鈴木美朋のレビュー一覧

  • 血のペナルティ

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    ウィル・トレント・シリーズ5作目。
    アメリカはジョージア州の捜査官です。

    元刑事のイヴリンが誘拐された。
    ウィルの相棒フェイスの母親で、フェイスは現場にいて犯人と応戦したのだが。
    ウィルは以前の事件との関連を疑う‥
    警察内で汚職事件があり、イブリンの部下をウィルが逮捕。イブリンも疑われたが証明されないまま、退職したのだった。

    フェイスはその件でウィルと最初は気まずかったのだが、今はバディとしてうまくやっていこうとしています。
    フェイスは本来、普通に仕事が出来て有能な捜査官のようです。が、なぜか男の好みに難があり、未婚の母。しかも、二度目だったりする混乱が。
    体調が良くないのも描写に影響して、妙な不安感が増してます。

    ウィルの上司の怖い女アマンダにとって、イブリンは昔なじみの同僚だったから、いつにもましてビシバシ指令が飛ぶことになる。
    アマンダは警察で出世するにはこれぐらいにならなくちゃいけないのか!っていう迫力ある女性。
    ウィルにはなぜか母親のような、優しく温かいのじゃなくて谷に突き落とすような母親めいたところがあるという?(この意味は後の作品に出てきますよ)

    たくましい3人の女性に加え、ウィルの奔放な妻アンジーの姿も。
    とっくに家を出てほぼ行方不明だったが、ウィルを完全に手放すのは惜しい?
    だが遂にそのあたりも決着つきそうな‥
    サラ・リントンが感じがよくてウィルとお似合いなので、まあゆっくり進むのも、らしいですけど、いい加減にしてほしいですよね(笑)

    てんこ盛りの濃い人間関係に目を奪われ、事件の展開にアッと驚かされます。
    ちょっと怖いが、描写の濃さと鋭さが癖になるカリン・スローター☆

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    2023年08月23日
  • スクリーム

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    ネタバレ

    読みごたえありだった。途中、現在の事件がどっちか混乱したけど。あれ?刑務所の中で殺されたジーザスは誰にやられたん?トミの証言まで犯人分からんかったけど、たぶん出てきてる人だろーなと思った。が…

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    2022年09月01日
  • 彼女のかけら 下

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    ネタバレ

    カリン・スローター2作品目を読み終えました。

    初読みとなった「ハンティング」でも感じたのと同じような読後感です。

    まだまだ自分の読書力不足。

    面白くなる要素はすごく感じますし、構成やプロットも申し分ないはず。

    ただ自分の力が及ばない…

    脳内にシーンとして想像し、世界観に浸れるところはありますが、全体として登場人物が頭に入ってこない。

    だから、楽しめていない自分がいます。

    単なる謎解きミステリーではなく、心の闇を描いた作品。

    カリン・スローター作品を楽しめる力をつける為にもこれからも追いかけていきます!

    説明
    内容紹介
    隠されていた逃走用の車、
    大量の札束、偽の運転免許証。
    わたしの母は何者なのか――。

    乱射事件の夜、何者かが自宅に侵入した。
    事件後、口を閉ざす母親は、有無を言わさずにアンディを家から逃がす。
    不安と恐怖のなか指示されるままにアンディが辿り着いた貸倉庫には、
    逃走用の古い車と24万ドルもの札束、母の写真付きの偽の運転免許証が用意されていた――。
    母親は政府の諜報員か、殺し屋なのか?
    嘘のかけらを集めたとき、驚愕の真実が明らかに! MWA賞受賞作家の最新作。

    内容(「BOOK」データベースより)
    乱射事件の夜、何者かが自宅に侵入した。事件後、口を閉ざす母親は、有無を言わさずにアンディを家から逃がす。不安と恐怖のなか指示されるままにアンディが辿り着いた貸倉庫には、逃走用の古い車と24万ドルもの札束、母の写真付きの偽の運転免許証が用意されていた―。母親は政府の謀報員か、殺し屋なのか?嘘のかけらを集めたとき、驚愕の真実が明らかに!MWA賞受賞作家の最新作。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    スローター,カリン
    エドガー賞にノミネートされた『警官の街』をはじめ、“ウィル・トレント”シリーズや“グラント郡”シリーズで知られるベストセラー作家。これまで18作以上の作品を発表し、120カ国以上で刊行され、累計発行部数は全世界3500万部を超える

