原田宗典のレビュー一覧

  • 十七歳だった!

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    久しぶりに笑いたくなって、再読。
    初めて読んだのは20歳そこそこで、弟や母も読んで大笑いした。大学生の間に何回か読んだはず。
    今回はその20年後の再読。こんなハイテンションだったかなぁと文調に面食らいつつ、そのうちぷっと笑ってしまう。
    あーでも、高校生の頃なんて大部分忘れちゃったなぁ。20歳の頃はもっと身近に思えたのかもしれないけど。
    またきっと読むと思う!

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    2020年01月10日
  • スバラ式世界

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    ネタバレ

    高校時代の友人のオススメ。
    集英社ナツイチの文庫目録を見ていて、いくつか見繕ったうちのひとつ。
    初めて、原田宗典さんの本を読んでみた。

    「~である」口調と砕けた口調がうまくミックス。
    自分でツッコミも入ったりして、冷静な視点も忘れない。
    毎日、劇的ではなくても、非日常的ではなくても、自分なりの視点を持つことによってこんなに世界は面白いものになる。
    ショックな出来事、嬉しい出来事、アラララな出来事、周りをぐるっと見てみると、たくさんの事柄が散らばっている。

    お医者さんがらみのイターイ話は想像すると、ヒィィと怖くなる。
    病院がもともと苦手な私はさらに「なるべく病院のお世話にはならぬよう気をつけ

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    2019年05月22日
  • 〆太よ

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    東洋一がバッティングセンターで鈴木使命太,〆太に会う所から話が始まるが,〆太は盲目だが非常に感が良い.洋一はハッパできめて自堕落な生活をしていた.中学時代に金田香に胸をときめかせたが,卒業時に小さな事件があった.大学時代に遊び人の西田に雀荘で会い,話が展開し始める.〆太は永福町の豪邸に住んでおり,洋一の来訪を歓迎してくれる.洋一は西田の指南で裏ビデオの商売をやるが,その過程で金田香を見つけ,西田に取り持ってもらって再会する.西田は時折表れて,話題を提供するが,オウム真理教の覚醒剤事件は村井が出てきて,楽しめた.その過程で〆太の父が凄い奴だということも判明.話の展開が急で予想がつかないところが非

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    2018年12月26日
  • 東京見聞録

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    普段遊びに行く場所ではなく、ちょっとディープな東京の珍スポットを体当たりで経験した1冊
    渋谷や新宿、神田、原宿など定番の街から昔ながらの街まで、そういう見方があったか!?
    と・・
    笑いながら読んでしまう1冊

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    2018年10月28日
  • スバラ式世界

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    先日飲んでいたときに話にあがって読んでみた一冊。文章のテンポがよくて、さくさく読める。そして展開がおもしろくて、電車の中で笑いをこらえながら読んだりしてました。こういう文章書けるようになりたい。そして、プーケット島やピナクルズツアーのようなまだ経験したことのないおもしろそうな体験はいつか自分も行ってみたい、という気にさせてくれました。気負わずに時間つぶしのときとかに読む一冊として、いい気分転換になるかなと思いました。

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    2017年04月10日
  • どこにもない短篇集

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    短編集には人の好みに合うものと合わないものがはっきりしやすいがこれも結構人を選ぶ。自分は大好きなやつ。

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    2017年01月27日
  • 十七歳だった!

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    初!原田宗典さんのエッセイです。いやぁ、全ての話が面白かった。高校生の頃、私の周りの男子もこんなにバカだったんでしょうね。笑。話自体はかなり前の話ですが男子高校生の生活は今も昔も変わらないと思います。青春のキラキラした一ページがこの本には詰まっています。馬鹿げた事件も今となっては青春ですよね^^男子高校生・・・私も一度経験してみたいです!

