あらすじ
結婚式にでかければ、新婦の姿と愛娘がダブって見え“ムムム……お父さんは許しませーん。あんなに可愛かったのに。そりゃないぜセニョリータ”と、訳のわからない感情に右往左往。たまの休みに家族そろって八ヶ岳に遊びに行けば、自分の持っていた三千円とカミサンから奪い取った二千円の計五千円を手付けに、総額二千百万円の別荘を衝動買い。そんなナイスな男ハラダ君。その彼が人生における三大不思議恥ずかしである家族・恋愛・青春について語る。
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Posted by ブクログ
楽にせよ絵画にせよ文学にせよ、世に言うアーティスト・文化人はその作品でかつてこれまでに多くの人々を魅了してきた。メロディーの美しさや色彩感覚、言葉の響きなどは、それぞれの芸術家一個人の人間性から生まれてくるものだと思う。それだけに、多くの人を惹き付ける作品を生み出す芸術家は、それだけ魅力的な人格を有しているのではないだろうか。と、まあ堅苦しいこと書いてみたけど、これって結構真実だと思う。曲はいいなあと思うアーティストでも、ライヴのMCとかでキライになっちゃうこととかあるしね。
この作品を読むと作者の人情味というか温かさがひしひしと伝わってくる。普段おどけた語り口で話が進むぶん、ときおり顕われる人情味を秘めた鋭さにはっとさせられる。多少なりとも現実を脚色しているのだろうが、作者の人柄がよく出ている作品。家族編、恋愛編、青春編に分かれている。
千の言葉よりも、一球のカーブ。
これだけで息子というのは父親を尊敬してしまうものである。
やっぱカッチョ悪い恋愛をいくつもしないと、人間の輪郭がしっかりしてこないのではないか、というのがぼくの持論である。
こういう二人を祝福しない神様なら、そんなものはこっちからお断りである。
愛があっても、どうすることもできないことが世の中に存在するのだと悟るべきである。
Posted by ブクログ
キングオブエッセイによる代表作、と言っていいのか。家族、青春、恋愛など、多岐にわたって描かれる軽快なエッセイ集。この文体が読みにくいというのなら、どんな文章も読めないでしょう。男が家族をテーマにエッセイを書く場合、ダメオヤジになりきって書くことで、周りの面白さが更に際立つという典型である。2013年に覚醒剤所持で逮捕されてるそうなので、恐らく一般書店からは消えたかもしれませんが、あいにく古本屋にはたっぷり置かれているのが原田作品であります。事件ウンヌン関係なく面白いものは面白いという人には、間違いなくオススメです。今後は中島らもみたいなスタイルで行くのかねえ。
Posted by ブクログ
以前ルームメートになってもらった、タミさんが、日本からお土産として持ってきてくれました。
「何でもいいから本をください」って言うお願いは、結構残酷でしたね、曖昧すぎて。
それでもこんなに面白い本を持ってきてくれて、本当に感謝です。
こういうエッセイ調の本は自分では絶対手に取らないので、たまには他人に選んでもらうのもいいですね☆
ちなみにもう一冊の、ビート武著の本はあまりにつまらなくてタイトルすら忘れました。すいません。
内容は著者の家族について、多分どの家庭にもあるあるwwwという内容が、面白おかしくかかれてます。
普通のことをこれだけおかしく書ける著者の才能は大したもんです。
はるぴーもかなり笑ってました。
アメリカ一週旅行の1/3行程を救ってくれた、価値のある一冊です。
Posted by ブクログ
久しぶりに原田さんのエッセイ読んだ。カオルコさんも書いてたけど、かっこわるいところから逃げないでそれを書けるっていうのはすごくかっこいいなあって思う。