原田宗典のレビュー一覧
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何年ぶりだろう、著者の本を読んだのは。
著者の書く、優しくってちょっと不器用な感じの登場人物が好きで、どこかふんわりとした雰囲気の物語が好きで、気に入って頻繁に作品を手にしていたのはどれほど前だったか。
著者の率いる劇団の舞台を見に行って、握手会?サイン会?そんなのにも参加した覚えがある。
事件があってからずっと、作品に触れる機会がなく、いつしか私も小説を読むことがめっきり少なくなってしまっていた。
昨年、新刊が出たと知って懐かしくなり、予約して読んでみたのだが。
ああ、そうだった、こんなふうに物語を書く人だった。読みやすくて入りやすくて、ふわっと心を温めてくれるようなお話。
ほぼ一気読みで読 -
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(装丁原研哉 装画長岡毅)
主人公長坂誠は自らのこれまで65年を不甲斐ないものと感じて日々をやり過ごしている。
東京郊外小平市の外れにある住まい「さくら荘」は築40年。旧態然とした設備ゆえに破格の家賃にもかかわらず住人がいるのは六部屋のうち二部屋、長坂と23号室に住む母子のみ。
23号室の母親が失踪。13歳の姉と自閉症の弟10歳に食べ物、飲み物を差し入れ、部屋に招きカレーライスを共に食べることとなって長坂誠の日々が一変する。長坂の59歳になってからの再上京を助けたまにメールで連絡をくれる二人の友人が著名なグラフィックデザイナーと弁護士。
かつて志半ばで自らの才能のなさを自覚して見切りをつ -
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ネタバレ海の短編集を読んでみた。
12個の短編。短いので、サクサク読める。
ほとんどが日本ではないどこかの話なので、すごく不思議な感覚になる。
日本ではないけど、主人公は日本人なので周囲の言葉は「片言の日本語」だったり、「全く分からない言葉」だったりする。
広がっている世界は日本にいたらおそらく体験することはないだろう世界だけれども、「地球のどこかにはある」という世界。
それでいて、お話しは完全に非現実で、幻想的なネタが詰め込まれている。
一番気になったのは、「黒魔術」と言う話。
お店の人が「高い」と言って示した値段に「買えない」と答えたはずなのに、呼び止められもせず、放置されて苛立った主人公が、 -
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ネタバレ昔通っていた予備校の先生のオススメの本の一つにあったので読んでみました。
<あらすじ>
主人公のショウジショウイチは劇団21世紀少年の役者(といっても実態は裏方や通行人役などをする奴隷)。
本書は3章構成になっていて、それぞれショウジショウイチを中心に劇団員との関わりが描かれる短編連作集なのである。
1章:
元劇団員でショウジショウイチと同期だったクスコちゃんの引越しのお手伝いをする話。
2章:
劇団の看板役者、三島さんが失踪したのでショウジショウイチが探す話。
3章:
新人奴隷のカンパチ青年と劇団内の公演に向けて二人芝居を練習する話。ショウジショウイチと一時期関係のあった真知ちゃんが -
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ネタバレ高校時代の友人のオススメ。
集英社ナツイチの文庫目録を見ていて、いくつか見繕ったうちのひとつ。
初めて、原田宗典さんの本を読んでみた。
「~である」口調と砕けた口調がうまくミックス。
自分でツッコミも入ったりして、冷静な視点も忘れない。
毎日、劇的ではなくても、非日常的ではなくても、自分なりの視点を持つことによってこんなに世界は面白いものになる。
ショックな出来事、嬉しい出来事、アラララな出来事、周りをぐるっと見てみると、たくさんの事柄が散らばっている。
お医者さんがらみのイターイ話は想像すると、ヒィィと怖くなる。
病院がもともと苦手な私はさらに「なるべく病院のお世話にはならぬよう気をつけ -
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東洋一がバッティングセンターで鈴木使命太,〆太に会う所から話が始まるが,〆太は盲目だが非常に感が良い.洋一はハッパできめて自堕落な生活をしていた.中学時代に金田香に胸をときめかせたが,卒業時に小さな事件があった.大学時代に遊び人の西田に雀荘で会い,話が展開し始める.〆太は永福町の豪邸に住んでおり,洋一の来訪を歓迎してくれる.洋一は西田の指南で裏ビデオの商売をやるが,その過程で金田香を見つけ,西田に取り持ってもらって再会する.西田は時折表れて,話題を提供するが,オウム真理教の覚醒剤事件は村井が出てきて,楽しめた.その過程で〆太の父が凄い奴だということも判明.話の展開が急で予想がつかないところが非