【感想・ネタバレ】彼女のかけら 下のレビュー

あらすじ

隠されていた逃走用の車、大量の札束、偽の運転免許証。わたしの母は何者なのか――。

乱射事件の夜、何者かが自宅に侵入した。事件後、口を閉ざす母親は、有無を言わさずにアンディを家から逃がす。不安と恐怖のなか指示されるままにアンディが辿り着いた貸倉庫には、逃走用の古い車と24万ドルもの札束、母の写真付きの偽の運転免許証が用意されていた――。母親は政府の諜報員か、殺し屋なのか? 嘘のかけらを集めたとき、驚愕の真実が明らかに! MWA賞受賞作家の最新作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

先に「忘れられた少女」を読んでしまってたからなぁ…本来の順番で読んだ方が楽しめたんだと思うんだけど、仕方ない。

とはいえ、あのアンドレアとおかんの微妙な距離感というか緊張感の源となる事件がはっきりと分かってよかったというか、すっきりした。

それにしても、人たらしのカリスマって怖いなぁ。フェロモン的な謎の魅力に翻弄されて、どこまでも言いなりになる。自衛本能が麻痺して命の危険、尊厳の破壊、人格否定までされても…いやされるからこそ、その人をさらに盲信し、暴走し、とんでもない事件を起こす。

カルトの教祖なんてのは、こういう類なんだろう。またここまでじゃなくても、軽いカルト教祖みたいなんっておるんよねぇ。引っかかる時は誰でも引っかかるんだと思う、ほんま気を付けないと。

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2024年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一気に読み終えた。面白い!
往年のチャーリーズエンジェル的な話かと思いきや、違った。
彼女のかけら、アンディと言う娘の名・ダーリンと言う呼び方・窒息に対する恐怖・強く見えて、娘と同じように自分を持てずに流されてきた過去。完璧に見えた母親の、超人的な殺人マシンでもスパイでもなく、人間臭く弱い過去。
ラマティックなのに非現実的過ぎないし、母と娘、過去と現在、主人公が交差しながら交互に描かれるのが、物語と適度に距離をとりながら感情移入させるのに役立っていた。
この作家の小説は他にも読んでみたい。

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2020年01月26日

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カリン・スローター『彼女のかけら 下』ハーパーBOOKS。

ノンシリーズの下巻。えーっ!そういう過去があったのか……余りにも荒唐無稽で壮大過ぎる背景に腰を抜かした。確かにリーダビリティは高かったが、上巻のハラハラドキドキが一挙に吹き飛んだ。それでも、カリン・スローター作品の中ではベストかな。

ョッピングモールの少年による銃乱射事件のあと、母親のローラと娘のアンディの家に謎の男が侵入する。その男をフライパンで殴り殺したアンディにローラは逃走を命ずる。ローラが指定した貸倉庫にたどり着いたアンディは逃走用の古い車と24万ドルの札束、母親の写真付き偽造運転免許証を発見する。この新たな謎は一体……

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2019年01月09日

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上巻のレビューの方にだいぶ書いてしまったんだけど、物語が進むにつれて“え?どういう事?”と言う謎が出てきて、物語を読み進めずにはいられなくなります。

主人公の母親の過去から今に至るまでの経過の描写がかなり端折られているなど、ツッコミどころはありますが、結構面白いと思いました。

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2023年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カリン・スローター2作品目を読み終えました。

初読みとなった「ハンティング」でも感じたのと同じような読後感です。

まだまだ自分の読書力不足。

面白くなる要素はすごく感じますし、構成やプロットも申し分ないはず。

ただ自分の力が及ばない…

脳内にシーンとして想像し、世界観に浸れるところはありますが、全体として登場人物が頭に入ってこない。

だから、楽しめていない自分がいます。

単なる謎解きミステリーではなく、心の闇を描いた作品。

カリン・スローター作品を楽しめる力をつける為にもこれからも追いかけていきます!

説明
内容紹介
隠されていた逃走用の車、
大量の札束、偽の運転免許証。
わたしの母は何者なのか――。

乱射事件の夜、何者かが自宅に侵入した。
事件後、口を閉ざす母親は、有無を言わさずにアンディを家から逃がす。
不安と恐怖のなか指示されるままにアンディが辿り着いた貸倉庫には、
逃走用の古い車と24万ドルもの札束、母の写真付きの偽の運転免許証が用意されていた――。
母親は政府の諜報員か、殺し屋なのか?
嘘のかけらを集めたとき、驚愕の真実が明らかに! MWA賞受賞作家の最新作。