    鈴木/美朋
    大分県出身。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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    2022年08月07日
  • ハンティング 上

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    ネタバレ

    気になっていたカリン•スローター作品を初読みです。

    拷問、誘拐、連続殺人...つかみはOK♪

    ジョージア州捜査局特別捜査官のウィル•トレントとその相棒フェイス•ミッチェルが活躍するクライムノベル作品。

    上巻の後半で出て来た事件と繋がりのありそうな『11』という数字。

    『11』が持つ意味が解明された時にきっと本事件は解決へと向かうのだろう。

    下巻にはどんな展開が待っているのやら。

    楽しみに読み進めていきたいと思います。

    説明
    内容紹介
    地中深くに掘られた拷問部屋――
    無数の血痕が物語る、連続殺人犯の悪魔のような手口。

    極上のクライム・ノベル
    ――マイクル・コナリー

    田舎道にふらりと現れ、車に轢かれたという意識不明の女性がERに運び込まれた。
    全裸の女性の体には拘束され、拷問されたような傷が無数に走り、奇怪なことに肋骨が1本もぎ取られていた。
    ジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントは事故現場に急行。
    森の奥深くでおぞましい拷問部屋を見つける。
    地中深くに掘られた不気味な穴の中は血に染まり、死臭に満ちていた――。
    内容(「BOOK」データベースより)
    田舎道にふらりと現れ、車に轢かれたという意識不明の女性がERに運び込まれた。全裸の女性の体には拘束され、拷問されたような傷が無数に走り、奇怪なことに肋骨が1本もぎ取られていた。ジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントは事故現場に急行。森の奥深くでおぞましい拷問部屋を見つける。地中深くに掘られた不気味な穴の中は血に染まり、死臭に満ちていた―。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    スローター,カリン
    エドガー賞にノミネートされた『警官の街』や、発売するやいなやニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストにランクインした『プリティ・ガールズ』をはじめ、“ウィル・トレント・シリーズ”“グラント・カウンティ・シリーズ”で知られるベストセラー作家

    鈴木/美朋
    大分県出身。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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    2022年07月12日
  • スクリーム

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    毎回「凄惨な事件とその捜査」と「ウィルとサラの恋愛の行方」パートのバランスを気にして、気持ちが乗らない時にはどちらのパートも合わずにスルスルと読んでしまう。それでも、イライラしてる傷ついた登場人物ばかりでも魅力があって読ませる力に引っ張られ毎回「最高傑作」を更新していく「ウィル・トレントシリーズ」

    前作でサラとウィルは落ち着いたかと思ったけど、今回も揉めてる…
    著者の「グラント郡シリーズ」の一作目「開かれた瞳孔」よりも前に起きた未解決事件。その事件の容疑者とされた男から、当時の警察の捜査隠蔽の告発があり
    ウィル達は捜査を始める。
    当時のグラント郡の警察署長とは、サラの元夫のジェフリー・トリバーだった。
    現代の捜査パートと当時の状況(グラント郡パート)と交互に展開する。

    分厚い、重たい…凄惨な事件で何度も目が覚めるくらい戦慄した。ショッキングな内容が目をひくけれど被害者のその後の描き方が丁寧で、読んでいて苦しく逃げたい気持ちを突いてくる。

    追記:ウィルの相棒フェイスが好き。
    たまにマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくる「戦闘中は真面目だけど、変なタイミングでやたらとふざけた発言してくる奴」っぽく見える時がある(※個人の感想です。)

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    2022年07月10日
  • ハンティング 下

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    捜査官ウィルトレントと検死官サラが出会うなんて、カリンスローター読者の気持ちわかりすぎてる!!!
    読み終えてしばらくたったんだけど、サラが持ってた手紙には結局何が書いてあったんだっけ…
    読んでるときはめちゃくちゃおもしろいのに、少ししたら内容忘れちゃう。けど面白いから続編も読みます。事件は解決だけど、ウィルやフェイスたちはこれからどうなるんだろう。気になる

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    2022年02月04日
  • わたしたちに手を出すな

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    アラフィフ女たちのふとしたことからの逃避行の物語。きっぷがよく気持ちいいウルフスタインは元ポルノ女優で60歳。新しい友人の誕生が清々しい。

