更科功のレビュー一覧
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2024年刊行。
分子古生物学の教授である著者による、『進化論』にまつわる事象について説明した本。
「世間に流布している進化論に関する誤解を解く」
「わかっているけど理由が説明できないことを説明する」
という二つの目的が明確に示されていて、かつ内容もまとまった良い本だと思う。
半分くらいはダーウィンの論理、思想に関する内容だった。
なんとなく知っていることもあったが、改めて内容を知れて勉強になった。
特に、ダーウィンがライエルという19世紀のイギリスの地質学者から大きく影響を受けたというのは、初めて知れて面白かった。
ライエルは、ハットンの考えをもとに『地質学原理』を著し、現在主義を広 -
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木は光を求めて高くなる
世界で一番大きいのはアメリカにあるハイペリオン100mクラス、日本で一番高いのは京都にあるスギ
60mクラス
では、どのように水を上まで運ぶのか、ここが面白かった。
水分子の凝集性と呼ばれるもので、理論上繋がっていれば450mまで水を持ち上げられる
そして植物の管を見てみると、道管と仮道管があり
道管は被子植物にみられ、管の直径が大きく一本になっており水を大量に運べる
一方仮道管は裸子植物にみられ、細い管が何本もあり道が曲がりくねって運ぶ水の量は少ない
一本道であるということは凍りやすくなり、水が供給不可になる可能性が高い、一方細い管は気泡ができづらく凍るリスクが -
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クリプトビオシスからの復水時に他生物のDNAを取り込むヒルガタワムシという存在に8~9%くらい持っていかれた
ちゃんと『種の起源』を読んだふりができそうな感覚がある。
そもそも種の起源がかなり体系的に自説の正しさを説明する構成になっていることに加え、筆者が現代で分かっていることや元の論旨にあった補強を足してくれているおかげで、それまでに信じられてきた個別創造説を自然淘汰による進化論で論破する過程がよく理解できた。
ダーウィンの凄さは、反対論者の主張に真摯に向き合って咀嚼しつつ、ひたすらに膨大な量の観察を続け、当時の科学の限界ギリギリまで進化論を高みに持ち上げたことなのだとよく解った。
個 -
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「世界一シンプルな」という意味は最後まで分かりませんでしたが、語りかけるような文体はとても分かりやすいと思いました。進化論は誤って使われていると言われますが、あらためてその通りだと。進化論をめぐる議論がとてもわかりやすく整理されていること、遺伝による情報の伝達の仕組みがとても分かりやすかったのはありがたかった。世代を重ねるといかに遺伝子が繋がらなくなるのかがとてもよく分かりました。たとえば源氏の子孫だと言っても、その祖先というのは100億人以上に及んでしまうため、その遺伝子はほとんど受け継げない仕組みなどよく分かりました。
生物学の知識はなくても理解できるという意味ではとても良い本だと思い -
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ネタバレタイトルにシンプルとあるが、込み入った文章。絶滅したリョコウバトは北アメリカでは手軽な美味しい食料であった。19世紀後半になると人間による乱獲と森林伐採で数を減らし、沢山いたはずなのに100年でいなくなった。しかし、アメリカ先住民が築いた古代都市にリョコウバトはあまりいなかった。アメリカ先住民が個体数を食べたり、エサとなる植物を食べて抑えていたからとされる。アメリカ先住民がいなくなってリョコウバトは大発生した。これは日本で言うところの人が住んでいた山から人がいなくなるとイノシシの個体数が増えるのと同じだと思う。地域の支配者が変われば、その地域の生き物の個体数も変化するのだろう。現在多くいる生き
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題名の通りシンプルに分かりやすく進化や遺伝について解説されており、高校生の頃に遺伝子の授業で生物科目に見切りを付けて物理を選択したような自分でもしっかりと楽しく理解できた。顕性と潜性や自然淘汰などにわかに分かり難いものについて、分かりやすい例題や思考実験でシンプルに説明されており、一般読者向けに丁寧に書かれている。進化についてざっくりと学びたい人にオススメの一冊。
【メモ】
不利なアレル(遺伝子の組合せ)が潜性(昔で言う劣勢)であった時だけ、自然淘汰から逃れて生き残る事ができ、それにより自然淘汰は不利な遺伝子を除去する力はない。
自然淘汰は「生存に有利なように働く」と思われがちだが、「より多 -
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若い読者に贈るとありますが、私のようなクソジジィにも楽しく読めます。
「平均寿命は屋久杉より人間の方が上」
そうだよね。樹齢2000年とか言ってもその木だけだし。多くは苗木にすらならずに枯れていくし。あと殆どは生きながら死んでる(死んでる心材と生きてる辺材)細胞はせいぜい30年とも。
だから何と言われそうだけどなんか心が軽くなった。死期が近づくとこういう話がいちいちひっかかっちゃう。ジジィになっても死にたいくないのよ。とはいえもうすぐなんだろうけど。
「植物の挿木。寿命って?」
いやほんとそれ。他の章でもミドリムシって何歳?ってのもあったけど。てかここでは触れられてなかったけどベニクラゲい