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    2016年09月25日
  • メメント・モリ

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    うう、辛い…。書いてる過程も、どんどん飛んで行く話題も、当然病気の話もとてもよくわかるので身につまされつつ、それでもばっと読み終えてしまいました。
    彼がいつかまた美しいお話をかけるよう、願ってやみません。

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    2016年09月01日
  • メメント・モリ

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    ノンフィクション?フィクション?・・・どっちにしても笑えないんだけど~w
    そして、回想があっちへいったり、こっちへいったり・・・なんだか夢か現かという感じの不思議さです。
    昔、大好きでよく読んだんだよね~。
    もう、買い漁ってた感じ。
    鬱病で書けなくなったのは知ってたけど、自殺未遂までしてたとは。。。
    おまけに、麻薬で逮捕でしょ。しかも不倫までしてたとは。
    そりゃ、家庭も崩壊するわなぁ・・・。(してはいないみたいだけど)
    楽しみに読みだしたものの、最初のうちは、むーん・・・ダイジョブか、ハラダさん?という感じで危ぶむ。
    で、行きつ戻りつみたいな不思議な雰囲気にハマり・・・ラストがよかったんですよ

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    2016年04月12日
  • メメント・モリ

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    メメント•モリ=死を想え
    なるほど。筆者の壮絶な(?)生き方から必然に出てくる言葉であろうか。
    長編小説と言われながら実は身近にいた怪しい人間達の短編小説ではないかと想う。もちろん本人も含む(笑)
    ドラッグの場面ではタイムリーに某清原選手を思い浮かべる。川端康成もヤク中で自殺したのは本当なのか。色々興味深い話で一杯な素敵な私小説。

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    2016年02月21日
  • メメント・モリ

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    大学生の頃、原田宗典の本を読みまくっていました。
    いつからか、著者の新しい本を見かけなくなり、ただ他にも好きな作家さんはたくさんいたし、他の本もたくさん読んでいたので、あまり気にもしないまま時が流れ、わりと最近、著者の身に起こっていた病気や逮捕の状況を知って、驚いていたところでした。
    そして、ものすごく久しぶりに出たこの新刊の存在を知りました。
    長編小説となっていますが、私小説という感じ。
    順序だったストーリー性のあるエンターテイメントという感じではなく、例えるなら、夜眠れない時になんとなく昔の出来事を、時系列バラバラで思い出すままに思い出して振り返っている時のような、そんな感覚。
    そしてやっ

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    2015年12月26日
  • 十七歳だった!

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    買ったのはいつか思い出せないほど前に手に入れた本。
    新しく読む本が無かったので、すごーく久しぶりに読んでみた。

    面白い!
    バカだけど本人は一生懸命で、甘酸っぱいような青春時代。正に17歳のドタバタもがきながら精一杯楽しく過ごす男子高校生。

    久々に読んでこんなに面白いと思うなんて思わなかった!
    原田宗典さんはこれ以外にも読んだと思うけど、やっぱりコレが最高傑作かなぁ。

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    2015年06月01日
  • 優しくって少し ばか

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    短編集。
    優しくって少し ばか
    題名がいい。話もいい。
    一部の人にだけウケる映画みたい。


    男性側から見た女性と男性の違い。
    その違いがわかるけど理解できない。
    そんな短編集。
    怖いわホント。

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    2014年09月19日
  • スバラ式世界

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    【本の内容】
    ああっ、ボクはこんなに注目されちゃってるぅ!

    超自意識過剰人にして、大胆不敵な小心者のハラダ君が、極度の緊張のあまり、ドツボにはまっていくヒサンなお話の数々。

    初めてのデートで。

    高級ホテルで。

    床屋から始まって歯科、皮膚科、眼科、人間ドックをめぐる世にも涼しい医者大験。

    何でもないフツーの日々を、ちょっと痛くて、怖くて、笑える非日常へ誘うエッセイ集。

    [ 目次 ]
    スバラ式世界
    世にも涼しい医者物語あるいは血も凍る体験
    東京トテチテタ月報
    雑文天国

    [ POP ]
    こんなに自分の恥ずかしいことを面白おかしく書ける作家は他にいないといっても過言ではないと思います。

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    2014年09月02日
  • 東京困惑日記

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    お堅い本を読んだ後に脳内をニュートラルにするのには原田くんがちょうど良い(笑)
    世代的にはちょっと上にあたる原田くんであるが、言葉のセンスというか文体というかトホホなストーリーがボクには絶好球のストライクなのである。

    なにせ、いい大人であるにもかかわらずビローな話をここまでパンパカパーン!と書き切れる潔さがたまらない。

    本作は、そんな原田くんの中学・高校・大学といった学生時代のトホホなエピソードを綴ったエッセイである。
    人前では読めません(笑)

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    2014年08月27日
  • 十七歳だった!

