田口俊樹のレビュー一覧

  • キス・キス〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    とってもとっても意地悪な話ばかりの短篇集。夫婦物がまたシビアで特に「ウィリアムとメアリー」「天国への道」がうわぁと思わず声が出そうになる。「牧師の愉しみ」「ミセス・ビクスビーと大佐のコート」はちょっと痛快。「ジョージー・ポージー」や「豚」のように弱さを克服出来ない者や無知な者にもシビアで独特の世界であった。

    0
    2014年06月28日
  • 暴露―スノーデンが私に託したファイル―

    Posted by ブクログ

    世界を震撼させた告発の全容がこの一冊です。
    スノーデンがNSAの内部情報を告発するに至った経緯とその内容の一部が書かれています。
    ただし、この一冊はNSA秘密裏に行っていた監視のみを告発した一冊ではありません。政府と癒着し、真実を報じれないジャーナリズム、都合の悪いことは力づくで押さえ込もうとする政府権力に対する告発であり、挑戦の一冊であると思います。

    ただ、告発内容が専門用語や暗号だったりするので読みにくいですし、英語も読めなかったりする部分があったので、ちゃんと解説や日本語に直した資料を添えて欲しかった。

    秘密保護法の可決や、日本版NSAの設立の動きのある日本だからこそ今一読して考える

    0
    2014年06月26日
  • 暗闇にひと突き

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    マットスカダー四作目。

    所々で味のあるフレーズが出てくる。
    そのうち原文で読んでみたい。

    毎回最後犯人が素直に自首なり自殺するのが、
    ちょっと納得いかないけれど。

    0
    2014年05月02日
  • 神は銃弾

    Posted by ブクログ

    解説のあらすじ「残酷無比なカルト教の教主に拉致された娘を求めて、父親の警官が元教徒の麻薬中毒女を案内役にして追跡する話」とあるが、悪者はカルト教でもないし教主でもなく、ただの麻薬取引をやる暴力殺人集団のリーダーというだけである。
    大人の欲と、暴力集団の自己満足の犠牲となった10代の女の子が悲劇である。捜索に協力した元麻薬中毒の女主人公の活躍がすごい。しかし、単純なストーリーの割に長すぎるかも。

    0
    2014年03月12日
  • 音もなく少女は

    Posted by ブクログ

    読んでいる途中で、少し間が開いたからかもしれないが、特に面白いとは思わなかった…女性や耳の不自由な主人公が弱い立場とされてしまう時代を背景にした小説だが、ストーリー展開自体はシンプルで、あまりサプライズなどが無い感じ。まあまあかな。

    0
    2013年07月09日
  • カーテン

    Posted by ブクログ

    この本を読んだ後にくる何とも言えない感情。15年前に読み、その時も同じような脱力感があった事を記憶している。多分また何年か後に読んで同じような感情を持つのだろう。

    0
    2013年03月10日
  • 音もなく少女は

    Posted by ブクログ

    ミステリーではないがサスペンス色が強く読ませる小説だと思う。非常にダークな内容だが、少しの明かりが見えてきて読み終える。そんな小説。

    0
    2012年10月21日
  • 音もなく少女は

    Posted by ブクログ

    何の根拠をもって、自分より下だと他人を嘲るんだろうな。皆がいってるとか昔からそうだとか、そんな理由じゃなくて。

    0
    2012年07月18日
  • 泥棒はクロゼットのなか

    Posted by ブクログ

     なぜか読み逃してきてしまったこのシリーズ。何かの折に読もうと思いつつも、新刊にばかり先に手が伸びるため、古いシリーズの追いかけの時間をなかなか作れないでいる。だから、こういう本を読むことができる時間というのは、実は貴重で贅沢なものだ。

     泥棒が、もっと凶悪な犯罪に巻き込まれて四苦八苦するようなこの手の巻き込まれ型作品だけで、よくシリーズが成立するものだと思う。だからこそ、書き手の持つ才能が目立つということも言えるわけだが、今回は泥棒に入った場所で、クローゼットに隠れている間に、殺人が起こってしまうという典型的な巻き込まれ型ストーリー。

     主人公バーニーのところに結局は警察の手は伸びて

    0
    2013年06月10日
  • 王女マメーリア

    Posted by ブクログ

     けっこうオチが読めてしまう短編集。
     タイトルになっている「王女マメーリア」の話は最後でちょっと切なかった。

    0
    2012年01月07日
  • 王女マメーリア

    Posted by ブクログ

    「ワインと酢が出てくる小説なんだったけ」と記憶をさらうと,この本に所収の「執事」にいきあたった.たしかにこれ読んだことがある.他に「ヒッチハイカー」と「アンブレラマン」,「ボティボル氏」を読んだ.

