原田宗典のレビュー一覧

  • 優しくって少し ばか
    どれも技巧的な側面が強い作品。処女作品集なのだがそうとは思えない品質の高さである。表題作は地の文に意匠が凝らされていて、読みづらいようでいてついつい読み耽ってしまう文章。内容もコミカルで良い。デビュー作のひとつ「ポール・ニザンを残して」がとても気に入っている。
  • 優しくって少し ばか
    短編集は、作者の技量が問われる。
    コンパクトにまとめる技量もそうだが、限られた字数の中でいかにして厚く、重みのある作品に仕上げるか。
    僕は短編集というものが嫌いだ。
    でも彼は短くとも、それがたとえ3ページのものでさえ
    作品の中に重みを与え、僕らを熱くしてくれる。

    彼は、いい。
  • しょうがない人
    この人の作品は柔らかい。
    それはまるで柔軟剤で洗いおとしたてのバスタオルみたいだ。
    というのは冗談で。
    作中の主人公の思考回路や周囲に対する視点、
    これらが僕と酷似しているから気持ちいいんだろう。
  • しょうがない人
    1作目の「メロンを買いに」が特にいい。
    絶妙な憂鬱さと明るさが漂っていて、じんわりと感動できる作品。
  • 家族それはヘンテコなもの
    楽にせよ絵画にせよ文学にせよ、世に言うアーティスト・文化人はその作品でかつてこれまでに多くの人々を魅了してきた。メロディーの美しさや色彩感覚、言葉の響きなどは、それぞれの芸術家一個人の人間性から生まれてくるものだと思う。それだけに、多くの人を惹き付ける作品を生み出す芸術家は、それだけ魅力的な人格を有...続きを読む
  • スバラ式世界
    面白すぎる!!
    飾ってないのが素敵。
    かっこつけたいんだけど、うまくいかないんだよね的な。
    笑い転げる。
  • はたらく青年
    そういえば国語の教科書に、死を題材にしたこの人の話が載っていた。
    ちょっと不思議なお話だった気がする。

    そのとき、この作者の紹介文があったのだけれど、高校でわたしの大好きだった国語の先生はこの人のことこきおろしていた。
    「軽い」って。ばからしいって。

    さて、この作品はそんな作者の、若いころを振り...続きを読む
  • 旅の短篇集 春夏
    TOKYO FMの「ミッドナイト・オデッセイ」として放送されたものを小説にまとめた短篇集。


    たった2ページにおさめられた、旅のおはなし。


    風に凪ぐ、湖の水面も見ているような感覚に心が陥る。

    ずっと、手元に置いておきたい本。



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    ...続きを読む
  • 海の短篇集
    アジアかポリネシアか、そんなリゾート地の海を舞台に、観光客である主人公が体験したちょっと霊的な話の短編集。TOKYO FM「ジェットストリーム」用に書かれたシナリオの中から選ばれた小話に加筆したもの。どの話も結末はなく不思議な体験のままおわることで、淡々とした雰囲気を作り出している。ちょっと池澤夏樹...続きを読む
  • 十七歳だった!
    原田さんのエッセイのなかでも面白い方だと思います。
    思春期特有の異常な自意識。思い当たる節あるある。
    若いってこわいぞ!
  • スメル男
    原田作品で初めて読んだ長編小説。

    荒唐無稽で、明るくて、ワクワクして、そんな冒険活劇みたいな作品ですが妙に現実的で、切ない場面もあるのが一筋縄ではいかないところ。

    特にエピローグがなんとも言えない気持ちになります。でもこのエピローグだからきっと素晴らしい作品になり得たんじゃないかと。

    たまに読...続きを読む
  • 優しくって少し ばか
    短編集だが、表題作にでてくる「優しくってすこしばかなパン屋」のくだりを読むと、ダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」を思い出す。
    何ということのないカップルの、グダグダした時間が、ふんわりと温かくて心地よい。とてもかわいらしいお話です。

    表題作以外はあまり覚えてない…。
  • 東京困惑日記
    おもしろすぎ
    「なるほどこれはおもしろいのである」
    と本人が自画自賛するとおり なるほどこれはおもしろいのである。
    「「俺って才能あるんだもんね。必ず小説家になるんだもんね。
    そういうふうにきまってるんだもんね。」と信じて疑わず、どんな
    苦悩や窮乏も、どうせ全部小説にしてやるだもんね」」

    と前向き...続きを読む
  • スメル男
    原田宗典の作品は好きで幾つかもっていますが、エッセイばかりだったので、小説版は新鮮!(私だけかも?)

    ストーリーの作りも好きだし、登場人物が全て愛らしくてお気に入りの作品です。
  • 優しくって少し ばか
    原田宗典の小説。
    エッセイと小説のギャップに惚れ込みます。

    ほのぼの、まるで自分の日常のようなストーリーと、ちょっと斬新な文体が魅力的な一冊。
  • 元祖 スバラ式世界
    名前の誤解で、海外の人に「ムネモミ」と呼ばれた話はこれだったか覚えていませんが、今でも暑く心に残り続ける抱腹絶倒系と言えるエッセイのベストアルバムみたいな。
  • 海の短篇集
    いつも読んでる爆笑エッセイとはまったく一線を画した短編集。
    怖くて不思議でぞっとする話ばかり。引き出し広いですね、この作家さん。
  • 東京困惑日記
    新宿でのエピソードは今でも頭を離れません。笑いすぎてかなり鬱気分も吹っ飛んで余りあるパワーが大好きな作家さんです。
  • スメル男
    ばかばかしー! 感じから始まり、気付けば
    夢中になって読んじゃってた。

    何年経ってもこの本に出てくる記憶を決して忘れる事のできない男の子の事を
    ふっと思い出す。
  • 優しくって少し ばか
    本当に「人間らし」くて腹の黒い作者が書いたんだろう。
    けど、その厭味な感じが、くせになる。

    この本と原田宗典の存在を教えてくれた人に感謝したい!