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    2021年12月07日
  • スクリーム

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    今回も凄まじい事件。時系列の構成が面白かったです。久しぶりにウィル、サラ、フェイス、アマンダに会い、懐かしい気分。過去の事件も押し寄せてきました。相変わらず女性でないと表現できないような状況の数々。こんなに残虐なのに割と結末はあっさりめだったかな。サラとウィルの成り行きがメインかも、と思うほどでした。それでも700ページを一気に読ませる勢いはさすがカリンスローター。その魔力から逃れられません。

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    2021年10月26日
  • スクリーム

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     カリン・スローターの熱心な読者とは言えないのだが、最近はこの売れっ子作家の新刊が出ると、必ず読むという癖がいつの間にかついてしまった。シリーズものには特にそういう強迫観念じみた誘惑が秘められている。

     前作までの記憶が大方失わた頃に開くのがシリーズ作品というものなのだが、ページを進めるに従って、その固有な世界、作品の持つ独自の雰囲気は次第に蘇ってくるので、過去作の印象的なシーンを、いくつも思い出させてくれる叙述はいずれ楽しみに変わることだってあるものだ。

     このウィル・トレント・シリーズでは、前シリーズ(グラント郡シリーズ)のヒロインであったサラ・リントンが、警察医としてレギュラー化しているばかりか、ウィル・トレントとの恋人関係にある。グラント郡シリーズは日本での邦訳も復活、さらにウィル・シリーズと並行して読者に過去作品が現在順次提供されている。異例の形だが、それだけシリーズ人気が高まり、本書のように過去作との繋がりなしには現在作品も十分には楽しめない、という環境を作者はしっかりと整えているからだ。

     さて、本書。700ページ超。この分厚い一冊は、実は過去シリーズから現在シリーズまでをまたいだ連続殺人事件を物語る一冊だ。かつてグラント郡シリーズでサラ・リントンの夫であった警察署長ジェフリー・トリヴァーが解決したはずの事件が、誤認逮捕の疑いも含めて、現在の連続殺人と結びついてしまう異例のストーリー展開なのである。

     両シリーズの読者なら、まさに飛びつきたくなるような一冊である。サラがシリーズを繋ぐ事件、そしてサラという女性の二つのシリーズでの経歴、という二種類のフィルターを通し、ジェフリーとウィルという過去と現在の二人のヒーロー捜査官の個性を改めて表現しつつ、未だ邦訳で語られていないグラント郡シリーズの終わり方、ジェフリーのその後のこと等、事実上ネタバレとなっている。この先、グラント郡を読み続けようという読者にとっては今に始まったことではないが、出版の順序が変わる影響は翻訳小説の場合、読者側の本意ではないながら、避けられないところと言うしかない。

     本書では、例によって、残酷な殺人が取り上げられるのだが、相変わらず怖いくらいの殺しの方法がのっけから示され、解決済みのはずの同種のおびただしい殺人件数と、実は現在も続いている連続殺人の類似性とが、徐々に示されるにつれ、徐々に高まってくる真偽の逆転の可能性がミステリーとしての読みどころである。

     当然、サラの眼から見た現在と過去、ジェフリーとウィルとの個性の差、サラ自身の経験による変化・成長ぶりなどなど、女性小説ならではの読みどころともなっているように思う。二つのシリーズの読者のどちらともを引きつけざるを得ない、シリーズ中とても重要な転機となる作品なのである。

     前作がとてもアクションに満ちた派手なストーリーだったのに比べ、本作は主要キャラクターの歴史や変化に触れつつ、現在進行形のシリーズにさらに厚みをもたらす趣向の書きっぷりとなっている。カリン・スローター読者ならこれを見逃す手はないし、新しい読者の方は、本書を機に両シリーズを追いかけてみるきっかけにして頂いてもよいかと思う。

     ぼくは、どちらのシリーズとも次作が楽しみでならない。

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    2021年09月22日
  • スクリーム

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    連続女性連続強姦殺人事件。刑務所にいるネズビットは自分ではない再捜査をしてくれ、その代わりに刑務所内の事件について情報提供すると言う。捜査官のウィル・トレントと検死官のサラ・リントンが挑むのは、サラの死んだ夫が警察署長として捜査したした事件。

    長い。こんなに分厚い物語である必要があるかよく分からない。ダレてしまったのは事実。しかし、でも次のカリン・スローターもまた読んでしまうのはなぜだろう。

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    2021年09月05日
  • わたしたちに手を出すな

