「私は好奇心の強い女」……。新聞広告でみかけた魅惑の題名。思わず新聞を切り抜く原田少年だが、親に知られると恥ずかしい。ごまかしついでに始めた映画宣伝コレクションは、やがて原田少年を「ゴッドファーザー」へと誘う(表題作)。赤ん坊・原田宗典が、少年、青年、そして父親へと成長する間、いつも映画は傍らにあった。軽妙にかつ愉快に描かれるシネマへの愛と家族への思い。やがて胸が熱くなる名エッセイ集。(講談社文庫)
Posted by ブクログ 2013年04月05日
映画評でもあり、著者と家族との映画にまつわる話でもあり。
自分の好きな映画ってのは、それにこもった思い出の量や記憶は凄く沢山なんですよね。それを観たときどんな精神状態だったとか、誰といたのか、何に熱中していたか等々、不思議なくらい思い出せる。
原田さんご自身がピックアップした作品にまつわる思い出も、...続きを読む