鈴木美朋のレビュー一覧
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ジョージア州捜査官のウィル・トレントは潜入捜査中に、警官夫婦が襲われる事件を目撃する。犯人は殺害されたが、なぜ警官夫婦を襲ったのか。被害者の妻レナ刑事は、麻薬密売人で妹を殺害しているシド・ウォラーを逮捕しようと躍起になっていた。苦労して、アジトを襲撃するとそこには・・・警官たち続けざまに襲われる。レナの上司のデニース・ブランソンは何かを隠してる・・・
相変わらずカリン・スローターは素晴らしい。
警察によるドラッグ密売のアジト急襲は失敗に終わったことはすぐに分かるのだが、詳細は描写されず、ウィルの潜入捜査や恋人サラとの関係の方面が描かれる。ブランソンがやっと明かす場面では鳥肌が立つくらいよく -
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カリン・スローター『ブラック&ホワイト』ハーパーBOOKS。
ウィル・トレント・シリーズ。解説は北上次郎とかなり気合いの入った作品。それだけにシリーズの中では群を抜いて面白い。
冒頭から若い警官夫婦の自宅に押し入った2人による強盗銃撃事件という緊迫の展開。犯罪者集団を牛耳るビック・ホワイティという謎の男を炙り出すため、ビル・ブラックという偽名で潜入捜査にあたっていたウィル・トレントは、何故か強盗銃撃事件の現場に現れる……
170ページほど読んだ辺りで、タイトルの『ブラック&ホワイト』に納得。
ウィルが潜入捜査で追うビック・ホワイティの正体とジャレド・ロングとレナ・アダム -
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カリン・スローター『彼女のかけら 下』ハーパーBOOKS。
ノンシリーズの下巻。えーっ!そういう過去があったのか……余りにも荒唐無稽で壮大過ぎる背景に腰を抜かした。確かにリーダビリティは高かったが、上巻のハラハラドキドキが一挙に吹き飛んだ。それでも、カリン・スローター作品の中ではベストかな。
ショッピングモールの少年による銃乱射事件のあと、母親のローラと娘のアンディの家に謎の男が侵入する。その男をフライパンで殴り殺したアンディにローラは逃走を命ずる。ローラが指定した貸倉庫にたどり着いたアンディは逃走用の古い車と24万ドルの札束、母親の写真付き偽造運転免許証を発見する。この新たな謎は一体…… -
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カリン・スローター『彼女のかけら 上』ハーパーBOOKS。
ノンシリーズ。上巻から何がどうなって、この先どうなるのか全く予想が出来ないハラハラドキドキの目まぐるしい疾風怒濤の展開が続く。これまでのカリン・スローターの作品の中では群を抜いて面白い。
母親のローラと共にショッピングモールを訪れた警察署通信係のアンディは、突然発生した少年による銃乱射事件に遭遇し、警官と間違えられたアンディは少年に銃口を向けられる。恐怖に震えるアンディの前に立ちはだかったローラは少年のナイフを素手で受け止めると顔色ひとつ変えずに犯人の喉を掻き切る……平凡な主婦であったはずのローラの過去とは……
2018年の現在 -
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ネタバレ「ぼく」は働いてもいないのに、家とそこそこの金がある。見た目、雰囲気ともに悪くはない。潔癖症。特技は周囲同化。幼子と老人には親切。次々と女性を誘拐して飼って殺害する。時には監禁してからわざと放ちハンター狩りする場合もある。
シリアルキラーのぼくが、レイチェルに対して初めて連れ去りたい欲求が封印できた。 ぼく×レイチェル=恋人?