内容(「BOOK」データベースより)
乱射事件の夜、何者かが自宅に侵入した。事件後、口を閉ざす母親は、有無を言わさずにアンディを家から逃がす。不安と恐怖のなか指示されるままにアンディが辿り着いた貸倉庫には、逃走用の古い車と24万ドルもの札束、母の写真付きの偽の運転免許証が用意されていた―。母親は政府の謀報員か、殺し屋なのか?嘘のかけらを集めたとき、驚愕の真実が明らかに!MWA賞受賞作家の最新作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
スローター,カリン
エドガー賞にノミネートされた『警官の街』をはじめ、“ウィル・トレント”シリーズや“グラント郡”シリーズで知られるベストセラー作家。これまで18作以上の作品を発表し、120カ国以上で刊行され、累計発行部数は全世界3500万部を超える

鈴木/美朋
大分県出身。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2022年08月07日

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ネタバレ

相変わらず女性の痛み、強さについての物語。

アンディにはイライラするし現実離れしすぎた話(母親が慣れた手つきで銃云々)読むのをやめようかと思ったけどちゃんとリアリティをもった地点に着地したのは素晴らしかった。

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2023年01月06日

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 シリーズ作品だけでもチェイスが大変なのに、独立作品をいつ読むのか? 今でしょ! 入院は積ん読本を読むには絶好の機会なのだ。

 しかし病気で入院してるのに、何故、暗い不健康な本を読まねばならないのだろう。本作は、ある意味、覚悟し、さらに予期していた通り、そんな不健康さでいっぱいの悲劇大作なのだった

 いきなりのテロシーンで物語は始まる。ナイフ片手の無差別殺人鬼にあわや殺されそうになるヒロインを母が救い、さらに返り討ちにするという衝撃の幕開けだ。娘の立場から描かれる現代と、母の思いもよらぬ過去の物語が交互に語られる。

 過去の物語の中心人物たちはまず名前そのものも異なるので、すんなり今と結びつくわけではないのだが、国際テロ集団の離合集散の暗い時代とその緊張感が半端ではなく語られてゆく。

 現在と過去が容易に結びつかない中で最後まで持ってゆかれる物語には相当やきもきさせられるものがあるが、そこの紆余曲折が本書の読みどころであり、現在のヴァイオレンスからの脱出路の出口に繋がってゆくので、戦後国際テロを背景とした母と娘のサバイバルを、いつものようにスローター節で味わいたい。

 血とバイオレンスと男と女。そして壮大な旅として俯瞰される家族の物語は、いつものスローター節なのだが、あまりにも引っ張リ過ぎなラストのキレの悪さが、好印象には繋がらず、残念。

 Netflixでドラマ化されているとのことなので、そちらも要チェックであること間違いなし。

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2022年05月26日

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随分な事件だと思うけど、そんなにヘビーに伝わらないのはなぜ?軽い筆致なのか、登場人物に重みがないのか、、。ローラがこんな風に生きてこられたのも不思議。???が連なっていまひとつ乗り切れませんでした。

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2019年03月09日

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アンディ31歳、惰性で生きている。目の前で男が二人の女性を殺害した。すると母親のローラが犯人のナイフ素手で受けて制圧し殺した。その後、ローラは襲撃されそうになり、その際にアンディは逃げるように言われた。メールも電話も一切自分からはしないように、貸倉庫の場所や逃げる方法も指示され。携帯電話や大金があった。平凡な女性だと思っていた母の過去を辿ると・・・

うーむ。そんなに悪くはないのだけれど
他のカリン・スローターの珠玉の名作と比べるとちと落ちる。

主人公アンディにいまひとつ魅力が感じられないのが大きい。同一作者によるウィル・トレントには魅力が感じられるのに。

2018年の現在と1986年の過去が交互に語られる。過去にローラが直面した問題は読み応えがあるのだけれど、長いのとややこしいのとが合わさって、読んでいてのワクワク感がやや薄くなってしまった。母ローラの「過去」そのものは面白いのだけれど、「ローラ自身」にはあまり同情できなかった。この話の展開なら、ローラ可愛そう、アンディ可愛そうと思わせないと、という気がする。

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2019年02月26日

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ネタバレ

死者が多い。この出来事を乗り越えていくのは相当困難だと思うが……エンディングで作中人物は良くも悪くも麻痺している、ような。それが前を向き、強くなるということか?

おそらく、ジェインが司法取引で伝えた話は真実通りではないのだろう(そうですよね?)。パーカー男の身の上に起きたことが警察に解明されないのも不思議な気がするが、まあいい。真実を知る者は彼女自身しかおらず、読者にもすべては開陳はされない。文字通り「彼女のかけら」だ。

マイクとジャスパーの動きが上手くミスリードになっていて、そこが面白かった。








サスペンスとしていえば、個人的にはパトリシア・コーンウェルの筆致のほうが好きだな。

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2019年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ウィル・トレントシリーズよりもかなりロマンス色が強いと感じた。
ウィルシリーズのフェイスと母と比べてしまうのだが、この作品の娘を好きになるのは難しい。

オスロの事件は面白く、特にあとがきにもある場面がとても心に残った。

初夏に刊行予定のウィルの次作が待ち遠しい。

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2019年01月05日

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