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    言い寄ってきた老人を灰皿で殴り倒した未亡人のリナ

    エイドリアン(リナの娘)は愛人のリッチーがマフィアから金を強奪する計画に乗ろうとする。

    助けを求め娘の家を訪ねるも
    娘はリナに反発しているため、リナはエイドリアンの家から追い出されてしまう。そこにたまたま隣に住んでいた元ポルノ女優のウルフスタインがリナを家に招き入れる。
    エイドリアンと愛人の計画に反発したリナの孫娘ルシアもウルフスタインの家に転がり込み…

    「ウルフスタインに騙された男」や
    突然現れた「ハンマーを持つ殺し屋」達がでてきて、話しがどんどん悪い方に転がっていく…

    思っていたよりも暗い話に向かうかと思いきやそうでもなく、ウルフスタインのユーモアと下ネタで緩やかに進む。

    マフィアのボスだった夫の悪事に目を背けてきたリナの苦悶、ルシアの自由になりたい!けどまだまだ若いので…寂しい"お金で買えるもの"しか想像のつかない自由とか、ウルフスタインの豪胆だけど過去の栄光に縋り付いてしまう…けど、負けてたまるか!みたいな強さが熱かったです。

    ただ出会って「気が合いそうだから」で始まった「ドライな友情、でも熱い」物語でした。
    解説にありましたが、スマートフォンが現れる前の時代に設定したことにより、全体的に逃走劇の緊迫感を緩めて「女達の友情」に焦点を当ててたのが良かった。
    一人一人(リナ、ウルフスタイン、ルシア)を主人公にして書いてもいいのですが三人の視点に切り替えて全く違う考え方で物語が進んでいくのが面白かったです。スピード感は前述の通り緩めてるので「勢いを止めてしまう」みたいな感じもしなかったのが上手い。

    追記:ポルノ男優の話で、ジャクソン・ポロックの名前が出てくるとは思いませんでした…
    本にはミステリーって書いてあったけど、なんだろ?ルシアの親が誰か?ってことかな?

    ラストシーン、良い…(お腹すいた)

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    2021年09月05日
  • ハンティング 下

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    ネタバレ

    上巻で被害女性達に共通すると思われる摂食障害に辿り着いたウィルとフェイス。
    調べを進めるうちに、次第に犯人の足跡も見え隠れし始め怪しい人物も浮上。

    第一被害者アナの自宅を捜査中に発見された幼児をめぐる関係者の傍若無人ぶりに見せたウィルの暴力性。
    シリーズ通して暗躍するとされている妻アンジーにことごとく手玉にとられるウィル。
    普段は平静な態度を崩さないウィルの内面の葛藤、底深さが垣間見え、さらにぐっと興味が引き立てられた。

    物語には、あまりフーダニット的なことは考えていなかったこともあるが、真相に対する目くらましにもしてやられた。
    答えはそこにあったのね。。

    全体として、事件の残虐性が好みの分かれるところだとは思うが、とにかくウィル、フェイス、サラそしてなによりアンジーのキャラがとても立った物語展開で面白い。
    続き読みます。

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    2021年08月08日
  • ハンティング 上

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    田舎道で、車に轢かれる女性。その女性は、拷問を受けていたような傷があった。
    ここから、物語が始まる。
    上巻では、捜査をすすめるジョージア州捜査局特別捜査官ウィルとフェイスのコンビが事件の真相を追う展開。なかなか手がかりがつかめない中、新たな失踪事件が発生する。
    犯人の目的は?被害者の共通点は?
    下巻に続く・・
    本書に登場する、ウィル・トレントさんを主人公にしたシリーズになっているとのこと。本書が気に入れば、きっと全巻読みたくなるのだろう。

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    2021年07月19日
  • ブラック&ホワイト

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    ウィル・トレントシリーズ。
    読みはじめたとたんに、ええっ、これはどういう状況?!ってところから、だんだんさまざまな人のつながりが見えてきて全体像がわかってくるストーリーが今回秀逸だったような。ウィルが潜入捜査しているんだけど。そういう、捜査の状況が毎回違うっていうのもマンネリ化しないでおもしろい。

