【感想・ネタバレ】世界一シンプルな進化論講義 生命・ヒト・生物――進化をめぐる6つの問いのレビュー

あらすじ

生物は、なぜ進化するのか? 生命40億年の冒険が始まる!

なぜウマの指は1本になった?
獲得した形質の遺伝は存在する?
「共通祖先」は地球最初の生物ではない?
脳は進化の証拠か?
ヒトは進化に抗うことができるのか?

なぜ生物は変わるのか? 進化は進歩ではない!
『種の起源』・自然淘汰・生物・遺伝子・生命・ヒト――6つのキーワードをもとに、
進化の驚くべきメカニズムと、複雑にも単純にもなりうる生物の多様な姿を解説します。
全生物の「共通祖先」とは? 種の絶滅とは? ヒトは進化途上の生き物なのか?
世界一楽しい進化論講義が始まる!

進化論に関しては、未だに間違った考えがたくさん流布している。「生物は進化することによって進歩していく」、「私たちは進化を目の当たりにすることは不可能である」といった考えだ。これらの誤解について、なるべく簡単に、わかりやすく説明することが目標の一つである。本書にはもう一つ特徴がある。それは、ダーウィンについての態度である。私はダーウィンを歴史上もっとも偉大な生物学者であると考えているけれど、だからといってダーウィンの言ったことがすべて正しいと考えているわけではない。間違いは間違いとして、はっきりと指摘することを心掛けた。<「まえがき」より抜粋>

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Posted by ブクログ

とにもかくにも、学術書という感じで無く、壮大な地球の進化の歴史物語として読むと、色々な事が人生と被り、ためになったり、今まで理解出来なかった人の行動や行為も、あの事はこういった成り立ちなのかもと、リンクしてとても面白かったです。

まだまだ勉強不足でわからない事があったので、もう一度また読んでみようと思います。

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

世界一かどうかは不明だが、シンプルなのは確か。簡潔明瞭に説明してくれているので、自分のような知識に乏しい人間でも楽しく読むことができた。実例が多く紹介されているのも良いところ。5章6章はSF的な想像力あふれる説も紹介されており、興味は尽きない。

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2025年06月17日

Posted by ブクログ

初めて「進化論」の本を読みました。
非常にシンプルで所々に描かれる例示や思考実験なども秀逸でわかりやすく感じました。
これまで誤解していた進化論を考え直す機会となり、いい学びだったと思います。

ただ所々言及が甘い箇所がみられ(私が初学者なので間違った認識なのかもしれないが)、もっとこう考えられんじゃないか?など思う箇所が節々にあり言及があれば面白いのになぁと感じていました。

しかし進化論を学ぶ足掛かりとしてかなり有意義な内容でした。より細かな専門書を読んでみようと思える出会いでした。

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2025年11月05日

Posted by ブクログ

世界一シンプルと書いてあったので、購入。
内容を理解したとは到底言えないけれども、以前の章で出た単語や内容が出るとあ!これみたやつだ!嬉しくて賢くなった気分。
図や表なども挟んであるので、読みやすかった!
また気になる項目だけ読み直すのも楽しみ。

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2025年06月30日

Posted by ブクログ

後半がとくに面白い。

ゾウの時間ネズミの時間でいわれていた、生命は一定のエネルギーをもっていて、生きる速度によって寿命が変わる、という説は否定されたそうだ。

意識は、5分前に作られたものだとしても気付けない。シミュレーションだとしても気づけない

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

 「世界一シンプルな」という意味は最後まで分かりませんでしたが、語りかけるような文体はとても分かりやすいと思いました。進化論は誤って使われていると言われますが、あらためてその通りだと。進化論をめぐる議論がとてもわかりやすく整理されていること、遺伝による情報の伝達の仕組みがとても分かりやすかったのはありがたかった。世代を重ねるといかに遺伝子が繋がらなくなるのかがとてもよく分かりました。たとえば源氏の子孫だと言っても、その祖先というのは100億人以上に及んでしまうため、その遺伝子はほとんど受け継げない仕組みなどよく分かりました。
 生物学の知識はなくても理解できるという意味ではとても良い本だと思います。

