を浄化するためやったら人間じゃないとアカンのか。
でもそれじゃない浄化の仕方がいいよ。
壊れた人が壊れた人を治そうとするの怖いよ。
初めましての恐怖感やったように思う。
このシリーズ、岩楯刑事の名言も楽しみで。
今回は「幼稚な万能感に酔ってるんじゃねぇぞ」だね。
気持ち悪さを一言で表してる。素敵。
赤堀先生の奇行ハイライトはウジの雨だな。すごい。
そして前作の乾燥蟻はいまだに時々思い出して噴き出す。
日々に笑いをもたらしてくれて本当にありがとうと言いたい。
ウジやら腐乱死体やらできっと無理だけど実写化するなら岩楯刑事は江口洋介がよいと思うー。
赤堀先生はもうちょっと考える。
ボーンズやったんやから日本でもやってもいいやん。