あらすじ
隠されていた逃走用の車、大量の札束、偽の運転免許証。わたしの母は何者なのか――。
乱射事件の夜、何者かが自宅に侵入した。事件後、口を閉ざす母親は、有無を言わさずにアンディを家から逃がす。不安と恐怖のなか指示されるままにアンディが辿り着いた貸倉庫には、逃走用の古い車と24万ドルもの札束、母の写真付きの偽の運転免許証が用意されていた――。母親は政府の諜報員か、殺し屋なのか? 嘘のかけらを集めたとき、驚愕の真実が明らかに! MWA賞受賞作家の最新作。
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Posted by ブクログ
先に「忘れられた少女」を読んでしまってたからなぁ…本来の順番で読んだ方が楽しめたんだと思うんだけど、仕方ない。
とはいえ、あのアンドレアとおかんの微妙な距離感というか緊張感の源となる事件がはっきりと分かってよかったというか、すっきりした。
それにしても、人たらしのカリスマって怖いなぁ。フェロモン的な謎の魅力に翻弄されて、どこまでも言いなりになる。自衛本能が麻痺して命の危険、尊厳の破壊、人格否定までされても…いやされるからこそ、その人をさらに盲信し、暴走し、とんでもない事件を起こす。
カルトの教祖なんてのは、こういう類なんだろう。またここまでじゃなくても、軽いカルト教祖みたいなんっておるんよねぇ。引っかかる時は誰でも引っかかるんだと思う、ほんま気を付けないと。
Posted by ブクログ
一気に読み終えた。面白い!
往年のチャーリーズエンジェル的な話かと思いきや、違った。
彼女のかけら、アンディと言う娘の名・ダーリンと言う呼び方・窒息に対する恐怖・強く見えて、娘と同じように自分を持てずに流されてきた過去。完璧に見えた母親の、超人的な殺人マシンでもスパイでもなく、人間臭く弱い過去。
ドラマティックなのに非現実的過ぎないし、母と娘、過去と現在、主人公が交差しながら交互に描かれるのが、物語と適度に距離をとりながら感情移入させるのに役立っていた。
この作家の小説は他にも読んでみたい。
Posted by ブクログ
カリン・スローター2作品目を読み終えました。
初読みとなった「ハンティング」でも感じたのと同じような読後感です。
まだまだ自分の読書力不足。
面白くなる要素はすごく感じますし、構成やプロットも申し分ないはず。
ただ自分の力が及ばない…
脳内にシーンとして想像し、世界観に浸れるところはありますが、全体として登場人物が頭に入ってこない。
だから、楽しめていない自分がいます。
単なる謎解きミステリーではなく、心の闇を描いた作品。
カリン・スローター作品を楽しめる力をつける為にもこれからも追いかけていきます!
説明
内容紹介
隠されていた逃走用の車、
大量の札束、偽の運転免許証。
わたしの母は何者なのか――。
乱射事件の夜、何者かが自宅に侵入した。
事件後、口を閉ざす母親は、有無を言わさずにアンディを家から逃がす。
不安と恐怖のなか指示されるままにアンディが辿り着いた貸倉庫には、
逃走用の古い車と24万ドルもの札束、母の写真付きの偽の運転免許証が用意されていた――。
母親は政府の諜報員か、殺し屋なのか?
嘘のかけらを集めたとき、驚愕の真実が明らかに! MWA賞受賞作家の最新作。
内容(「BOOK」データベースより)
乱射事件の夜、何者かが自宅に侵入した。事件後、口を閉ざす母親は、有無を言わさずにアンディを家から逃がす。不安と恐怖のなか指示されるままにアンディが辿り着いた貸倉庫には、逃走用の古い車と24万ドルもの札束、母の写真付きの偽の運転免許証が用意されていた―。母親は政府の謀報員か、殺し屋なのか?嘘のかけらを集めたとき、驚愕の真実が明らかに!MWA賞受賞作家の最新作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
スローター,カリン
エドガー賞にノミネートされた『警官の街』をはじめ、“ウィル・トレント”シリーズや“グラント郡”シリーズで知られるベストセラー作家。これまで18作以上の作品を発表し、120カ国以上で刊行され、累計発行部数は全世界3500万部を超える
鈴木/美朋
大分県出身。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Posted by ブクログ
相変わらず女性の痛み、強さについての物語。
アンディにはイライラするし現実離れしすぎた話(母親が慣れた手つきで銃云々)読むのをやめようかと思ったけどちゃんとリアリティをもった地点に着地したのは素晴らしかった。
Posted by ブクログ
死者が多い。この出来事を乗り越えていくのは相当困難だと思うが……エンディングで作中人物は良くも悪くも麻痺している、ような。それが前を向き、強くなるということか?
おそらく、ジェインが司法取引で伝えた話は真実通りではないのだろう(そうですよね?)。パーカー男の身の上に起きたことが警察に解明されないのも不思議な気がするが、まあいい。真実を知る者は彼女自身しかおらず、読者にもすべては開陳はされない。文字通り「彼女のかけら」だ。
マイクとジャスパーの動きが上手くミスリードになっていて、そこが面白かった。
サスペンスとしていえば、個人的にはパトリシア・コーンウェルの筆致のほうが好きだな。