    あと、サラと、サラの夫が殉死する原因ともなったレナの対決(会話で、だけど)がすさまじくて、どきどきしながら読んだ。現実で、こんなに傷つけあうようなことを人と言い合うことってないと思うし、あったら立ち直れないだろうけど、フィクションで読めるのが刺激的というか、おもしろいと思ってしまう。

    それからやっぱりウィルが好きだなとしみじみ思った。彼がつくり話をして子どもの心をひらかせるところとかなんだか涙が出そうだった。

    このシリーズは、ウィルとサラの恋愛モノとしても読めるけれど、いろんなところの感想を読んでると、恋愛モノ部分がおもしろいっていう人と、恋愛モノ部分はいらない!って言ってる人がいる…。わたしは絶対的に前者だけども。
    おもしろいんだけど、今回、サラのことをいわゆる「めんどくさい女」なのかも、と思ってしまった。ウィルのことを嘘をついたって責めるけれど、それはしかたないじゃん!と。嘘をついたからって信頼していないわけではないのでは…。なんでも話してほしい、っていうのはわかるけれど、それがうまくできないウィルなんだよ…、と。それでもウィルも前に比べたらずいぶん感情をあらわせるようになったと思う。よかった。

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    2020年11月26日
  • 血のペナルティ

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    面白い。<ウィル・トレント>シリーズと言いながら、今回も女性キャラクター達の熱く濃厚な物語。フェイス、イヴリン、アマンダ、アンジーそしてサラ。

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    2020年11月11日
  • ハンティング 下

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    ネタバレ

    主要キャラクターの背景が濃すぎる。それぞれがしっかり描写されているのにストーリーが散漫にならないのは進行する犯罪行為が凄惨を極めているため。
    息子を愛するあまり娘の言葉を信じないなんて、母親と娘は難しいというけれど、これまでとは。最終章はなかなか衝撃的でした。

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    2020年11月01日
  • 血のペナルティ

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    捜査官ウィル・トレントシリーズ5作目

    ウィルの相棒フェイス
    その母親イヴリンは、ウィルによって汚職事件を暴かれた麻薬捜査チームのリーダーだった。汚職に関わったかどうかの真相はわからぬまま退職

    その件もあり、3作目でウィルとコンビを組んだときはギクシャクしていたフェイスだが、ウィルの人柄を知り憎むのをやめて姉と弟のような関係性てバディとして仕上がってきている。

    今回、イヴリンの家が襲撃を受ける
    フェイスは現場にいた犯人を射殺するもイヴリンは誘拐されてしまう。

    ウィルと上司でありイヴリンの「戦友」であるアマンダが捜査に乗り出す。フェイスは命令を無視してしまったこともあり自宅待機で身動きが取れずいつもよりイライラが五割増

    事件を捜査する「警察モノ」は、奇抜なトリックが無い限りは、まぁパターンがあって、言ってしまうと別の作家の作品を読んでいるとかぶることも多い。
    登場人物達の苦労や悲しみを感じてもそういうことがたまにある。

    事件が起きて、それを解決する。は同じであれど作家によってそこから特色が出てくる。職種や操作方法、主人公の抱える過去の傷や事件(または両方)
    や人間ドラマの濃さで差が出てくる。
    カリン・スローターさんはどうかというと…

    ウィル・トレントシリーズは、3作目でグラント郡シリーズで夫を失ったサラと合流する。
    作者がどのような理由でウィルのシリーズを始めたのかがわからないのでなんとも言えないが、3作目からやや「人間ドラマ」の重点が置かれてきている。
    そして、ラブロマンスの面も強い。
    ウィル×アンジー×サラ…いよいよ別の闘いが始まってしまった。

    このタイトルで、ロマンスがあるとは誰も思わないと思う…ロマンス好きは別の作品に行くだろうし、捜査ミステリーモノ好きにはロマンス要素が邪魔になるかも…という妙なバランス

    だが、凶悪犯とそれをさらに凌ぐ強い女性達を楽しみたい人にはオススメです。
    本筋のミステリー、サスペンス要素も前作よりは濃くなり、楽しめました。
    今回も上司アマンダとウィルの情報交換は、組み手でもしているかのようなやり合いでした。(味方同士なのに)