    0
    2011年09月15日
  • 音もなく少女は

    Posted by ブクログ

    なかなかの長さだけど、それをあまり感じさせないくらいに読ませる。常に冷静だけど、ときどき文章の端々に哀しみや怒りが垣間見える。どこまでも静かな文体が逆に色を映えさせるというか。邦題「音もなく少女は」も悪くないけど、やっぱり原題が「Woman」っていうのはすごい。日本の小説じゃなかなかこういうタイトルは付けられないと思う。面白かった。ただ、普段邦人作家ばかり読んでいるからか分からないけども、訳がどこか直訳チックというか英語を感じさせるというか、もうすこし日本人にあった翻訳もできそうだと思った。

    0
    2016年01月17日
  • 神は銃弾

    Posted by ブクログ

    カルト教団にさらわれた娘の救出劇だが、伏線が多く、複雑。冒険小説ではあるが、純文学の要素もある。あまり好きではなかった。

    0
    2010年06月05日
  • 泥棒はクロゼットのなか

    Posted by ブクログ

    泥棒シリーズ第二弾。このシリーズの後発のものを2冊読んでからシリーズ最初のものを読んでいるので、過去にさかのぼってる感じがします。この頃の話は家宅侵入あり、女性との色っぽい話あり、の展開が定番な感じです。古い映画好きで、こじゃれた会話の好きな人にはお薦めの一冊。

    0
    2009年10月04日
  • 泥棒は詩を口ずさむ

    Posted by ブクログ

    読んだそばから忘れちゃうような内容のミステリーだけど、軽妙洒脱な語り口が大好き。それにしても、バーニイに古本屋って似合いすぎ!

    0
    2009年10月04日
  • 暗闇にひと突き

    Posted by ブクログ

    アル中探偵マット・スカダーシリーズ。うーん、まだ、酒を飲んでる頃です。私としては、やはり、禁酒始めたマットの方がカッコイイ気がします。

    0
    2011年07月31日
  • 八百万の死にざま

    Posted by ブクログ

    アル中探偵・スカダーが活躍する本書。特に奇妙な話でもなく、華麗なトリックがあるわけでもない(大概のハードボイルドはそうですが)。しかし、八百万の死にざまがある腐った街の描写が秀逸でその空気がビンビンに伝わってくる。その雰囲気が最大の魅力であるような作品でした。

    0
    2010年05月14日
  • 泥棒は選べない

    Posted by ブクログ

    ニューヨークで古書店を気ままに営むバーニーの正体は・・・!?(もっともまだこの時点では古本屋を手に入れてないけれど)泥棒探偵バーニーシリーズの第1作。日本ではマット・スカダーシリーズの方が人気だそうですが、私はバーニーのファンです。

    0
    2011年10月11日
  • 八百万の死にざま

    Posted by ブクログ

    「アームストロングの店に彼女が入ってきた。キムというコールガールで、足を洗いたいので、代わりにヒモと話をつけてくれないかというのだった。わたしが会ってみると、その男は意外にも優雅な物腰の教養もある黒人で、あっさりとキムの願いを受け入れてくれた。だが、その直後、キムがめった切りにされて殺されているのが見つかった。容疑のかかるヒモの男から、わたしは真犯人探しを依頼されるが…。マンハッタンのアル中探偵マット・スカダー登場。大都会の感傷と虚無を鮮やかな筆致で浮かび上がらせ、私立探偵小説大賞を受賞した話題の大作。」
    解説より

    0
    2009年10月04日
  • 暗闇にひと突き

    Posted by ブクログ

    マット・スカダーシリーズの4作目。というか、「八百万の死にざま」のひとつ前。おれが初めて読んだブロックの小説。これではまった。
    と言っても、読みきるまでに文体に慣れず、半分読むのに1ヶ月くらいかかってしまった。そして半分を越えたところで急激に面白くなり、一気に読み終えてしまった。
    できればシリーズ1作目から読んで欲しいが、そうでないならこの本から読むことをお薦めする。

    1
    2009年10月04日