更科功のレビュー一覧

  • 爆発的進化論―1%の奇跡がヒトを作った―

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    タイトルにぐっときて、読み始めた本。想像以上に楽しめた。
    内容はもちろん普段の生活に役立つものではないのだけど、それでも「あ、そっか、鳥は恐竜ともいえるわけだ」とか妄想できて楽しい。

    んでもって、学校で学んだヒトの進化の順は、すでに全然間違うものになってたのが衝撃的。

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    2017年02月15日
  • 宇宙からいかにヒトは生まれたか―偶然と必然の138億年史―

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    原核生物と真核生物が地球に現れて,現在の人類が出てくるまでの歴史を語った壮大な物語.酸素が地球に現れて,それが地球上に留まったことで生物が生まれたと想定されるようだが,化石を詳細に調査して様々な説を作り上げるのは,膨大な知識と類まれなる想像力が不可欠だと感じた.古い説を新しい発見によって次々と修正している過程が数多く記載されており,非常に面白く読めた.p143の地質年代区分を見ると,46億年前から時代区分がなされており,何か神秘的なものを感じた.

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    2016年09月26日
  • 宇宙からいかにヒトは生まれたか―偶然と必然の138億年史―

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    ネタバレ

    あとがきにあるように前半は地球科学の話で、後半は生物学の話でありました。 たとえば「圧力が非常に低ければ、液体は存在しないのだ。宇宙空間の圧力はかぎりなくゼロに近いので、液体は存在できない。」「地球の中心部にある核は、鉄やニッケルなどの金属でできており、外核と内殻に分けられる。この外核にある液体の金属が動くことによって、電流が流れる。その電流が電磁石となって磁場を発生させ、地磁気として観測されるようだ。」は科学の話。「ラン藻の光合成による大気中や海水中における酸素濃度上昇が、真核生物の出現の必要条件になっていた可能性は高いだろう。」は生物学+地球科学の話。

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    2016年05月15日
  • 化石の分子生物学 生命進化の謎を解く

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    クライトンの原作『ジュラシック・パーク』を読んだ時、「これで恐竜が現代に蘇る!」と思ったもんですが、現実は無理っぽいようで。
    化石の裏側っぽいことも書かれていて知ることも多かったです。

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    2016年03月27日
  • 化石の分子生物学 生命進化の謎を解く

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    「化石からDNA情報を取り出す」いわゆるジュラシックパークの世界は実現するのか?という内容である.恐竜のDNA解析がどこまで可能なのか,現在の状況について詳しく書かれている.また,古代DNA研究について知るための基礎知識としての分子生物学についてもわかりやすく説明されており,理解の助けになる.

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    2013年11月19日
  • 化石の分子生物学 生命進化の謎を解く

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    小さな小さな、細胞の中の細胞小器官の中のたんぱく質を構成するアミノ酸…分子生物学が扱うのはそのくらいのレベルの小さな世界だけど、そこには人間のロマンを燃えたぎらせる謎と魅力が詰まっていると思いました。

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    2013年06月18日
  • 化石の分子生物学 生命進化の謎を解く

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    恐竜だけじゃなく古生物とか進化論とかも好きな私にとっては、かなり興味の対象をカバーしてくれている本だった。逆に、帯や装丁(恐竜の絵が書いてある)に惹かれて買うと、外れかもしれない。塩基配列とかミトコンとかDNAの取り出し方とかも書いてある、文系恐竜好きからすると、かなりマニアックな本(笑)

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    2013年05月06日
  • 化石の分子生物学 生命進化の謎を解く

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    化石からDNAを取り出す。その方法や困難さを丁寧に描くことによって、ネアンデルタール人や恐竜のDNAから何が分かるか、学問の興奮の伝わる本でした。
    現代に生きる細菌もホモサピエンスも同じだけ進化しているのだとする考え方が素敵。

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    2013年01月12日
  • 化石の分子生物学 生命進化の謎を解く

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    化石DNAの研究は、例えばジュラシックパークや冷凍マンモスの発見で、一時脚光を浴びることはあっても、その成果が、世間一般に広く知れわたることはほとんどない。殆ど岩石その物といってもいい大昔の化石から、僅かながらもDNAやタンパク質が採取できるというのは、なかなかの驚きだろう。
    どことなく、古き良き時代の新書といった趣きのある本書。なかなかおすすめです。

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    2012年12月25日
  • 化石の分子生物学 生命進化の謎を解く

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    非常に分かりやすく書かれているので,高校生物程度の知識があればサラっと読めてしまいます.大学程度の内容に対する説明も親切で,他の本に解説を求めることなく,この本だけでしっかり理解できます.

    後書きにもあるように成功研究だけでなく,過ちにも注目しながら研究紹介がされているところが良いですね.コンタミネーションの恐怖,この本でも存分に描かれています.

