更科功のレビュー一覧
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約270ページで、宇宙の誕生からヒト(ホモ・サピエンス)がこの地上に存在するまでの歴史を語ってくれている。コンパクトだけど、濃密であり、かつ“特異な視点”での語りもあり大変面白かった。
(「地球史学」という過ぎ去ったことだけど、人類がその叡智を使って少しづつ解明していくという分野はロマンを感じる。そこには研究者の解釈の幅が効かせられる範囲があるから)
では面白かった点をもう少し具体的に語ろう。
ひとつは①科学者のものの見方が、われわれ一般人とは違うところを感じながら読めたこと、
その代表的なところは、世の中にある現象を「徹底した分類」によって整理して、理論立てていこうとする姿勢。 世 -
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ネタバレ本書は古代DNA(化石DNA)の研究の歴史と現状をわかりやすく解説した本である.映画ジュラシックパークでは,植物の樹液の化石である琥珀に取り込まれた蚊の血液から恐竜のDNAを抽出し,恐竜を復活させていた.あれが現実にできるのか.誰しもが夢を感じる部分だろう.このような古代DNAを扱う研究分野を分子古生物学という.著者はその分野の専門家である.その著者が,恐竜のDNAも含めて,分子生物学の進展を,ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは交配していたのか?,ルイ17世存命説,カンブリア紀の爆発(カンブリア紀初期における動物の急激な多様化),などとの話題を絡めて丁寧に解説している.また,本書の構成が
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ふんぬーーっ!読みながら鼻息が荒くなるほど面白い。
ジュラシックパークは実現できるのか?ネアンデルタール人と現生人類は交配したか?などなど、目次を読むだけでも興味津々。専門的な内容もすごくかみ砕いた説明をされていて分かりやすい。もちろん専門的過ぎて理解できていないところもたくさんあるのだけれど、理解不能なところがあることをもってしてもあまりある面白さだ。そしてこの著者のすごいところは、読んでいるうちに「じゃああれはどうなんだ?」と降って湧いてくる疑問にも、ちゃんと答えを出してくれるところだ。
それにしても、化石やミイラからDNAを採るということが、これほど大変であいまいな作業だとは知りませんで -
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木は光を求めて高くなる
世界で一番大きいのはアメリカにあるハイペリオン100mクラス、日本で一番高いのは京都にあるスギ
60mクラス
では、どのように水を上まで運ぶのか、ここが面白かった。
水分子の凝集性と呼ばれるもので、理論上繋がっていれば450mまで水を持ち上げられる
そして植物の管を見てみると、道管と仮道管があり
道管は被子植物にみられ、管の直径が大きく一本になっており水を大量に運べる
一方仮道管は裸子植物にみられ、細い管が何本もあり道が曲がりくねって運ぶ水の量は少ない
一本道であるということは凍りやすくなり、水が供給不可になる可能性が高い、一方細い管は気泡ができづらく凍るリスクが -
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クリプトビオシスからの復水時に他生物のDNAを取り込むヒルガタワムシという存在に8~9%くらい持っていかれた
ちゃんと『種の起源』を読んだふりができそうな感覚がある。
そもそも種の起源がかなり体系的に自説の正しさを説明する構成になっていることに加え、筆者が現代で分かっていることや元の論旨にあった補強を足してくれているおかげで、それまでに信じられてきた個別創造説を自然淘汰による進化論で論破する過程がよく理解できた。
ダーウィンの凄さは、反対論者の主張に真摯に向き合って咀嚼しつつ、ひたすらに膨大な量の観察を続け、当時の科学の限界ギリギリまで進化論を高みに持ち上げたことなのだとよく解った。
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