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    『男子』というものは、いったいいつになったら心の底から大人になれるのだろうか?
    もちろんいつまで経ってもこどものままだとただのおかしな人になってしまうので、歳とともに社会性を学んでそれらしく振る舞うようになるイキモノではあるが、心の底では『こども』の部分が抜け落ちない。
    『男子』たるものそういうイキモノなのではあるまいか?
    かくいうボクもいまだにうちの相方さんからは「おまえはいつになったらおとなになるのだっ!」と日々叱咤激励を受けて、エヘヘと受け流している日々である。

    そんな男子のこどもらしさが爆発するのが思春期の小難しい頃合いの男子である。
    本書はそんな時代のなかでも17歳前後というおバカ

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    2014年08月03日
  • 家族それはヘンテコなもの

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    キングオブエッセイによる代表作、と言っていいのか。家族、青春、恋愛など、多岐にわたって描かれる軽快なエッセイ集。この文体が読みにくいというのなら、どんな文章も読めないでしょう。男が家族をテーマにエッセイを書く場合、ダメオヤジになりきって書くことで、周りの面白さが更に際立つという典型である。2013年に覚醒剤所持で逮捕されてるそうなので、恐らく一般書店からは消えたかもしれませんが、あいにく古本屋にはたっぷり置かれているのが原田作品であります。事件ウンヌン関係なく面白いものは面白いという人には、間違いなくオススメです。今後は中島らもみたいなスタイルで行くのかねえ。

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    2014年05月20日
  • 見学ノススメ

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    読書録「見学ノススメ」4

    著者 原田宗典
    出版 講談社

    P48より引用
    “新劇にしろ純文学にしろ「自分は正しい、客が悪い」と言い始
    めたとたんに、その分野は凋落の一途を辿っているのである。”

     コピーライター、小説家、エッセイスト、劇作家と多方面で活
    躍する著者による、主に東京都内の見どころを見て回った一冊。
     原宿の占い喫茶から京都や大阪まで、大人の社会見学が描かれ
    ています。

     上記の引用は、新宿末広亭という寄席を見に行った時の締めの
    一文。自分の精進が足りないことを人のせいにせずに、日々しっ
    かりと頑張りたいものです。しかしまぁ、なかなかに難しいこと
    だとは思いますが。
     面白そ

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    2013年10月21日
  • 旅の短篇集 春夏

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    ジェットストリームで読まれていたという、すべてが二ページにおさまる不思議なお話。彼の話、好きなんだけどなぁ、まさか逮捕されてしまうとは…

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    2013年09月11日
  • 自選恐怖小説集 屑籠一杯の剃刀

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    ネタバレ

    短篇集です
    「恐怖小説」などと書いてるけど,原田宗典にたぶんガチの怪奇現象みたいなのは書けない.そういうわけで,「いやな音」はあんまりおもしろくない.「いわくつき」の「いわく」を具体的に読者に想像させないと怖がれない.
    原田宗典が書くのはそういうのじゃなくて,もっとドギツイ程の人間っぽさ.一番最初の「ミズヒコのこと」がまさしくそれ.「ポールニザンを残して」なんかは,ムリにホラーとしてのオチを付けなければ,ほんと,サリンジャーの短編みたいですごく好きだった.
    最後の「屑籠一杯の剃刀」はいずれも葉介なる人物が年齢を変えて主人公として登場するいくつかの物語.最後の「西洋風林檎ワイン煮」は世にも奇妙な

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    2013年08月23日