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    2012年12月17日
  • 化石の分子生物学 生命進化の謎を解く

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    福岡伸一さんの「生物と無生物の間」(だったか)に次いで面白かったです。自分は文系で門外漢ですが、科学実験のプロセス、考え方の一端が分かりやすく書かれていて、良書と思います。

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    2012年12月05日
  • 化石の分子生物学 生命進化の謎を解く

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    分子生物学の成功と失敗について書かれており、テーマも興味深いものが多くページをめくる手が止まらなかった。
    しかし生物構造の専門語も出てくるので、そこはもう少し一般向けに噛み砕いた方がよかったように思われる。

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    2012年11月18日
  • 化石の分子生物学 生命進化の謎を解く

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     古代の化石から何とかDNAを抽出し解析しようとする科学者たちの悪戦苦闘を通して、「過去に直に触る」ことのロマンが描かれます。彼らの思考や作業はまるで論理パズルを解くかのようで、ベン図でも描いて整理しながら読もうかと思ったほどでした。また、DNA抽出をより確実に行おうと3,000回以上も同じ作業を繰り返した結果、かえって致命的なノイズを拾ってしまったユタ州の学者のくだりは、気の遠くなるような過去の暗闇に向かって必死に手を伸ばす科学者の労苦が、心底伝わる思いがしました。
     「ベストを追求したいのではなく、現象を認識したいのだ。これが科学の考え方である(p207)」・・・日頃、「結果」や「利潤」ば

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    2012年10月06日
  • 化石の分子生物学 生命進化の謎を解く

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    「化石の分子生物学」って何?と一言で言えば「ジュラシック・パークの世界」となる。

    マイケル・クライトンが琥珀に閉じ込められ化石となった蚊が生きていた時に吸った恐竜の血液から遺伝子を取り出し、恐竜を蘇らせるという作品を(米国で)発表したのが1990年。そのタイミングで琥珀のシロアリから古代DNAが発見され、更には映画が封切られた翌年の1994年には米国で8千万年前の恐竜の化石からDNAが発見されたという報告があり、この分野ではまさに現実と小説が錯綜するような興奮があったという。クライトンの先見性にはまさに驚く話であるが、その興奮がまさに化石の分子生物学の発展に多いに寄与したのであろうし、我々も

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    2012年09月20日
  • 化石の分子生物学 生命進化の謎を解く

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    ネタバレ

    化石からDNAを取り出して、その起源を探ろうという試み。様々な失敗談を含め、研究の過程を解説してくれるのだが、少し難解の部分もあり、結論だけ聞いて、満足している。古代や歴史上の謎を解明するために、DNAを分析するという夢のある話であるが、現実的に科学的に証明するのは難しい点が多いようだ。

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    2012年09月04日
  • 『種の起源』を読んだふりができる本

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    ネタバレ

    もともと、種の起源は、科学書ではなく神学書として書かれた=神の創造を否定していない。最初の生物を神が作った。
    自然淘汰=性淘汰と環境淘汰
    要不用=現在では誤りとされている
    生活条件の直接作用=基本的には誤り
    習性=後天的に獲得された習慣的な行動=生活条件の直接作用と、要不用に重なる。

    ビーグル号にナチュラリストとして乗船した。
    進化は進歩ではない。絶対的な意味の進歩はない。

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    2025年11月29日
  • 世界一シンプルな進化論講義 生命・ヒト・生物――進化をめぐる6つの問い

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    別にいうほどシンプルでもないかな笑。他の進化の本と同じレベルだと思う。でも進化のいろんなタイプの例として出されてる動物は分かりやすいし、数も多かったのは評価。結局進化論の本はDNAとかの話をすると急に訳分からなくなるのが一番の課題だと思う笑。

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    2025年11月10日
  • 『種の起源』を読んだふりができる本

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    読んだフリができる気は全くしない。。。

    種の起源は、神学書。
    最初の生命は神が作ったとしているから。

    ただし、神学書の部分はそこまでで、
    生命の多様性の説明は科学として進化で説明ができるとした。

    従来、個々の種は全て神が作ったとされてきた。
    そうではなく、変異が生じ、それが自然淘汰され、異なる種に文化していく。

    ダーウィンは、変異の原因こそ誤ったが、
    そこから得られる結論は正しかった。
    ダーウィンの説は、極論すると、全ての生命には起源となる種がある、と。

    中間種がないのは、両極の種と競争したときに、どちらと比べても中途半端なので絶滅してしまうから。

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    2025年10月26日
  • 若い読者に贈る美しい生物学講義―――感動する生命のはなし

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    高校でも選択しなかったし、生物学の本は多分初めて。イラストとかもあって何もわからない自分にも生物学の面白さを教えてもらいました。(といいつつも、終盤普通に難しかったけど。。笑)

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    2025年10月13日
  • 『種の起源』を読んだふりができる本

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    種の起源や進化論についてどれだけ知っているか?
    昔学校で教わった事ぐらい。
    もう少し詳しく知ってみたい。
    こんな本がでたならちょっと読んでみようかな、と読み始めたが、甘いタイトルと裏腹に結構重く深かった。
    その分読後は知的好奇心が満たされた感がある。

    次は原書にチャレンジしてみよう!とはならず本書で満足してしまったのは、著者の意向に沿っているのか反しているのか?

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    2025年09月20日