飼っていたエリカが脱走に成功するがエリカ自身の意思で又「ぼく」の家に戻ってくる ←ここがびっくり(゚Д゚;) 監禁されてた家にもどるか⁉ ほかに行けよ。エリカは依存症になっちまったのか…。
エリカが、レイチェルへ嫉妬して、悲劇を招く。
本作が長編デビュー作 著者イ -
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カリン・スローター『ハンティング(上)』ハーパーBOOKS。
上巻を読み終えた限りでは、これまでに読んだカリン・スローターの作品の中では一番スリリングで、恐ろしく、面白いミステリーだと思う。上巻では悪魔のような犯行が描かれ、同時に幾つかの伏線めいた描写があるものの犯人の正体は全く見えて来ない。
田舎道で車に轢かれた全裸の女性の身体には恐ろしいまでの監禁、拷問の痕跡が…ジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントは事故現場付近の森の奥深くで、おぞましい拷問部屋を発見する。そして、第2の犠牲者の死体が発見され…
作者のカリン・スローターは、パトリシア・コーンウェル、或いはアリスン・ブレナンに -
ジョージ・ダグラス・ハワード・コール / マーガレット・コール / E・C・ベントリー / ニコラス・ブレイク / S・C・ロバーツ / フィリップ・マクドナルド / A・A・ミルン / ジュリアン・シモンズ / グラディス・ミッチェル / ロイ・ヴィカーズ / マイケル・イネス / クリスチアナ・ブランド / マージョリー・ブレムナー / ヴィクター・カニング / ジョン・クリーシー / エドマンド・クリスピン / ナイオ・マーシュ / マーティンエドワーズ / 浅羽莢子 / 宇野利泰 / 鈴木美朋 / 中村有希 / 法村里絵 / 深町眞理子 / 宮脇孝雄 / 山田順子3.5 (4)
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ジョージ・ダグラス・ハワード・コール / マーガレット・コール / E・C・ベントリー / ニコラス・ブレイク / S・C・ロバーツ / フィリップ・マクドナルド / A・A・ミルン / ジュリアン・シモンズ / グラディス・ミッチェル / ロイ・ヴィカーズ / マイケル・イネス / クリスチアナ・ブランド / マージョリー・ブレムナー / ヴィクター・カニング / ジョン・クリーシー / エドマンド・クリスピン / ナイオ・マーシュ / マーティンエドワーズ / 浅羽莢子 / 宇野利泰 / 鈴木美朋 / 中村有希 / 法村里絵 / 深町眞理子 / 宮脇孝雄 / 山田順子3.5 (4)
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ユニークな題名で 最初は本当に「化学の授業」の話かと。いやいや この本は小説なんだからと途中から気持ちを切り替えて。
1960年代のアメリカ。
才能ある女性が保守的な科学界で、パワハラあり、セクハラあり、一人苦闘する物語。おまけに未婚のシングルマザーに。
しかし彼女は毅然と自分の意志をかっこよく貫き、たまたまTVの料理番組で 化学を駆使して成功する。
最後に 皆んなの前で声を張り上げる。
“自分を疑いはじめたら 怖くなったら 勇気が変化の根っこになります。自分に何が出来るか出来ないか、他人に決めさせない。性別や人種や貧富や宗教など、役に立たない区分で分類されるのを許さない。自分の才能を眠 -
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ネタバレアメリカとインドにルーツを持つジジ・パンディアンの初邦訳。ちょっとだけガチなコージーミステリ。
ラスヴェガスでイリュージョニストをしていたテンペストは、ある事故がきっかけで地元に戻り、家業である建築会社を手伝うことに。家業は隠し扉や仕掛け棚など、トリックを施した家づくりを得意としていたが、仕事先のある古風な家の壁から死体が発見されて…
消えた母の謎と一族の呪い、行き違った友情の修復や軽いロマンス(三角関係予備軍)など、結構盛りだくさんの内容を詰め込んだコージーミステリ。と思いきや、カーの密室講義が展開されるなど、ミステリ的な要素も強めとなっている。
二転三転する真相でワクワクしたが、最後に -
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ネタバレエリザベス・ゾットは生命起源論の研究を志す女性。しかし、彼女の生きている社会は1690年代のアメリカ。そこはまだ女性の研究者が認められていない時代だった。
彼女はUCLAを卒業し、大学院に行ったが、そこで指導教授から性的虐待を受けたために学位を取れないままにヘイスティングス研究所で職を見つけた。
しかし、そこも男性上位。エリザベスはまるで雑用係だが、優秀なので、同僚の男性研究者の手助けをするものの、彼女の功績が認められることはなかった。
しかし彼女はそこでやはり研究とボート一筋で、女性を差別しない研究者キャルビンと出会う。
キャルビンはノーベル賞も期待されるほどの新進の研究者。彼の支援を受ける