原田宗典のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレどんだけぶりだろう、ハラダムネノリ
学生の頃大好きだったんだ
劇団も見に行ったな〜(遠い目)
本作の主人公が
その頃作者に持っていたイメージと重なって
読みながらなんだかしんみり
隣のほったらかされてる子供達を
助けてあげるオジサン
誰が書くかで
これ全然違う話になりそうだし
どこに焦点当てるか
誰目線かでも感じ方も変わりそうだけど
なにしろハラダムネノリだもの
信じて読める
お願いだから
嫌な話にならないで
オジサン酷い目に合わせないで
と祈るような気持ちで読み進めた
ネグレクトかと思われたけど
お母さんも悪い人間ではなかった
優しさや心遣いがちゃんと
人を助けて報われてよかった
-
Posted by ブクログ
「やや黄色い熱を帯びた旅人」から個人的原田宗典ブームのときに購入した1冊。
甘たるいような男女の短編集かと思っていたけど、表題作以外はミステリー?サスペンス?の要素が強くて、自分が思っていた著者のイメージと異なるが面白かった。
著者の書く繊細な心理描写、人の、特に男女のやり取りの生々しさはすごい。世の中の多く男性がおそらく思っているが、口にしないことがたくさんあったと思う。言っちゃダメ・思っちゃダメでしょ!とひやひやした。表題作は、文章の読点・句読点・改行が少し変で、その部分から考えが溢れ出てくる雰囲気を感じた。パン屋もこの二人も優しくって少しばかで、愛くるしいと思えた。今風にいうとエモいん -
Posted by ブクログ
放蕩生活に身をやつした主人公の長坂誠は、今や65歳。
なんとか放蕩生活から逃れようと、心機一転東京へ出てきた。
そこで派遣社員として物流倉庫のフォークリフトの運転手として職を得て、今に至っている。
経済的には楽ではなく、住まいは築40年を過ぎたボロアパートで、家賃が3万8千円の6畳一間の時代に取り残されたような住まいだった。
ある日、共用スペースに置いてある洗濯機の水道栓から、隣の部屋に住んでいる少女が水を汲んでいるところに誠は遭遇する。
事情を少女に尋ねると、ガス、水道、電気が止められていると言う。
20日前、直ぐに帰るからと言って1万円を残して出掛けたきり、母親が未だ帰ってきていないと言 -
Posted by ブクログ
表紙のデザインの色とタイトルを見て、
希望を感じる話だとは、あまり思わないだろう。
65歳の自分はもうおじさんではなく、おじいさんだと人生を半分諦めてしまっている主人公、長坂誠が、母親に置き去りにされてしまったアパートの隣人の姉弟を、親切(お節介)に世話する物語。
自分の辛い境遇はさておき、姉弟のために奔走する。優しい、優し過ぎる。こんないい人いないだろう、と思うほど彼は優しい。
やがて彼の優しさに姉弟は心を開き、特に自閉症の弟は、好きな書道で才能を開花させる。
最後の方は話が、多少、支離滅裂になっているようにも思うが、お伽話のような展開で、道が開かれていく希望のラストが心地良い。
以前、著者 -
Posted by ブクログ
何年ぶりだろう、著者の本を読んだのは。
著者の書く、優しくってちょっと不器用な感じの登場人物が好きで、どこかふんわりとした雰囲気の物語が好きで、気に入って頻繁に作品を手にしていたのはどれほど前だったか。
著者の率いる劇団の舞台を見に行って、握手会?サイン会?そんなのにも参加した覚えがある。
事件があってからずっと、作品に触れる機会がなく、いつしか私も小説を読むことがめっきり少なくなってしまっていた。
昨年、新刊が出たと知って懐かしくなり、予約して読んでみたのだが。
ああ、そうだった、こんなふうに物語を書く人だった。読みやすくて入りやすくて、ふわっと心を温めてくれるようなお話。
ほぼ一気読みで読 -
Posted by ブクログ
(装丁原研哉 装画長岡毅)
主人公長坂誠は自らのこれまで65年を不甲斐ないものと感じて日々をやり過ごしている。
東京郊外小平市の外れにある住まい「さくら荘」は築40年。旧態然とした設備ゆえに破格の家賃にもかかわらず住人がいるのは六部屋のうち二部屋、長坂と23号室に住む母子のみ。
23号室の母親が失踪。13歳の姉と自閉症の弟10歳に食べ物、飲み物を差し入れ、部屋に招きカレーライスを共に食べることとなって長坂誠の日々が一変する。長坂の59歳になってからの再上京を助けたまにメールで連絡をくれる二人の友人が著名なグラフィックデザイナーと弁護士。
かつて志半ばで自らの才能のなさを自覚して見切りをつ -
Posted by ブクログ
ネタバレ海の短編集を読んでみた。
12個の短編。短いので、サクサク読める。
ほとんどが日本ではないどこかの話なので、すごく不思議な感覚になる。
日本ではないけど、主人公は日本人なので周囲の言葉は「片言の日本語」だったり、「全く分からない言葉」だったりする。
広がっている世界は日本にいたらおそらく体験することはないだろう世界だけれども、「地球のどこかにはある」という世界。
それでいて、お話しは完全に非現実で、幻想的なネタが詰め込まれている。
一番気になったのは、「黒魔術」と言う話。
お店の人が「高い」と言って示した値段に「買えない」と答えたはずなのに、呼び止められもせず、放置されて苛立った主人公が、