更科功のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
700万年前にチンパンジーとの共通の祖先から枝分かれした人類。人類の系統において最初に進化した特徴は、直立二足歩行と犬歯の縮小とのこと。
30万年前のホモサピエンスの登場まで、多くの人類が登場し、そして絶滅していったが、ホモサピエンス登場後は加速的な感じを受ける。
ホモサピエンスとほぼ同じ頃に登場し、いち早くヨーロッパに移ったネアンデルタール人は、後にアフリカを出たホモサピエンスとの交雑を経て4万年前に絶滅した。同じ頃デニソワも絶滅。
ホモフロレシエンスは、インドネシアのフローレス島に95万年暮らしてきたが、5万年前ホモサピエンスが上陸してまもなく絶滅。
ホモサピエンスがオーストラリア大陸 -
Posted by ブクログ
絶滅の人類史を読み、大変感動したのでこの本も期待して読みました。
やっぱり面白かったです。
タイトルが鮮烈すぎると思いますが。
このタイトルの意味を知った時には読み終えているという…。最後の最後にわかりました。そういう事かと。
絶滅の人類史のラストにも似た、SFチックな、
と言ってはこの本を読んだ意味がないのかもしれないけど、とにかくちょっと夢を見ているような、締めくくり方でした。
ネアンデルタール人に会ってみたいな。
私たちホモサピエンスとネアンデルタール人が共存していたら、いったいどんな社会が出来上がるんだろう?
この本の後半は脳と意識の話だったけど本当に面白かった。手元に置いておきた -
Posted by ブクログ
良書 わかりやすい文章とか論理的な文章には、何らかの一般性がある。そして、一般性があれば、それは人に伝えることができるはずだ。しかも、その一般性は、短い時間で簡単に伝えることができると思う。本書は、「科学に関する文章の書き方」の本である。
気になったことは次です。
・一番目に大切なことは、読者の立場になって考える
・二番目に大切なことは、読者が誰かを考える
・この本の目的は、わかりやすい文章を書けるようになることだ。そのためには、わかりにくい文章をかかなければいい。
・世の中には、「分かる文章」と「わからない文章」がある
・「わかる文章」には、「わかりやすい文章」と「分かりにくい文章」 -
購入済み
内容も素晴らしいが
ネアンデルタール人や恐竜など興味深いテーマを題材にしているので、かなり専門的な内容なのだが投げ出さずに読み進めることができた。他の本でも色々と言及されているネアンデルタール人や恐竜と違い、先カンブリア紀の話は初めて読むので特に興味深かった。このような内容も素晴らしいが、科学というものに対する姿勢 態度の話が良かった。締めくくりの「大切なことは、自分に不利な証拠を探すこと」に感銘を受けた。
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Posted by ブクログ
ホモ・サピエンスのルーツを、時期毎に存在していた其々の人類の’滅び’に着目して辿ることにより、「何故ホモ・サピエンスが人類最後の1種になれたのか」を考える一冊。
何はともあれ鍵は’脳の発達’、そして天敵に食べられて減少する数以上に’子をたくさん産めること’、更には’どんな環境でも生きていけること’。
ホモ・サピエンスが発展して数を増していく一方で、その影響に圧し出される形で直接的にしろ間接的にしろ他の何かの種が絶滅の危機に瀕している。
図らずも、そんなとりとめの無い事を思索するきっかけにもなった一冊。
本としてのコスパも良い。
4刷
2021.8.8