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2025年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルにシンプルとあるが、込み入った文章。絶滅したリョコウバトは北アメリカでは手軽な美味しい食料であった。19世紀後半になると人間による乱獲と森林伐採で数を減らし、沢山いたはずなのに100年でいなくなった。しかし、アメリカ先住民が築いた古代都市にリョコウバトはあまりいなかった。アメリカ先住民が個体数を食べたり、エサとなる植物を食べて抑えていたからとされる。アメリカ先住民がいなくなってリョコウバトは大発生した。これは日本で言うところの人が住んでいた山から人がいなくなるとイノシシの個体数が増えるのと同じだと思う。地域の支配者が変われば、その地域の生き物の個体数も変化するのだろう。現在多くいる生き物が昔から多くいたといたわけではない。一方で、進化そのものにも注目すべき点があった。オレンジ色が派手なグッピーは、繁殖には有利だが、敵に見つかりやすく生存には不利である。繁殖に有利な特徴が生存には不利になることがあるが、進化の過程では繁殖と生存の両方に有利な条件が重なることもある。生物は進化することによって進歩するわけではなく環境によって変化する。進化論の先入観と古い価値観をなるほどと納得しながら変えてくれた本。ちょっと難しかった。

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2025年04月12日

Posted by ブクログ

題名の通りシンプルに分かりやすく進化や遺伝について解説されており、高校生の頃に遺伝子の授業で生物科目に見切りを付けて物理を選択したような自分でもしっかりと楽しく理解できた。顕性と潜性や自然淘汰などにわかに分かり難いものについて、分かりやすい例題や思考実験でシンプルに説明されており、一般読者向けに丁寧に書かれている。進化についてざっくりと学びたい人にオススメの一冊。

【メモ】
不利なアレル(遺伝子の組合せ)が潜性(昔で言う劣勢)であった時だけ、自然淘汰から逃れて生き残る事ができ、それにより自然淘汰は不利な遺伝子を除去する力はない。
自然淘汰は「生存に有利なように働く」と思われがちだが、「より多くの子を残す変異が増えていく」という表現が正確である。とは言え、「多くの子を残す」特徴は、「生存に有利になる」特徴や「環境に適応する」特徴と一致する。要因が受精数の違いである自然淘汰の事を性淘汰という。
受精卵が神経細胞や筋細胞など同じDNAの塩基配列を持った別の種類の細胞になるのは、塩基配列以外の情報(エピジェネティクス)の変化によるものである。最も有名なエピジェネティクスであるDNAのメチル化は、環境によりパターンが変化する事もあるが、この変化したパターンは子の世代にも伝わる。つまり、親が生きている間に環境によって獲得した形質が子に伝わる事になる。

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2025年03月19日

Posted by ブクログ

ダーウィンの六つの主張:
1.生物が進化すること
2.進化のメカニズムとしての自然選択説
3.進化のメカニズムとしての用不用説
4.生物は枝分かれ的に進化すること
5.生物はゆっくり進化すること(漸進的進化)
6.進化は進歩でないこと
さて、どれが〇でどれが×でしょうか?この本を読むと分かります。

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2025年02月22日

Posted by ブクログ

別にいうほどシンプルでもないかな笑。他の進化の本と同じレベルだと思う。でも進化のいろんなタイプの例として出されてる動物は分かりやすいし、数も多かったのは評価。結局進化論の本はDNAとかの話をすると急に訳分からなくなるのが一番の課題だと思う笑。

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

中盤の遺伝子の話は難しくあまり理解できなかった。今までなんとなくしか知らなかった進化論のことを詳しく知ることがてきた。内容が面白く、飽きずに最後まで読めました。あと、余談のような内容がありそれも面白かったです。

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2025年07月30日

Posted by ブクログ

進化について、わかりやすく、誤解をときながら解説。

確固たる線として捉えがちな進化。
でも、全然そんなちゃんとしたもんじゃなくて、ただの偶然。
ランダムに点を打った結果に過ぎないし、なんならそれは、現在進行系。
たぶん、人の意識とか思考も、そんなもんなはず。
世の中は、とてもとてもいい加減にできていて、だからこそ、奇跡なのだと分かる。
利己的な遺伝子とか、吉川浩満さんの本を、もう一度読みたくなった。

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2025年06月25日

Posted by ブクログ

更科功先生の本はどれもとても面白い。
この本も著者を確認して即購入。
期待を裏切らず、のめり込んでしまった。
今日はもう遅い。早く寝よう。

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2025年03月26日

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