原田宗典のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ビニ本倉庫でアルバイトをする大学生の宗典が思うこと「ぼくは蜂蜜の壺に落ちた熊のプーさんみたな気分であった...」なんと詩的な表現であることか。次は彼女の部屋での一コマ、風呂付トイレで用を足していると、そこにピンクの歯ブラシがあった。それをうねうねした後に、宗典は彼女からとんでもない事実を知らされる。その歯ブラシはなんと、便器を掃除するためのモノだったのだ。
最後のトピックは、お正月の初詣で彼女から「私の家によってお雑煮食べてかない、お父さんもいるし」と言われ...「宗典はお父さんもいるしという部分が、子泣きジジイのように重くのしかかってきた。」と素直な感想を述べている。200ページの中でこの -
Posted by ブクログ
ネタバレ私が中学生の頃、姉がこの人の本面白いよと貸してくれたのをきっかけに原田さんの作品を読み始めました。エッセイで腹を抱えて笑ったり、不思議な世界観の虜になったり。原田さんの作品が大好きでした。しかし、今回この作品で正直、かなり引いてしまいました。クスリ、女性関係等。けれども、なぜか読み進めてしまいました。多分彼の書く文が好きだからだと思います。
読後は、何となく筆者の抱えるどうすることもできない冷たい泥のようなものが読者の自分にも流れ込んできたように感じました。
余談ですが、途中、夫婦喧嘩の場面で“犬より上と思って生きてるつもりはないけれど、犬以下と言われると云々…”のところで笑ってしまいました