    前作はサラの過去の事件に一旦ケリがついて、今回はフェイス、そして次回は主人公ウィルの過去についてらしい。
    次作にも期待

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    2020年09月28日
  • 破滅のループ

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    勢いのあるストーリーにまたまた2日で読んでしまうことに。700ページもあるのに、止められませんでした。全く、すごいお話。とんでもない企みだけど、ありそうな気もするくらい、今のアメリカが抱える闇を見せてくれたようです。医学の専門知識が怒涛のように押し寄せ快感でした。

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    2020年09月07日
  • 破滅のループ

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     カリン・スローターの作品はぐつぐつと煮詰めたシチューのようだ。濃縮された様々な食材が、混在し、溶けて、一体となった混合物。作品中でいう食材は、主に人間である。様々な毛色の人間たちが、煮え滾るスープの中で、煮詰まって、ぶつかり合う鍋の底のような世界だ。

     ウィル・トレント・シリーズ。そのコアなヒーロー&ヒロイン=ウィルとサラとが主役を務める、実に王道の作品。本シリーズの未だ初心者のぼくにとって、ウィル・シリーズなのに、毎度、他のキャラクターが主役を務める感の強いのがこの作家の特徴。つまり、キャラの立った人物像が、予め考え抜かれ、設計された凝ったシリーズなのだと言える。

     本書はシリーズ中、最もシンプルな作品と言っていい。通常の殺人事件に始まるミステリーとは言えない。最初にとある人物の誘拐シーンで幕を開ける。そのほぼ一か月後、いきなり病院で爆弾テロ勃発。逃走現場での撃ち合いの中にウィルとサラの姿、そして誘拐された女性の姿。そんな、ど派手な幕開けである。

     700ページ弱の長大なページをほぼ全編緊張の状況が埋める。凶器のテロ集団。感染症に苦しむ子供たちでいっぱいのキャンプ。渦中のサラ。ウィルの潜入。ジョージア州警察のバックアップ。男性作家にさえ書けないほどの度はずれた暴力描写や、緊張感の緩まない心理描写。ウィル、サラ、ウィルの相棒である女性刑事フェイスの三つのシーンで構成される複数多面描写による、時空間的厚みと、それを支えるストーリーテリング。

     この物語の題材は、差別とヘイトが人種間に産みつける憎悪、その発火点、そして際限のないほどのテロリストたちの冷血性と、悪魔性である。この種の徹底した悪と闘うのが我らがヒーロー&ヒロインたちなのだが、彼らの世界のディテールが読者の枯渇しようとするヒューマニズムを救いあげる。

     その断面は、男女の恋愛、家族の愛情などをもって細密画のように丁寧に描かれる。悪に対する善なるものとして。今回、テロ組織が用意する悪魔の兵器とその準備段階でかなり疲弊してしまう神経を、善なる側の愛情や友情が救ってくれる。無論救われない魂の数と平衡を取っているとは言えないまでも。全体が残虐さに満ちたという意味ではシリーズ屈指の一作であるにしても。

     個人的には、面白さはあってもどうも好きになり切れない作家である。パトリシア・コーンウェルを継ぐ、時代の売れっ子女流作家であるが、同じ感じで面白さだけが読む原動力であるけれど、内容の残酷さ、容赦なさは二人とも同じような側面を感じる。でも、コーンウェルを結局は全作読んでしまっているように、このままキャラクターたちに引きずられてしまいそうな自分を、ぼくは自分でよく知っている。不思議なことに。

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    2020年08月06日
  • 破滅のループ

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    疾病予防管理センター(CDC)の疫学者が誘拐され1ヶ月が経過。爆発事件があり、犯人グループにウィルの恋人、検死官のサラが拉致された。大規模なテロを計画している、極端な白人至上主義者たちのグループの仕業だった。テロを止められるのか、サラの行方は、どんなテロなのか・・・

    途中、長いなーと思いながら、スローター作品だから我慢してれば報われると思っていたら、やはり報われた。

    ラストに近づいて、テロの詳細が分かる辺りから急速に加速していった。

    リーダーのダッシュが言う。

    「わたしのレディたち、よく聞きなさい。いまからいちばん大事なことを教えるぞ。人種はピラミッドのように積み上がっている。いちばん上にいるのはいつだって白人男性だ。その次は白人女性で、彼女たちはひとりの主人に仕えるだけでいい。その下はほかのさまざまな人種だ。地球上に住む人々がみんな平等なわけはない」

    こんな風に考える人間が一定数いるというのが、人間というプログラムのバグだと考えればよいのだろうか。

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    2020年07月27日