更科功のレビュー一覧
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私のブルーバックス積読シリーズ。この本は2,3年前に「これなら私にも読みやすい!」と思って買ったものの、直後に「今後論文を書くわけでもないのに、文章術…」とモチベーションが下がってしまい積読にしていたもの。今回改めて読んでみた。
論文を書こうとしている学生もそうだが、文章を書く「ライティング」だけでなく「ロジック」「ロジカルシンキング」といった面でも鍛えられる本と感じた。
新社会人などにもオススメできる本だ。
読者を意識し、文章のつながりを理解し、分かりやすい文章を書けるようになる。
パラグラフ・ライティングというのが身につく。
また、逆に"分かりにくい代表"の大江健三 -
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とあるビジネス研修で進化論の引用があってその際にあまり自分の理解がスッキリしなかった事もあり本書を手に取った。
そのビジネス研修では、要不要論的な考えで成長(進化)を無理矢理ダーウィンの進化論に結びつけていただけ。間違った進化論の理解とはこうやって(ビジネスなどの異分野で強引に結びつけ語られる) 広まっていくのか...?と気付く機会になった。
本書自体は、ダーウィンの進化論、現在の進化生物学との違いや、進化のメカニズムやプロセスなど、わかりやすく整理されつつ論じられていて、とても読み進めやすい。
今西進化論の話しは要らない気もしたが、生物の進化はそれほど多種多様な考えをもつ人々や研究者の -
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ここしばらく読んだ中で、最もタメになった本。意外。消化吸収そして排泄の話、ヒトはどうやって「走れる」ようになったのか、人類はほんとうに「優れて」いるのか、等々、生物としての自分のありようを改めて考えさせられた感じ。
生きとし生けるもの、その目標はただ「生きる」こと。それは艱難辛苦を乗り越えろ、という意味では決してなく、自分としては生きてればいいんだから楽にしようよ、という意味にとれた。
生きるのに必要なこと、それって何がどのくらい?と考えていくと、ヘンにミニマライズしなくても、これでいいじゃん、と納得できる気がする。まぁそれはもう自分の残り時間が見えてればこそ言えることなのかもしれないけれ -
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更科さんの本を読んだ中では3冊目。
いずれも進化に関する著作だが、今回は、138億年前の宇宙の始まりから10億年後の地球上の生命体の滅亡まで、ととりわけスケールの大きいおはなし。
カンラン岩、玄武岩、花崗岩、と地殻を構成する岩石の組成が変遷していくメカニズムとか、何も知らなかったので、面白かった。
P261 最終章 最終段落
ヒトが絶滅しても、何事もなかったように地球上では生物が進化していく。太陽系が消滅しても、何事もなかったように、宇宙は存在し続ける。そしてこの宇宙が消滅しても、何事もなかったように、他の宇宙は存在し続け、別の宇宙も生まれてくる。時間と空間を超越した、眼がくらむような果 -
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ネタバレ第1章 レオナルドダビンチの生きている地球
モナリザを書いた理由
地球と人間は似ている
第2章 イカの足は10本か
第3章 生物を包むもの
第4章 生物は流れている
生物は平衡状態ではない
平衡…分子の出入りが同じで、見かけ上無変化
生物は散逸構造である
散逸…エネルギーが熱に変化する不可逆過程
第5章 生物のシンギュラリティー
自然選択は生物の条件
第6章 生物か無生物か
代謝をしない生物はいるか …ロボット
複製を作らない生物はいるか …自然選択がない
仕切りのない生物はいるか …台風
第7章 様々な生物
細菌やアーキアは下等な生物と -
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人類の進化の歴史について書かれている。読みやすくて一気読みした。人類の成り立ちについて整理出来た。
初期の人類の祖先は弱くて捕食されるものとして生きていたのだろうが、直立歩行をして、石器を作り、走るのが早くなり、脳が大きくなり、ある時に世界に広がる力を持った。ホモエレクトゥスの時にその特異点がきたようだ。その後にネアンデルタール人とホモサピエンスという兄弟種が出来、一方は絶滅し、一方は生き残った。しかし交雑してネアンデルタール人の遺伝子は現代に受け継がれている。その辺の人類の黎明期の物語は非常に興味深い。人類が自我を獲得し、世界を発見し、世界に広がり、ネアンデルタール人という兄弟と出会った時に -
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更科功(1961年~)氏は、東大教養学部卒、(民間企業を経て大学に戻り)東大大学院理学系研究科博士課程修了の生物学者。東大総合研究博物館研究事業協力者、明大・立大兼任講師。専門は分子古生物学。進化論、生物学に関する一般向け著書多数。
本書は、ダーウィン及び進化論に関して、そもそもダーウィンの考えを間違えて理解している、或いは、現在の進化生物学とダーウィンの進化論が異なることを知らないなどの理由により、多くの誤解を受けているとの認識のもと、(第1部)ダーウィンを中心にして、誤解されやすい進化の学説について、(第2部)生物の進化の歴史において、誤解されやすいポイントについて、解説したものである。
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マーケティング重視の変な邦題をつけられた話題の翻訳書みたいなタイトルだが、内容はとてもよい。
100%正しいと言えることはないという科学の立場や、生物に高等も下等もないという視点、生物に深い関心のない一般の人にこそ読んでほしい内容が豊富である。
途中までは大局的な内容で非常によいのだが、「第15章・遺伝のしくみ」から突然、限定的で難解な話が始まる。まるで別の本に変わったかのようだ。編集上の都合でもあったのだろうか。どうしてもiPS細胞に触れたかったのだろうか。
メモ
・流れの中で形を一定に保つ構造を散逸構造という(P.71)
・散逸構造をしているものの中で一番長生きしたものが生物と呼ばれる